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ユダヤ教とは?

この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2019年3月)
ユダヤ人およびユダヤ教

宗教
ミツワー (613)
ハラーハー · 安息日 · ユダヤ教の祝祭日
バル・ミツワー · カバラ
ミンハーグ · シナゴーグ · ラビ

テキスト
タナハ (モーセ五書預言者諸書)
タルムード (ミシュナー · ゲマーラー)
ミドラーシュ · ミシュネー・トーラー · ゾーハル

民族・名称
アシュケナジム · セファルディム · ミズラヒム
ロマニオット · イエメン・ユダヤ人
ベタ・イスラエル · ブハラ・ユダヤ人 ·
グルジーム · 山岳ユダヤ人
ベネ・イスラエル · ハザール
サマリア人 · アリーヤー

宗派
ファリサイ派 · 熱心党 · サドカイ派 · エッセネ派(古代)
カライ派(8世紀) · シャブタイ派(17世紀)
正統派 · 保守派 · 再建派(20世紀)
ハシディズム · 超正統派 · 現代正統派ユダヤ教

言語・学問
ヘブライ語 · イディッシュ語
ラディーノ語 · ユダヤ・アラビア語群
ユダヤ学 - ハスカーラー

歴史
古代イスラエル - エルサレム神殿
バビロン捕囚 -
ハスモン朝 - サンヘドリン - ヘロデ朝
ユダヤ戦争 -
バル・コクバの乱
ゲットー(ヴェネツィア · ローマ · フランクフルト)
宮廷ユダヤ人 -
ロスチャイルド家
バルフォア宣言 -
イギリス委任統治領パレスチナ
パレスチナ問題 -
嘆きの壁事件 - デイル・ヤシーン事件 -
イスラエル (歴史) -
中東戦争

反ユダヤ主義
民衆十字軍 · 血の中傷 · コンベルソ
ドレフュス事件 · ポグロム · レオ・フランク事件
シオン賢者の議定書 - 背後の一突き
水晶の夜 -
ユダヤ人問題の最終的解決
強制収容所 -
ホロコースト
反シオニズム -
イスラームと反ユダヤ主義

法令
ニュルンベルク法 - ゲソ法

政治
シオニズム - 世界ユダヤ人会議
イスラエルの政治 · イスラエルの政党


ダビデの星

ユダヤ教(ユダヤきょう、ヘブライ語: יהדות‎)は、古代中近東で始まった唯一神ヤハウェ(יהוה)を神とし、選民思想メシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人民族宗教である。『タナハ』(キリスト教の『旧約聖書』に当たる書物)が重要な聖典とされる。

目次

  • 1 概要
  • 2 ユダヤ教の教え・信仰
    • 2.1 教育
    • 2.2 死生観
    • 2.3 労働
    • 2.4 性
  • 3 教派
  • 4 信徒分布
  • 5 歴史
    • 5.1 ユダヤ教の成立
    • 5.2 ユダヤ教の組織の概略
      • 5.2.1 タナハ(モーセ五書、預言書、諸書)時代
      • 5.2.2 第二神殿時代
      • 5.2.3 中世初期
      • 5.2.4 中世後期
      • 5.2.5 現代
    • 5.3 派生した思想・組織
      • 5.3.1 ユダヤ=キリスト教徒
      • 5.3.2 ユダヤ=イスラム伝統
      • 5.3.3 隠れユダヤ教徒
  • 6 祭日
  • 7 服飾
  • 8 脚注
    • 8.1 注釈
    • 8.2 出典
  • 9 参考文献
    • 9.1 聖書
    • 9.2 ミクラーオート・ゲドーロート(ラビ聖書、大聖書)
      • 9.2.1 聖書の解説書
    • 9.3 ミシュナー・タルムード、ラビ文学
    • 9.4 613のミツワー
    • 9.5 ハラーハー
    • 9.6 研究書・概説
  • 10 関連項目
  • 11 外部リンク
    • 11.1 ユダヤ教文学と文書
      • 11.1.1 ウィキソース
      • 11.1.2 その他

概要

カールスルーエシナゴーグ

タナハ』 (ヘブライ語ラテン文字転記:tanakh)、『ミクラー』 (miqra') と呼ばれる書を聖典とする。これはキリスト教の『旧約聖書』に当たる書物である。ただし、成立状況が異なるので、キリスト教とは書物の配列が異なる。イスラム教でも『モーセ五書』は『コーラン』に次いで重要視される。ユダヤ教では、この他にタルムードをはじめとしたラビ文学も重視する

しかし、ユダヤ教は信仰教義そのもの以上に、その前提としての行為・行動の実践と学究を重視し、キリスト教、特にルター主義とは違う。例えば、ユダヤ教の観点からは、信仰を持っていたとしても、アミーダーアーレーヌームーサーフなどを含んだシャハリートミンハーマアリーブを行わないこと、シェマア・イスラーエールを唱えないこと、ミクラーを読まないこと、食事の前とトイレの後の手洗いと祈りを行わないこと、戸口のメズーザーに手を当てて祈りを行わないこと、カシュルートを実行しないこと、タルムード・トーラーベート・ミドラーシュイェシーバーコーレールなどミクラーラビ文学の研究を行わないこと、シャッバートを行わないこと、パーラーシャーを読まないことなどは、ユダヤ教徒としてあるべき姿とは言えない。「信じるものは救われる」などという講義をするラビはとても考えられない。そのため改宗にも時間がかかり、単なる入信とは大きく異なる。

ユダヤ教では、改宗前の宗教に関係なく、「地上の全ての民が」聖なるものに近づくことができる、救いを得ることができる、と考える。「改宗者を愛せ」という考え方は、次のようなことばにもみることができる。

「 | וַאֲהַבְתֶּם, אֶת-הַגֵּר: כִּי-גֵרִים הֱיִיתֶם, בְּאֶרֶץ מִצְרָיִם
寄留者(ゲール)を愛しなさい:あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである (ミツワー、典拠は申命記10:19) | 」

すなわち、血縁よりも教徒としての行動が重要視されることも多い。非ユダヤ人も神の下僕となり、神との契約を守るならユダヤ教徒になることができるとされる。ユダヤ人が神の祭司であるのに対し、非ユダヤ人は労役に服するという差別性がある。

ユダヤ教を信仰する者をユダヤ人と呼ぶ一方、形式的に考えれば初期のキリスト教徒はすべてユダヤ人だったのであり、「ユダヤ人キリスト教徒」という矛盾を含んだ呼称も成立する。世界中の全ての民族は「ユダヤ教」に改宗することによってユダヤ人となりうるのであり、ユダヤ人は他宗教に改宗することによって、もはや狭い意味での「ユダヤ人」ではなくなってしまう。これは民族の定義を血縁によるのか、宗教によるのか、「ユダヤ教」が「民族宗教」なのか、あるいは「ユダヤ人」が「宗教民族」ともいえるのか、といった問題につながる。

このように、内面的な信仰に頼らず行動・生活や民族を重視し、また唯一の神は遍在(ヘブライ語ラテン文字転記:maqom)すると考える傾向(特にハシディズムに良く現れる概念)があるため、ユダヤ教の内部にはキリスト教的、またイスラム教的な意味での排他性は存在しない。

7つの戒めとは、タルムードの記載によれば神がノアを通じて全人類に与えたものといわれる七つの戒めのことである。7つの戒めを守ろうもユダヤ教並の神へ帰るであるとされる。

ユダヤ戒律を破らずれば、ユダヤ教と習合することができるとされる。たとえばユダヤ仏教ユダヤ=ヒンドゥー教などがある。

ユダヤ教の教え・信仰

ユダヤ教徒はタルムードと呼ばれる教典に従って行動すると知られているが、これはラビ的ユダヤ教徒に限られる。タルムードは2世紀頃からユダヤ人の間で幾たびも議論の末に改良を重ねられてきた生活および思想の基礎であり、家族やユダヤ人同士でタルムードの内容について討議する事もある。

教育

ユダヤ教において最も特徴のある分野は教育であり、ユダヤ教徒は教育こそが身を守る手段と考え、国を守るには兵隊を生み出すよりも子供によい教育を受けさせるべきとされている。そのため一般大衆のほとんどが文盲だった紀元前からユダヤ人の共同体では授業料を無料とする公立学校が存在していた。平均的なユダヤ教徒は非常に教育熱心で、子供をよい学校に行かせるためには借金をすることも当然と考える。家庭では特に父親の存在が重要で、先導して子供に勉強タルムードなどを教え、子供を立派なユダヤ人に育てたものは永遠の魂を得ると信じられている。また子供が13歳に達するとバル・ミツワー(成人式)の儀式が行われ完全に大人と同様と扱われる。

死生観

一般的な宗教に見られる「死後の世界」というものは存在しない。最後の審判の時にすべての魂が復活し、現世で善行(貧者の救済など)を成し遂げた者は永遠の魂を手に入れ、悪行を重ねた者は地獄に落ちると考えられている。

カバラ神学では、魂は個体の記憶の集合体であり、唯一神はすべての生命に内在し、ただ唯一神様は永遠の魂(命の木)である。個体が善悪を分かち、銘々の記憶は神様へ帰っている。神様はただ記憶を収集し、善悪を分かたない。神様では、善の記憶が再創造の素材になり、悪の記憶がなくなる。

カバラではそのような寓話がある:毎年贖罪の日ではすべての生命は死んで、生き返り、悪もなくなる。(あるいは、毎年角笛吹きの祭から贖罪の日までの間にすべての生命は死んで、記憶が神様へ帰った。贖罪の日から光の祭りまでの間に神様は再創造し、善の記憶がすべての生命へ帰った。)死亡はただ贖罪の日と同じである。

労働

労働は神の行った行為のひとつであるため、神聖な行為と考えられている。そして、安息日と呼ばれる休日を週1回は必ず行うべきであり、安息日の間は労働はしてはならず、機械に触れてもいけない。自分自身を見つめ、自分と対話したり、家族と対話したりする。

人間は創造主の代わりに労働をする存在として作られたとされる。 労働により得た賃金や物質は一部を創造主に捧げなければならない。

ユダヤ教では性衝動性行為は自然なもので、必要悪と見なすことは無い。 夫婦の性行為はそれを捻じ曲げることがむしろ罪であるとされる。 また、快楽を伴わない性交は罪とされる。

ただし妊娠・出産を重視する教義のために、保守的な派閥の一部には、自慰行為を悪とみなす意見が存在する。

男性の同性愛は戒律を破ることとされる。女性の同性愛は戒律を破らない。

教派

改革派の礼拝
タルムードの文章
バビロニア・タルムードの一部
ハッガーダー・シェル・ペサハ
ハラーハー文学

他にヒューマニズム・ユダヤ教 Humanistic Judaism自由主義ユダヤ教 Liberal Judaism進歩主義ユダヤ教といった教派がある。

信徒分布

イスラエルの宗教別人口推移(1949年-2015年)
ユダヤ教徒 ムスリム キリスト教徒 ドゥルーズ派 その他

21世紀初頭において、ユダヤ教徒が多数を占めている国家はイスラエル一国のみであり、2014年においては人口の約75%がユダヤ教徒によって占められている。これはイスラエルがもともと19世紀末以降に盛んになったパレスチナにユダヤ民族の故郷を再建しようとする運動、いわゆるシオニズムの結果として生まれた国家であり、ユダヤ教徒・ユダヤ人の祖国として建設されたことに由来する。このために、1920年代以降パレスチナにはユダヤ教徒が大挙移民として流入するようになり、1948年のイスラエル独立後にこの流れはさらに加速した。イスラエル独立とそれに続く第一次中東戦争によって、イスラエルとアラブ諸国との関係が極度に悪化し、それまでアラブ諸国内においてイスラム教徒と共存していたユダヤ教徒のほとんどがイスラエルへと移民したからである。この移民の波は1948年から1951年までの間に最盛期を迎え、その後も継続した。イスラエル政府は1950年帰還法を制定し、国外のユダヤ教徒がイスラエルへと移民することを認めた。こうしたことからイスラエルにおいてユダヤ教徒は人口のみならず文化的にも経済的にも主流派となっている。しかし継続するユダヤ教徒移民の波にもかかわらず、イスラエルにおけるユダヤ教徒の割合は減少傾向にある。

イスラエルは宗教の自由を認めており、イスラム教徒などユダヤ教以外の宗教も信仰の自由は保障されているが、ユダヤ教のイスラエル国家に対する影響力は強く、政治と宗教の関係に関しては同国内で激しい論争がある。各教派の自立性も高く、超正統派に至ってはイスラエルのユダヤ人に義務として課せられている兵役が免除されているほどだったが、2014年にイスラエルのクネセトで超正統派にも兵役の義務を課す法案が可決され、2017年より超正統派にも兵役が課せられることとなった。イスラエルのユダヤ教徒は多くの教派に分立しており、厳格に戒律を守るものが約20%、ある程度戒律を守っているものが60%、ほとんど戒律を気にしないものが20%となっている。いくつかの教派は政界に進出してある程度の政治的発言力を有している。

それ以外の国家においてユダヤ教徒の割合が2%を超える国家は存在しないが、歴史的な事情からヨーロッパには古くからユダヤ人のコミュニティが存在し、現代においても各国ごとに数万人から数十万人のユダヤ教徒が存在する。新大陸の発見以降、ヨーロッパから移民の押し寄せた南北アメリカ大陸においても事情は同じで、多くの国にユダヤ教徒のコミュニティは存在する。特にユダヤ教徒の数が多いのはアメリカ合衆国で、統計によって数値が異なるもののおそらくイスラエルとほぼ同じかやや多い程度のユダヤ教徒が存在すると推定されている。

歴史

ユダヤ教の成立

紀元前1280年頃、モーセヘブル人をエジプトから脱出させ(出エジプト)、シナイ山で神ヤハウェと契約を結ぶ(十戒律法)。

カナンに定着後の約200年間は、12部族からなるイスラエル民族が繁栄し、王は神ヤハウェとして人間の王を立てずに、平等な社会を形成する。

紀元前1020年頃ヘブライ王国が成立し、約400年間は外部からの防衛上必要悪として王を立てるが、平等な関係の崩壊は支配・被支配の構造をもたらし、預言者による王への批判が起こる。これはダビデと子のソロモンの時代にあたる。その後イスラエル王国ユダ王国に分裂し、南北に分列する。紀元前587年、ユダ王国新バビロニアに滅ぼされ、バビロンに捕囚される。バビロン捕囚中の約50年間は、政治・宗教のエリート層の全員が捕囚され異郷の地バビロニアで生活を強いられ、王国もなく、神殿もない状況に置かれた。この中で今までのイスラエル民族の歩みを根本から捉え直され、民族神・神ヤハウェに対する深刻な葛藤・省察の後に、国はなくてもユダヤ教団として生きる道を選び、大胆な宗教変更・改革が行われた。「圧倒的な政治・経済を誇る異教の地」の下にも拘わらずそれに飲み込まれずに、神ヤハウェの再理解、神との再度の関係修復を実現し、イスラエル民族のアイデンティティを確立したのである。旧約聖書の天地創造物語はこの時代に著述された。これが「神ヤハウェが、この世界を創造した神であり、唯一神である」と理解し直されたユダヤ教である。この時期の代表的な宗教家は無名であり、旧約聖書学では第2イザヤと呼ばれている預言者である。また、創世記天地創造の物語も、この時代に、祭司記者といわれるグループによって著述された。

その後(紀元前539年)、この捕囚されていたユダ王国の人々がユダヤに帰還した。ここで「ユダヤ」とは、イスラエル十二部族の一つユダ族の居住していた地方の名である。しかし、政治運動であるユダヤ王朝の復興は禁止されたままであったために断念し、捕囚期の宗教改革を受けたヤハウェ宗教の下で「エルサレム神殿の儀礼」と「神ヤハウェの教えであるトーラー律法の遵守」を2本の柱とするユダヤ教団を発展させた。

ユダヤ教の組織の概略

アブラハムの宗教」を参照

タナハ(モーセ五書、預言書、諸書)時代

ヤハウェ信仰に改宗した、もと「異邦人」をゲール・ツェデク (gēr tzedeq、正しい改宗改宗者)、イスラエル人、あるいはヤハウェ信徒以外でイスラエルの地に住んだ人々をゲール・トーシャーブ (gēr tōšābh) Ger Toshav(正しい異邦人、寄留者)と呼んだ。

第二神殿時代

中世初期

中世後期

現代

出典:wikipedia
2019/11/25 09:38

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