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ヒイラギとは?

ヒイラギ
花をつけたヒイラギ(愛知県瀬戸市、11月)

分類(APG III)
 | : | 植物界 Plantae
階級なし | : | 被子植物 angiosperms
階級なし | : | 真正双子葉類 eudicots
階級なし | : | コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし | : | キク類 asterids
階級なし | : | 真正キク類I euasterids I
 | : | シソ目 Lamiales
 | : | モクセイ科 Oleaceae
 | : | Oleeae
 | : | モクセイ属 Osmanthus
 | : | ヒイラギ O. heterophyllus
変種 | : | ヒイラギ O. h. var. bibracteatus

学名
Osmanthus heterophyllus
(G.Don) P.S.Green
var. bibracteatus
(Hayata) P.S.Green
シノニム

英名
Chinese-holly, false holly, hiiragi, holly-olive, holly osmanthus
品種

ヒイラギ(柊・疼木・柊木、学名: Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属分類される常緑小高木の1和名は、の縁のに触るとヒリヒリと痛むことから、「ヒリヒリと痛む」旨を表す日本語古語動詞(働き言端)である「疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ」の連用形・「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」をもって名詞(なことば)としたことによる。

目次

  • 1 形態・生態
    • 1.1 品種
    • 1.2 病虫害
  • 2 分布と生育環境
  • 3 人間との関わり
  • 4 類似の植物
  • 5 脚注
  • 6 参考文献
  • 7 関連項目
  • 8 外部リンク

形態・生態

樹高は4-8m。

対生し、質で光沢があり、その形は楕円形から卵状長楕円形をしている。その縁には先が鋭いとなった鋭鋸歯がある。また、老樹になると葉の刺は次第に少なくなり、縁は丸くなってしまう。種小名は「異なる葉」を意味し、この性質に由来する。

花期は11-12月であり、葉腋に白色の小花を密生させる。雌雄異株で、雄株のは2本の雄蕊が発達し、雌株の花は花柱が長く発達して結実する。花は同じモクセイ属のキンモクセイに似た芳香がある。花冠は4深裂して、径5mmになる。

は長さ12-15mmになる核果で、翌年6-7月に暗紫色に熟す。そして、その実が鳥に食べられることにより、が散布される。

品種

病虫害

ヒイラギモクセイを食害中のヘリグロテントウノミハムシ

ヒイラギは、庭木の中では病虫害に強い植物である。しかし、ヘリグロテントウノミハムシ(Argopistes coccinelliformisハムシ科)に食害されることがある。この虫に寄生されると、春に新葉を主に、葉の裏から幼虫が入り込み、食害される。初夏には成虫になり、成虫もまた葉の裏から食害する。食害された葉は枯れてしまい、再生しない。駆除は困難である。防除として、春の幼虫の食害前に、農薬(スミチオンオルトランなど)による葉の消毒。夏の成虫は、捕獲駆除。冬に、成虫の冬眠を阻害するため、落ち葉を清掃する。ヘリグロテントウノミハムシは、形状がテントウムシ(二紋型のナミテントウアカホシテントウ)によく似ていて、「アブラムシを食べる益虫」と間違えられ、放置されやすい。ヘリグロテントウノミハムシは、テントウムシ類より触角が太く長く、また跳躍力が強く、人が触ると跳ねて逃げるので見分けがつく。

分布と生育環境

台湾日本に分布する。。

日本では、本州(関東地方以西)、四国九州沖縄に分布する。

山地に生育する。

人間との関わり

低木常緑広葉樹であるため、盆栽などとしても作られている。殖やし方は、実生または挿し木。葉に棘があるため、防犯目的で生け垣に利用することも多い。

は堅く、なおかつしなやかであることから、衝撃などに対し強靱な耐久性を持っている。このため、玄翁と呼ばれる重さ3kgにも達する大金槌にも使用されている。特に熟練した石工はヒイラギの幹を多く保有し、自宅の庭先に植えている者もいる。他にも、細工物、器具印材などに利用される。

古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に使われてきた。家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)にナンテンの木を植えると良いとされている(鬼門除け)。また、節分の夜、ヒイラギの枝と大豆の枝にの頭を門戸に飾ると悪鬼を払うという(柊鰯)。

日本においては、「柊の花」は初冬(立冬11月8日ごろ〕から大雪の前日〔12月7日ごろ〕)の季語とされている。

類似の植物

モクセイ属#種」も参照

似たような形のヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイ雑種といわれ、葉は大きく縁にはあらい鋸歯があるが、結実はしない。

クリスマスの飾りに使うのはセイヨウヒイラギ(Ilex aquifolium)であり、「ヒイラギ」とあっても別種であり、それだけでなくモチノキ科に分類され、本種とは類縁的には大きく異なる。

その他、ヒイラギの鋭い鋸歯が特徴的なため、それに似た葉を持つものは「ヒイラギ」の名を与えられる例がある。外来種ではヒイラギナンテン(メギ科)がよく栽培される。他に琉球列島にはアマミヒイラギモチ(モチノキ科)、ヒイラギズイナ(スグリ科)がある。ほかに、鋭い鋸歯を持つものにリンボク(バラ科)があり、往々にしてヒイラギと間違えられる。また、ヒイラギを含めてこれらの多くは幼木の時に鋸歯が鋭く、大きくなると次第に鈍くなり、時には鋸歯が見えなくなることも共通している。

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Osmanthus heterophyllus (G.Don) P.S.Green”. BG Plants 和名-学名インデックス(YList). 2014年1月23日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Osmanthus heterophyllus (G.Don) P.S.Green var. bibracteatus (Hayata) P.S.Green”. BG Plants 和名-学名インデックス(YList). 2014年1月23日閲覧。
  3. ^ Anthony Julian Huxley; et al. (1992). The New Royal Horticultural Society dictionary of gardening. Macmillan. ISBN 1561590010. OCLC 59942059.
  4. ^ Kunio Iwatsuki; et al. (1993). Flora of Japan. Kodansha. ISBN 4061546031. OCLC 29511812.
  5. ^ Terrell, E. E. et al., "A Checklist of Names for 3,000 Vascular Plants of Economic Importance", Agriculture Handbook, no. 505, Agricultural Research Service, U.S. Dept. of Agriculture, 1977.
  6. ^ 林 (2011)、628頁
  7. ^ "Osmanthus heterophyllus (G. Don) P. S. Green". Germplasm Resources Information Network (GRIN). Agricultural Research Service (ARS), United States Department of Agriculture (USDA). 2014-01-23閲覧 (英語)
  8. ^ "柊の花(ヒイラギの花)│初冬".(NPO法人季語と歳時記の会). 2015年12月8日閲覧
  9. ^ ヒイラギは冬にも緑の葉と赤い実をつける植物なので、不死の象徴と考えられた。ヨーロッパの異教徒はヒイラギが男、ツタが女と考え、キリスト教以前から祭りに用いられていた。キリスト教のシンボルになるのは簡単なことで、先のとがったヒイラギの葉は十字架で処刑されたキリストの冠のイバラを表すとされ、赤い実はイバラが皮膚を貫いたとき珠となって落ちたキリストの血になったとされる(デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)「42 家にヒイラギを吊るすのはなぜか?」)

参考文献

関連項目

外部リンク

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出典:wikipedia
2020/02/03 18:04

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