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イカとは?

イカ
ヤリイカの1種

分類
 | : | 動物界 Animalia
 | : | 軟体動物門 Mollusca
 | : | 頭足綱 Cephalopoda
亜綱 | : | 鞘形亜綱 Coleoidea
上目 | : | 十腕形上目 Decapodiformes

シノニム

Decapoda
Decembrachiata


和名
イカ(烏賊・鰞)


1-漏斗
2-触腕
3-口
4-ひれ(えんぺら)
5-腕
6-頭
7-外套膜

イカ(烏賊・鰞・柔魚・魷 :Squid(ツツイカ)または Cuttlefish(コウイカ))は、海生軟体動物の一群である。分類学上は軟体動物門頭足綱十腕形上目(または十腕形目) Decapodiformes とされる。十腕目 DecapodaDecembrachiata とも。

目次

  • 1 形態
  • 2 生態
  • 3 分類
    • 3.1 コウイカ目
    • 3.2 ダンゴイカ目
    • 3.3 トグロコウイカ目
    • 3.4 閉眼目
    • 3.5 開眼目
  • 4 利用
    • 4.1 科学
    • 4.2 工業
    • 4.3 食材
      • 4.3.1 アニサキス
      • 4.3.2 日本における主な料理法
      • 4.3.3 イカゲソ
      • 4.3.4 イカスミ
      • 4.3.5 イカゴロ
    • 4.4 観賞用
  • 5 漁業・水産
    • 5.1 日本の陸揚げ漁港
  • 6 文化
    • 6.1 語源など
    • 6.2 水揚げ漁港におけるイカ食振興
    • 6.3 慣用句・比喩
  • 7 脚注
  • 8 外部リンク

形態

神経系筋肉がよく発達していて、たいていの種類はに行動する。漏斗からの噴水と外套膜の収縮・ひれを使って前後に自在に泳ぐ。 10本の腕は筋肉質でしなやかに伸縮し、腕の内側にはキチン質の吸盤が並んでいる。吸盤にスパイクのような鋭いトゲが並ぶ種類もおり、これは獲物を逃さないための適応と考えられる。実際の腕は8本で、残りの腕2本は吸盤が先端に集中する「触腕(しょくわん)」とよばれる構造である。この触腕を伸縮させて魚類甲殻類を捕食するが、釣りの時に触腕をちぎって逃げることや、テカギイカの仲間では成長に伴い触腕を欠くことから、必ずしも必要というわけではないようである。

コウイカ目・ダンゴイカ目・トグロコウイカ目では触腕は第3腕と第4腕との間にある「ポケット」に収めることができ、普段は8本脚に見える。閉眼目・開眼目では長さを縮めることはできるが完全に収めることはできない。

体内には貝殻を持つが、種によって組成や形状が大きく異なる。閉眼目・開眼目では有機質の薄膜で、軟甲と呼ばれる。コウイカ科では石灰質の船形で、イカの甲またはイカの骨と呼ばれる。トグロコウイカでは、オウムガイのように巻貝状で内部に規則正しく隔壁が存在し、細かくガスの詰まった部屋に分けられている。

皮膚には色素細胞がたくさん並んでおり、精神状態や周囲の環境によって体色を自在に変化させる。調理に際して、両目の間にある神経系の基部を刺してしめると、ただちに体色が白濁する。

イカは本来の心臓の他に、2つの鰓(えら)心臓を持っている。鰓心臓はに血液を急送する働きを担っている。

イカの血は銅タンパク質であるヘモシアニンを含むために青色である(ほとんどの脊椎動物血液中に含まれる鉄タンパク質のヘモグロビンは赤色)。

イカは浮力を得るために、比重の重い液体を体液に含むことで、海水と同じ比重になる。特にダイオウイカなど一部の深海イカは、浮力を得るために、塩化アンモニウムを体内に保有している。特定のイカにある“えぐみ”はこのためである(特にダイオウイカなどは辛臭くて食えたものではないという報告もある)。

体の大きさに対しての眼球の割合が大きいことから、行動の多くは視覚による情報に頼っていると思われる。イカやタコの眼球は外見上脊椎動物の眼球とよく似ているが、まったく異なる発生過程を経て生まれた器官であり、内部構造に明確な違いがある(眼の進化)。研究によると同じタンパク質とツールキット遺伝子によって並行に獲得された器官である。脊椎動物と違い視神経が網膜の背面側を通っており、視認の邪魔にならない。そのため視力に優れ、盲点が存在しない。

嗅覚や味覚に関する研究はほとんどない。

敵に襲われた時など、漏斗から水を勢いよく噴出し、ジェット噴射の要領で空中に飛び出し、腕とヒレを広げた状態で滑空する種もいる。

学術的には、「頭足綱」の名のとおり頭部に足を持つと解釈されているため、イカを縦長に表示する際には足がある方を上に配置する。

生態

全世界の浅い海から深海まで、あらゆる海に分布する。淡水域に生息する種類は確認されていない。体長は2cm程度から20mに達するものまで、種類によって差がある。

小魚、甲殻類を主食とする。天敵はカツオマグロなどの大型魚類・カモメアホウドリなどの鳥類・アザラシハクジラ類のイルカマッコウクジラなどの海生哺乳類である。敵から逃げるときは頭と胴の間から海水を吸い込み漏斗から一気に吹きだすことで高速移動する。

さらに体内の墨袋(墨汁嚢)からを吐き出して敵の目をくらませる。タコの墨は外敵の視界をさえぎることを目的とし、一気に広がるのに対し、イカの墨はいったん紡錘形にまとまってから大きく広がる。紡錘形にまとまるのは自分の体と似た形のものを出し、敵がそちらに気を取られているうちに逃げるためと考えられている。

分類

鞘形類  | 

 | 

タコ目





 | 

 | 

コウモリダコ




十腕形類(イカ)  | 

 | 

ダンゴイカ目 Sepiolida





 | 

コウイカ目 Sepiida





 | 

閉眼目 Myopsida





 | 

トグロコウイカ目 Spirulida





 | 

開眼目 Oegopsida













十腕形類(イカ)は八腕類(タコ)と近縁だが、姉妹群の関係にはなく、イカの姉妹群はコウモリダコだとする説が有力である。

十腕形類は伝統的には、触腕を収納できるコウイカ目 Sepiida (Sepioidea, Sepioida) と、収納できないツツイカ目 Teuthida (Teuthoidea, Teuthoida) の2目に分けられ、ツツイカ目は験膜がある閉眼亜目 Myopsida (Myopsina) と験膜がない開眼亜目 Oegopsida (Oegopsina) に分けられてきた。しかし近年は目を細分する傾向にあり、細かく分けた場合は、ツツイカ目は閉眼目・開眼目に、コウイカ目はコウイカ目・ダンゴイカ目・トグロコウイカ目に分割され、5目となる。ツツイカ目は分割せず4目とする分類、コウイカ目からダンゴイカ目のみを分離し3目とする分類もある。これらの目のうち開眼目に、科・属・種の大半が含まれる。

近年分子系統によると、伝統的な2目はいずれも単系統ではない。細かく分けた5目間の系統関係は解析法により異なる結果が出ており、ダンゴイカ目・コウイカ目・閉眼目・トグロコウイカ目がこの順に分岐したか、あるいは、開眼目が最初に分岐し残りが単系統をなす。ただし、狭義のコウイカ目も単系統ではない可能性がある。

コウイカ目

英語: Cuttlefish

ダンゴイカ目

広義にはコウイカ目に含める。

英語: Bobtail squid

トグロコウイカ目

広義にはコウイカ目に含める。

閉眼目

ヤリイカ目とも。ツツイカ目内の亜目(あるいは下目)とすることも。

英語: close-eyed squid

開眼目

スルメイカ目とも。ツツイカ目内の亜目(あるいは下目)とすることも。

英語: open-eyed squid

利用

科学

工業

食材

イカ、生
【100 gあたりの栄養価】

エネルギー
385 kJ (92 kcal)

炭水化物

3.08 g

糖類
0 g
食物繊維
0 g

脂肪

1.38 g

飽和脂肪酸
0.358 g
一価不飽和
0.107 g
多価不飽和
n-3
0.524 g
0.492 g


タンパク質

15.58 g

トリプトファン
0.174 g
トレオニン
0.67 g
イソロイシン
0.678 g
ロイシン
1.096 g
リシン
1.164 g
メチオニン
0.351 g
シスチン
0.204 g
フェニルアラニン
0.558 g
チロシン
0.498 g
バリン
0.68 g
アルギニン
1.136 g
ヒスチジン
0.299 g
アラニン
0.942 g
アスパラギン酸
1.503 g
グルタミン酸
2.118 g
グリシン
0.974 g
プロリン
0.635 g
セリン
0.698 g

ビタミン

ビタミンA相当量
β-カロテン
ルテイン
ゼアキサンチン
(1%)
10 μg
(0%)
0 μg
0 μg

チアミン (B1)
(2%)
0.02 mg
リボフラビン (B2)
(34%)
0.412 mg
ナイアシン (B3)
(15%)
2.175 mg
パントテン酸 (B5)
(10%)
0.5 mg
ビタミンB6
(4%)
0.056 mg
葉酸 (B9)
(1%)
5 μg
ビタミンB12
(54%)
1.3 μg
コリン
(13%)
65 mg
ビタミンC
(6%)
4.7 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(8%)
1.2 mg
ビタミンK
(0%)
0 μg

ミネラル

ナトリウム
(3%)
44 mg
カリウム
(5%)
246 mg
カルシウム
(3%)
32 mg
マグネシウム
(9%)
33 mg
リン
(32%)
221 mg
鉄分
(5%)
0.68 mg
亜鉛
(16%)
1.53 mg
マンガン
(2%)
0.035 mg
セレン
(64%)
44.8 μg

【他の成分】

水分
78.55 g
コレステロール
233 mg

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

食用になる種類が多く、日本では軟骨やクチバシを除くほぼ全身が食される(クチバシも周囲の肉は「とんび」と呼ばれて珍味とされる)。料理・加工法も刺身、焼き、揚げ、カレーやパスタの具を含めた煮物・炒め物、塩辛干物など多彩である。としても好まれる。イカ焼きは、お祭り・海の家の屋台の定番となっている他、イカそうめんイカめしなどが収穫量の多い地域の特産品となっている。長野県では、古くから保存食として用いられていた塩いか(茹でたイカの腹に、ゲソと共に粗塩を詰めたもの)が、現在でも食べられていて学校給食でも供される。干したイカは出汁取り用として東アジア・東南アジア全域で好まれる。しかし、中にはダイオウイカのように食用には適さない種も存在する。

日本は世界第一のイカ消費国であり、その消費量は世界の年間漁獲量のほぼ2分の1(2004年現在 約68万トン)とも言われている。また、イカの一種であるスルメイカは、日本で最も多く消費される魚介類である。他にギリシアなど正教徒が多い東地中海地方では、のためイカ料理がよく食される。スペインやイタリアなど地中海の国でも常食される。逆にユダヤ教では鱗がない海生動物はカシュルートでないためイカを食べることは禁じられ、欧米諸国でもタコと同様不吉な生き物とされ、イカを食べない地域は多い。

栄養的には、ビタミンEタウリンが多い他、亜鉛DHAEPAも豊富である。

イカは消化しにくく、胃もたれの原因と思われがちだが、消化率は魚類と大差ない。

アニサキス

イカはアニサキス寄生虫の宿主である。食材として用いる際は、加熱または-20度以下の環境で24時間以上冷凍するのが望ましい。生食する場合は、目視で確認し、かつ刃物で切れ目を入れて提供する。醤油、酢、わさびでは死滅しない。内臓は生食してはならない。

日本における主な料理法

他、揚げかまぼこの類など様々な揚げ物の具として使用される。

イカゲソ

食用にする際には10本の腕全てを日本では下足(げそ)と呼ぶ。主なイカゲソ料理としては、天ぷらから揚げイカ天(すり身のてんぷら)・塩辛がある。

イカスミ

イカスミのパエリア(アロス・ネグロ)
詳細は「イカ墨」を参照

パスタのソースに使ったイカスミスパゲッティや、パエリア(アロス・ネグロArròs negre」)に混ぜるなどして使われる。

イカゴロ

中腸腺はイカゴロと呼ばれ、イカ塩辛の特徴的な味を構成する。ルイベとして食べられることもある。加熱するとカニの中腸腺であるカニミソのような味となる。しかしイカ加工時の発生量に対して需要は少なく、廃棄物として処理されるものが多い。他の生物の中腸腺と同様にカドミウムの含有濃度が比較的高く、通常食する量では健康に影響はないが、廃棄物として大量に処理したり、飼料として家畜類の主食に用いる場合は問題となる。

観賞用

イカは魚類などより飼育が難しいため、一般的な趣味とはなりえていないが、一部の水族館では展示が行われている。

ホタルイカ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出典:wikipedia
2018/11/15 06:30

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