古代ローマの剣闘士、クマと戦っていた…円形闘技場から“打撃痕”あるヒグマの頭蓋骨

9/10 09:51 掲載
古代ローマの剣闘士、クマと戦っていた…円形闘技場から“打撃痕”あるヒグマの頭蓋骨

古代ローマの剣闘士が、クマと戦っていたことが明らかになった。新たな化石の発見で、当時の戦士らが様々な野生動物と戦っていたことが示唆されている。

ちなみに、リドリー・スコット監督は昨年公開の映画「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」で、剣闘士がサイに乗り、サメと戦うシーンを入れたことで批判を受けていた。

今回、セルビアの研究チームが、セルビア東部のローマ都市ヴィミナシウムの円形闘技場で人間の戦士と対峙したヒグマの頭蓋骨の断片を初めて発表。その頭蓋骨に致命傷となった打撃の痕が発見されたという。

研究著者のベオグラード考古学研究所のネマニャ・マルコヴィッチ氏はこう話す。

「熊が闘技場で直接死亡したかどうかは断定できません」
「しかし証拠から、外傷は興行中に発生、その後の感染症が主な死因となった可能性が高いと考えられます」

マルコヴィッチ氏はさらにこう続けた。

「民間人およびプロの狩猟者たちが闘技用の獣を捕獲する過程に関与していた可能性が残されています」

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