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三党合意とは?

目次

  • 1 経緯
    • 1.1 本文
    • 1.2 社会保障・税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書
    • 1.3 社会保障・税一体改革に関する確認書(社会保障部分)
    • 1.4 税関係協議結果
    • 1.5 その後
  • 2 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律
    • 2.1 景気弾力条項
  • 3 年金改革法案
  • 4 社会保障制度改革国民会議
  • 5 脚注
  • 6 参考文献
  • 7 関連項目
  • 8 外部リンク

経緯

日本の社会的支出(兆円)。緑は医療、赤は年金、紫はその他
日本の福祉#課題」も参照

三党合意は、社会保障と税の一体改革に関する三党間の合意である。同合意は、2012年(平成24年)3月30日野田内閣が提出した消費税増税法案等の法案について三党が修正協議を行い、その結果をもって法案成立させるために行われた。同年6月初めから、社会保障分野と税制分野に分けて三党の実務者が断続的に協議を行い、同年6月15日には三党の実務者間で「社会保障・税一体改革に関する確認書」(社会保障・税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書)が交わされた。同年6月21日には、民主党の輿石東幹事長、自由民主党(自民党)の石原伸晃幹事長、公明党の井上義久幹事長が合意文書を「誠実に実行」することなどについて合意し、「三党確認書」に署名した。

本文

三党合意を示した「三党確認書」の本文内容は以下の通り。

三党確認書

民主党、自由民主党及び公明党は、平成24年6月15日の社会保障・税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書(以下「合意文書」という)を誠実に実行するものとし、以下を確認する。

  1. 「合意文書」に基づき、社会保障制度改革推進法案及び認定子ども園法改正案を三党の議員立法で提出した。
  2. 今後、総合子ども園法案を除く社会保障・税一体改革関連六法案につき、「合意文書」に基づき、議員修正を行う。
  3. 総合子ども園法案を除く上記八法案につき、速やかに衆議院で採決し、今国会で成立を図ることとする。

平成24年6月21日

民主党 幹事長 輿石東
自由民主党 幹事長 石原伸晃
公明党 幹事長 井上義久


社会保障・税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書

2012年(平成24年)6月15日に三党の実務者間によって合意した「社会保障・税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書」は、「社会保障・税一体改革に関する確認書(社会保障部分)」及び「別紙」、「確認書」、「税関係協議結果」の各文書から成り、まとめて合意文書とも呼ばれる。

社会保障・税一体改革に関する確認書(社会保障部分)

社会保障・税一体改革に関する確認書(社会保障部分)の冒頭内容は、三党の実務者間会合で合意したことを記載している。また、別紙には、「社会保障制度改革推進法案を速やかにとりまとめて提出し、社会保障・税一体改革関連法案とともに今国会での成立を図る」こと、および、「政府提出の社会保障改革関連5法案については、以下の通り修正等を行い、今国会での成立を図る」ことを記載している。関連5法案とは、子育て関連の3法案および年金関連の2法案のことである。また、「社会保障制度改革推進法案骨子」が別添されている。

確認書(三党実務者確認書)の内容は以下の通り。

確認書

別添の「社会保障・税一体改革に関する確認書」に加え、以下を確認する。

  1. 今後の公的年金制度、今後の高齢者医療制度にかかる改革については、あらかじめその内容等について三党間で合意に向けて協議する。
  2. 低所得高齢者・障害者等への福祉的な給付に係る法案は、消費税率引上げまでに成立させる。
  3. 交付国債関連の規定は削除する。交付国債に代わる基礎年金国庫負担の財源については、別途、政府が所要の法的措置を講ずる。

平成24年6月15日

民主党
自由民主党
公明党


税関係協議結果

「税関係協議結果」には、政府提出の税制抜本改革2法案の修正・合意内容が記載され、「今国会中の成立を図ることとする」と定めている。

主な事項は、所得税について最高税率の引上げなど累進制の強化に関する項目の削除、資産課税の見直しに係る規定の削除、低所得者に配慮した施策等の検討、いわゆる「景気弾力条項」の解釈指針などである。

その後

衆議院にて本法案が可決されたことを受け、民主党ではこれに反対した小沢グループの除籍、鳩山グループの党員資格停止が行われた。小沢グループは新党国民の生活が第一を結成した。

社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律

【社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律】


日本の法令
法令番号
平成24年法68
【効力】
現行法
【主な内容】
税制改定
【関連法令】
財政法
【条文リンク】
[1]

本法は以下の改定を行うものである。

従来5%の消費税率(国及び地方を含む)を、2014年(平成26年)4月1日から8%、2015年(平成27年)10月1日から10%とすることが定められている。ただし、1の法案の附則第18条には消費税率の引上げに当たっての措置が定められ、1項には「平成23年度から平成32年度までの平均において名目の経済成長率で3パーセント程度かつ実質の経済成長率で2パーセント程度」という具体的な経済成長率の目標値を定めるとともに、同条3項で「経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる。」と定められた(いわゆる景気弾力条項)。同条の解釈については幅があるため、三党合意により、「第1項の数値は、政策努力の目標を示すものであること。」、「消費税率(国・地方)の引上げの実施は、その時の政権が判断すること。」、「消費税率の引上げにあたっては、社会保障と税の一体改革を行うため、社会保障制度改革国民会議の議を経た社会保障制度改革を総合的かつ集中的に推進すること」、経済の成長等に向けた施策の検討を求める規定を定めることなどが確認された。

景気弾力条項

景気弾力条項とは、「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案」の附則18条のことである。なお、以下の内容は、三党合意による修正を経た後の法文である。

社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律
附 則
(消費税率の引上げに当たっての措置)
第18条 消費税率の引上げに当たっては、経済状況を好転させることを条件として実施するため、物価が持続的に下落する状況からの脱却及び経済の活性化に向けて、平成23年度から平成32年度までの平均において名目の経済成長率で3パーセント程度かつ実質の経済成長率で2パーセント程度を目指した望ましい経済成長の在り方に早期に近づけるための総合的な施策の実施その他の必要な措置を講ずる。
2 税制の抜本的な改革の実施等により、財政による機動的対応が可能となる中で、我が国経済の需要と供給の状況、消費税率の引上げによる経済への影響等を踏まえ、成長戦略並びに事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分することなど、我が国経済の成長等に向けた施策を検討する。
3 この法律の公布後、消費税率の引上げに当たっての経済状況の判断を行うとともに、経済財政状況の激変にも柔軟に対応する観点から、第2条及び第3条に規定する消費税率の引上げに係る改正規定のそれぞれの施行前に、経済状況の好転について、名目及び実質の経済成長率、物価動向等、種々の経済指標を確認し、前2項の措置を踏まえつつ、経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所要の措置を講ずる。

合意文書の「税関係協議結果」に示された同条の解釈は、以下の通りである(文中の「(*)」は、法改正に係るものを意味する。)。

○ 附則第18条について
  • 以下の事項を確認する
(1) 第1項の数値は、政策努力の目標を示すものであること。
(2) 消費税率(国・地方)の引上げの実施は、その時の政権が判断すること。
  • 消費税率の引上げにあたっては、社会保障と税の一体改革を行うため、社会保障制度改革国民会議の議を経た社会保障制度改革を総合的かつ集中的に推進することを確認する。
  • (*)「税制の抜本的な改革の実施等により、財政による機動的対応が可能となる中で、我が国経済の需要と供給の状況、消費税率の引上げによる経済への影響等を踏まえ、成長戦略や事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分することなど、我が国経済の成長等に向けた施策を検討する」旨の規定を第2項として設ける。
    原案の第2項は第3項とし、「前項の措置を踏まえつつ」を「前2項の措置を踏まえつつ」に修正する。

年金改革法案

詳細は「日本の年金#民主党政権から」を参照

被用者年金一元化、およびパートタイマーの厚生年金適用拡大の法案である。

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この節の加筆が望まれています。

社会保障制度改革国民会議

三党合意に基づき野田内閣は、社会保障制度改革推進法(2012年8月22日施行)を根拠として社会保障制度改革国民会議を設置した。この会議は施行から1年を越えない範囲の2013年8月21日までに会議としての結論を得て、その後会議の設置は解かれる(13条)。

2012年11月27日、委員15人を発表した。会長は清家篤。初回の会合は2012年11月30日に開かれた。2013年8月6日安倍晋三内閣総理大臣に最終報告書を提出 。

委員は次の通り

脚注

  1. ^ 社会保障・税一体改革で正式合意=3党幹事長会談、民主党広報委員会、2012年6月21日。
  2. ^ 第180回国会における財務省関連法律 財務省 (日本)
  3. ^ 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律案 衆議院
  4. ^ 子ども・子育て関連3法 総務省
  5. ^ 社会保障制度改革推進法案 衆議院
  6. ^ 就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案 衆議院
  7. ^ 社会保障費用統計, 厚生労働省
  8. ^ 社会保障・税一体改革で民主・自民・公明の3党実務者合意案まとまる 民主党広報委員会 2012年6月15日
  9. ^ 消費税の税率は消費税法29条に、地方消費税の税率は地方税法72条の83に、それぞれ定められる。
  10. ^ 年金制度が改正されました(社会保障・税一体改革関連) 厚生労働省
  11. ^ 読売新聞 2012年11月27日 夕刊3版2面
  12. ^ 社会保障制度改革国民会議 報告書 - 首相官邸(PDFファイル)
  13. ^ 社会保障制度改革国民会議 委員名簿 - 首相官邸(PDFファイル)
  14. ^ 国立長寿医療研究センター総長
  15. ^ 読売新聞社会保障部次長
  16. ^ 自治医科大学学長
  17. ^ 目白大学客員教授
  18. ^ 神奈川県立保健福祉大学名誉教授

参考文献

関連項目

外部リンク

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2018/12/10 13:06

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