火星で生命の存在を示す“強力な証拠”発見

9/13 05:14 掲載
火星で生命の存在を示す“強力な証拠”発見

火星の岩石から、生命の存在を示唆する最大の証拠が見つかった。

NASAの火星探査車「パーシビアランス」が、砂塵に覆われた川の痕跡から特異な泥岩を発見。「ヒョウの斑点」や「ケシの実」と呼ばれる模様が点在しており、そこに存在する第二鉄リン酸塩や硫化鉄といった鉱物が、古代の火星微生物に関連する化学反応によって生成されたものと専門家は推測している。

これらの鉱物は自然の地質学的プロセスによって生成された可能性もあるが、NASAは「潜在的な生命指標」と評価。その起源を解明するためのさらなる調査が必要との見解を示した。

同研究に携わった英インペリアル・カレッジ・ロンドンの惑星科学者サンジーヴ・グプタ教授はこう話す。

「これまでこのようなものは見つかっていません。それが大きな意味を持つと考えています」
「地球上での場合、生物学的なプロセス、つまり微生物活動によって説明可能な特徴を今回の岩石に発見したのです。生命そのものを見つけたわけではありませんが、追跡すべき手がかりが確かに得られたと言えます」

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