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ダース・ベイダーとは?

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【ダース・ベイダー
Darth Vader】

スター・ウォーズシリーズのキャラクター

【初登場】
新たなる希望』(1977年)
【演】
デヴィッド・プラウズ
ボブ・アンダーソン
セバスチャン・ショウ
ヘイデン・クリステンセン
スペンサー・ワイルディング
【声】
ジェームズ・アール・ジョーンズ
マット・スローン
スコット・ローレンス
【プロファイル】

【種族】
人間
【性別】
男性
【家族】
シミ・スカイウォーカー
パドメ・アミダラ
ルーク・スカイウォーカー
レイア・オーガナ

ダース・ベイダー(Darth Vader)は、アメリカSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物。このシリーズにおける、代表的なアンチヒーローでもある。 日本語名には表記揺れとして「ダース・ヴェイダー」と「ダース・ベーダー」が見られる。

かつてはアナキン・スカイウォーカーを名乗る優秀なジェダイであったが、フォースの暗黒面に囚われ、銀河帝国皇帝パルパティーン(ダース・シディアス)に仕えるシス(シスの暗黒卿)となる。かつての師オビ=ワン・ケノービとの決闘で四肢を失い全身に火傷を負ったため、サイボーグ化され、常に生命維持装置と連動したマスク(仮面)を着装している(※『呼吸音』も参照)。

概要

エピソード4~6にかけては、皇帝の手足となって帝国の支配と恐怖の体現者としての役回りを担っており、ジェダイの生き残りと帝国への抵抗を試みる勢力に対する脅威を与える存在として立ち回っており、そこから、実子のルーク・スカイウォーカーとの対面からシスの暗黒卿からジェダイ騎士へと返り咲くまでの経緯が描かれ、エピソード1~3にかけては上記のアナキンとして登場、生い立ちや、ジェダイになるまでの経緯と、自身の苦悩からシスの暗黒卿に変貌するまでの経緯が描かれた。

その人生は、正にジェダイの予言にある「フォースにバランスをもたらす者」を体現した者であった。なお『スター・ウォーズ』シリーズにおけるジェダイの騎士およびシスの暗黒卿の中でも最強のフォースの持ち主とされるのは、ジョージ・ルーカスの発言によると、オビ=ワン・ケノービとの決闘で敗れて大火傷を負いサイボーグになる前の五体満足な状態で、その潜在能力のすべてを開花させた彼であったとのこと。

作中での動向

旧共和国時代

ダース・ベイダーとなる前のジェダイ時代にアナキンは、愛する者を守りたいという純粋な願望と若さ故の激情から、ジェダイの掟を何度となく破ってしまう。特に、妻パドメ・アミダラが死の運命にあるという予知夢を見た後は、妻を救う力を得たいと願うあまりにシスの暗黒卿ダース・シディアス(後の銀河帝国皇帝)の「妻を救えるかもしれない」という甘言に屈し、ジェダイ・マスターメイス・ウィンドゥ殺害に手を貸してしまい、引き返す道を絶たれた状態でシスの暗黒卿へと転向して「ダース・ベイダー」という名前を与えられた。その直後、秩序を取り戻すという名目でクローン兵コマンダーのアポーが率いるクローン・トルーパー第501大隊を指揮してジェダイ聖堂を襲撃、そこにいた子供を含む全てのジェダイを虐殺、さらにパルパティーンの命により、辺境の惑星ムスタファー独立星系連合の幹部達も抹殺した。

完全に後戻りできなくなったアナキンは、この時点で目的が「妻を救う」から「銀河を支配し自分たちの障壁を排除する」と言うものになっており、彼の身を気遣ってムスタファーを訪れたパドメ・アミダラに、シディアスをも倒し、自分と共に銀河を支配し思うがままに生きようと誘う。しかし彼女が暗黒面に魅了され様変わりしてしまった彼を否定し、彼の誘惑を拒絶したこと、さらに、彼女の意図したものではないとはいえその場にオビ=ワン・ケノービを連れて来ていたため、オビ=ワンに自分を殺させに来たという誤解により、彼は非力なパドメにフォースチョークを行使し、昏倒させてしまう。そしてかつての師に怒りの矛先を向けて戦いを挑む。暗黒面の力を得たが、このときのアナキンは冷静さを欠いており、熟練したオビ=ワンの戦法に思うままに攻撃できず、地の利を得たことで挑発をしたオビ=ワンの誘いにのってしまい、攻撃に移る一瞬の隙を突かれ、オビ=ワンのライトセーバーで左腕と両足を切り落とされ敗北。暗黒面に堕ちたかつての弟子を哀れむオビ=ワンに、彼はもはや憎しみしか抱いていなかった。溶岩の熱で服が発火して全身に火傷を負い、自然呼吸も不可能な体となってしまった。

危機を察して駆けつけたシディアスにより救出され、サイボーグ化手術を施されて一命は取り留めたものの、シディアスが期待していた、自身やヨーダをも超えるほどの可能性を秘めたフォースの潜在能力は、戦傷と火傷により生身の肉体の大半が失われたため、そのすべてを開花させることはできなくなってしまうが、この体験に加え、自らが手に掛けた事と、暗黒面に堕ちてしまった事によるショックでパドメが死亡してしまった事で、虚無感を抱くようになり、物事の全てに対する興味をなくしたことで、「アナキン」として抱くことが多かった執着や迷いがなくなり、皮肉にも隙の無い性格となった。また、暗黒面のフォースを学んだことで、開花しなかった潜在能力を差し引いても依然高い実力を保っており、他の騎士の追随を許さぬほどであった。そのため皇帝もルーク・スカイウォーカーというかつての彼に比肩する才能が現れるまでの長い間、新たな弟子を取ることもなく自身の右腕として利用し、生き残ったジェダイや銀河帝国の抵抗勢力に脅威を与えることとなった。

銀河帝国時代

以降は帝国軍の指揮官として反乱同盟軍によるレジスタンス活動の制圧に従事する事となり、『反乱者たち』ではその反乱軍として働いていたジェダイの生き残りであるケイナンとその弟子エズラを圧倒し、さらにかつての自身の弟子であるアソーカ・タノとも再会、交戦している。『ローグ・ワン』から『エピソード4/新たなる希望』にかけては反乱軍が入手したデス・スターの設計データを奪還のために動き、執拗な追撃の末その設計データを隠し持っていたとされるレイア姫を捕らえ、彼女を救うべくデス・スターに侵入したオビ=ワンも倒すが、結局データは反乱軍本部の手に渡り、攻撃を仕掛けてきた反乱軍に対してデス・スターを守るため自らTIEアドバンストx1に乗ってこれを迎え撃つも最終的にはデス・スターの破壊を許してしまう結果となる。

デス・スターの破壊によって、治安の悪いアウター・リムを統治していたターキン総督をはじめとする権力者たちが一気に死亡、各地で反乱の火の手が上がり、反乱同盟軍が急速に勢力を拡大した。皇帝はこれを鎮圧すべく、『エピソード5/帝国の逆襲』において、ベイダーにあらゆる政治的束縛、手続、規制を受けない特権を与え、また第一級の艦船からなる機動艦隊「死の小艦隊」の指揮を任せた。反乱の追撃・鎮圧にあたるベイダーの行動は冷徹かつ迅速確実で、部下の失態にも容赦がなく、ケンダル・オゼル提督などがフォース・チョークで処刑されている。クラウド・シティで息子と対面してからはその傾向はなくなっており、一度もフォース・チョークで処刑していない(『エピソード6』の第2デス・スターの未公開シーンでは、部下をフォース・チョークで処刑しようとして思いとどまるシーンがある)。

四肢を失い大火傷を負ったことで、皇帝ダース・シディアスヨーダをも遥かに超える可能性を秘めたフォースの潜在能力をすべて開花させることはできなくなったが、依然その戦闘能力やパイロット技術は高く、モールですら「俺だけではベイダーに勝てない」と評するほどであった。そのこともあり長らく皇帝は新たな弟子に乗り換えることはなかった。しかしながら、それは同時に、ベイダー自身では皇帝を超えることが叶わず、自らが銀河を統治し不毛な争いを終わらせるという野望が叶わぬという事実を示すことでもあった。

そんな折、息子であるルーク・スカイウォーカーと出会い、皇帝すら凌ぐ可能性を秘めた類稀なる才能に目をつける。対決したルークを打ち負かし、自身がルークの父親であることを告げて、自らの手ほどきでフォースの暗黒面に引き込み、まだ開花していないルークの潜在能力を解放させようと考え、皇帝を倒し親子で銀河を支配しようと誘うが、拒否されてしまう。それに対して、既にベイダーの野心とルークの高い潜在能力に気付いていた皇帝は、ルークをベイダーに代わる新たな弟子として迎えるべく、ベイダーとルークの決戦を仕組んだ。この戦いの最中、ベイダーは不用意な言動でルークを逆上させ、激情に任せたルークの激しい攻撃にライトセーバーごと右手首から先を切り飛ばされ追い詰められてしまう。ルークが激情に走り怒りと憎しみに任せてベイダーを打ち倒したのを見計らって、皇帝はルークに対してもはや戦意を喪失したベイダーを殺害するように教唆する。これはかつて皇帝がベイダーを暗黒面に籠絡するために無力化した相手を殺害させたのと同じ計略である。しかしルークのとった行動は、追い詰められたドゥークー伯爵の命を奪った若き日のベイダーとは全く違う、ジェダイの騎士としてあくまでも毅然としたものであり、その証拠にライトセーバーを放り捨て、攻撃の意思がないことを証明した。ルークの「僕は暗黒面には入らない。僕はジェダイだ、かつて父がそうだったように。」という言葉と、皇帝が放つフォース・ライトニングに撃たれながらも父の良心を信じ続ける叫びに心を打たれ、かつてのジェダイの騎士であった頃のアナキン・スカイウォーカーとしての心を思い出したベイダーの心はジェダイに帰還し、捨て身の覚悟で皇帝を第2デス・スターの巨大な原子炉に投げ込んで倒した。ここに、かつてクワイ=ガン・ジンにより見出されたフォースにバランスをもたらす「選ばれし者」としての使命を果たしたのである。

ところが、皇帝のフォース・ライトニングを受けて生命維持装置を破壊されてしまい、ベイダーの命も風前の灯となってしまう。立つのもやっとの状態のまま、ルークに肩を預けて第2デス・スターからの脱出の最中、マスクを外せばすぐに事切れるような状態にも係わらず「直接、自分の目でお前の顔を見たい」と、瀕死のベイダーはルークにマスクを外してもらい、自身の目で息子の成長した姿を確かめ、自身を暗黒面から救ってくれた事に感謝を示しつつ息子の腕の中で静かに息を引き取った。遺体はルークの手で第2デス・スターから運び出されて荼毘に付され、その魂はフォースと一体となる。オビ=ワンやヨーダとともに、ダース・ベイダーではなく本来あり得たであろう“父親”としての姿で、戦いを終えたルーク達を見守ることとなった。この時遺体と共にベイダーの装甲服やヘルメットは燃やされたがヘルメットの残骸は残ったようで、エンドアの戦いから約30年後の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、ハン・ソロの息子でベイダーのようにフォースの暗黒面に堕ちたカイロ・レンがヘルメットの残骸を所有していた。

帝国軍における地位

銀河帝国成立時から、長らく皇帝パルパティーンの右腕として活躍した彼であるが、その地位は最初から必ずしも高いものではなかった。かつてターキンは存命中、皇帝に次ぐ帝国第二位の絶対的地位に留まり続け、ベイダーにとっては明確な上位者として君臨していた。ベイダー(アナキン)は、かねてジェダイの頃からターキンに優れた軍人としての敬意を表しており、以前は良き友好関係を築いていたのである。デス・スター喪失によるターキンの死は、ベイダーにとっても大きな痛手であった。ヤヴィンの戦いにおける指揮官の一人であったベイダーは、度重なる失態によって皇帝の大きな不興を買っていた。皇帝はデス・スター司令官の中で唯一、その脆弱性を指摘していたカシオ・タッグを大将軍(銀河帝国最高司令官)に任命し、ベイダーをその配下に格下げした。

能力

戦闘能力
オビ=ワン・ケノービとの決闘で負った重傷と後遺症から、皇帝ダース・シディアスやヨーダをも遥かに凌ぐと予見されていた潜在能力の全てが開花することはなくなったが、シディアスの下で暗黒面の攻撃的なフォースの術技を学んだことと、持ち前のライトセーバーの剣技やスターファイターの操縦技術は依然として高い実力を誇っていた。
その事実から、シディアスすらも超える潜在能力を持つとされるルーク・スカイウォーカーという類稀なる才能の若者が現れるまでの長い間、シディアスも新たな弟子に乗り換えることなく、自らの腹心として長年に渡り手元に置いた。帝国に対する反乱勢力の中にも、長年に渡りベイダーを倒せるだけの実力者は現れず、かのオビ=ワンやヨーダですらも、“新たなる希望”となり得るルークが成長するまでは長い隠遁を余儀なくされた。
アンソロジー・シリーズ第1弾『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、多くの反乱軍兵士を単身で一度に相手取り、フォースでブラスターの銃弾を押し返したり、ブラスターを強引に引き寄せ奪い取るなどしつつ、ライトセーバーを振るい瞬く間に多くの兵士を斬り捨て殺害した。
スピンオフ作品『スター・ウォーズ 反乱者たち』では、ジェダイの生き残りケイナン・ジャラスとその弟子エズラ・ブリッジャーが二人がかりでベイダーに挑むも、その圧倒的な実力の前には全く歯が立たなかった。ベイダーの手を逃れて辛くも逃げおおせた後も、ケイナンは「レベルが違いすぎる」と吐露していた。
ライトセーバー戦では、若い頃のスピード重視の戦闘法から、身体の機械化により強化された腕力を生かした、パワー重視の戦闘法へと変化している。『エピソード4』でのオビ=ワンとの再戦では、以前とは異なり冷静に戦いを進めて勝利しており、『エピソード5』では、ダース・シディアスにも勝る潜在能力を秘めたルークを、彼自身がまだ修行中の身でもあって、序盤はライトセーバーを片手だけで操るほどの余裕を見せるなど終始圧倒した。続く『エピソード6』では、ルークが修行を積み大きく成長を遂げたことで、両者の実力差はほぼ解消され、互角の勝負を繰り広げた。しかし、戦闘終盤、ルークの心をフォースで読むことで彼の妹の存在を知ることとなり、もしルークが拒むなら、代わりにその妹を暗黒面に堕としてやると不用意な発言をしたことで、激しい怒りによって自らの潜在能力を引き出したルークの猛攻で、あえなく右腕を斬り落とされ、ついに敗れた。
他には暗黒面のフォースを用いた戦闘も得意とする。フォースで相手の首を締め上げる、あるいは首の骨をへし折る(フォース・チョーク)、フォースで周囲の物体を操り相手にぶつける、フォースでライトセーバーをブーメランの如く投擲する、などといった巧みな攻撃を得意とする。また、クラウド・シティでハン・ソロと対峙した際には、ソロの放ったブラスターの光弾を、掌から放たれたフォース・プッシュ(斥力)で相殺し、さらにはフォース・プル(引力)でブラスターをソロの手元から引き寄せ奪い取る、といった芸当を見せた。
『エピソード4』では、反乱同盟軍によるデス・スター総攻撃に際して、自身の設計した戦闘機「TIEアドバンストX1」に乗り込んで、自らの戦闘機部隊「ブラック中隊」を率いて反乱軍を迎え撃ち、その卓越した操縦技術で数多くの反乱軍パイロットを撃墜した。『反乱者たち』では、反乱軍のフェニックス中隊とその艦隊を、自ら操るTIEアドバンストX1単機のみで、ほぼ壊滅寸前にまで追い詰めた。
死後約30年が経った『エピソード7』に当たる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の時代でも、帝国軍を率いたシスの暗黒卿ダース・ベイダーの圧倒的な戦闘力は語り継がれており、彼を信奉する暗黒面の戦士カイロ・レンは、自身が「ダース・ベイダーのようには強くなれないのでは?」という不安を内面に抱えている。
司令官として
皇帝同様に、ベイダーもまた冷酷非情な司令官として君臨し、部下たちに絶対的な恐怖を植え付けていた。失態を犯した部下に対しては、フォース・チョークで容赦なき制裁を下し、速やかに代わりの者を充当させている。このことはベイダーが帝国軍の総司令官に君臨してからは、士官の昇格が異常なほど速いペースで行われている要因となっている。ただし、皇帝がじき視察に来るにもかかわらず、第二デス・スターの建造の遅れに対する言い訳や、増員の要求ばかりをする現地司令官に向かって「皇帝にそう申し上げろ」と言い、司令官が要員のシフトを増設すると答えると、「それが正しい判断だ。皇帝陛下は私のように寛大ではない」と告げるなど、皇帝と比べればある程度の寛容さはあったようである。
クローン大戦で将軍として活躍した経験を生かし、帝国軍の総司令官でありながら自ら進んで最前線に立つことも多い。また、ダークサイドの能力で冷徹な判断を下せるようになったことから、戦略・戦術的にも一層優れた才能を発揮しており、先述の一切の政治的束縛を受けない特権を受けてからはポテンシャルがさらに高まった。
先見の明に優れた聡明さも兼ね備えており、誰もがデス・スターの絶対的優位を確信していた中で、「人間が作るものに完璧はない」「惑星を一撃で破壊する力もフォースの前には取るに足らん」などと看破していた(映画の結末を見ても分かるように、劇中で実際にデス・スターは破壊され、ベイダーが正しいこととなった)。
また、ルークを誘き寄せるための謀略や仲間への拷問、囚人に対する自白剤を用いた尋問には手を染めるが、ライトセーバーにおける決闘では正々堂々と戦っている。

レジェンズ

2012年ウォルト・ディズニー・カンパニーによる『スター・ウォーズ』シリーズの制作会社ルーカスフィルム買収に伴い、それ以前に展開していたスピンオフ(外伝)作品は「レジェンズ(非正史)」として分別されることになった。以下は、それら「レジェンズ」に属するスピンオフ作品での設定を挙げる。

キャラクター制作

名前は「ダーク・ファーザー」のもじりで、ルーカス自身の父親との確執が反映されたキャラクターなどとされている(別説あり)。実際オランダ語では、父親のことを「vader(ファーダー)」と言う。

また、身に着けているヘルメットマスク、装甲服、マントは、いずれもフォースの暗黒面を象徴しているかのように黒い。頭を全て覆うヘルメット及びマスクは、仙台市博物館所蔵の「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」のを参考にしているが、ほかにもドイツ軍のフリッツヘルメットなども参考にしているとされる。R2-D2C-3POなども担当したラルフ・マクウォーリーによってデザインされた。

大柄でがっちりとした体型に全身黒ずくめの衣装、傷ついた顔を隠すマスク、不気味な呼吸音で見る者に強烈な印象を残すキャラクターである。またテーマ音楽であるインペリアル・マーチ(帝国のマーチ、ベイダーのテーマ)は映画のテーマ曲と並んで有名。初期の劇中での存在感から、威圧的・高圧的人物や悪の大ボスなどの代名詞とされることも多く、「AFI アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」(2003年)の悪役部門で第3位に選出されている。

「エピソード4~6」で使用されたベイダーのマスクは、形状が左右対称ではなく(マスクの口元やヘルメット上部にかなり大きな歪みがある)、マスク部分のシルバーとガンメタルの塗り分けも左右で違うものであった。マスクを制作したブライアン・ミュアーによると、ロボットに見えないよう左右で表情を付けるためにこのようにしたとのことである。作品ごとに新しく製作されていたため、「エピソード4~6」3作ごとに微妙にデザインや塗り分け、色味が異なる。『エピソード3』で再登場するにあたり「エピソード4~6」のデザインから若干変更があり、片側だけ製作した型をコンピュータによって左右反転コピーするという方法で形状が左右対称になったほか、マスク部分が若干小型化され、シルバーとガンメタルの塗り分けが無くなり黒1色の塗装となっている。『エピソード3』DVDのメイキングでのマスクの製作担当者の発言では、「エピソード4~6」のベイダーのマスクとヘルメットが非常に巨大なのは、演じたスーツアクター(デヴィッド・プラウズ)の頭が非常に大きかった為で、ヘイデンの頭のサイズに合わせると同時に、生まれたばかりのベイダーの若さをイメージしたとのこと。また、『エピソード4』の10分前までを描くローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」では、左右非対称で色分けが左右で異なっているマスクが使用されている。

ヘルメットとマスクを外したベイダーの頭部には大きな刀傷がみられる。この傷はオビ=ワンとの死闘の際に負ったもので、旧3部作では、この傷が元で生命維持装置が必要になったという設定であった。しかし、その戦いが描かれたエピソード3では、溶岩の熱によって全身を焼かれたために、生命維持装置が必要になったという設定に変更された。溶岩に焼かれている最中に、この傷を負ったことになっている。

ルーカスは、三船敏郎の熱烈なファンであり、オビ=ワン役のオファーがあったが、三船プロダクションの番組制作出演契約のため断り、それならばと『エピソード6』で「アナキン・スカイウォーカー役では?」と再度、依頼があるも同じく三船プロの運営のため断った。三船敏郎のイメージを残したかったルーカスは、アナキン役のセバスチャン・ショウのメイクをなるべく三船に似せるようにしろと指示した。ケナー社アクションフィギュアの初期パッケージのイラストはショウよりも三船にそっくりであった。このフィギュアはオークションなどで高値で取引されている。

演技

顔をマスクで覆っており、身振りと声のみで台詞を表現するキャラクターであるため、声は別人がアフレコで演じている。これを利用して、『エピソード5』でルークに自らが父親であることを明かすシーンでは、関係者からのネタバレを防ぐため、スーツアクターには偽物のセリフを与えていたというエピソードがある。試写会で本当のセリフを聞かされたスーツアクターのプラウズは偽の台本を渡されていたことに激怒したという。 その偽物の台詞とは、『エピソード4』でオビ=ワンから父親を殺したのはベイダーであると教えられていたルークに対し、反論としてベイダーが「オビ=ワンこそがお前の父親を殺した犯人だ」と糾弾するというものであり、撮影現場全体がこの偽物のセリフをもとに撮影・演技をしていた。

台詞が偽物であることと本物のセリフを知っていたのは、ルーカスと監督のアービン・カーシュナーとルーク役のマーク・ハミル、そしてアフレコの時に知らされたジェームズ・アール・ジョーンズ(ベイダーの声を担当)のみであったとされており、登場人物では唯一ハミルだけが「お前の父は私だ」という真の台詞を基に演技をしていた。ルーカスと監督から「これからデビッドが台本とは違う台詞をしゃべるが、気にしないで演技を続けてくれ」と言われたそうである。脚本が漏れることを極度に警戒したための措置である。なお、オビ=ワンは結果的に「父親を殺したのはベイダーである」とルークを騙したことになるが、『エピソード6』にはこのことへのフォローのシーンがある。

父親であることを明かすシーン及びその台詞は、シリーズでも特に有名な場面であり、数多くの作品でパロディーがみられる。

呼吸音

生命維持装置と連動したマスク(仮面)を通した「シューコー、シューコー」という独特の機械的呼吸音 (Darth Vader's breathing sound) は、単独で通用するほど世界に広く知られている。アメリカ国内では2009年5月12日付で音の商標(サウンドマーク)として権利登録された。

米国特許商標庁登録申請日:2008年3月11日、登録日:2009年5月12日。登録権利者:ルーカスフィルム。US登録商標:第3618322号。音の制作方法:スクーバダイビングレギュレーターによる。音の定義:スクーバタンクのレギュレーターを使って呼吸することで作り出される、周期的で機械的な人間の呼吸音(原文:The mark consists of the sound of rhythmic mechanical human breathing created by breathing through a scuba tank regulator.)。

配役

今までに演じた俳優は5名にのぼる。「エピソード4~6」を中心に本節に記述する。

デヴィッド・プラウズ
「エピソード4〜6」でサイボーグのスーツアクターとして動きを演じたイギリス人俳優。ボディビルダーでありウエイトリフティングの選手でもあった。198cmの身長と並外れた胸板の厚さを持ち、ベイダーの体格を印象付けている。一方で出身地であるブリストル特有の訛りが強く声を別に用意する必要があった。また剣戟は苦手で、『エピソード4』では寸止めを誤ってライトセーバーのプロップを何本も折ってしまったため、『エピソード5』以降はボブ・アンダーソンがスタントに入った。
オーディションではチューバッカもしくはベイダーのどちらかを演じてほしいと言われ、「チューバッカは暑そう」「猿は嫌だ」という理由でベイダー役を選んだ。
体格を生かした怪物役が多く、特にフランケンシュタインの役は複数回演じている。一方で、素顔での出演は『時計じかけのオレンジ』以外にほとんど無い。
ジェームズ・アール・ジョーンズ
「エピソード4〜6」及び『エピソード3』で訛りのあるプラウズに代わって、ベイダーの機械合成の声を担当。当初はクレジットに記されていなかったが、『特別篇』にて追加された。
セバスチャン・ショウ
『エピソード6』において息子ルークに素顔を見せるシーン、フォースと一体化しルークを見守るシーンで登場。劇場公開版・ビデオ版ではともにスーツアクターとは別人であるショウが演じた。2004年のDVD化において、ラストに霊体となってルークを見守るシーンはヘイデンに差し替えられたため、ショウのジェダイ姿は限定版の劇場公開版DVDでしか見ることができなくなっている。
ヘイデン・クリステンセン
「エピソード2・3」において、サイボーグとなる前のアナキン、およびベイダーを演じる。2004年発売のデジタルリマスターDVD版において、『エピソード6』でのルークを見守るシーンのアナキンの霊体もヘイデンに差し替えられている(シスのベイダーからジェダイであった頃のアナキンに戻ったことを示すため)。またマスクを取って素顔を見せるシーンでも、わずかながらショウの瞳と睫毛がCG合成でヘイデンと同じ色に修正されている。
『エピソード3』にてベイダーとなった姿は、負傷前を演じていたヘイデンが引き続き担当。ヘイデンは身長183cmと長身しかし、198cmのプラウズが演じていたベイダーになるにはまだ小さく、10cm近い上げ底のブーツを使っている。
ジェイク・ロイド
『エピソード1』において幼少期のアナキンを演じる。ゲーム版でも声優を務めた。
ボブ・アンダーソン
「エピソード5・6」で剣戟の苦手なブラウズに代わってスタント、殺陣を演じたイギリス人のスタントマン。俳優としても活動しており、『エピソード5』では端役で出演している。
ダニエル・ナプラス
『ローグ・ワン』でスーツアクターを務めた。
スペンサー・ワイルディング
『ローグ・ワン』でスーツアクターを務めた。
その他
ゲーム作品では、マット・スローンスコット・ローレンスが声を担当することが多い。
ポージングなどではピーター・ダイアモンドが、特別編と公式イベントやグッズ写真では C・アンドリュー・ネルソン (C. Andrew Nelson) が演じている。

『エピソード6』での配役変更

2004年製作以降の映像ソフトでは、死後フォースと一体化し霊体として登場するアナキン・スカイウォーカーの姿が、セバスチャン・ショウが演じる姿から、『エピソード2』や『エピソード3』に合わせてヘイデン・クリステンセンが演じる姿へ変更になった(頭部のみの挿げ替え)。

この変更は、シスの暗黒卿ダース・ベイダーから、そうなる以前のジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーであった頃の姿へとフォースの暗黒面から帰還したことを、より明確に表現するためと、ダース・ベイダーの年齢が、本作の後年に制作された「エピソード1~3」の設定で換算するなら「エピソード4~6」では41~45歳前後と、撮影当時に想定されていた年齢より大きく若い設定になってしまったことによる。撮影当時の設定でも、アナキンは師匠オビ=ワン・ケノービの数歳ほど年下の想定であったが、アナキンを演じた際のセバスチャン・ショウの年齢はすでに70歳を越えており、オビ=ワン役のアレック・ギネスよりも年上であった。また、マスクを脱いだシーンでも、瞳の色がヘイデン・クリステンセンと同じ青色に変えられている。

演者・関係者の来日

スターワルツ企画・運営の非公式イベントでは、1999年より、デヴィッド・プラウズ、C・アンドリュー・ネルソン、マット・スローンらが来日し、ベイダーの演じわけを公表したが、記録は一般には発表されていない。ベイダーマスク製作者のブライアン・ミューアーも、2010年に招聘され、左右非対称な仮面は、ジョージ・ルーカスの指示で、ロボットではなく、人間性を暗示するようにデザインされたことが語られた。鼻の部分に当たるへこみは、彼の親指をスタンプしたものである。

日本語吹き替え声優

出典:wikipedia
2020/02/28 05:39

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