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トヨタ・カローラとは?

【販売期間】
1966年 - (シリーズ全12世代)
【製造国】
(トヨタ自動車#生産拠点を参照)
【ボディタイプ】
4ドアセダン(初代-)
2ドアセダン(初代-4代目)
5ドアセダン(5代目-8代目)
2ドアクーペ(初代-8代目)
2ドアハードトップ(3代目-4代目)
3ドアクーペ(4代目-5代目)
3ドアリフトバック(3代目-4代目
3ドアハッチバック(5代目-9代目)
5ドアハッチバック(5代目-6代目、9代目-)
ステーションワゴン(5代目を除く )
4ドアハードトップ(7代目)
5ドアコンパクトミニバン(8代目-10代目)
5ドアトールワゴン(10代目)
3ドアライトバン(初代-4代目)
5ドアライトバン(2代目-4代目、6代目-7代目)
【駆動方式】
後輪駆動(初代-4代目)
前輪駆動(5代目-)
四輪駆動(6代目-、日本市場のみ)

カローラ(COROLLA)は、トヨタ自動車1966年より製造・販売している乗用車のブランド(商標)、および車名である。

本稿ではカローラシリーズの基本形となるセダンを中心に、以下のモデルについても便宜上記述する。

なお、以下の車種についてはそれぞれの記事を参照のこと。

目次

  • 1 概要
  • 2 歴史
    • 2.1 初代 E1#型(1966年 - 1970年)
    • 2.2 2代目 E2#型(1970年 - 1977年)
    • 2.3 3代目 E3#/5#型(1974年 - 1979年)
    • 2.4 4代目 E7#型(1979年 - 1987年)
    • 2.5 5代目 E8#型(1983年 - 1987年)
    • 2.6 6代目 E9#型(1987年 - 1991年)
    • 2.7 7代目 E10#型(1991年 - 2002年)
    • 2.8 8代目 E11#型(1995年 - 2002年)
    • 2.9 9代目 E12#/13#型(2000年 - 2017年)
      • 2.9.1 グレード
    • 2.10 10代目 E14#/15#型(2006年 - )
    • 2.11 11代目 17#型(2013年 - )
    • 2.12 12代目 E21#H型(2018年 -)
  • 3 カローラアクシオ
    • 3.1 初代(シリーズ通算10代目) E14#型(2006年 - 2012年)
      • 3.1.1 グレード
    • 3.2 2代目(シリーズ通算11代目) E16#型(2012年 - )
      • 3.2.1 グレード
  • 4 モータースポーツ
  • 5 ダイハツでの生産
  • 6 取扱販売店
  • 7 脚注
    • 7.1 注釈
    • 7.2 出典
  • 8 関連項目
  • 9 外部リンク

概要

中古のカローラが貿易の対象となることを表す一枚。中央にある他社の乗用車の「ノーズカット」の後ろに、同じく輸出用のE100型系カローラツーリングワゴンも見える。

クラウンランドクルーザー、そして後発のプリウスヴィッツと並ぶトヨタの代表的な車種で、日本国内外を問わず広く普及した大衆乗用車シリーズの一つである。特に黎明期のトヨタにとっては、日産自動車を国内シェアで逆転し、ランドクルーザーのみの専売に追い込まれていた米国販売も大逆転成功させるきっかけになった自動車である。2018年6月現在、日本の本格的な小型の大衆乗用車のブランド(商標)としては11代51年(セダンの場合)と最も息が長く、また、同年6月現在の時点において日本市場に現存する大衆向け小型普通自動車全体のブランドでは1963年登場のマツダ・ファミリア(乗用車は1963年 - 2004年(→アクセラ)、商用車は継続中)に次いで2番目の長命ブランドとなっている。

基本形のセダンに加え、多くの派生車を擁し、1969年度から2001年度までの33年間、2002年度にホンダ・フィットに車名別日本国内販売台数第1位の座を明け渡すまで長期に渡って車名別日本国内販売台数第1位を維持し、日本のモータリゼーションに貢献してきた。現在はプリウスや軽自動車に押されがちであるが、それでも月販ベスト10に入る安定した売り上げを見せている。

初代登場から日本国外にも輸出されており、現在世界16か所で生産され、154か国で正規販売されている。2017年時点での販売台数は、2位のホンダ・シビックを大きく引き離して世界一である。アメリカや中国南部では若者が買う車というイメージが強く、ブラジルタイでは高級車の部類に入るという。2013年7月には世界累計生産台数4,000万台、2015年6月には日本国内累積販売台数1,000万台(歴代の派生モデルを含む)を達成した。これは1966年の誕生以来、世界で10秒に1台カローラが生産されている計算である。

またカローラアクシオは基本的に日本国内専用車として開発されているが、格上の同じく日本国内専用車であるアリオンプレミオなどとともにロシアモンゴルマレーシアインドネシアなどの各東南アジアミャンマーバングラデシュなどの開発途上国オーストラリアニュージーランドなどオセアニア地域などへそれぞれ並行輸出されている。また中古車も人気が高く、特にアフガニスタンではカブール市内を走る乗用車の9割はカローラといわれており、「国民車」扱いを受けているという。

カローラのキャラクターは初代カローラの開発主査であった長谷川龍雄の「80点+α主義」という思想に基づいており、あらゆる部分でその時代の基準から見て80点のものを確保し、プラスアルファで魅力的な先進的技術も導入することで人々に愛されてきた。今も「カローラ」というブランドそのものに絶対の信頼と愛着を持つリピーターを多く抱えている。一方でコアな車好きにとっては凡庸なイメージが強いが、マニュアルトランスミッションを初代から現代まで欠かさずラインナップしている他、WRC(世界ラリー選手権)やスーパーGTで優勝を収めるなどの側面も持つ。

車名の"Corolla"はラテン語で「花で作った」、英語では「花冠」(花弁の集合的呼称)を意味する。これはトヨタの主力セダンであるクラウン(王冠)、コロナ(太陽冠)に続いて「冠」を象徴し、なおかつアルファベットの"C"で始まることに由来する。日本以外では「コローラ」もしくは「コロラ」と発音することが多い。

歴史

初代 E1#型(1966年 - 1970年)

トヨタ・カローラ(初代)
E1#型
2ドアセダン1100DX 前期型(KE10-D)
1966年11月 - 1969年2月
4ドアセダン1100DX 前期型(KE10F-D)
1967年5月 - 1969年2月
バン1200DX 後期型(KE18V-D)
1969年2月 - 1970年5月

【販売期間】
1966年11月 - 1970年5月
【設計統括】
長谷川龍雄
乗車定員
5人
【ボディタイプ】
2/4ドアセダン
2ドアクーペ
3ドアバン
3ドアステーションワゴン
【エンジン】
1.2/1.1L 直4
【駆動方式】
後輪駆動
変速機
2速AT
4速 / 3速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット(横置きリーフ)
後:リジット(縦置き半楕円リーフ)
【全長】
3,845mm
【全幅】
1,485mm
※1968年3月以降のモデルは1,490mm
【全高】
1,380mm
ホイールベース
2,285mm
【車両重量】
710kg
【ブレーキ】
前:
ツーリーディング式ドラム
後:
リーディングトレーリング式ドラム
【データモデル】
2ドアセダン1100DX 4速MT(前期型)
-自動車のスペック表-
国内向けE1#型カローラクーペの詳細についてはトヨタ・スプリンターの項を参照

800cc級エントリーモデルのパブリカと、1,500cc級乗用車であるコロナの中間の車種として企画された。主査の長谷川龍雄は、機能主義に徹したパブリカが商業的に成功を収められなかったことへの反省から、大衆ユーザーの上位志向に応じた「デラックス感」のある内外装を備えつつ、「乗る楽しさ=スポーティ性」を追求し、高速道路の整備進展に伴う、十分な高速巡航性能を備える小型大衆車の開発を目論んだ。開発は、様々な面での評価において一定以上の水準を満たし、実用性に嗜好性・高級感を加えるなど、トータルでの高い完成度を追求する「80点主義+α」の思想で展開された。当初から輸出も含めた大量生産が企図され、トヨタは本拠である豊田市内に、カローラ専用の大規模新工場となる高岡工場を建設する。

エンジンは新開発の水冷直列4気筒、ハイカムシャフト方式で5ベアリングクランクシャフトを用いた1,077ccOHV K型エンジンで、最高出力60PS/6,000rpmであった(『絶版日本車カタログ』三推社・講談社 32頁参照)。5ベアリング式として高回転に備え、前方部分の投影面積をできるだけ小さくするため、エンジンの重心を低くすることを前提にボンネット内にコンパクトに収める目的で、最初からシリンダーヘッド部を正面から見て約20°傾斜させた格好で設計されている。当初は1,000cc車として企画されたが、開発後期に至って日産自動車が1,000ccの競合モデル(のちの初代サニー)を開発中である情報が伝わり、その営業施策における辣腕で「販売の神様」と呼ばれた当時のトヨタ自動車販売社長・神谷正太郎の強い要請で、排気量を急遽1,100cc級に拡大するスペック向上を図った。短期間での変更であったため、決死の努力を東郷平八郎Z旗になぞえ、エンジン名『27E』を『27E-Z』に変更している。

日本国内では同クラス初のフロアシフトによる4速マニュアルトランスミッション、日本製乗用車としては初のマクファーソン・ストラット式の前輪独立懸架など、30以上に及ぶ新機構が取り入れられた。当時3速式主流の中での4速化は高速化時代への対応、フロアシフトは操作性向上とコストダウンが目的である。当時フロアシフトはトラックのイメージが強かったため3速式コラムシフト仕様も用意されたが、実際に売り出すと顧客の多くは4速フロアシフトを選んだ。コンパクトなストラット式懸架は、以後日本メーカーの多くが小型車分野で追随して採用した。細かいところでは丸型メーター、後退灯、「ドアキーの上下関係なく施開錠できる鍵」なども日本では初代カローラが最初に取り入れている。

当時の大衆車が軒並み1,000ccであったことに対し、プラスアルファ部分を強調したキャッチコピープラス100ccの余裕』を採用し発売を開始したカローラは、市場において競合モデルのサニーよりも2.2万円高い価格設定ながら装備と価格のバランスが良く、そこそこ高級感と割安感が高かったことが受け入れられ、サニーを凌駕する人気を獲得、意図したとおりの商業的成功を収めた。CM出演者は竜雷太早川雪洲

発売翌年の1967年2月には二台のカローラで北米大陸を横断する実験を行った。極寒のロッキー山脈を超える必要があったが、当日は天気が良くマイナス10度くらいにしか下がらなかったため、無事1万1,000kmの横断を遂行した。次にはさらに北上し、マイナス32度のカナダのフリンフロンからトロントまでの耐久実験を行い、これも完遂した。


2代目 E2#型(1970年 - 1977年)

トヨタ・カローラ(2代目)
E2#型
4ドアセダン 1400Hi-DX 前期型(TE20-D)
1970年5月 - 1971年8月
クーペ 1600SR 中期型(TE27L)
(欧州仕様・フロント)
クーペ 1200DX(KE25R-D)
(オセアニア仕様・後期型)

【販売期間】
セダン:
1970年5月-1975年11月
クーペ:
1970年5月-1977年1月
バン:
1970年5月-1977年12月
乗車定員
5人
【ボディタイプ】
2/4ドアセダン
2ドアクーペ
3/5ドアバン
3/5ドアステーションワゴン
【エンジン】
1.6/1.4/1.2L 直4
【駆動方式】
後輪駆動
変速機
2速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:縦置き半楕円リーフリジット
【全長】
3,995mm
【全幅】
1,505mm
【全高】
1,375mm
ホイールベース
2,335mm
【車両重量】
750kg
【ブレーキ】
前:
ツーリーディング式ドラム
後:
リーディングトレーリング式ドラム
【データモデル】
2ドア1200DX 4速MT(前期型)
-自動車のスペック表-
国内向けE2#型カローラクーペのスポーツモデルの詳細についてはトヨタ・カローラレビンの項を参照

発売前年の東名高速道路全線開通など「ハイウェイ時代」を迎えた事などから「東京ICから西宮ICまで無給油で走れる」前提で商品を開発、燃料タンクなどは先代より大型化している。キャッチコピーは『ALL NEW カローラ』、『ちょっとうれしいカローラ』。CM出演者はマイク真木前田美波里


3代目 E3#/5#型(1974年 - 1979年)

トヨタ・カローラ(3代目)
E3#/5#型
4ドアセダン 1400SL 前期型(TE30)
1974年4月 - 1977年1月
ハードトップ 中期型 1200(KE35R)
日本国外仕様
(1977年-1978年)
4ドアセダン 後期型 1600 GSL(TE56)
(1978年-1979年)

【販売期間】
1974年4月 - 1979年8月
【設計統括】
佐々木紫郎
乗車定員
5人
【ボディタイプ】
2/4ドアセダン
3/5ドアワゴン
3/5ドアバン
2ドアハードトップ
2ドアクーペ
3ドアリフトバック
【エンジン】
1.6/1.4/1.2L 直4
【駆動方式】
後輪駆動
変速機
3速 / 2速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:リーフリジット
【全長】
3,995mm
【全幅】
1,570mm
【全高】
1,375mm
ホイールベース
2,370mm
【車両重量】
880kg
【ブレーキ】
前:
ディスク
後:
リーディングトレーリング式ドラム
【データモデル】
2ドアセダン 1400Hi-DX 4速MT(前期型)
-自動車のスペック表-
国内向けE3#型カローラハードトップ、およびE5#型カローラクーペの各スポーツモデルの詳細についてはトヨタ・カローラレビンの項を参照

来る3代目はカローラの地位を確固たるものにするため、また同時期排気ガス規制もあったため万全の力を入れて臨んだ。なお3代目カローラの開発に関しては、同じく3代目であった徳川三代将軍家光を研究した話が有名だが、開発主査の佐々木紫郎によると「図書館で調べたのは事実であるが、あとからくっつけた様な話」であるという。2代目カローラは廉価さを求めて若干質を落としたことへの反省から、主に振動・騒音・エアコン・ヒーターなど快適性・質感の向上に力を入れた。この頃から海外への輸出も本格化する。CMではジェリー藤尾が、妻の友子(現:渡辺友子)、娘の美紀・亜紀と一緒に出演した。


4代目 E7#型(1979年 - 1987年)

バン、ワゴンを除き:1979年 - 1983年

トヨタ・カローラ(4代目)
E7#型
4ドアセダン 1500GL 前期型(AE70)
1979年3月 - 1981年8月
4ドアセダン1600GT 後期型(TE71)
1981年8月 - 1983年5月
※サイドプロテクションモールの非装着、およびボディカラー、アルミホイール、ローダウンスプリングはノンオリジナル

【販売期間】
1979年3月 - 1987年8月
【設計統括】
揚妻文夫
乗車定員
5人
【ボディタイプ】
2/4ドアセダン
3/5ドアステーションワゴン
3/5ドアバン
2ドアハードトップ
2/3ドアクーペ
3ドアリフトバック
【エンジン】
1.8/1.6/1.5/1.3L 直4
ディーゼル1.8L 直4
【駆動方式】
後輪駆動
変速機
4速 / 3速 / 2速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
前:
マクファーソンストラット
後:
4リンクコイル
(2ドアセダン、バン、ワゴン以外)
リーフリジット
(2ドアセダン、バン、ワゴンのみ)
【全長】
4,050mm
【全幅】
1,610mm
【全高】
1,385mm
ホイールベース
2,400mm
【車両重量】
855kg
【ブレーキ】
前:
ディスク
後:
リーディングトレーリング式ドラム
【データモデル】
4ドアセダン 1.5SE 5速MT(前期型)
-自動車のスペック表-
国内向けE7#型カローラクーペのスポーツモデルの詳細についてはトヨタ・カローラレビンの項を参照
国内向けE7#型カローラワゴンの具体的な詳細についてはトヨタ・カローラフィールダーの項を参照

キャッチコピーは『いい友、誕生。』。レビンを含むクーペ系モデルを除いた場合としては歴代最後の後輪駆動車となり、カローラとしては唯一の丸型4灯式ヘッドランプが採用され(ハードトップおよび3ドア系形式は規格型角型2灯式を採用)、ボディはカローラとして初めて空力特性を本格的に取り入れ直線基調のデザインとした。エンジンは新開発のSOHC1.5L 3A-U型を新規で搭載。この代でようやく全車にフロントディスクブレーキが標準装備となった(「1600GT」に限りリアブレーキもディスクブレーキ化)。リアサスペンションは2ドアセダンとバン、ワゴンを除き4リンク・リジット(固定)式のコイルスプリングに統一。2ドアセダンとバン、ワゴンには先代から引き続きリーフリジッドが採用される。スポーツモデルには従来通りDOHC1.6L 2T-GEU型(115PS)を搭載する「1600GT」を、4ドアセダン・3ドアリフトバック・2ドアハードトップにそれぞれ設定。いずれも車体型式はTE71型。クーペは2T-GEU搭載車のみ「レビン」を名乗る。特にセダンの1600GTはラリーフィールドで用いられた。ステアリングギアボックスの形式は、デビュー当初は1.3L車のみラック&ピニオンであったが、1981年のマイナーチェンジで1.5L車にもラック&ピニオンが採用。中堅グレード以上のグレードにウレタン樹脂を用いた大型バンパーが標準装備。クーペはこの代より3ドア化。初代モデルからの伝統であったOHVヘッドを用いたガソリンエンジン、および2ドアセダン、最廉価グレードの「STD」(スタンダード)の各種設定に関してはこの代を以って最後となる。また、2016年現在ではほぼ一般常識となっているメーカーオリジナルの特別仕様車の設定に関してもこの代からとなる(日本国内仕様のみ)。CM出演者は前期はジェリー藤尾一家。後期は伊武雅刀

2010Happy Mail