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オーケストラとは?

ロンドン交響楽団
BBC交響楽団
シカゴ交響楽団
東京フィルハーモニー交響楽団
ダブリン・フィルハーモニック・オーケストラ
聴衆の拍手に応えるオーケストラの様子
ステージ近傍上部から見下ろしたオーケストラの様子

オーケストラ(/: orchestra)は、音楽の一種である管弦楽(管弦楽曲)、または、管弦楽曲を演奏する目的で編成された楽団(管弦楽団)を指す。日本語では後者の用法が主である。

目次

  • 1 概要
  • 2 歴史
  • 3 運営・組織
  • 4 編成
    • 4.1 ルネサンス音楽
    • 4.2 バロック音楽
    • 4.3 古典派音楽の二管編成
    • 4.4 ロマン派音楽の二管編成
    • 4.5 三管編成
    • 4.6 四管編成
    • 4.7 五管以上の編成
    • 4.8 そのほかの編成
  • 5 楽器の配置
    • 5.1 古典的配置
    • 5.2 現代における一般的な配置
    • 5.3 変則的配置
  • 6 指揮者
  • 7 用語
  • 8 評価
  • 9 オーケストラを題材にした作品
  • 10 脚注
    • 10.1 注釈
    • 10.2 出典
  • 11 参考文献
  • 12 関連項目
  • 13 外部リンク

概要

明治時代に雅楽の用語から転用された「管弦楽」が orchestra の日本語訳(和製漢語)となっており、また、「管弦楽」もオーケストラと言う。

交響曲を演奏する楽団を英語で symphonic orchestra (日本語では英語風にシンフォニック・オーケストラ、あるいは、前半部のみドイツ語風にシンフォニー・オーケストラ/管弦楽団)というが、これは「交響楽団」と訳される。ただし英語で philharmonic orchestra(日本語では英語風にフィルハーモニック・オーケストラ、あるいは、前半部のみドイツ語風にフィルハーモニー・オーケストラ/管弦楽団)との名称もある。philharmonic は「音楽を愛好する」という意味のギリシャ語に由来し、「交響楽団」と意味が異なる。ドイツ圏ではPhilharmoniker、Symphoniker、英語圏ではphilharmonicなどのみでorchestraを含まない名称の管弦楽団も多数存在する。

両者の違いは、楽団の維持費が寄付によるかどうかであるとする説もあるが、現状ではオーケストラの名称として曖昧に使用されている。ポピュラー音楽と比べ、演奏に必要な楽員の数が圧倒的に多いため、その存立には演奏収入以外にも経済的根拠が必要であり、それが富裕層の私的財産なのか、公的な補助金なのか、市民らの寄付なのかという違いもあり、名称にまで影響を与えている。

室内楽団や室内オーケストラ(chamber orchestra)が1声部1人を基本とするのに対し、一般的なオーケストラは1声部を複数で担当し、通常、指揮者により統制されて演奏する。各声部は弦楽器管楽器(木管楽器および金管楽器)・打楽器があり、さらには鍵盤楽器や、現代的には電気楽器も加わる場合もある。主にクラシック音楽を演奏するが、ラテン音楽ジャズ、その他のジャンルを演奏する団体もある。クラシックの団体が別名で軽めのクラシックやポピュラー音楽を演奏するためのポップス・オーケストラはおおむね母体と同様の楽器編成であるが、これに対しイージーリスニングなどポピュラー音楽専門ののオーケストラは四部または五部のストリングスに自由な編成の管楽器、打楽器、エレキギターを加える。ダンス音楽や行進曲などを演奏する小規模な編成のものはバンドなどとも呼ばれる。フルートオーケストラマンドリンオーケストラウインドオーケストラ(管楽器のみ)という言葉も使用されているが、それらは以下で述べる厳密な意味でのオーケストラではない。マハヴィシュヌ・オーケストライエロー・マジック・オーケストラなどのように、数名編成でもあえてこの名を用いるバンドについても同様である。

ロマン派音楽の頃に多かったオーケストラ編成が、標準的な編成とされている。古典的な作品の演奏ではこれよりも若干小規模で、近代的なものには、より大規模なものも存在する。これらの編成は、主要な管楽器の員数によって二管編成、三管編成、四管編成など呼ぶ。下記の編成の例は二管編成である。団体としてのオーケストラの構成員の数は様々なので、団体と作品によっては通常の団員に加えて臨時参加の奏者を加えて演奏することもある。

歴史

オーケストラの語は、ギリシャ語のオルケーストラ(ορχηστρα)に由来する。これは舞台と観客席の間の半円形のスペースを指しており、そこで合唱隊(コロスコーラスの語源)が舞を踊ったりしていた。

現在の弦楽合奏に管楽器の加わった管弦楽の起源としては、ヴェネツィア楽派の大規模な教会音楽や、その後のオペラの発展が重要である。古典派期には交響曲協奏曲オペラの伴奏として大いに発展し、コンサートホールでの演奏に適応して弦楽を増やし大規模になり、またクラリネットなど新しい楽器が加わって、現在のような形となった。グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』において、ピッコロクラリネットバスドラムトライアングルシンバルがオーケストラに加わった。

ロマン派音楽ではさらに管楽器の数や種類が増え、チャイムマリンバグロッケンシュピールなどの打楽器が加えられた。時にはチェレスタピアノなどの鍵盤楽器やハープが登場するようにもなった。

運営・組織

多くのプロ・オーケストラは常設かつ専門の団体である。

歌劇場のオーケストラピット内での活動を主とするオーケストラはドイツを中心に多数存在し、そのほとんどがオペラのみならず演奏会も行う。ウィーン国立歌劇場管弦楽団員の中から組織されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、その一例である。ドイツ圏はあわせて下記の放送交響楽団や、いずれにも属さないコンサートオーケストラも非常に盛んなこともあり、世界でも群を抜いたオーケストラ大国となっている。東西ドイツ統一時にはプロオーケストラの合計数200といわれた(オーストリアやスイスは含まれない)が、現在は統合により若干減少している。ただし、税金の補助が厚いため、たとえば概ね自主運営に頼るロンドンの5大オーケストラが70~90名編成で大曲演奏の際はエキストラを入れているのに対し、人口7万の都市に拠るバンベルク交響楽団ですら110名編成を擁する(同団は特殊な歴史的事情もあるが)など、全体にフル編成志向が強い。これは、ローテーション式が多い歌劇場管弦楽団の伝統も影響している。オーケストラは小編成で発足して徐々に拡充していく例が一般的で、大編成オーケストラは財政基盤が安定していることが多いため、編成の大きさがそのままオーケストラの格付けに結びつくように誤解されることもあるが、必ずしもそうではなく、あえて三管編成にとどまったまま世界一流と見なされる団体もロンドンなどをはじめ多く存在する。

また、放送局が専属のオーケストラを持つ例も多い(放送オーケストラ)。これはもともと、番組のテーマ曲、ドラマの伴奏、各種の放送用音楽を調達しやすくするために所有しはじめたのが根源であり、大小さまざまな放送局がそれぞれの経済規模にあったオーケストラを所有していた。大きな放送オーケストラは、主に国家予算で運営されてきた、世界の国営放送局や、それらにかわる公共放送局などであり、放送の歴史が長い欧州に多い。ラジオフランスに代表される各国の国営放送直営の楽団や、ドイツの各地域を担当する公共放送局の楽団(バイエルンベルリン北ドイツなど)などがその例である。BBC有名交響楽団を持つ公共放送局である。また、商業放送会社が所有したオーケストラの一例として米国NBCが所有していたNBC交響楽団がある。日本においてはABCABC交響楽団ほか複数の管弦楽団を所有し、演奏会のほかに、放送番組用の音楽を多数演奏した。また日本フィルハーモニー交響楽団は、当初文化放送の専属オーケストラとして誕生し、フジテレビジョンと専属契約を結んでいた。NHK交響楽団は独立した財団法人ではあるが、日本放送協会(NHK)と密接な関係を有しており、放送局付属オーケストラに準ずる存在となっている。また、ベルリンの米軍占領地から東ドイツに向けて放送されていたRIASが所有していたベルリン放送交響楽団などもあり、現在も名を変えて活動している。

地方都市に本拠を置く楽団の場合は、楽団の運営資金の多くを自治体に依存して運営されていることがある。この場合、自治体の財政状態に楽団の運営も左右されがちになっている。

反面、独立の団体としてのオーケストラは、オーナーからの定期的な演奏の発注がないため、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料を頼みにしなければならず、優れた契約スポンサーを持っているか、ごく一部の人気楽団や経営形態の改善に成功した楽団を除けば、これだけで存立することは難しい。オーナーやスポンサーの引き揚げによって、独立運営を強いられるケースもあり、これは直接オーケストラの存続に関わる。海外ではEMIの支援を失ったフィルハーモニア管弦楽団の解散、日本でも1972年日本フィルハーモニー交響楽団の解散・分裂などの事例が発生している。上2件は再建に成功した例だが、NBC交響楽団はスポンサー撤退、新組織以降後9年で消滅した。日本のABC交響楽団に至っては名義の継承先が転々として解散時期すら明確に記録されていない。

以上のような常設楽団に対し、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるものも存在する。例えばバイロイト祝祭管弦楽団が有名なものであり、日本ではサイトウ・キネン・フェスティバル松本の際に結成されるサイトウ・キネン・オーケストラなどがある。また、通常は楽員が個別の音楽活動をし、コンサートの度に集まる形で運営されている非常設楽団も存在する。日本では静岡交響楽団浜松フィルハーモニー管弦楽団、Meister Art Romantiker Orchesterなどがその例である。

編成

第1ヴァイオリンからコントラバスまでの弦五部は多くの場合、各部の人数が演奏者に任されているが、現代では一般的に次のようなパターンがある。

【管楽器の規模の例】
【型】
【第1ヴァイオリン】
【第2ヴァイオリン】
【ヴィオラ】
【チェロ】
【コントラバス】
プルト比率
 | 8型 | 8人 | 6人 | 4人 | 2人 | 1~2人 | 4:3:2:1:1
二管編成 | 10型 | 10人 | 8人 | 6人 | 4人 | 2~4人 | 5:4:3:2:1
二管編成 | 12型 | 12人 | 10人 | 8人 | 6人 | 4人 | 6:5:4:3:2
三管編成 | 14型 | 14人 | 12人 | 10人 | 8人 | 6人 | 7:6:5:4:3
四管編成 | 16型 | 16人 | 14人 | 12人 | 10人 | 8人 | 8:7:6:5:4
四管編成 | 18型 | 18人 | 16人 | 14人 | 12人 | 8~10人 | 9:8:7:6:5
五管編成 | 20型 | 20人 | 18人 | 16人 | 14人 | 10人 | 10:9:8:7:5

管楽器は原則として楽譜に書かれた各パートを1人ずつが受け持つ。ただし実際の演奏会では、倍管といって管楽器を2倍にしたり、「アシスタント」と呼ばれる補助の奏者がつくこともある。

楽譜に示されたオーケストラの編成の規模を示すのに、二管編成、三管編成、四管編成という言葉が使われる。いずれも木管楽器の各セクションのそれぞれの人数によっておおよその規模を示す。中世西洋音楽には文字で残されたオーケストラの文献が存在しないため、ルネサンス音楽から項を始める。

ルネサンス音楽

モンテヴェルディはOrfeoのスコア序文に楽器編成を書いた世界初の作曲家である。そこにはオーケストラの黎明期の編成が記されている。Orfeoの器楽部分の編成は次の通り。弱音器の指定すらある。

バロック音楽

バロック期のオーケストラでは、管楽器は各パート1名、ヴァイオリンは2パート2〜3名ずつ、ヴィオラ、チェロ2名、コントラバス、ファゴット、鍵盤楽器各1名という程度の規模が多く、大規模でも総勢20名程度のものであった。弦楽を含めた全てのパートを各1名で奏することもある。そのため、バロック期のオーケストラは室内楽あるいは室内管弦楽の範疇とされることもある。なお、1749年ヘンデルによって作曲された管弦楽組曲王宮の花火の音楽」では、大国イギリスの国家行事という特殊事情もあり、現在考えても膨大な100人という規模の楽団によって、式典の屋外会場で盛大に演奏された(参照:巨大編成の作品#番付外)。

次に示すのは、18世紀前半頃の後期バロック音楽(J.S.バッハテレマンヘンデル等の盛期)の曲に多く見られる、規模の大きめな管弦楽編成の例である。

古典派音楽の二管編成

古典派音楽の二管編成は、フルートオーボエクラリネットファゴットが各2名(ピッコロが加わるなどの多少の増減はあり得る)で、ホルントランペットも2名程度、ティンパニ弦楽五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)である。この編成に見合う弦楽五部の人数は「10型」で5-4-3-2-1プルト程度であり、オーケストラ総勢で40-45名程度になる。

モーツァルト交響曲第1番を父レオポルトの指導の下で作曲した際の編成は「オーボエ2、ホルン2、第一ヴァイオリン1、第二ヴァイオリン1、ヴィオラ1、ヴィオローネ1」であった。これがオーケストラの生地とされ、この部分のみで表現することを当時の作曲家の卵は学習した。

モーツァルトやベートーヴェンの初期の作品は当時と同じく必要最小限の少人数で演奏することも理論上可能だが、現在のホールに合わせて人数が増やされていることが一般的である。10型では低弦の数が物足りないという理由で12型による演奏もよくある。

交響曲の編成は、オーボエ2、ホルン2、第一ヴァイオリン1、第二ヴァイオリン1、ヴィオラ1、ヴィオローネ1の8人で始まった。それにファゴットとチェロが加わり、10人編成へ進化。それにヴァイオリンを複数人にすることによって12人に進化した。この12人編成はハイドンの「告別」のように広く用いられた。

のちにトランペット2、ティンパニ、ヴィオラ、チェロ、ヴィオローネをさらに加えることによって18人へ、そこへファゴット、クラリネット2、ヴァイオリン2、ヴィオラを加えて24人に進化した。オーボエ奏者の持ちかえ楽器だったフルートが、定石として2本加わったのはこの後である。こうして全26名の古典派編成(2.2.2.2. 2.2.0.0. TIMP 3.3.3.2.2.)は19世紀初頭に完成した。

以下は、古典派音楽の盛期頃(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)に多く見られる編成の例である。ただし、この頃は標準編成なるものは存在せず、「オーボエ2、ホルン2、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ」に加え「パトロンからの命令」で決まった編成が多い。結果的に、古典二管編成を完成させた時期はヴィオローネが完全に消滅してコントラバスに置き換わったブラームスの活躍した時代である。ブラームスはトロンボーンを嫌がり、ファゴットで無理やり演奏させていたことが、レーガーの書簡から判明している。ブラームスは交響曲第一番を書いたのちも弦楽セクションを増やすことすら好まず、全26名の古典派編成を理想ととらえていた。

ロマン派音楽の二管編成

ロマン派音楽の二管編成は、フルートオーボエクラリネットファゴットが各2名(それぞれの派生楽器であるピッコロイングリッシュホルンバスクラリネットコントラファゴットへの持ち替えもありうる)で、ホルンが4名、トランペットが2~3名程度、さらにトロンボーンが3名、チューバが加わる。ティンパニの他に若干の打楽器が4名程度加わる。さらに編入楽器としてハープが加わる。弦楽五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)である。この編成に見合う弦楽五部の人数は現代のコンサートにおける標準的な編成で「12型」で6-5-4-3-2プルト程度であり、オーケストラ総勢で60-65名程度になる。

チャイコフスキーの作品は、現在このくらいの規模で演奏される。結果的に、二管編成を完成させた時期はチャイコフスキーが活躍した時代である。多くの作曲家がこの編成をベースに協奏曲を書いている。

木管楽器の持ち替えは、第一奏者が首席であることが多いので第二以下の奏者が持ち替えるか、特定の楽器に特化した奏者を招いて演奏する。サクソフォーンは出来た当初は実験的な意味合いもありクラリネット奏者が持ち替える事が多かったが、現代では音色や特殊奏法などを必要とする場面も多いので専科の奏者を招くことが多い。

三管編成

三管編成は、フルートオーボエクラリネットファゴットが各2名にそれぞれの派生楽器が加わって、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの各セクションが3名となる。ホルンは4名程度、トランペットトロンボーンが各3名程度、チューバ1名となる。打楽器もティンパニ1〜2人を含む6名程度、編入楽器はハープ1名にさらにチェレスタが加わることがある。この編成に見合う弦楽五部の人数はいわゆる「14型」7-6-5-4-3プルト程度であり、総勢80-85名ほどである。

ベートーヴェンの後期の作品からロマン派の多くの作品はこの程度の規模であり、第九は非常に近い形としての基礎を確立したが、ワーグナーの「ジークフリート」はその最初の完全な形といわれている。

日本のオーケストラは三管に対して伝統的に16型で対応してきた(1980年代まで)が、近年では世界的な常識にあわせ14型に直しているオーケストラが優勢になった。結果的に三管編成を完成させた時期はラヴェルが活躍した時代である。最終的に、オーケストラに最も適したサイズとされ国際的な標準になった。

四管編成

四管編成では、フルートオーボエクラリネットファゴットの各セクションが4名となる。ホルンも4から8人、トランペットトロンボーンが3〜4人、チューバが1〜2人。打楽器もティンパニ1〜2人を含む7名程度。編入楽器は4名程度。弦楽五部もいわゆる「16型」の8-7-6-5-4プルト程度となり、総勢100名超にものぼる。ワーグナーマーラーストラヴィンスキーベルクの作品には、この規模の作品が多い。その最初の形はベルリオーズレクイエム作品5や同じくテ・デウムであるが、当時はいわゆる倍管機能のユニゾンで、後年ワーグナーがその「ニーベルングの指環」や「パルジファル」でその編成を機能的にほぼ組織化した。

国際的には四管編成には16型で対応しており、18型は稀である。ホルンが4から8人に増えるのは、ホルンは通常1パートを2人で編成する為、四管編成だと倍の8人となる。その他ワーグナーやブルックナーなどの曲でホルン奏者の一部がワグナーチューバに持ち替える為、奏者が多数必要となる。チューバの本数が増えない理由は、増数したトロンボーンがバストロンボーンやコントラバストロンボーン、チンバッソなどチューバの音域を賄える楽器である為にチューバの数が増えないと考えられる。かつては3台ハープや3台ピアノも普通に見られたが、現在ではハープや鍵盤が二台を越えることはほとんどない。結果的に、四管編成を完成させた時期はリヒャルト・シュトラウスが活躍した時代である。紀元2600年のための記念作品は四管編成すら凌いだ。ただし、1950年代以後は財政難や演奏の複雑性から、このサイズが揃うことが少なくなっていった。

五管以上の編成

四管編成よりさらに大きく、各セクションが5人平均となるもの(五管編成相当)もある。ここでは、各セクション4本ずつのスタンダードの木管楽器の上に、ピッコロイングリッシュホルンバスクラリネットコントラファゴットが加わった形が多い。ホルンは8人以上。トランペットは5から6人。トロンボーンは差が大きく3人から5人。チューバは2人以上が多い。打楽器は7人以上。弦楽合奏は「18型」の9-8-7-6-5プルトが一般的でさらにオルガンピアノチェレスタ・4人以上のハープギターマンドリンが付くこともある。リヒャルト・シュトラウスマーラーストラヴィンスキーの他に、シェーンベルクヴァレーズケージ等がいる。あえて18型以下の弦セクションもありえるが、管弦楽は120名を優に超えることがある。

なお、これよりもさらに大きな編成で書かれた巨大編成の作品もあって、弦楽合奏は「20型」の10-9-8-7-6プルトを要求する。リヒャルト・シュトラウスの「タイユフェ」作品52、ヴァレーズの「アメリカ」(1922年版)、メシアンの「アッシジの聖フランシスコ」や「閃光」、ハヴァーガル・ブライアン交響曲黛敏郎の「涅槃交響曲」などがそれにあたる。なおこのような木管楽器の編成は

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出典:wikipedia
2019/09/19 11:08

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