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ヤディアー・モリーナとは?

【国際大会】

【代表チーム】
プエルトリコ
WBC
2006年2009年2013年2017年
この表について
この表はテンプレートを用いて表示しています。編集方法はTemplate:Infobox baseball playerを参照してください。

プロジェクト:野球選手 テンプレート


獲得メダル
男子 野球
プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
 | 2013 | 野球
 | 2017 | 野球

ヤディアー・ベンジャミン・モリーナ・ルシアーノ(Yadier Benjamin Molina Luciano, 1982年7月13日 - )は、プエルトリコバヤモン出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。MLBセントルイス・カージナルスに所属。愛称はヤディ

2008年から2015年まで8年連続ゴールドグラブ賞受賞、2009年から7年連続オールスター選出、ワールドチャンピオン2度 (2006年2011年) の経歴をもつ。

長兄ベンジー、次兄ホセは共に元・メジャーリーガーで捕手。

デビュー以来カージナルス一筋のフランチャイズプレイヤーである。

目次

  • 1 経歴
    • 1.1 アマチュア時代
    • 1.2 カージナルス時代
  • 2 選手としての特徴
  • 3 詳細情報
    • 3.1 年度別打撃成績
    • 3.2 年度別守備成績
    • 3.3 表彰
    • 3.4 記録
      • 3.4.1 兄弟選手としての記録
    • 3.5 背番号
    • 3.6 代表歴
  • 4 脚注
  • 5 関連項目
  • 6 外部リンク

経歴

アマチュア時代

1982年7月13日、プエルトリコのバヤモンに出生。父ベンジャミンはプエルトリコのアマチュア野球リーグで強打の選手として活躍しており、プロからのオファーもあったという。しかしベンジャミンは、息子のベンジーが9歳のときに現役を引退し、息子達に野球を教える道を選ぶ。安定した生活を求めていたベンジャミンは引退後、毎朝6時に工場へ出勤。ヤディアーによると、ベンジャミンは毎日午後3時55分に帰宅し、10分後には野球の準備を整えていた。

ベンジャミンは捕手ではなかったが、3兄弟は全員が捕手になった。ヤディアーは兄2人が捕手になったきっかけを知らないが、自身も15歳のときに初めて捕手をしてみて「すごく大事な場所だし、すべてのプレーのキーになるし、リーダーになるし、絶対このポジションでプレーするんだって思った」という。当時の憧れの選手は、自身と同じプエルトリコ出身の捕手サンディー・アロマー・ジュニアだった。

カージナルス時代

2000年MLBドラフト4巡目(全体113位)でセントルイス・カージナルスに指名され、兄2人に続いてプロ入りを果たす。

マイナーリーグ時代から、ヤディアーの捕手としての潜在能力は兄2人を凌ぐと言われていた。2004年6月3日にメジャーデビューを果たし、この年51試合に出場。盗塁阻止率(47.1%)や捕手防御率(3.64)などで正捕手マイク・マシーニーの残した数字(29.6%、3.84)を上回った。ヤディアーの才能を高く評価したカージナルスは、シーズン終了後にFAとなった正捕手のマシーニーとの契約を見送り、ヤディアーのためにポジションを空けている。

2005年7月8日のダイヤモンドバックス戦で8回にクラウディオ・バルガスから死球を受け、左手の骨折により故障者リスト入り。このため約40日にわたって戦線離脱したものの、114試合に出場し、盗塁阻止率はリーグトップの64.1%だった。

2006年開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表に選出された。同大会では2次リーグまでの全6試合が地元プエルトリコのヒラム・ビソーン・スタジアムで行われ、ヤディアーは4試合に出場。イバン・ロドリゲスがチームの正捕手となったため先発出場はなかったが、5打数3安打1打点を記録した。シーズンでは打撃成績が前年より下降したが、ポストシーズンでは16試合で53打数19安打打率.368・2本塁打・8打点と好成績を記録し、カージナルスのワールドシリーズ優勝に貢献。

2007年は左手首の骨折や右膝の手術によって出場試合数は減少したものの、打撃では自己最高の打率を記録。盗塁阻止率は54.0%だった。この年初めてフィールディング・バイブル・アワードを受賞。

2008年1月にカージナルスと4年1,550万ドルで契約を延長。監督のトニー・ラルーサは「長期契約には何のリスクもない」とヤディアーを高く評価した。同年の目標をゴールドグラブ賞初受賞に定め、オフの間に体重を10-15 lb (約4.5-6.8 kg) 絞ってスプリングトレーニングに合流。シーズンで成績を伸ばしたのは守備ではなく打撃だった。初めてシーズン100安打を達成し、打率やOPSなどで前年の自己最高をさらに上回る成績を残した。本人によれば「インパクトの瞬間までしっかりボールを見ることを常に心がけている。基本中の基本と言われるだろうが、自分はそれができていなかった」。守備では、失策数が初の2桁となる10を記録、盗塁阻止率も34.6%だったが、捕逸数は2005年以降の自己最少となる5個にとどめ、盗塁阻止率もリーグ順位では2位タイだった。そしてゴールドグラブ賞を受賞した。

2009年開幕前の3月に開催された第2回WBCプエルトリコ代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。同大会では3月9日のオランダ戦と16日のベネズエラ戦の2試合に先発出場。打撃では6打数1安打と振るわなかったが、守備では2試合18イニングで3失点と投手陣をリードした。

2010年は盗塁阻止率は48.5%でリーグトップ、守備防御点が現在でもキャリアハイの+20で、ゴールドグラブ賞とフィールディング・バイブル・アワードを同時に受賞した。

2011年は守備の数値が悪く、盗塁阻止率が29.2%と落ち込む。4年連続でゴールドグラブ賞は獲得したもののフィールディング・バイブル・アワードの受賞を逃したが、この年から創設されたプラチナ・ゴールド・グラブを受賞した。打撃面は好調で、打率、長打率、本塁打、打点でキャリアハイをマークした。またチームのワールドシリーズ優勝に貢献した。

2012年はさらに打撃が好調で、打率、出塁率、長打率、本塁打、打点、盗塁でキャリアハイだった。特に12盗塁はMLBの捕手の中では最多だった。守備でも守盗塁阻止率47.9%がメジャー2位と復活し、一塁走者を刺す捕手けん制刺が5回で1位タイ。ゴールドグラブ賞を5年連続で受賞し、フィールディング・バイブル・アワードを2年ぶりに満票で受賞したし、2年連続でプラチナ・ゴールド・グラブを受賞した。

2013年開幕前の3月に開催された第3回WBCプエルトリコ代表に選出され、3大会連続3度目の選出を果たした。同大会では大会を通してレギュラー捕手・4番・チームリーダーを務め、チームの準優勝に貢献。大会ベストナインにも選ばれた。シーズンで6年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。

2014年オールスターゲームに選出されたが、7月10日に右手親指の故障で15日間の故障者リスト入りし、出場を辞退することとなった。8月29日に復帰した。リーグチャンピオンシップシリーズの第2戦で再び右手親指を負傷し、第3戦以降は欠場したが、2004年のワールドシリーズ第3戦からポストシーズンで歴代最長となる83試合連続出場を記録した。オフには7年連続となるゴールドグラブ賞と、2年振りとなるプラチナ・ゴールド・グラブを受賞した。

2015年9月20日のシカゴ・カブス戦で、本塁に突入してきたアンソニー・リゾにタッチしたときに左手親指の靭帯を部分断裂し、以後レギュラーシーズン閉幕まで欠場した。しかしながら、136試合に出場して2年ぶりに規定打席に到達し、打率.270・4本塁打・61打点という成績を記録。本塁打は3年連続で減少したが、4シーズンぶりの三塁打を記録。守備面では、134試合で7失策守備率.994・盗塁阻止率41%をマークし、8年連続でゴールドグラブ賞を受賞。プレーオフでは10月12日のディビジョンシリーズの第3戦で再び左手親指を負傷し、第4戦以降を欠場した。オフの10月15日に左手親指の手術を受けた。

2016年はキャリアハイの147試合に出場し好調を維持。3年ぶりの3割超えとなる打率.307・8本塁打・58打点・3盗塁、リーグ9位タイとなる38二塁打を記録した。守備面では、146試合でマスクを被り、2失策・守備率.998だったが、盗塁阻止率が21%に留まった。シーズンオフのゴールドグラブ賞投票では、バスター・ポージーに賞をさらわれて、9シーズンぶりに受賞はならなかった。オフの12月5日第4回WBCプエルトリコ代表に選出され、4大会連続4度目の選出を果たした。

2017年開幕前に選出されていた第4回WBCに参加。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となったが、大会最優秀捕手賞を受賞した。

選手としての特徴

カージナルス公式ウェブサイトに強肩を "Rocket launcher"(ロケットランチャー)と称されている。チームメイトのアダム・ウェインライトは「彼がマスクをかぶっていれば、走者に気を使う必要がない。打者にさえ集中していればいいんだ」とコメントしている。

捕球技術については、「ESPNマガジン」のインタビューで、投手の制球が悪い時はミットをずらさずに体だけ少しずらしてポケットで捕球すれば、ボール球を10~12個くらいストライクにできると語っている。

リードの能力が高く評価され、投手陣の信頼が厚い。アダム・ウェインライトは「こっちが何を投げたいかちゃんと分かっている。ワンバウンドのカーブをしっかりブロックしてくれるから、何のためらいもなくカーブを投げられるのもいい。彼との間には言葉で言い尽くせない信頼があるんだ」と言い、ハイメ・ガルシアは「彼の出すサインには1球1球意味がある。ぼくのピッチングは自分自身への信頼、自分の投げるボールへの信頼、彼への信頼の三位一体で成り立っているんだ。」と言う。

ビル・ジェームズジョン・デュワンなどの記録統計アナリストら10人によって選出される「フィールディング・バイブル・アワード」を、2007年から2013年までの間で、2011年を除き毎年受賞している。

詳細情報

年度別打撃成績









































































O
P
S

2004 | STL | 51 | 151 | 135 | 12 | 36 | 6 | 0 | 2 | 48 | 15 | 0 | 1 | 2 | 1 | 13 | 3 | 0 | 20 | 4 | .267 | .329 | .356 | .684
2005 | 114 | 421 | 385 | 36 | 97 | 15 | 1 | 8 | 138 | 49 | 2 | 3 | 8 | 3 | 23 | 3 | 2 | 30 | 10 | .252 | .295 | .358 | .654
2006 | 129 | 461 | 417 | 29 | 90 | 26 | 0 | 6 | 134 | 49 | 1 | 2 | 8 | 2 | 26 | 2 | 8 | 41 | 15 | .216 | .274 | .321 | .595
2007 | 111 | 396 | 353 | 30 | 97 | 15 | 0 | 6 | 130 | 40 | 1 | 1 | 2 | 4 | 34 | 5 | 3 | 43 | 18 | .275 | .340 | .368 | .708
2008 | 124 | 485 | 444 | 37 | 135 | 18 | 0 | 7 | 174 | 56 | 0 | 2 | 3 | 5 | 32 | 4 | 1 | 29 | 21 | .304 | .349 | .392 | .740
2009 | 140 | 544 | 481 | 45 | 141 | 23 | 1 | 6 | 184 | 54 | 9 | 3 | 6 | 1 | 50 | 2 | 6 | 39 | 27 | .293 | .366 | .383 | .749
2010 | 136 | 521 | 465 | 34 | 122 | 19 | 0 | 6 | 159 | 62 | 8 | 4 | 2 | 5 | 42 | 6 | 7 | 51 | 19 | .262 | .329 | .342 | .671
2011 | 139 | 518 | 475 | 55 | 145 | 32 | 1 | 14 | 221 | 65 | 4 | 5 | 5 | 4 | 33 | 4 | 1 | 44 | 21 | .305 | .349 | .465 | .814
2012 | 138 | 563 | 505 | 65 | 159 | 28 | 0 | 22 | 253 | 76 | 12 | 3 | 3 | 5 | 45 | 4 | 5 | 55 | 10 | .315 | .373 | .501 | .874
2013 | 136 | 541 | 505 | 68 | 161 | 44 | 0 | 12 | 241 | 80 | 3 | 2 | 0 | 3 | 30 | 4 | 3 | 55 | 14 | .319 | .359 | .477 | .836
2014 | 110 | 445 | 404 | 40 | 114 | 21 | 0 | 7 | 156 | 38 | 1 | 1 | 1 | 6 | 28 | 4 | 6 | 55 | 14 | .282 | .333 | .386 | .719
2015 | 136 | 530 | 488 | 34 | 132 | 23 | 2 | 4 | 171 | 61 | 3 | 1 | 1 | 9 | 32 | 3 | 0 | 59 | 16 | .270 | .310 | .350 | .660
2016 | 147 | 581 | 534 | 56 | 164 | 38 | 1 | 8 | 228 | 58 | 3 | 2 | 0 | 2 | 39 | 1 | 6 | 63 | 22 | .307 | .360 | .427 | .787
2017 | 136 | 543 | 501 | 60 | 137 | 27 | 1 | 18 | 220 | 82 | 9 | 4 | 1 | 9 | 28 | 4 | 4 | 74 | 14 | .273 | .312 | .439 | .751
MLB:14年 1747 | 6700 | 6092 | 601 | 1730 | 335 | 7 | 126 | 2457 | 785 | 56 | 34 | 42 | 59 | 455 | 49 | 52 | 658 | 225 | .284 | .336 | .403 | .739

年度別守備成績

【年
度】
【球
団】
捕手(C)
一塁(1B)
【試

合】


















【許

塁】






【試

合】
【刺

殺】
【補

殺】
【失

策】
【併

殺】



2004 | STL | 51 | 256 | 16 | 2 | 1 | .993 | 4 | 9 | 8 | .471 | -
2005 | 114 | 684 | 66 | 7 | 4 | .991 | 8 | 14 | 25 | .641 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .---
2006 | 127 | 734 | 79 | 4 | 6 | .995 | 7 | 37 | 29 | .439 | 4 | 5 | 0 | 1 | 1 | .833
2007 | 107 | 582 | 63 | 6 | 8 | .991 | 7 | 23 | 27 | .540 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000
2008 | 119 | 653 | 70 | 10 | 7 | .986 | 5 | 34 | 18 | .346 | 2 | 13 | 3 | 0 | 1 | 1.000
2009 | 138 | 884 | 82 | 5 | 6 | .995 | 4 | 32 | 22 | .407 | 6 | 10 | 1 | 0 | 2 | 1.000
2010 | 135 | 895 | 79 | 5 | 10 | .995 | 7 | 35 | 33 | .485 | 7 | 7 | 0 | 0 | 2 | 1.000
2011 | 137 | 857 | 67 | 5 | 5 | .995 | 7 | 46 | 19 | .292 | 2 | 3 | 0 | 1 | 0 | .750
2012 | 136 | 962 | 88 | 3 | 12 | .997 | 6 | 38 | 35 | .479 | 3 | 11 | 2 | 0 | 0 | 1.000
2013 | 131 | 976 | 63 | 4 | 11 | .996 | 3 | 26 | 20 | .435 | 5 | 17 | 1 | 0 | 1 | 1.000
2014 | 107 | 810 | 56 | 2 | 10 | .998 | 3 | 23 | 21 | .477 | 1 | 10 | 1 | 0 | 0 | 1.000
2015 | 134 | 1064 | 56 | 7 | 9 | .994 | 4 | 37 | 26 | .413 | -
2016 | 146 | 1113 | 60 | 2 | 5 | .998 | 8 | 67 | 18 | .212 | 2 | 10 | 1 | 0 | 0 | 1.000
2017 | 133 | 1082 | 55 | 7 | 13 | .994 | 6 | 43 | 24 | .358 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1.000
通算 1715 | 11552 | 900 | 69 | 107 | .994 | 78 | 464 | 325 | .412 | 35 | 91 | 9 | 2 | 7 | .980

表彰

MLB
プエルトリコ代表

記録

兄弟選手としての記録

兄のベンジー(ジャイアンツ)と対戦するヤディアー

2004年にヤディアーがデビューしたことで、先にデビューしていた2人の兄とともに、3兄弟が同時期にメジャーでプレイすることとなった。これは "クルーズ3兄弟"(ホセトミーヘクター)が1977年に揃ってメジャーでプレイして以来のことだった。また、兄2人が所属していたロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム2002年に、ヤディアーの所属するカージナルスは2006年に、それぞれワールドシリーズを制覇したため、3兄弟全員がチャンピオンリングを所有している。これはMLB史上初であり、3兄弟2つずつ合計6つのチャンピオンリング所有の記録(長兄のベンジーは2010年シーズン途中にサンフランシスコ・ジャイアンツからテキサス・レンジャーズトレードされ、2010年のワールドシリーズでレンジャーズはジャイアンツに敗れたにも関わらず、チャンピオンリングを受け取った)ギネス世界記録にも認定された。

2人の兄は2001年から2005年までの5シーズンにわたりエンゼルスに一緒に所属していた。兄弟がともに捕手として同一チームに同時期に所属していたのは、1901年以降では史上初のことだった。これに対して、ヤディアーは兄とチームメイトになったことはなかったが、2013年WBCにてプエルトリコ代表に選出され、同じ捕手で次兄のホセも選出され初めてチームメイトとなった。

背番号

代表歴

脚注

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  12. ^ 澤田敏典 「MLB30球団レポート&全選手個人成績 セントルイス・カージナルス/STL もはや守るだけの捕手ではない」 『月刊スラッガー』2008年9月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-9、86頁。
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  22. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』 廣済堂出版、2011年、345頁。ISBN 978-4-331-51518-1。
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関連項目

外部リンク

2010Happy Mail