シュワルツェネッガーが警鐘「アメリカの民主主義が崩壊の危機にある」
9/19 06:16 掲載

アーノルド・シュワルツェネッガーが、アメリカの民主主義が崩壊の危機にあると警鐘を鳴らした。
元カリフォルニア州知事のシュワルツェネッガーは、保守活動家チャーリー・カークさんが米ユタ州の大学で暗殺された事件を受け、政治的分断が深刻化している現状に強い懸念を示した。
南カリフォルニア大学での講演で、「崖に近づきすぎないよう、非常に注意しなければならない。なぜなら、その崖から落ちた先には民主主義は存在しない」と語り、「人々の力でこの流れを変えることができる。究極の力は人々にある」と強調した。
シュワルツェネッガーはまた、「異なる意見を持っていたという理由で命を奪われたことに、非常にショックを受けた。信じられない」と述べ、カークさんについて「彼は優れた伝達者であり、共和党の理念を擁護する素晴らしい人物だった。賛成・反対を問わず学生との対話を大切にしていた」と称賛した。
さらに、「彼は人間であり、父親であり、夫だった。今や彼の子どもたちは、彼に絵本を読んでもらう代わりに、彼について書かれた文章を読むことになる」と語り、深い悲しみを表した。
事件の容疑者タイラー・ロビンソンは、加重殺人などで起訴されている。シュワルツェネッガーは、政治的暴力の背景には社会の分断があるとし、「私たちを分断しているのは、ソーシャルメディア企業、主流メディア、そして民主党・共和党の両方だ。あらゆる方向から攻撃を受けており、崖に近づきすぎないよう注意が必要だ」と語った。