ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボン(ドイツ語: Universität Bonn)は、ドイツのボンにある総合大学。通称はボン大学。
以降、本項では「ボン大学」と呼称する。
ボン市(旧・西ドイツの連邦首都)は、ライン地方の生活様式を保ち、その芸術と文化を、今に伝えるライン川の中央部に位置している。1989年には、ローマ帝国によって町が開かれてから第2000年目の記念日を祝ったところである。町には、文化的潤いが溢れている。具体的にはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕地があり、また旧市庁舎や毎日開いている市場、博物館があり、その他多くの歴史的建物がある。そして、数多くのドイツ国内におけるイベントの発祥地ともなっている。ボン大学は、現在135以上の異なる国から5,000人以上の外国人学生を含む合計31,000人の学生を受け入れている。学生は、カリキュラムを100以上の異なるテーマの中から選ぶことができる。
なお、Times Higher Education 2018年版の世界大学ランキングにおいて、トップ100にランクインしている。
フリードリヒ・ヴィルヘルム(ホーエンツォレルン家)は12世紀からフランケン地方、シュヴァーベン地方、プロシア公領、プロイセン王国などの地域を統治していた氏族である。フリードリヒ・ヴィルヘルム3世の時代にブルシェンシャフトの弾圧が行われ、その後の1818年に大学が設立された。その後の発展によりプロイセン王国を盟主としたドイツ帝国が誕生した。
ドイツでは、比較的歴史の浅い大学であるが、その名にRheinische Friedrich-Wilhelmsの名を冠しているように、プロイセン王国が大学の充実に努めたため、その規模はドイツの他の大学にひけを取らないものとなっている。1918年のヴァイマル共和政設立以降も大学は存在し、その後のドイツが辿った不幸の歴史を見つめ続けた。1945年の新生ドイツ連邦共和国設立以降も、その陣容と環境の充実に努めたため、自然科学、人文科学系を中心として、比較的充実した環境の大学となっている。
ボンの中央広場にある本館(人文科学部および事務局が使用)ならびに市内に点在する。
東京農工大学とパートナーシップ協定を結んでおり、同大学内に農工大の研究拠点がある。また、同大学の分子生物学部(MBM:Department of Molecular Biomedicine)などを所管する、LIMES (Life & Medical Sciences Institute) 研究所ともバイオメディカル分野でワーキンググループを形成している。
以下の7つの学部を擁する。
なお、国家学 (Staatswissenschaft) は日本語でいうところの社会科学ほどの意味である。