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ドラゴンクエストVIII_空と海と大地と呪われし姫君とは?

ドラゴンクエストVIII
空と海と大地と呪われし姫君
【ジャンル】
ロールプレイングゲーム
【対応機種】
PlayStation 2
iOS
Android
ニンテンドー3DS
【開発元】
[PS2]レベルファイブ
[3DS]トーセ
【発売元】
スクウェア・エニックス
任天堂(3DS版)
プロデューサー
三宅有(CP)
犬塚太一(CP)
市村龍太郎(PS2版)
藤本則義(スマートフォン、3DS版)
ディレクター
日野晃博
デザイナー
堀井雄二
シナリオ
堀井雄二
プログラマー
赤坂泰洋
御姓智宏
川口洋一
【音楽】
すぎやまこういち
【美術】
鳥山明
有坂友和
鮫島貴之
松尾一成
【シリーズ】
ドラゴンクエストシリーズ
【人数】
1人
【メディア】
[PS2]DVD-ROM1枚
[スマートフォン]ダウンロード
【発売日】

PlayStation 2
2004年11月27日
(uh) 2006年7月20日
2005年11月15日
2006年4月13日
2006年4月12日

iOS/Android
2013年12月12日
2014年5月28日

Nintendo 3DS
2015年8月27日
2017年1月20日
2017年1月20日
2017年1月21日
【対象年齢】
CERO:A(全年齢対象)
ESRB:T (13歳以上)
PEGI:「12」
OFLC:PG
【コンテンツ
アイコン】
ESRB:
Alcohol Reference
Fantasy Violence
Mild Language
Simulated Gambling
Suggestive Themes
PEGI:
Non realistic looking violence towards human characters - Mild bad language
OFLC:
Mild fantasy violence, Gambling references
【売上本数】
PlayStation 2
370万本
490万本
Nintendo 3DS
88万5,103本
【その他】
(uh)アルティメットヒッツ

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(ドラゴンクエストエイト そらとうみとだいちとのろわれしひめぎみ)は、2004年11月27日スクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 2ロールプレイングゲーム(RPG)。

2013年12月12日にはスマートフォン(iOSAndroid)移植版が発売された。同年12月7日発売のスマートフォン・SH-01F DRAGON QUEST(NTTドコモシャープ)に先行してプリインストールされている。

2015年8月27日にはニンテンドー3DS版が発売された。

北米では、『Dragon Quest VIII: Journey of the Cursed King』のタイトルで2005年に発売。またヨーロッパでは、『VIII』を除いた『Dragon Quest: The Journey of the Cursed King』のタイトルで2006年に発売された。本作は、欧米において『Dragon Warrior』ではなく『Dragon Quest』の名で発売された初のタイトルである。

概要

ドラゴンクエストシリーズの第8作。スクウェア・エニックスとして初めてのドラゴンクエスト本編の新作でもある。レベルファイブは本作と次作『IX』の開発を担当した。日本で発売されたPlayStation 2用ゲームソフトでは最多の出荷本数を記録した。日本国内では370万本(アルティメットヒッツ版込み)、全世界も含めると490万本で、シリーズでは『IX』に次ぐ出荷数を記録している。キャッチコピーは「見渡す限りの世界がある」、3DS版は「声をあげて、冒険が生まれ変わる」。

タイトルロゴにはティアラの装飾と馬が描かれている。

これまでのドラゴンクエストシリーズとは異なり、後方視点の3Dグラフィックが採用された。キャラクターは従来の2頭身のドット絵から、アニメ風のリアルな描画に変化し、原画のイメージが忠実に再現された。ゲームデザイナーの堀井雄二は、このような3D化の構想をスーパーファミコンの時代から持っていたが、当時はハードウェアの性能上3D化は実現不可能であり、10年の月日を経て発売された本作でようやくその念願を叶えることができたと語っている。戦闘モードでの一人称視点は放棄されたが、3Dのゲームになっても、「プレイヤー自身が主人公である」というドラゴンクエストの基本コンセプトは変化させておらず、2D時代のわかりやすさやテンポを踏襲させている。

また、開発に携わったレベルファイブの日野晃博は、本作のグラフィックを作成する際、ドラゴンクエストシリーズの過去の作品を徹底的に研究し、堀井が構想するドラクエワールドを可能な限り美しく、そして細かく表現した。主人公が樽を投げた際の壊れ方や、差し込む太陽の光、そしてキャラクターやフィールド上の動物の動きなど、かなり細部にまでこだわって作り込んでいる。

本作の発売後には、本作のキャラクター「ヤンガス」の幼年時代を描いたスピンオフ作品として『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』が2006年に発売されている。2007年には、本作の「モンスター・バトルロード」をカードゲーム化したアーケードゲームである『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』も登場した。

スタッフ

ゲームシステム

ドラゴンクエストシリーズ#ゲームシステム」も参照

ここでは、PS2版の解説。スマートフォン、3DS版については後述。

移動画面

従来のナンバリング作品では上方からマップを見下ろした視点だが、本作では後方から先頭キャラクターを見た視点となった。先頭キャラクター自身の視点から周囲を見渡せる機能も搭載されており、謎解きでもこの機能を活かせる場面がある。移動画面では、パーティーの人数に関係なく、先頭のキャラクター以外のキャラクターが登場しない。

移動画面の視点の変化に伴い、プレイヤーが迷いにくくなるような工夫がなされている。移動画面では自分がどの方角を見ているかがわかるように、画面左下にコンパスが表示される。また、フィールド上だけでなく町やダンジョン内でも地図を見ることができ、ダンジョンでは宝箱から手に入れることにより閲覧可能となる。

キャラクターグラフィックでは、そのキャラクターのアクションが移動時でもアニメーションで表示される。上記の地図の閲覧の時は道具袋から地図を取り出し、洞窟探索の時は手に松明を持つ。また、そのキャラクターが装備している武器も一緒に表示されている。移動画面では、例えば剣なら肩口に背負う(主人公)・腰に差す(ククール)、鞭なら丸めて腰に下げる(ゼシカ)などしており、従来作品の「街中でも常に武器を構えている」ようなキャラクターアイコンとは一線を画している。ただ、鞘などがなく刃が抜き身のままの武器も多い。装備している武器が変われば、武器グラフィックも変わり、戦闘画面でもそれに合わせた演出がなされる。以降、詳しくは「戦闘」の項を参照。

従来の作品では町・城などの施設がフィールドマップにアイコンで表現されていたが、本作では画面の切替はあるが、フィールドマップからも町などの建物を同サイズで見ることができる。また、複数の出入り口がある施設もあり、そのような施設ではその場所に応じた出入り口から出入りする。フィールド上には、主要な町やダンジョンを結ぶ街道が存在しており、街道と道しるべに従って走っていけば、確実に目的地に着くことができるようになっているが、街道から外れることにより、後述のチームモンスターや宝箱を発見できることもある。

キャラクターの移動は「歩く」と「走る」を使い分けることができる。「走る」を利用することが多いが、ダンジョン内や特定のイベントなどでは、あえて「歩く」必要がある場面も存在する。旧来の「しらべる」コマンドは廃止され、何かを調べる際には「べんりボタン」を使用する。一方、扉を開けるときのボタン操作が必要になった。

『ドラゴンクエストIII』『IV』『V』で採用されていた「昼」「夜」の時間の流れが再登場した。本作では立ち止まっていても、また、町などの中でも屋外であれば時間が経過する。本作には時間を操作する呪文やアイテムは登場しないが、昼間に宿屋で「泊まる」ではなく「休む」を選択すると、HPMPの回復と同時に時間を昼から夜にすることができる。夜でなければ見られないイベントやモンスターも存在する。

仲間として同行しているキャラクターと会話する機能が前作から引き継がれたが、今回は「なかま」コマンドを実行し、話しかけるメンバーを選択して行うシステムになった。選択しなかった場合、順番に一人一人話しかける形になる。

本作からトラップモンスターはひとくいばこやミミックのような宝箱だけとなり、本作以降の作品に登場する壷、本棚、井戸は全て安全に調べられるようになった。かわりにそれら宝箱モンスターと通常エンカウントでも遭遇する。ダメージ床も毒の沼地がわずかにあるだけでバリアに至っては存在せず、これらのダメージを回避する呪文も登場しない。

歩き以外の移動手段

本作では移動手段もリアルなサイズで描かれており、水上や空中の移動の際は、地上とは別の専用のフィールド画面に切り替わるようになっている。

古代船
乗り込むことによって水上を移動する。上陸時は船に備わったはしけ(タラップ、ランプ)を降ろすため、高さの調節ができ、船より背の高い崖などを除けば大抵の場所に接岸できる。なお、本作独自の要素として、橋をくぐることが出来るようになっている。動力は風力だが帆船ではなく、「Vジャンプ緊急増刊2004」に掲載された資料によると、製作した古代人が空神石(くうしんせき)という隕石の性質(強力な引力で互いにくっつきあおうとするが、手のひらや動物の皮などの遮蔽物でコントロールできる)を利用して、風車の回転とオールが連動するメカニズムにしてあるという。なお、これはあくまでデザインの際に鳥山明が考案した裏設定であり、ゲーム中では一切語られない。
神鳥
アイテム「神鳥のたましい」を使用することにより、主人公たちが光に包まれ神鳥に姿を変え、空中を自在に飛び、古代船や徒歩で行けなかった高台などに行けるようになる。闇の世界では使用できない。
キラーパンサー
ヒョウ形の魔物。フィールド上で「バウムレンのすず」を使用することによって呼び出して騎乗し、フィールド上を高速で移動する。モンスターとのエンカウントは徒歩時と同様に発生するが、距離あたりのエンカウント数は少ない。また、地域によっては呼び出せない場所もある。なお、キラーパンサーを使用するにはラパンハウスに行き、入口のカラッチのテストに合格し、ラパンの依頼を完了しなければならない(後述)。必須ではない為、キラーパンサーなしでもゲームを進める事は出来るが、フィールドの移動にかなり時間が掛かってしまい進行が遅くなる。

戦闘

戦闘画面には、ボスなどとの強制戦闘以外ではランダムエンカウントにより移行するが、後述のチームモンスターと戦う場合はシンボルエンカウントである。戦闘は旧来のシリーズと同様のターン制。パーティは主人公に加えて3人のキャラクターが仲間になり、彼らには設定した作戦に応じたAI(人工知能)によって自動的にコマンド入力をさせることもできる。ストーリー進行の都合上、馬車が同行しているが、旧来のような戦闘に参加するメンバーの入れ替えのための馬車ではなく、パーティメンバーは固定である。

コマンド入力時や複数のターゲットが対象になる場合は従来のように敵モンスター・味方キャラが横に並んで表示される形式だが、ターン中はプレイヤー側のキャラクターも画面に映り、カメラアングルが目まぐるしく変化する3Dアニメーションで戦闘が展開される。戦闘結果を示すメッセージは従来と同じように画面下に表示されるが、それとともにダメージ量や回復量の数値が対象キャラクターに重なって表示され、ダメージ対象が複数の場合は個々のダメージ値を一斉に表示し、メッセージでは平均値(連続攻撃が一対象のみの場合は合計値)のみを表示することによって、戦闘のスピード化が図られている。

プレイヤー側キャラクターは戦闘画面切り替え直後、それまで収納していた武器を構えるアクションが見られる。これは毎回やるわけではなく、街などの施設からフィールドに出て最初の戦闘などで見られる。さらに戦闘終了後は武器をしまうアクションを行う。こちらは「にげる」や全滅で戦闘終了した場合以外は毎回行う。各自、装備している武器によってこれらのアクションも異なる(例えばブーメランなら、しまう前に一回宙に放り投げたりする)。戦闘中には武器に加えて盾もそのデザイン通りに描かれる。

戦闘中、「こうげき」や「とくぎ」を行う場合、装備した武器を持って敵に攻撃する様がアニメーションで表示され、「ぼうぎょ」した場合は装備している盾を構える。これらの装備品が変われば、ゲーム中のグラフィックも変化する。ただし呪文を唱える際、および一部の特技の際には武器・盾が表示されない。呪文を使うと各人固有の発動ポーズと共に、魔法文字が宙を踊る様が描写される。

ターン開始時のコマンドには、旧来の「たたかう」「にげる」「さくせん」に加えて、敵を脅かして退散させることができる「おどかす」が追加された。退散する確率はパーティーとモンスターのレベル差によって変化し、退散した敵はアイテムを落とすこともある。失敗時は敵から攻撃を受ける場合もある。機械系の魔物は感情を持たないため効果が無いどころか必ず反撃されてしまうほか、ゾンビ系の魔物は感情をほぼ持たないため効きにくい。ただし、チームモンスターの時や3DS版では相手が強いと逃げ出す。逆にエレメント系の魔物はレベル差に関係なく確実に逃げ出す。

本作から、敵単体を対象とする攻撃や特技は、対象を選択できるようになった(これまではグループ単位でしか選択できなかった)。また、攻撃呪文・特技の威力は、使用するキャラクターの「かしこさ」の値によって変動するようになった。

他、全滅時のペナルティは、従来のシリーズでは所持金が半分になり、主人公以外は全員死んだままの状態で最後にセーブした場所からの再開だったが、本作からは仲間も全員生き返るようになった。

全滅したときの音楽は『II』 - 『VII』までは作品ごとに異なっていたが、本作では『I』以来の「死」のMEが使われ(モンスターズシリーズでは本作に先立ち、毎作使われている)、以降の作品ではほとんどこの曲で固定となった。

テンション

攻撃などの威力を高めるための新たなシステムとして「テンション」が初登場。これに伴い、AI戦闘の作戦にもテンションアップを重視する作戦「テンションためろ」が新登場した(代わりに「おれにまかせろ」が廃止)。このシステムは、『ドラゴンボール』の「超サイヤ人」の影響により考案された。

テンションを上げると、武器攻撃・呪文・特技のダメージ量が通常時と比べて増大する。相手へのダメージだけでなく、防御行為や回復呪文・特技、味方への補助呪文の効果も同様にテンションによって増幅するが、一部の呪文・特技やアイテムの使用に関してはテンションの影響を受けない。

テンションは「ためる」コマンドの使用によって1段階アップし、続けて使うことで最大4段階まで上昇する。4段階目は身体からオーラを放つ「スーパーハイテンション(以下SHT)」状態になるが、SHT状態になれる確率は低く、一定回数のテンションアップを経験していないとSHT状態になることはできない。しかし、各キャラクターで初めてテンションを4段階目に上昇させる時は、確実にSHT状態になることが出来る。また、敵モンスターにもテンションを使用するものが存在し、中には一気にハイテンション(第3段階)、SHTになるものもいる。テンションの効果を一度発揮すると元の状態(ふつう)に戻り、ステータス異常に陥った場合や特定の攻撃を受けたときなども「ふつう」に戻る。

本作では、ゾンビ系やエレメント系(幽霊など)の敵モンスターは、普通に攻撃してもダメージを与えにくくなっているが、テンションを使うことにより、ダメージを減らす効果を無効化してさらに通常の補正がかかったダメージを与えることが出来る。

スキル

メンバー全員が共通の特技・呪文を習得できた『VI』『VII』とは異なり、本作ではその明確な役割をキャラクターに割り振ったものになっている。レベルアップによる固定された成長システムのほかに新要素スキルによってプレイヤー独自の育成要素を確保している。

各キャラクターには、各々が使用できる武器のスキル3種類と、素手での攻撃に関する「格闘スキル」(同じ武器・格闘スキルでも、キャラクターにより習得する特技は異なる)、各キャラクター固有の特殊スキル(登場キャラクターの節を参照)の合計5つのスキルが備えられており、レベルが上がると、ステータスの上昇と同時に与えられるスキルポイントを5つのスキルに任意に振り分けることができる。スキルポイントが一定値に達することで、呪文・特技の習得や該当武器での攻撃力上昇などが起きる。レベルアップ時以外でも、アイテム「スキルのたね」を使うといつでも5スキルポイントを得られる。ただし、レベルによってスキルポイントに上限があり、それ以上に上げることはできない。

各スキルポイントの最大値は100。レベルアップで得られるスキルポイントはレベルごとに決まっており、最強レベル99に達するまでに得られる総スキルポイントは350である。そのため、よほどのやり込みを行わない限りはすべてのスキルをマスターできるわけではないため、ゲーム途中のスキルポイントの振り分け方によって戦闘のスタイルが大きく変わる場合もある。一度振ってしまうとやり直しが効かないため、慎重に振る必要がある。

スキルアップによって覚える特技の中には、特定の種類の武器を装備して(もしくは素手の状態で)いないと使用できないものも存在する。

この成長システムに伴い、シリーズを重ねるごと必要以上に増加傾向にあった呪文・特技が適量に整理された。また前作までノーコストだった特技に、MPやアイテム消費を課すなどの調整もしている。

錬金釜

戦闘に直接関係のないシステムとして、錬金術によって2つまたは3つのアイテムを合成させ、新たなアイテムを作り出す「錬金釜」が初登場した。ストーリーが進み錬金釜が使える状態になった後、馬車が一緒にいる移動中に使用できる。当初は釜に入れられる材料は2つだけだが、シナリオが進むと3つのアイテムを合成できるようになる。全く使用しなくてもゲーム自体は進められるが、店では入手できない強力なアイテムを製造できたり、販売している物でも自作することで普通に購入するよりも早い時期に、また安価に入手できたり、売値の高いアイテムを合成することで金を稼いだりと、攻略を有利に進められる。

「れんきんがま」コマンドで材料となるアイテムを釜に入れた後、一定時間歩くか走る(静止していると錬金は進まない)ことにより“チン”という音が鳴りアイテムの合成が完了する。所要時間はアイテムによって異なる。完成前であればキャンセルも可能。なお、錬金できない組み合わせの場合はすぐに材料が戻ってくる。錬金釜を積んだ馬車と切り離されるダンジョン内でも合成は進むが、完成しても取り出すこと・新たに入れることは出来ない。このように錬金完成までに時間がかかるシステムとなったのは、プレイヤーが錬金ばかりに夢中になってしまうことを防ぎ、冒険と錬金を同時に楽しめるようにするためである。ただし、ゲームクリア後に挑戦できるイベントをクリアすると、待ち時間なしですぐにアイテムを合成できるようになる。

錬金の材料の組み合わせに関するヒント(錬金レシピ)は、世界各地で人々の話や文献などから入手でき、情報を得ると「錬金レシピノート」に追加される。中には完成物や材料がアイテム名ではなく曖昧な表現となっているレシピもあり、その場合は対象物の錬金の成功時に正しいアイテム名が表示される。ただしレシピを入手しなくても必要なアイテムが揃い、正しいレシピであれば錬金は可能である。

これにより、従来はほぼ薬草しかなかった消費回復アイテムが大幅に増え、HP回復量の多いアイテムや、HP回復とステータスの治療を同時に行うアイテムなども登場した。

モンスターチーム

本作のフィールド上には目に見える魔物(チームモンスター)が特定の場所を徘徊しており、これらをスカウトしてモンスターチームを組むことができる。フィールド上にモンスターが見えるという設定は開発当初は無かったが、試行錯誤的に制限の範囲内でモンスターを配置したところ、それらのモンスターを特別な存在とすることをひらめき、モンスターチームのシステムが採用されるに至ったという。

モンスターチームを組む為には、バトルロード競技場へ行きモリーを訪ね、出された条件をクリアーする必要がある。チームモンスターには、同じ種族のモンスターでも各地に散らばって数種類生息しているものや、時間限定のものなど発見自体が困難なレア度の高いものも存在する。チームモンスターに接触すると戦闘となり、前述の条件を満たしていると、勝利後にこれらのモンスターをスカウトできる。そしてスカウトしたモンスターの中から最大3匹でチームを結成することができる。

結成したモンスターチームは闘技大会モンスター・バトルロードに参加させることができる。モンスター・バトルロードはランクGからA、そしてSまでの8段階があり、それぞれ3試合連続で勝利すると優勝となり、賞品や特典が得られる。低ランクの試合で優勝しないと上のランクの試合には参加できない。

バトルロードでのランクを上げると、主人公が「チーム呼び」の特技を覚える。戦闘でこれを使うとターン最初に主人公パーティーとモンスターチームが入れ替わり、一定ターンの間戦闘を任せることもできるようになる。戦闘に参加するターン数は、チームのメンバー構成によって異なる。さらにランクを上げればモンスターチームを2つ持つことも可能となるが、呼び出せるのは1回の戦闘内で1チーム1回ずつのみである。

バトルロード、戦闘のどちらの場合においてもチームモンスターは各モンスター自身の意思で行動し、プレイヤーが行動を指示することはできない。チームのメンバーを特定の組み合わせ(同じ武器を持つモンスター同士など)にすれば、一定確率で特殊な必殺技が発動することが可能。また、チームモンスターも主人公たちと同様HPMPを持ち、HPが0になり死亡したモンスターは無料でモリーに復活させてもらうことができる。ただし、モンスターチームが全滅した場合も全滅回数に加えられる。

やりこみ要素・ミニゲーム

戦いのきろく
PlayStation版『ドラゴンクエストIV』で登場した戦歴システムが継承された。戦歴画面では勝利・逃走・全滅の回数や1ターン最大ダメージなどを閲覧でき、トロデによる状況に応じたコメントが付く。戦歴画面のほか、以下のコレクションも閲覧できる。
モンスター討伐リスト
前作の「モンスター図鑑」に相当するもの。本作では最低でも1度以上モンスターに勝利することでリストに掲載される。また、本作ではドラゴンクエスト本編作品で初めてモンスターに「系統」(スライム系やゾンビ系など)が設定され、従来のドラゴンクエストモンスターズシリーズに無かった「怪人系」と「マシン系」が追加されている。討伐リストを完成させるとレアアイテムが貰える。
アイテム収集リスト
新登場の機能。今までに入手したアイテムのデータを閲覧することができる。本作ではすべてのアイテムにおいてアイコンが用意され、ゲーム内でもアイテムの外観を見ることができるようになった。
錬金レシピノート
人々の情報や文献、メモなどから入手した錬金レシピ(前述)の一覧。
カジノ
ゲーム中の2か所に存在する。専用のコインを購入して各ミニゲームに挑戦し、獲得したコインを景品と交換できる。『ドラゴンクエストIV』と同じ方式のスロットマシンに加え、本シリーズ初登場のビンゴルーレットが登場。
ちいさなメダル
一定枚数の「ちいさなメダル」を集めることにより、特定のアイテムを得ることができる。本作ではメダル王ではなくメダル王女がメダル収集の役割をする。

日本国外版

アメリカ版やヨーロッパ版では、特にインタフェース面で日本版と異なる部分が多くなっている。移動中の呪文の使用やアイテムの管理・装備、買い物などはコマンドウィンドウを開いて行う方式の日本版と違い、サブ画面で行われる。HP・MPのゲージやキャラクターの顔、アイテムのアイコンなどの絵表示も多く取り入れられている。

ストーリー中のイベントの会話ではキャラクターボイスがついており、これは本シリーズでは初の試みである。この本作へのボイス導入の手ごたえから、後に日本版の『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』にもボイスを導入するきっかけになったと堀井は語っている。BGM東京都交響楽団によるオーケストラバージョンが使用されているが、オーケストラで録音されていないものは、日本版と同じく内蔵音源である。

それ以外にも、ゲーム開始時のプロローグ追加、戦闘アニメーションの一部変更、一部の効果音の削除、主人公の特技「"Dragon Soul"」の追加などが行われている。

各機種版の特徴

スマートフォン版

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この節の加筆が望まれています。

PS2版をベースにいくつかの追加要素を加えた初の移植作品で、2013年12月12日に配信。対応機種はiOS 6.0以降でiPhone 4S以降のiPhoneシリーズ・同じくiPad 2以降のiPadシリーズとAndroid 4.0以上を搭載した機種(一部除く)。

iOS版はバージョン1.1.4のアップデートでフレームレートが最大30fpsまで向上し、十分なスペックを持つ機種ならば他機種版と遜色ない滑らかさで遊べるようになった。また、iPhone Xなどのより縦長な画面サイズにも対応した。

縦長画面での表示で、仮想パッドにより片手持ちでの移動、決定といった操作が可能なほか、「AUTO」ボタンで自動的に走ることが出来る。アイテムコードを入力することで、スキルのたねなどのアイテムを入手するシステムが追加されている。

ニンテンドー3DS版

2015年8月27日にニンテンドー3DS版が発売された。これによりすべてのナンバリングタイトル作品が任天堂のゲーム機で発売されたことになった。

PS2版との相違点として、様々な要素が改善された上に新たな要素も追加されている。また、3DSの特徴である2画面・カメラ機能・すれちがい通信などを活かした作りに変更されている。

システム面での変更

画面表示では、地図や町の情報、戦闘中のステータスが表示される。フィールドの地図は近隣の地図と世界地図の2種類を自由に切り替えることが可能になり、近隣の地図は位置をスライドできるため目的地を簡単に調べられるようになった。また、下画面にはショートカットコマンドも用意されており、「ルーラ」「バウムレンの鈴」「錬金釜」など使用頻度の高い操作をワンタッチで実行できるようになり、プレイヤーは「バウムレンの鈴」などを全所持アイテムの中から探して使用する手間がなくなった。また、ダンジョンの地図は最初から下画面に表示されるようになり、宝箱から入手して使用する方式ではなくなった(ただし、ひかりの海図は対象外)。従来地図が入っていた宝箱は存在し、地図の代わりにゴールドが入っている

MRCだったゲルダとモリーがプレーヤーキャラに昇格。仲間に加わるのはゲーム終盤になるが、仲間が増えたことで戦闘中に入れ替えが可能になり、多くの戦闘や戦術が可能になった。ダンジョンなどで馬車を残して行動する際は待機している仲間の道具・特技の使用はできない(『IV』『V』と同様)が、経験値は入る。この入れ替えに伴い、イベントによっては同行するメンバーによってセリフが変わる事もある。またメンバーの並ぶ順番は三角谷以外では随時入れ替え可能だが、この2人が仲間になった後は、ゲルダはゲルダの家、モリーはバトルロード競技場でそれぞれ先頭にすることは出来ない。

ボタン操作はDS版『IV』以降の作品同様にAボタンが便利ボタン、Xボタンがコマンドウィンドウを開くボタンに変更され、Yボタンがコマンドの「なかま」ボタンに割り当てられている。キャラクター操作は、L・Rボタンと十字キーで視点を移動・回転させ、スライドパッドで走ることができる。スライドパッドを少し倒すことで歩くこともできる。SFC版『III』以降にあった全てのウィンドウを閉じるボタンはない。

中断の書として版『IV』から『VI』及び3DS版『VII』と同様に、中断セーブ機能が用意された。この機能により、近くに教会がなくてもセーブできるようになり、携帯ゲーム機の強みである「いつでもプレイでき、いつでも中断できる」ことが本作でも実現した。中断セーブは上書きしない限り消えることはなく、中断セーブだけでもプレイを継続できるようになった(スマートフォン版の各作品では既に実装)。なお、基本的にいつでもどこでもセーブできるが、例外としてごく一部のイベントが進行している最中は中断できない。

イベントはPS2版に加え、ミーティアと主人公との出会い等の会話だけで終了していたイベントが回想イベント化された。他にもボスの登場イベントやドルマゲスが狂気に至った真相等のイベントが新たに追加された。それに伴いドルマゲスの師匠マスターライラスや幼少のミーティア等が人物として登場している。

イベントはすべてフルボイス化され、音声と表示と両方で楽しむことができる。音声を無効にすることも可能だが、その場合は従来通りの発声音が流れる。モンスターバトルもフルボイス化されている。

エンディングは通常エンディングと真エンディングの2パターンだったが、ある条件を満たす事で発生する新たな2パターンのエンディングが追加され、合計4パターンとなった。その条件を満たすとゲーム進行中に選択肢が現れ、選び方によって今までとは違った新たなエンディングを迎えることができる。通常、真の両方で発生し、選択によって従来のエンディングを迎えることもできる。

音楽は3DS版『VII』に引き続き、東京都交響楽団演奏のオーケストラ音源が使用されている。

いくつかの演出変更が行われており、女性キャラのオシャレ装備の露出が抑えられたり、マルチェロの生い立ち、チェルスが犬の餌を食べさせられるシーンが削除されるなどの変更が行われている。

戦闘・スキル

『IX』や3DS版『VII』と同様のシンボルエンカウントとなった。なお、PS2版でシンボルエンカウント方式だったスカウトモンスターは、頭上にアイコンが表示されることで区別されている。

仲間が増えたことに伴い、馬車がいる時はターン開始前に仲間の入れ替えが可能になった(ただし、主人公は入れ替えることが出来ない)。スピードを1.5倍に高速化できるようになり、円滑に戦闘をこなせるようになった。主人公にも作戦を指定できるようになった。一部の特技が追加・変更。レベルアップ時にHP・MPが全快するようになった。これにより冒険の途中で戦いが連続、またはレベル上げの最中、MPやHPの補給のために宿に戻る回数が減り、ゲームの進行がスムーズになった。

スキルポイントは技の一覧と習得ポイントが表示されるようになった。また、ポイントの持ち越しや『さくせん』からいつでも割り振り可能になるなど、『IX』と同様のシステムとなった。

出現するモンスターの種類が大幅に増加した。昼のみ夜のみに出現するモンスター、特定の条件を満たすと出現するモンスターに加え、出現率の極端に低いモンスターも登場するようになり、それを写真に収めることでアイテムを入手可能なシステムが追加された。

写真

移動中にスタートボタンを押すとカメラモードになり、スクリーンショットを撮影できる。また、この時に視点を移動させたりポーズを変更したり、他のキャラクターを画面に追加してツーショット写真を撮影したりできる。写真は画像ファイルとしてSDカードに保存される。「さくせん」の「思い出アルバム」で確認や加工・編集を行うこともでき、ポストカードとしてすれちがい通信で交換することもできる。また、ポルトリンクにいるフォートからリクエストされた写真を撮影することで報酬が得られる「写真クエスト」を受注できる。クエストのお題に応じた写真をフォートに見せるごとに、「スタンプカード」にスタンプが押され、一定数のスタンプが貯まるごとに、冒険に役立つアイテムを貰えるシステムである。

なお、「思い出アルバム」の保存枚数は100枚までで、それを越えるとロックされていない古い写真から順に削除されていくが、これはゲーム中で操作できる枚数の上限であり、SDカード内に保存された写真データ自体が削除されるものではない。

すれちがい通信・アイテム配信

すれちがい通信では、「思い出アルバム」の写真をポストカードとして交換できる。これまでのような専用の拠点はなく、序盤から行うことができる。「Wi-Fiポストカード交換」でインターネット通信を使用したランダム交換を行うことも可能。交換件数をこなすと、写真の加工に使えるスタンプやフレームが増えていく。受け取ったポストカードには3種の評価を付けることができ、再度すれちがうと相手に評価が渡り、もらった評価数に応じてアイテムが入手できる。

また、インターネットからのアイテム配信のほか、セーブデータをアップロードすることでメンバーズクエストやアチーブメントの達成によるアイテムも受け取れる。その他、予約特典や関連書籍などの特典としてアイテムのコードが付属している商品があり、このコードを入力することによって入手できるアイテムもある。これらにより序盤から強力なアイテムを所持することも可能であるため、装備できるレベルが制限されている場合がある(ただし、特殊効果があるものを「使う」ことはできる)。

以上は、移動中に「さくせん」コマンド内から実施できる。

その他

2010Happy Mail