米ディズニーワールドに“スキューバ強盗”現れる、現金奪い水中に潜って逃走
9/19 06:25 掲載

ウェットスーツとスキューバダイビング用具を身に着けた男が、米ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのレストランに泳いで侵入した。最大2万ドル(約300万円)の現金を奪って逃走したとされている。
オレンジ郡保安官事務所の報告によると、男は現地に着くとスキューバ装備を隠す場所を見つけ、9月15日深夜0時過ぎに、フロリダ州オーランドの同リゾート内にある屋外型商業施設ディズニー・スプリングスのシーフードレストラン「パドルフィッシュ」のマネージャー室に歩み寄ったという。
池に浮かぶ蒸気船を模した巨大な同レストランへの襲撃で、男はその場にいた従業員2人を隅に追いやり目を閉じるよう命令。縛り上げ、身動きを取れなくした後、1万ドルから2万ドルの現金をバッグに詰め込んだとされている。
2分にも満たない犯行後、従業員は何とか縛りを解いて911番(緊急通報用番号)通報、幸い負傷者は出ず、犯人の男は武器を一切見せなかったそうで、保安官事務所は「事件は閉店後、客がいない時間帯に発生しました」と説明した。
ちなみに、防犯カメラが捉えた映像には、ゴーグルと手袋、ダイビングフードを着用した痩身の容疑者(身長約178cm)が映っており、その後、カメラに向かってスプレーを噴射する様子も確認されている。
犯行後に男は、安物の「007」シリーズの悪役さながら、水中に潜り込んだとみられている。
一方、同レストランは翌日すぐにランチ営業を再開。観光客らにカクテルやカニの爪を提供していた。
現在警察は犯人の男を追跡中で、ディズニー側はノーコメント。地元住民からは「ディズニー・スプリングスのスキューバ強盗」と呼ばれている状況だ。