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ワシントン州とは?

ワシントン州
State of Washington



(州旗) | (州章)
州の愛称: 常緑の州
The Evergreen State
州のモットー: 追っ付け
(チヌーク語: Al-ki)(非公式)
州都
オリンピア
【最大の都市】
シアトル
【州知事】
ジェイ・インスレー(en:Jay Inslee)
公用語
不文律:英語
面積
- 総計
- 陸地
- 水域 全米第18位
184,827 km2
172,587 km2
12,237 km2 (6.6%)
人口(2010年)
- 総計
- 人口密度 全米第13位
6,724,540
34.20人/km2
合衆国加入
- 順番
- 加入年月日
42番目
1889年11月11日
時間帯
UTC -8/
DST -7
緯度
北緯45°33' - 49°
経度
西経116°55' - 124°46'
【東西の幅】
400 km
【南北の長さ】
580 km
標高
-最高標高
-平均標高
-最低標高
4,395 m
520 m
0 m
【略称 (ISO 3166-2:US)】
US-WA
【ウェブサイト】
ワシントン州政府
【上院議員】
パティ・マレー
マリア・E・キャントウェル

ワシントン州(: State of Washington)は、アメリカ合衆国西海岸最北部の。州都はオリンピアであるが、規模・経済の面での中心都市はシアトルである。北はカナダブリティッシュコロンビア州、南はオレゴン州、東はアイダホ州と接している。1846年にオレゴン境界紛争を解決するためのオレゴン条約が結ばれた結果、イギリスから割譲されたワシントン準州の西側が現在のワシントン州になった。1889年にアメリカ合衆国42番目の州として認められた。

カリフォルニア州、オレゴン州と共にリベラルな気風で、保守的な中西部に対して「レッドウッド・カーテンの向こう側」と称される。

近年ではマイクロソフトの本拠地であり、スターバックスの発祥の地などとして知られる。日本では、州の中心都市シアトルがMLBシアトル・マリナーズの本拠地である点、任天堂のアメリカ本社がある点でも知られている。

2010年国勢調査によると、州の人口は6,724,540人となっている。そのおよそ60%はセイリッシュ海のピュージェット湾に沿った交通、事業、産業の中心であるシアトル都市圏に集中している。ピュージェット湾は太平洋からの入江であり、氷河が侵食した多くの島、深いフィヨルドおよび湾がある。州の西部は深い温帯雨林があり、西部、中部、北東部および最南東部には山脈がある。東部の亜乾燥盆地は徹底した農業が行われている。アメリカ合衆国の西海岸西部ではカリフォルニア州に次いで2番目に人口の多い州である。

州の名はアメリカ建国の父で初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンに由来しており、大統領の名前が付けられたことでは合衆国の中で唯一の州である。首都ワシントンD.C.と区別するためにワシントン州と呼ばれるが、州民、近在の州およびカナダのブリティッシュコロンビア州南部の住人は単に「ワシントン」と呼び、首都の方は「ワシントンD.C.」あるいは単純に「D.C.」のみで呼んでいる。元々ワシントン州のある地域はコロンビア川にちなんで「コロンビア」と呼ばれており、ワシントンD.C.がコロンビア特別区と呼ばれることから、混乱を避けるためにワシントン州とされた。

【家庭で話される言語(ワシントン州) 2010】

 |  |  |  | 
英語 | 
 | 82.51%
スペイン語 | 
 | 7.79%
中国語 | 
 | 1.19%
【人種構成(ワシントン州) 2010】

 |  |  |  | 
白人 | 
 | 72.5%
ヒスパニック | 
 | 11.2%
アジア系 | 
 | 7.2%
黒人 | 
 | 3.6%
インディアン | 
 | 1.5%
混血 | 
 | 4.7%

目次

  • 1 歴史
    • 1.1 初期の歴史
    • 1.2 19世紀
    • 1.3 20世紀
  • 2 地理
    • 2.1 連邦政府管理地、保留地と国際的な認知
      • 2.1.1 連邦政府が保護する原生地
    • 2.2 気候
      • 2.2.1 雨陰効果
      • 2.2.2 気温
  • 3 人口動勢
    • 3.1 人種、および祖先
    • 3.2 宗教
  • 4 インディアン部族
    • 4.1 アメリカ連邦政府が公式認定している部族・団体
    • 4.2 アメリカ連邦政府に公式認定要求中の部族・団体
    • 4.3 インディアン・カジノ
  • 5 主要な都市と町
  • 6 政治と法律
    • 6.1 連邦議会への代表
    • 6.2 選挙で選出される役人
      • 6.2.1 執行府
    • 6.3 政治
  • 7 経済
    • 7.1 税
    • 7.2 農業
    • 7.3 交通
    • 7.4 運転免許
  • 8 環境問題
    • 8.1 核廃棄物
    • 8.2 有毒化学物質
  • 9 教育
    • 9.1 単科、および、総合大学
    • 9.2 初等中等教育
  • 10 芸術・文化
    • 10.1 プロスポーツチーム
  • 11 州の象徴など
  • 12 日本との姉妹自治体・提携自治体
  • 13 日本の姉妹都市
  • 14 脚注
  • 15 関連項目
  • 16 外部リンク

歴史

詳細は「ワシントン州の歴史」を参照

初期の歴史

コロンビア川のザ・ダレス・ダム
州北東部リバーサイド近くの農場と不毛の丘陵
レーニア山、前景はタコマ

ヨーロッパからの探検者が現在のワシントン州となった地域を訪れる以前、多くのインディアン部族が住んでおり、トーテムポールや装飾の施されたカヌーとマスクが知られている。生業の中心は鮭の漁業であり、マカ族の場合は捕鯨を行っていた。内陸の部族は狩猟採集が基本であり、何らかの形態の農業も行っていた。さらにコロンビア川とその支流で鮭漁も行っていた。1770年代に流行した天然痘のためにインディアンの人口が急減した。

ワシントン州海岸に上陸したという記録の残る最初のヨーロッパ人は、1775年のスペイン人船長ドン・ブルーノ・デ・ヘセタであり、サンティアゴソノラという2隻の船隊で訪れたものだった。彼等は北のプリンス・ウィリアム湾までの海岸地域全てにスペインの領有を宣言した。これはトルデシリャス条約の取り決めによる権利であり、スペインは太平洋を「スペインの湖」とし、海岸部全てをスペイン帝国領有とするものだった。

1778年、イギリスの探検家ジェームズ・クック船長がファンデフカ海峡の入口にあるフラッタリー岬を視認したが、クックはこの海峡があるとは考えなかった。1787年にインペリアル・イーグル号の船長チャールズ・ウィリアム・バークレーがその海峡を視認したのが最初だった。フアンデフカ海峡は1790年にスペイン人探検家マヌエル・キンパー、1791年にフランシスコ・デ・エリザが、さらに1792年にはイギリス人探検家ジョージ・バンクーバーが探検した。

1790年に行われたイギリスとスペインのヌートカ会議によってスペインの排他的権利主張が終わり、北西部の海岸は他国の探検家や貿易業者に開放された。中でもイギリスとロシア、さらに新生間もないアメリカ合衆国が積極的だった。その後アメリカ人船長ロバート・グレイがコロンビア川河口を発見した。かれはその乗船コロンビア号に因んで、その川をコロンビア川と名付けた。グレイは1792年からラッコの生皮を交易する事業を始めた。1805年10月10日、ルイス・クラーク探検隊が現在の州内に入った。

19世紀

1811年7月9日、探検家デイビッド・トンプソンがコロンビア川を下る途中でスネーク川との合流点で宿営した。トンプソンは柱を立ててそこがイギリスの土地であること、北西会社がその地に交易基地を建設する意図があることを宣言する文書を付けた。

イギリスとアメリカ合衆国は1818年英米協議の一部としてロッキー山脈の大陸分水界から西の太平洋まで「協同領有」とすることに合意した。ロッキー山脈の東、ウッズ湖までは北緯49度線を国境とした。ロッキー山脈より西側に関する領土の取り決めは先延ばしされた。1819年、スペインは北緯42度線より北の領有権をアメリカ合衆国に渡した。スペインは事実上権利だけで領土の所有はしていなかった。

その後の約30年間イギリスとアメリカ合衆国との境界に関する交渉は進展をみず、オレゴン境界紛争という両国の緊張関係を呼ぶものになった。アメリカ人開拓者がオレゴン・カントリーに大挙して入るようになると、以前は毛皮交易を邪魔する恐れがあったために入植を奨励していなかったハドソン湾会社が立場を逆転してコロンビア地区のイギリス支配を維持しようとした。罠猟師のジェイムズ・シンクレアはハドソン湾会社の支配人ジョージ・シンプソンの命令で、1841年にレッド川コロニーの開拓者200名程を率い、バンクーバー砦近くのハドソン湾会社農場に入った。この隊はロッキー山脈を越えて、現在のブリティッシュコロンビア州ラディアムホットスプリングス近くでコロンビアバレーに入り、その後クーテネイ川とコロンビア川を南西方向に下った。このような動きにも拘わらず、1846年6月15日に締結されたオレゴン条約で、イギリスはアメリカ合衆国に北緯49度線以南の地全ての権利を譲った。

1836年、マーカス・ホィットマンなど宣教師の一団が、現在のワシントン州南東部ワラワラ郡近くに幾つかの伝道所とホィットマン自身の入植地を設立した。それらの地はカイユース族とネズ・パース族インディアンの領土だった。ホィットマンの入植地は1843年に山越えで西部に向かう移民の道であるオレゴン・トレイルに役立つことになり、その後の10年間で数多い移民を受け入れることになった。ホィットマンはインディアンに医療を施したが、このときヨーロッパ人の病気に免疫が無かったインディアンの患者が多く死に、一方で多くの白人患者は快復したので、医者であるホィットマンに責任があると思いこみ、1847年のホィットマン虐殺事件の際にホィットマンと他に12人の白人を殺害した。この事件がインディアンと開拓者の間のカイユース戦争に発展した。

ニスクァリー砦はハドソン湾会社の農場と交易拠点であり、1833年に設立され、ピュージェット湾地域では最初のヨーロッパ人開拓地となった。1846年、ミズーリ州出身の黒人開拓者ジョージ・ワシントン・ブッシュとテネシー州出身でコーカサス人の妻イザベラ・ジェイムズ・ブッシュが白人の4家族を率いてこの地に入り、ニューマーケット、現在のタムウォーターの町を建設した。彼等はオレゴンの人種差別法を避けてワシントン州に入った。彼等の後にはさらに多くの開拓者がオレゴン・トレイルを通って山を越え、北のピュージェット湾地域に入っていった。

1852年、現在のワシントン州となった全ての場所から住人がモンティチェロ(現在のロングビュー)に集まり、連邦議会に対する覚え書きを作成した。この覚え書きはコロンビアという名前での州昇格の願望を表すものだった。この集会はモンティチェロ会議と呼ばれるようになった。この会議の発した要請は連邦議会で好意的に迎えられたが、コロンビアという名前は既に存在するコロンビア特別区と混同する可能性があると判断された。この首都と混同するという問題を解決するには奇妙なやり方ではあるが、州の名前は初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの名前が採られることになった。ワシントン州は1889年11月11日に合衆国42番目の州に昇格した。

州内で初期に発展した産業は農業と製材業だった。州東部ではヤキマ川バレーがリンゴ果樹園で知られるようになり、一方乾燥農法を使った小麦栽培が特に生産性を上げた。カスケード山脈の西側には雨が多くて霧が深く、ピュージェット湾に面した港は特にベイマツ材木の製造と積み出しで繁栄した。その他にも漁業、鮭の缶詰加工、および鉱業が発展した。

20世紀

タコマ市は長い間金、銀、銅および鉛を扱う大規模精錬所で注目された。シアトルはアラスカ州など国内他地域との貿易港であり、大型の造船業が栄えた。ピュージェット湾東部周辺の地域は第一次世界大戦第二次世界大戦の期間など重工業が発展し、ボーイング社が地域の象徴的存在になった。

世界恐慌のとき、発電量を増やすプロジェクトの一環としてコロンビア川に一連の水力発電ダムが建設された。1941年にはアメリカ合衆国では最大規模であるグランドクーリーダムが完成した。

第二次世界大戦のとき、ワシントン州は軍需産業の中心となり、ボーイング社は国内の重爆撃機の多くを生産し、シアトル、ブレマートンバンクーバーおよびタコマの港は軍艦の建造に使われた。シアトルは太平洋へ送り出す兵士の出発点となり、その多くが出発前にゴールデン・ガーデンズ公園で宿泊した。州東部ではハンフォード・ワークス原子力エネルギープラントが1943年に開設され、原子爆弾製造に大きな役割を果たした。

激しい振動や噴火の続いた後の1980年5月18日、セントヘレンズ山の北東斜面が爆発し、この火山の頂部が大きく壊れた。この噴火で森を平らにし、57人の人命を奪い、コロンビア川とその支流を灰と泥で溢れさせ、ワシントン州やその他周辺の州を灰で覆い、昼でも夜のように暗くさせた。

地理

レーニア山、手前のリフレクション湖に映っている
州南東部

ワシントン州は大陸アメリカ合衆国では北西の隅にある。西部で太平洋、南部でオレゴン州(この境界の大部分がコロンビア川であり、その東側は北緯46度線である)、東部でアイダホ州と接し、北側境界は大半が北緯49度線でありその西側はジョージア海峡、ハロ海峡およびファンデフカ海峡を経てカナダブリティッシュコロンビア州と隣接している。美しい風景が広がっていることで知られ、標高の高い山々は常緑樹の森林やきらめく沿岸の海水よりもはるか上にそびえている。

東側のアイダホ州との境界はスネーク川とクリアウォーター川の合流点(西経 116°57')から北に子午線が真っ直ぐ走っており、南側の部分のみがスネーク川に沿っている。そこから西、太平洋までがワシントン州である。ワシントン州は南北戦争の間北軍の領土だったが、実際に戦争に参加することはなかった。

ワシントン州は太平洋岸北西部と呼ばれる地域の一部である。太平洋岸北西部には常にワシントン州とオレゴン州は含まれるが、アイダホ州、モンタナ州西部、カリフォルニア州北部、ブリティッシュコロンビア州の部分あるいは全部、アラスカ州およびユーコン準州はこの言葉を使う者の意図によって含められたり含められなかったりする。

カスケード山脈の高い山々が南北に走り、ワシントン州を2つに分けている。州西部はカスケード山脈の西側であり、温暖で雨の多い冬と秋と春、比較的乾燥した夏のある海洋西海岸性気候である。ここには針葉樹の深い森と温帯雨林がある。

対照的に州東部はカスケード山脈の東であり、比較的乾燥した気候で、カスケード山脈の雨陰には広大な亜乾燥ステップと乾燥した砂漠が幾つかある。ハンフォード居留地の場合は年間平均降水量が6インチから7インチ (152 - 178 mm) である。さらに東にいくと乾燥の程度は緩む。州南東部にあるパルース地域は草原だったが大半が農地に転換された。東部の他の地域は森林と山岳である。

カスケード山脈には他の山地よりも高く聳える火山が幾つか含まれている。北からベーカー山、グレイシア峰、セントヘレンズ山およびアダムズ山が並んでいる。セントヘレンズ山は州内で現在も活動を続けている唯一の火山である。しかし、上記火山は全て活火山だと考えられている。シアトル市の南50マイル (80 km) には火山のレーニア山があり、市内からも見ることができる。標高は14,411フィート (4,392 m) あり、シアトル都市圏に近いために大陸アメリカ合衆国では最も危険な火山だと考えられている。特定16火山にも挙げられている。

太平洋やピュージェット湾の港があることで、アラスカ州、カナダおよび環太平洋地域の海上貿易では重要な役割を果たしている。ピュージェット湾の多くの島はアメリカ合衆国最大のフェリー航路網で結ばれている。

ワシントン州は対照的地勢の共存する領域である。オリンピック半島の深い森林は世界の中でもが多い場所であり、北米大陸で唯一の温帯雨林(Hoh Rain Forest のような)に囲まれている。一方、カスケード山脈以東の半砂漠地域では樹木は稀である。ワシントン州の一番高い山、レーニア山はシアトル南東部に垂直にそびえ、他州の最高点のいずれよりも多量の氷河に覆われている。晴天時にタコマ沖合いに「浮かぶ」ように現れる。ワシントン州の東部側は2つの地域、オカノガン高地およびコロンビア川流域に分ける事が出来る。

連邦政府管理地、保留地と国際的な認知

オリンピック国立公園はユネスコ世界遺産国際生物圏保護区に指定されている。以下のアメリカ合衆国連邦政府管理地が州内にある。

国立公園と保護地

州内には国立公園局の管理する3つの国立公園と2つの国立保護地がある。

国有林

州内には林野局の管理する9つの国有林の全体あるいは一部が含まれている。

  • コルビル国立の森
  • ギフォード・ピンショー国立の森
  • アイダホ・パンハンドル国立の森
  • カニクス国立の森
  • ベーカー山スノクァルミー国立の森
  • オカノガン国立の森
  • オリンピック国立の森
  • ユマティラ国立の森
  • ウェナッチー国立の森

連邦政府が保護する原生地

州内には31の国が保護する原生地の全体あるいは一部が含まれている。以下はその一部。

  • アルパイン湖原生地
  • グレイシア峰原生地
  • ゴートロックス原生地
  • ヘンリー・M・ジャクソン原生地
  • ジュニパー砂丘原生地
  • シェラン湖ソートゥース原生地
  • ベーカー山原生地
  • ノーズ峰原生地
  • オリンピック原生地
  • パセイテン原生地
  • ワイルドスカイ原生地
国立野生生物保護区

州内には23の野生生物保護区の全体あるいは一部が含まれている。以下はその一部。

  • ダンジェネス国立野生生物保護区
  • リトルポンダレイ国立野生生物保護区
  • ニスクァリー国立野生生物保護区
  • リッジフィールド国立野生生物保護区
  • サドル山国立野生生物保護区
  • サンフアン島国立野生生物保護区
  • ターンブル国立野生生物保護区
  • ウィラパ国立野生生物保護区
その他の連邦政府が保護する区域
  • コロンビア川峡谷国立景観地域
  • イーベイズランディング国立歴史保護地
  • バンクーバー砦国立歴史史跡
  • クロンダイク・ゴールドラッシュ国立歴史公園
  • シェラン湖国立レクリエーション地域
  • ルーズベルト湖国立レクリエーション地域
  • ワーデン砦州立公園
  • ロス湖国立レクリエーション地域
  • サンフアン島国立歴史公園
  • ホィットマン宣教師団国立歴史史跡
  • その他国立自然ランドマーク17か所
軍隊とそれに関連する保護地

気候

乾燥農法 のために2009年10月4日に州東部乾燥地域に大規模な砂塵嵐が起こった。NASA/GSFC, MODIS Rapid Response.提供

ワシントン州の気候は西から東に行くに連れて大きく変化している。州西部は海洋性気候(西岸海洋性気候とも呼ばれる)が支配的であり、カスケード山脈の東側は亜乾燥気候である。このような気候になる主要因として、北太平洋の高気圧低気圧が入れ替わり現れる気象条件、北アメリカの大陸大気団、およびオリンピック山脈とカスケード山脈がある。春と夏には高気圧が北太平洋を支配し、大気は時計回りに回転する。

このことで北西からの偏西風が比較的冷涼な空気をもたらし、乾燥した季節を常に期待できることを意味している。秋と冬には低気圧のサイクロンが北太平洋で発生し、反時計回りで回転する。このことで偏向風は南西から吹くことになり、比較的暖かく湿った空気をもたらし、湿潤な季節となる。この湿潤な季節の極端になった場合をパイナップルエクスプレスと呼ぶことがある。

ワシントン州西部がヨーロッパの海岸都市の多くと同様に海洋性気候であるにも拘わらず、1880年、1881年、1893年および1916年の大雪や1883年-1884年、1915年-1916年、および1955年-1956年の厳しい冷え込みのような例外もある。このような時は 6フィート(1.8 m) の積雪や 0°F(-18℃) 以下の気温となり、3か月の根雪があったり湖や川が数週間凍ったりする。シアトル市での過去最低気温は1950年1月31日の 0°F(-18℃) だが、シアトルから車で約3時間の低高度の地域でも -48°F(-44℃) を記録したことがある。

2006年、ワシントン大学の気候影響グループが『ワシントン州の経済における気候変動の影響』を出版した。これは地球温暖化の可能性とワシントン州に与えるその影響についてリスクと機会を予備的に評価したものである。

雨陰効果

オリンピック山脈とカスケード山脈が太平洋から内陸に吹き込む気団に地形性上昇を起こさせることで、山脈の風上の側は降水量が多く、風下の側は極めて少なくなる。これら山脈の南西に面した風上斜面は降水量が多く、温暖で冷涼な気温となる。ピュージェット湾の低地は冬に雲と雨が多く、カスケード山脈の西側斜面は多量の雨が降って、高度の高い地域では降雪が多い。州の北側境界に近いベーカー山は世界でも降雪量の多い場所の1つであり、一冬で1,140インチ (2,900 cm) の降雪は世界記録になっている。

カスケード山脈の東側は雨陰効果の強い広大な地域である。ワシントン州東部の大半では亜乾燥状態となり、コロンビア川台地中央の比較的高度の低い場所、特にスネーク川からオカノガン高地にかけてコロンビア川東岸は雨陰効果が最高になる。西部の温帯雨林に対して、東部では草原と灌木のステップで覆われている。

気温

年間平均気温は太平洋岸での 51°F(11℃) から北東部の 40°F(4℃) まで変化する。過去最低気温はウィンスロップとマザマで記録した -48°F(-44℃) である。過去最高気温はアイスハーバー・ダムで記録した 118°F(48℃) である。どちらの記録もカスケード山脈の東側で記録された。州西部はその温暖な気候で知られ、冬はかなりの量ので覆われることが多く、霧雨が長く続く。夏は日照が多く乾燥する。また時として極端な気象も発生する。冬季の北極性寒冷前線や夏の熱波は珍しいことではない。マリエッタでは気温が 112°F(44℃) に、ロングビューでは -20°F(-29℃) に達したことがある。

オリンピック半島の西側は年間降水量が160インチ (4,000 mm) に達し、大陸アメリカ合衆国では最も降水量が多い地域になっている。晴れた日の無い期間が数週間から数か月続くこともある。カスケード山脈の西側斜面は国内でも降雪量の多い地域である(降水換算で200インチ (5,000 mm) 以上の場合もある)。カスケード山脈の東側の雨陰地域は年間降水量がわずか6インチ (150 mm) である。さらに東のロッキー山脈に向かうと降水量は次第に増加している。

人口動勢

【人口推移】

【年】
【人口】
【】


1850 | 1,201 |  | 

1860 | 11,594 |  | 865.4%
1870 | 23,955 |  | 106.6%
1880 | 75,116 |  | 213.6%
1890 | 357,232 |  | 375.6%
1900 | 518,103 |  | 45.0%
1910 | 1,141,990 |  | 120.4%
1920 | 1,356,621 |  | 18.8%
1930 | 1,563,396 |  | 15.2%
1940 | 1,736,191 |  | 11.1%
1950 | 2,378,963 |  | 37.0%
1960 | 2,853,214 |  | 19.9%
1970 | 3,409,169 |  | 19.5%
1980 | 4,132,156 |  | 21.2%
1990 | 4,866,692 |  | 17.8%
2000 | 5,894,121 |  | 21.1%
2010 | 6,724,540 |  | 14.1%
ワシントン州の人口密度マップ

2010年のアメリカ合衆国国勢調査によると、ワシントン州の人口は6,724,540人となり、前回2000年国勢調査より830,419人、14.1%増加した。 これには自然増380,400人と州内への移住者450,019人の増加が含まれている。アメリカ合衆国の太平洋岸北西部では人口最大の州であり、その後にオレゴン州とアイダホ州が続いている。昔からドイツ系、アイルランド系およびイングランド系の移民が多い。

2004年、ワシントン州の人口は631,500人(州人口の10.3%)の外国生まれを含み、100,000人の不法在留外国人(州人口の1.6%)を見込んでいる。

2000年のワシントン州の人口重心はイーナムクロー市がある、キング郡東部である。

2010年国勢調査では、シアトル・タコマ・ベルビュー都市圏の人口が3,439,809人とされており、州人口のほぼ半分に相当している。

州人口のうち5歳未満は6.7%、18歳未満は25.7%、65歳以上は11.2%である。女性の比率は 50.2%となっている。

人種、および祖先

2010年国勢調査では、この州の人種的構成は以下の通りである。

アジア人7.2%の内訳は中国人1.4%、フィリピン人1.4%、ベトナム人1.0%、韓国人0.9%、インド人0.9%、日本人0.5%、カンボジア人0.3%、ラオス人0.1%、タイ人0.1%となっている。

アフリカ系アメリカ人はシアトル市南部やタコマ市に集中している。アメリカ合衆国の州ではアフリカ系アメリカ人人口が少ない方の州である。第二次世界大戦後に軍需産業やアメリカ軍がアメリカ合衆国南東部のアフリカ系アメリカ人を数多く採用してシアトル市のアフリカ系アメリカ人社会が大きくなった。彼等は1960年代にウェストコーストのロックンロールやR&Bソウルに大きな影響を与えた。シアトル出身のジミ・ヘンドリックス(黒人とチェロキー族インディアンの混血)がハードロックのパイオニアとして有名である。

アメリカ・インディアンはコルビル、マカ、マックルシュート、クィノールト、セイリッシュ、スポケーンおよびヤキマの各インディアン居留地や管轄区域に住んでいた。チヌーク族、ラミ族およびセイリッシュ族など部族が知られている。しかし、第二次世界大戦後にシアトルでアメリカ合衆国インディアン局の移住計画が形成した都市型インディアン社会が、この多様な都市圏に様々なインディアン文化をもたらしてきた。1880年代に白人がこの地峡に入植した時に、シアトル市はシアトル酋長に因んで名付けられていた。

アジア系や太平洋諸島系の住人はシアトル都市圏のカナダ国境にあるマウントバーノンからオレゴン州ポートランドの対岸にあるバンクーバーまで地域社会や地区を形成してきた。スポケーン市住人の10%はアジア系である。フィリピン系人口が最大であり、2010年時点で137,083人となっている。日本からの移民も多く、米国でも最大級の日系人コミュニティがあり、神社もある。

民族集団としての最大はラテン系の11%であり、メキシコ系アメリカ人がシェヘイリス・バレーや、ヤキマ・バレーと州東部の農業地域で大きな集団を形成している。20世紀後半メキシコやその他ラテン地域から大量の移民がシアトル市南部に入り、1980年代と1990年代に不動産ブームが起こった時にはキング郡ピアース郡およびスノホミッシュ郡にある程度集中した。

祖先の出身国で分けた人口構成は以下の通りである。ワシントン州の多くの部分はイギリス系祖先の住民が多く暮らしているが、州の東部はまた最大の ドイツ系アメリカ人住民が住んでいる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出典:wikipedia
2018/06/19 13:43

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