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じゃんけんとは?

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グー・チョキ・パー 相関図
(パー)>(グー):石は包まれてしまう。
・石(グー)>(チョキ):石には刃が立たない。
・鋏(チョキ)>紙(パー):紙は切られてしまう。

じゃんけん(漢字表記:石拳、両拳、雀拳)は、手だけを使う遊戯である。3種類の指の出し方(グー・チョキ・パー)で三すくみを構成し、勝敗を決める手段である。日本拳遊びを基に考案されたが、現代では世界的に普及が進んでいる。

日本国内では「じゃいけん」「いんじゃん」など地域によって様々な呼び方がある。中国では「猜拳」と呼ぶ。英語圏の場合、イギリスでは "Scissors Paper Stone" などと表現されることもあるが、イギリスやアメリカ合衆国を含めて多くは "Rock-paper-scissors" という呼称が使われている(表記上の揺れは数種類ある。略号はRPS)。

目次

  • 1 概説
  • 2 歴史
  • 3 歴史参考
  • 4 語源
  • 5 ルール
    • 5.1 「手」の種類
    • 5.2 勝敗の決定
    • 5.3 複数人における決着を早く行う方法
      • 5.3.1 審判がいない場合
      • 5.3.2 審判がいる場合
  • 6 確率としてのじゃんけん
    • 6.1 あいことなる確率
  • 7 「じゃんけんぽん」のバリエーション
  • 8 心理戦
  • 9 派生した遊び
  • 10 主要な大会
  • 11 じゃんけんに関連した作品
    • 11.1 小説・児童文学
    • 11.2 楽曲
    • 11.3 漫画
    • 11.4 アニメ
    • 11.5 ゲーム
    • 11.6 ロボット
    • 11.7 その他
  • 12 テレビ番組におけるじゃんけん
  • 13 符号位置
  • 14 脚注
    • 14.1 注釈
    • 14.2 出典
  • 15 参考文献
  • 16 関連項目
  • 17 外部リンク

概説

偶然によって簡便になんらかの物事を決定する必要があるときに使われる。短時間で決着が付き、コイントスくじなどと異なり、道具を用意する必要がない。勝ち負けを決める簡便な手段として用いられるほか、じゃんけんを複数回行って何連勝できるかなど、ゲームとして用いられることもある。

グー・チョキ・パーの三すくみを用いる一般のじゃんけん以外にも、一度に大人数で勝敗や組み分けを決めるために、多い勝ちうらおもてグーパーなどがある。

じゃんけんに類似した拳遊びの類は日本に限らず世界中にあり、日本でも虫拳などの様々な拳遊びが存在する。

歴史

虫拳『拳会角力図会』 1809年

現在行われているじゃんけんは意外に新しく、近代になって(19世紀後半)誕生したものである。ウィーン大学日本学を研究する『拳の文化史』の著者セップ・リンハルトは、現在の「じゃんけん」は江戸時代から明治時代にかけての日本で成立したとしている。『奄美方言分類辞典』に「奄美本土(九州)からじゃんけんが伝わったのは明治の末である」と記されており、明治の初期から中期にかけて九州で発明されたとする説を裏付けている。また、江戸時代末期に幼少時代を過ごした菊池貴一郎(4代目歌川広重)が往事を懐かしんで、1905年(明治38年)に刊行された『絵本江戸風俗往来』にも「じゃんけん」について記されている。今でも西日本に多く残る拳遊びから(日本に古くからあった三すくみ拳17世紀末に東アジアから伝来した数拳の手の形で表現する要素が加わって)考案されたと考えられる。

19世紀に誕生したじゃんけんは20世紀に入ると、日本の海外発展や柔道など日本武道の世界的普及、日本産のサブカルチャー(漫画アニメ[旧称:ジャパニメーション]、コンピュータゲームなど)の隆盛などに伴って急速に世界中に拡がった。

日本の拳遊びには、数拳(本拳・球磨拳箸拳、ほか)と三すくみ拳(虫拳蛇拳狐拳虎拳、ほか)がある。

じゃんけんでは数拳(球磨拳)の1, 3, 4は省かれ、分かりやすい0と5と中間の2を残し、新しく意味を「石」「鋏」「紙」として三竦みを完成させた。

チョキはもともと人差し指親指を伸ばす数拳での2を表す方式「男チョキ」であったが、日本国内を伝播するうちに人差し指と中指を使うもの「女チョキ」が派生した。じゃんけんの基と成った遊びの多くが九州を中心とした西日本に多く分布し、古い形態である「男チョキ」も九州を中心とした西日本に多い(韓国でも「男チョキ」が行われている)。

歴史参考

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この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2012年3月)

江戸時代後期の歌舞伎作家西沢一鳳1850年(嘉永3年)に著した『皇都午睡(みやこのひるね)』には「近頃東都にてはやりしはジヤン拳也 酒は拳酒 色品は 蛙ひとひよこ三ひよこひよこ 蛇ぬらぬら ジヤンジヤカ ジヤカジヤカジヤンケンナ 婆様に和藤内が呵られて 虎はハウハウツテトロテン なめくでサア来なせへ 跡は狐拳也」とあるが、これは現在のじゃんけんとは別もので、虫拳の類いではなかったかと推定される。一方、代末期の中国で書かれた『五雜俎』によると、代中国には「手勢令」と呼ばれるゲームがあったという。『五雜俎』では「手掌を以て虎膺とし、指節を以て松根とし、大指を以て蹲鸱とする」などの手勢に関する詳しい記載があるが、遊び方に関して「用法知らず」とされ、当時「捉中指」という遊びのルーツではないかと作者が推測している。『全唐詩』の八百七十九巻に「招手令」に「亞其虎膺、曲其松根。以蹲鴟間虎膺之下」、そのルールと思われる記述がある。「蹲鴟を以て虎膺の下とす」から、三すくみ的要素を見て取れるが、これも内容から見て現在のじゃんけんとは別ものである。

○○拳は、中国では主に拳法のことであるが、中国でも明代に書かれた『六研齋筆記』に「謂之豁拳」の記述があり、拳遊びのことを「猜拳」「画拳(かくけん)」「豁拳」などと呼んでいた。拳遊びを○○拳と呼ぶのは、中国の影響が考えられる。現在、中国で行われているじゃんけんは明治以後、日本から新たに伝わったものと考えられるが、同じく「猜拳」と呼んでいる。

日本と密接な関係を持っていたイギリスの旧植民地などにじゃんけんが分布している。紙・鋏(はさみ)・石のじゃんけんは日本起源で、近代以降、日本人の移民や交流で世界各地に広がり、日本との接触が少ない所では、紙・鋏・石のじゃんけんは普及していない。また、この図では未調査に成っているが、南アメリカでも日本人が入植した地域を中心にじゃんけんが行われている。日本や世界一般では、3つある手はそれぞれ「石」・「鋏」・「紙」に由来すると説明されるが、中国や朝鮮では、日本から伝播した際に紙が「布」に置き換わったため「石」・「鋏」・「布」となった。これは日本の和紙は薄く大変丈夫であったのに対し、じゃんけんが伝わった当時の朝鮮製の紙(韓紙)は漉いた2枚以上の紙を貼り合わせて作られていた為に分厚くごわごわしており曲げたり物を包むことができにくかったからであろう。韓国語のじゃんけんの掛け声は「カウィ(鋏)・バウィ(石)・ボ(布)」である。

19世紀後半の明治になるまで鎖国していて一切の日本人の外国への渡航を禁止していた日本に対し、19世紀中ごろのアメリカ大陸横断鉄道建設の労働者など、欧米に早くから多くの移民を送り出してきた中国式の石・鋏・布が世界標準とならなかったのは、当時の中国人がまだ現在のじゃんけんを知らなかったからであり、中国に現在のじゃんけんが伝来したのは、日本の明治以降のことだからである。現在の中華人民共和国西部地区(新疆ウィグル)や中央アジアでは未だにじゃんけんがほとんど普及していない。中国語ではじゃんけんの掛け声は「シータォー(石)・チェンツ(鋏)・プー(布)」であるが、「ジャン・ジン・ボー」などと言う人もいる。また、高齢者の中にはじゃんけん(石・鋏・布)を知らない人もいる。

WRPSのじゃんけんのパーの図

2002年(平成14年)世界各地のじゃんけん系ゲームのルールを統一し、世界大会を開くためとして the World Rock Paper Scissors Society(略号:WRPS)がカナダで結成された。元々は1842年イギリスで設立されたと主張されているが、この年にはまだ現在のじゃんけん自体が世の中に存在していなかったので、WRPSのジョークである。そもそもWRPS自体が冗談で創られたものであり、既にじゃんけんが当時のイギリスで行われていたのなら、旧大英帝国領を中心にじゃんけんは普及しているはずである。他のヨーロッパ諸国にもイギリスから伝わった明らかな痕跡が見られるはずであるが、そのような事実はない。ヨーロッパでは19世紀以前の文献にじゃんけんは存在せず、20世紀になってじゃんけんが出てくるのは日本についての記述からである。

ヨーロッパ諸国のじゃんけんは「女チョキ」しかなく日本の関東地方から伝わったようである。日本ではじゃんけんに限らず、パーを出す場合は五本の指が離れるように広げるが、WRPSのじゃんけんでは(■右の画像のように)五指を揃える。これは「パーは紙である」という意味しか伝わらなかったために生じたものであろう(日本国内で伝播する際に鋏のイメージから「女チョキ」が生まれたのと同様)。数十年前に日本人が海外での体験を書いた書物を調べると、日本人同士がじゃんけんをしていると欧米人が不思議に思い、何をしているのかと質問されたとの記事が散見され、最近まで欧米ではじゃんけんがほとんど知られていなかったことが確認できる。これらのことからも、WRPSの歴史が極めて新しいことが分かる。日本が舞台となった『007は二度死ぬ』(1967年(昭和42年))原作の小説では、日本的な雰囲気を出すために主人公ジェームズ・ボンドがじゃんけんをする場面が登場する。

京都大高等研究院の松沢哲郎特別教授らのグループは,2017年8月10日,チンパンジーは約100日でジャンケンの仕組みを学び、人間で言えば、4歳程度の知能があると考えられるという研究成果を発表し,同日の英文学術誌「プリマーテス」電子版に掲載された。

  1. ^ World Rock Paper Scissors (RPS) Society.
  2. ^ Linhart (1998)
  3. ^ 長田・須山 (1977)
  4. ^ 菊池 (1905)
  5. ^ zh:wikisource:五雜俎/卷06
  6. ^ http://square.umin.ac.jp/massie-tmd/rpsmap.html 赤は存在が確認された国。ピンクは、少なくとも一部の人は知っている国。黄色は存在が否定的な国。

語源

じゃんけんの語源は2人で行うから「両拳」(りゃんけん) チョキを示す「鋏拳」(じゃーちゅあん)が変化したとする説、「石拳」(じゃくけん・いしけん)の「じゃくけん」が変化した説、「蛇拳」(じゃけん)説、じゃんけんの広東語「猜拳」(チャイキュン)説や他にも多くの説があるが不明である。

じゃんけんぽんの語源にも仏教語の料間法意(りゃけんほうい)説や長崎の唐人が伝えたという様拳元宝(ヤンケンエンポウ)説、一般的な掛け声のホイが転化したという「じゃんけん+掛け声」「じゃんけんほい」説があるが不明である。

以下のようにグー・チョキ・パーはすべて日本語であるという説もある。

  • ぐっと拳を握るからグー
  • チョキンと切るからチョキ
  • ぱっと手を広げるからパー

ルール

じゃんけんをする生徒たち

じゃんけんは2人以上の参加者によって行う。参加者は向き合い(あるいは円になり)片腕を体の前に出す。参加者全員で呼吸を合わせ、「じゃん、けん、ぽん」の三拍子のかけ声を発し、「ぽん」の発声と同時に出した腕の先に「手」を出す。この「手」の組み合わせによって勝者と敗者を決定する。

勝負が決定しなかった場合を「あいこ」と言う。あいこのときは「あい、こで、しょ」のかけ声を同様に行い、「しょ」で再び「手」を出す。通常「あいこでしょ」は勝敗が決定するまで繰り返される。

変則ルールで「じゃんぽんけん」と言う場合もある。その場合は、通常ルールでは負ける人が勝ち、勝つ人が負けるというルールになる。あいこのときは通常ルールと基本的に同じになる。

「手」の種類

じゃんけんの「手」は指の動きによって表され、以下の三つがある。

  • グー

五本の指を全て握る。親指を他の四本の指の中に入れるかどうかは任意である。グーは「石」の象徴であるとされる。数拳では0を意味する。

  • チョキ

5本のうち、2本の指を伸ばし、それ以外を全て曲げる。チョキは「鋏(はさみ)」の象徴であるとされる。数拳では2を意味する。

チョキには2種類あり、親指と人差し指を伸ばすチョキを「男チョキ」、人差し指と中指を伸ばすチョキを「女チョキ」という呼び方がある。「男チョキ」はチョキの原型であるのに対して、「女チョキ」は形が鋏のイメージにより近いために新たに生まれたものとされる。

「チー」「ピー」「キー」などと呼ぶ地域もある。「男チョキ」は東京など東日本には普及しなかったので、一部には「田舎チョキ」と呼ばれたりする。全国的には「女チョキ」が主流である。

  • パー

五本の指を離して広げる。WRPSでは指を揃えて出す。パーは「紙・布」の象徴であるとされる。数拳では5を意味する。

勝敗の決定

勝敗に関しては、次のようなルールが定められている。

  • グーは、チョキに勝ち、パーに敗れる。
  • チョキは、パーに勝ち、グーに敗れる。
  • パーは、グーに勝ち、チョキに敗れる。


2人のときは、以上に加えて両者が同じ手を出したときには「あいこ(引き分け)」となる。3人以上のときは、全員が出した「手」が三つのうち二者だけであったときに勝負が決する。たとえば、5人中2人がパー、3人がグーを出したならば、パーを出した2人が勝者となる。全員が同じ手を出したときや、全ての手が出たときには「あいこ」になる。

一見して分かるとおり、グー・チョキ・パーの三者は三すくみの関係にあり、三つの「手」の間に特別な有利不利もなければ、勝敗の確率が人によって変わることもない。この三者の関係は、そのモデルである「石」「はさみ」「紙」を考えると理解しやすい。つまり、以下のとおりである。

  • 「石」は「はさみ」に切られないが、「紙」に包まれてしまうので、「石」は「はさみ」に勝ち「紙」に負ける。
  • 「はさみ」は「紙」を切ることができるが、「石」は切ることができないので、「はさみ」は「紙」に勝ち「石」に負ける。
  • 「紙」は「石」を包むことができるが、「はさみ」に切られてしまうので、「紙」は「石」に勝ち「はさみ」に負ける。

なお、「ぽん」のタイミングに「手」が出なかった場合はやり直しになる。特に、わざとタイミングを遅らせて、相手の手を見てから自分の手を出す行為は「遅出し」「後出し(あと出し)」と呼ばれる反則であり、負けと見なされる。なお、この反則行為から派生したゲームとして、親の出した手を瞬時に判断して子が勝てる手を出す『あと出しじゃんけん』というゲームもある。

ちなみに、1990年代以降の東京都知事選挙においては、知名度の高い立候補者が都民にインパクトを与えて投票数を増やす目的でわざと遅い時期に出馬を表明する風習が定着しており、これを「後出し(あと出し)じゃんけん」と呼んで揶揄することも多い。

複数人における決着を早く行う方法

上で述べたルールによれば、対戦者が増えるほど「あいこ」になる確率が増えるため、決着が遅れることがある。このため次のような対策がとられるのが普通である。

審判がいない場合

  • 「パー」だけを使ってするじゃんけんはうらおもてと呼ばれる。「うらかおもて」などの掛け声を言いながら「パー」を出す、このときに掌(てのひら)を上向きが「表」、掌を下向きが「裏」とし、「裏」と「表」の人数を数え数の少ない方を勝ち、または負けとする(始める前に決めておく。通常、勝ちを決める場合は少ない方を勝ち、負けを決める場合は少ない方を負けとする)。最後に二人残った場合はじゃんけんをする。1970年(昭和45年)頃に始まったが、最近は新興のグーパーの方が盛んである。
  • グー・チョキ・パーの関係を一時的に無視し、最も多く、もしくは少なく出されたものを勝者とする。最後に二人残った場合はじゃんけんをする。
  • 「グー」と「パー」だけを使ってするじゃんけんでグーパーまたは「グーパージャン」と呼ばれる(他に、「グットッパ」、「グッパージャス」と呼ばれることもある)。「グーとパーでわかれましょ」(主に東日本で使われる)「グッパでわかれましょ」(主に西日本で使われる)などの掛け声を言いながら「グー」または「パー」を出す、「グー」と「パー」の人数を数え数の少ない方を勝ち、または負けとする。最後に二人残った場合はじゃんけんをする。このやり方は上記2つのやり方を参考に生まれたものとする説もある。また、このグーパーは、チームを決めるときなどに用いられることもある。その際は、人数が偶数であれば、グーとパーを出した人数が等しい際に勝負が決まり、それでチームが分けられたりもする。なお、この類似として「グッチョ」(グーチョキ・グッチ・グーキー・グッピー)など、相手が普段やりなれていない方法を用いて、相手の混乱を誘う方法が、近年は西日本の方で盛んである。この際は主催者となる人物は、事前に告げることなく掛け声「グッチョでわかれましょ」などをかけることが多い。
  • 多い勝ち、または、多いもん逃れ(ローカル)がある。掛け声と共に、グー・チョキ・パーの何らかを出す。多いものが勝者という一種の多数決に似ている仕組み。もちろん最低3人はいないと成立しないため、二人になれば普通のじゃんけんに変わる。なお、この仕組みは仕掛けられる場合があり、はめられるケース(あるいは、その地域において暗黙の了解として常識的な手が決まっている場合があり、それを知らなかった者が負ける)もある。そのような内通を防ぐため、互いに共謀できない少ない者勝ちのじゃんけんも広く行われている。細部のルールも地域ごとに微妙に異なる。
  • 隣接する2人同士でじゃんけんし、勝った者同士、負けた者同士で再びじゃんけんを行う。対戦者が奇数の場合3人で対戦するか、1人がシード権を獲得する。
  • 少ない勝ちを採用した ゲーマーじゃんけんがある。「ゲーマーじゃんけん、じゃんけん、ぽん」の掛け声と共に、グー・チョキ・パーの何らかを出す。少ないものが勝者となる。例えば、グーが一人、パーが二人、チョキが一人の場合には、パーを出したものは複数いるためにバッティングが起こり脱落する。グーとチョキが少数なので暫定的に残るが、じゃんけんの判定により、グーを勝ちとするものである。さらに、勝者同士で早く順番が回ってくる方を勝ちとするように判定を加える。例えば、Aがグー、Bがパー、Cがグー、Dがパー、Eがパーを出した場合には、AとCの出したグーが少数ということで勝ちとなり、さらに、座り位置を時計回りに見て、AをスタートプレイヤーにすればCは3番目となるが、CをスタートプレイヤーとするとAは4番目となるため、Aを勝ちとする。この方式を採用することであいこのケースが減って、すぐにゲームが始められるというメリットがあり、テーブルゲームのスタートプレイヤーを素早く決めるための方法として広く普及している。

審判がいる場合

  • 審判が出した手と、各対戦者の手によって脱落者を決め、これを繰り返して最終的な勝者・敗者を決める。
  • 集団で行う場合は、「一人 対 多数であいこは負け」とする。これは、関口宏情報番組テレビあっとランダム』のなかで始めたものである。
  • あいこを負けとしない場合もある。また、審判に負けた者が毎回残って敗者を選ぶ場合もある。選出する人数に近い人数が残った場合、普通のじゃんけんで決めることが多い。


確率としてのじゃんけん

じゃんけんは偶然性に多くを支配されるゲームであるという特性から、しばしば確率の問題(設問)などで使われることがある。「グー」「チョキ」「パー」を出す確率をそれぞれ3分の1とすると、2人での対戦の場合、あいこが重なっても平均すれば、1.5回で勝敗が決着する。

あいことなる確率

じゃんけんをn人で行うとすると、nが2以上のとき1回の試行であいことなる確率は、 1-2n-23n-1{\displaystyle 1-{2^{n}-2 \over 3^{n-1}}}となる。

例えば、じゃんけんを4人で行う場合はnに4を代入して、確率は 1327{\displaystyle 13 \over 27}となる。

「じゃんけんぽん」のバリエーション

「手」を出し合うときの掛け声「じゃんけんぽん」は、標準的なものであるが、これには主に地方ごとに様々なバリエーションがあり(例:「じゃんけんぽい」「じゃんけんほい」「じゃんけんぽ」「いんじゃんほい」など)、また、時おり同じ市町村でも地域によって異なる場合がある。通常の掛け声のパターンとメロディに乗せるパターン(京都など近畿地方に多い)に大別される。

心理戦

じゃんけんは偶然性に多くを支配されるゲームである一方、心理戦の側面も有している。これは、競技の性質上、相手が何を出すのかが事前に分かっていれば確実に勝つことができるため、それを何らかの方法で読み取ろうとする努力がときになされるためである。

例えば、2人での勝負において、2回連続で互いにグーであいこになったとする。このとき、相手は何を出すかを考えると、一番単純なのは相手がまたグーを出すことであるから、それに勝つパーを出す作戦が考えられるが、相手も同じ考えをしてくるならばパーに勝つチョキを出すべきである。さらに、相手がそこまで見越してチョキを出してくることを想定して、再びグーを出す作戦も考え得る。このように、競技の性質から、思考は堂々巡りに陥ることになるが、相手の人となりを知っているのなら、そこから「どこまで考えを巡らす人物であるか」などを考慮に入れ、最終的に相手が出すであろう手を予測することになる。

また、1回目がグー・2回目がチョキであいこになったとすれば、「グー・チョキ・パー」という語呂から3回目にはパーが出てくる可能性が高い。特に、「あいこでしょ」がテンポ良く行われている場合には、別の手を出すまでに考えが至らないことも多く、テンポに乗せられてパーを出してしまう可能性も多い。テンポが速い場合には、手の決定は瞬間的・反射的に行われることが多いため、こういった予測が一層効果的であるとする考え方もある。

複数ラウンドによる勝負では、心理戦の要素は一層高まる。相手の性格と前回相手が出した手から、次に出す手を判断しそれに勝つであろう手を出すという作戦をとることができる。特に子供同士でじゃんけんを行っているときや酒が入るなど、判断力が低下した場でのジャンケンは顕著に性格が出るため、例えば前回相手が負けたなら、その負けた手に勝つ手を出すという作戦をとることができる。例えば、パー対グーで負けたときにはパーに勝つために相手はチョキを出すと予想し、グーを出すという作戦である。

1回勝負であったとしても、心理戦の要素を持ち込むことができる。実際のじゃんけんに入る前に、相手に「何を出すのか」と尋ねたり、「自分はグーを出す」などと相手に宣言するなどして、相手がそれに対してどう判断するかを予測したりして、心理戦を生じさせることができる。

別の方法は、自分の前で両の(てのひら)を、右掌が左側に、左掌が右側になるような形で合わせ、両手の指を結び合わせ、と手首を曲げながらその結び合わせた手を自分の顔の前に持ってくるものである(手をいったん下方に動かしてから自分の前に持ち上げる形をとる)。結び合わされた手は、小指の側が自分の顔に近く、親指の側が自分から遠くにあるが、その手を覗き込むようにして、結び合わされた親指の隙間から見える光の形を見る。

派生した遊び

じゃんけんを基本ルールにした遊びとして最も有名なものとしては「あっち向いてホイ」がある。

そのほか、「グリコ」「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」「グリンピースじゃん」「軍艦じゃんけん」「ドンパッパ」「ビームフラッシュ」「じゃんけんブルドッグ」「猿さんべん」などがあり、また、「脚じゃんけん」「舌じゃんけん」など、手以外の体の部分を使って遊ぶものがある。あるいはまた、「最初はグー じゃんけんポンとだすアホがおる」などという、ひっかけのじゃんけんもあった。

野球拳でもじゃんけんを行うが、これは派生したものとは違う。※該当項目にて詳述する。

主要な大会

日本ではじゃんけんだけの大会が開かれることはほとんどないが、普及し始めて日の浅い地域では新知識に対する感動が大きく、世界大会が開かれるようになった。日本ではグーパーじゃんけんなどがあるので大人数でもじゃんけんのトーナメント戦はほとんど行われなくなったが、世界大会はトーナメント方式で戦われている。

  • World Rock Paper Scissors Society sanctioned tournaments(WRPS)
歴代WRPS開催地および優勝者
【開催年】
【開催地】
【メダル】
【チャンピオン】
【性別】
【国籍】
【出典】

2002年 | 
トロント
(カナダ)
 |  | Peter Lovering | 男 | カナダ | 
 | Moe Asem | 男 | カナダ | 
 | Dave Ferris | 男 | カナダ | 
2003年 |  | Rob Krueger | 男 | カナダ | 
 | Marc Rigaux | 男 | カナダ | 
 | Patrick Merry | 男 | カナダ | 
2004年 |  | Lee Rammage | 男 | カナダ | 
 | Heather Birrell | 女 | カナダ | 
 | Chris Berggeren | 男 | アメリカ | 
2005年 |  | Andrew Bergel | 男 | カナダ | 
 | Stan Long | 男 | アメリカ | 
 | Stewart Waldman | 男 | アメリカ | 
2006年 |  | Bob Cooper | 男 | スコットランド | 
 | Bryan Bennett | 男 | アメリカ | 
 | Tom Smith | 男 | アメリカ | 
2007年 |  | Andrea Farina | 女 | アメリカ | 
2008年 |  | Monica Martinez | 女 | カナダ | 
2009年 |  | Tim Conrad | 男 | アメリカ | 
  • USA RPS Championship
 | 
この節の加筆が望まれています。

UK Rock Paper Scissors Championships 2010年大会(第4回大会)の対戦風景
  • National Xtreme RPS Competition 2007-2008
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この節の加筆が望まれています。

  • UK Rock Paper Scissors Championship
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この節の加筆が望まれています。

 | 
この節の加筆が望まれています。

  • World Series of Rock Paper Scissors
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  • Red Bull Roshambull World Online Series
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AKB48グループじゃんけん大会」を参照

じゃんけんに関連した作品

じゃんけんにおける心理戦の側面や、勝敗に伴って何らかの利得を得、または負担を負うことを約して勝負を行った場合の「賭博」としての側面などを題材としたフィクションが存在する。じゃんけんの特性上、それを題材として中長編の作品を作ることは困難であるため、作中の一エピソードとして、または、短編として扱われる場合が多い。

小説・児童文学

楽曲

漫画

アニメ

2010Happy Mail