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三振とは?
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2018年7月)
三振(さんしん)とは、野球、ソフトボールにおいて打者が投手からストライクを3つ取られること、またそのときの記録である。英語ではStrike Out(略記SO)といい、スコアブックではK、またはS.Oと記す。
概要
1回の打席において、打者が3回ストライクを宣告されたときの記録を三振という。このとき、第3ストライクの投球を捕手が正規に捕球するか、後述する規則により第3ストライクの宣告を受けた打者が直ちに走者となれない場合には、打者はアウトになる。ここで第3ストライクの宣告は、直ちに打者のアウトを意味するとは限らないことに注意しなければならない(→振り逃げ)。
球審は、第3ストライクを宣告する際、「ストライク・スリー」とコールする。
MLBでは1887年シーズンのみストライク4つでアウトにする四振が規則として採用された。反対が多かったのか翌シーズンには三振に戻された。またチャーリー・O・フィンリーは試合短縮を狙って、ストライク2つでアウトにする二振をオープン戦で採用したことがある。
規定
2ストライク後にストライクを宣告された場合に三振が記録される(ストライクを宣告される場合については「ストライクが宣告される条件」を参照)。
公式記録の上で状況による区別はないが、特に目的をもって記録をつけている者はその目的に応じてしばしば区別して記録する。
- 3ストライク目が空振りである場合、空振り三振という。
- 打者が打とうとしなかった投球がノーバウンドでストライクゾーンを通過することを見逃しといい、3ストライク目が見逃しである場合、見逃し三振という。
- 2ストライク後にバントをした打球がファウルボールになった場合、スリーバント失敗と呼ばれる。なお、この場合三振だが、ファウルボールであるためボールデッドとなり、振り逃げ(下記)はできない。
打者の打席の途中で投手や打者が交代した場合に誰に奪三振や三振の記録が付くかは、公認野球規則に定められている。
- 打席の途中で投手が交代し、この打席の結果が三振となった場合は救援投手の記録となる。そのため、救援投手の投球数が1球でも奪三振1が記録されることがある。
- 打席の途中で打者が交代(代打)した場合 ―― 第2ストライクが記録された時に打席に立っていた打者に三振が記録される(複数の代打があった場合も同じ)。
1人の打者に対するすべての投球がストライクとなり、3球の投球でその打者から三振を奪うことを俗に「三球三振」という。
無死または一死で、かつ一塁には走者がいない場合、もしくは二死の場合、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規に捕球できないと、打者はアウトではなく、打者走者となって一塁に走らなければならない。これを振り逃げといい、この打者走者をアウトにするためには、内野ゴロ同様に、守備側は打者走者または一塁に触球しなければならない。それまでに打者走者が一塁に到達すれば、打者走者は一塁に生きることができる。振り逃げの成否に関わらず、打者には三振が、投手には奪三振が記録される(これにより、1イニングで4つ以上の三振が記録される場合がある。詳細は、振り逃げを参照)。
バットを掠めた投球を捕手が正規捕球(ファウルチップ)したものが第3ストライクに該当した場合も三振が記録される。打者にバットを振る意思があったかどうかは関係ない。
三振で打者がアウトになった直後に塁上の走者が盗塁に失敗、または離塁が大きかったために触球されてアウトになることを、俗に「三振ゲッツー(三振併殺)」という。この場合、打者には三振が記録されるが併殺打は記録されない。
Kの表記について
スコアブック上で三振をKと表記する理由は諸説あり、今も明確にはなっていない。
- 「struck」の末尾の「K」を採ったとする説
- スポーツライターのヘンリー・チャドウィックによって考案された。頭文字の「S」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」と重複するためだとされる。
- 「Knockout」のKを採ったとする説
- 現在はこれが最も有力である。「Strike out」の頭文字の「S」や「SO」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」や「Steal(盗塁)」、「StealOut(盗塁刺)」と重複するためだと言われる。
- 「kill(ed)」のKを採ったとする説
- 日本語で「一死」などと言うように、「アウト」は「死」を意味する。つまり、「三振する」→「打者は死ぬ」→「投手は打者を殺した (killed)」
- 「単なる偶然」説
- ルールブック編集者がアウトにする方法を適当に箇条書きした上で、アルファベットを一文字ずつ振っていき、その結果、偶然にも三振のところに「K」が振られたとする。ただし、公認野球規則において三振になった打者がアウトになることを規定しているのは、同規則6.05のうち(b)(c)(j)である。
打数 / 三振比率 (At Bats per Strikeout : AB/K)
メジャーリーグの野球記録では、打者に対する「三振のしにくさ」を評価する数値として、打数を三振数で割った係数が用いられる。この係数の特徴は打数を分子とすることで、四死球や犠打、失策の要素が影響せず、その打者の打撃がどれほど確実に投球を打ち返すかを表現している点である。
数値が大きいほどその打者は三振しにくい。評価基準は概ね、7.8ほどで良好、10を上回ると優秀であるとされている。また実際は打者の打率の高さともある程度の相関を持ち、いわゆる「アベレージヒッター」ほど高い数値を示す。
奪三振
奪三振(だつさんしん)は、投手が打者を三振に仕留めることで、投手に与えられる記録である。
上記の要領で打者に三振が記録されると同時に、投手には奪三振が記録される。対戦打者の三振と対戦投手の奪三振は必ず同数になる。
- 上記の通り、振り逃げが成功すれば投手には奪三振が記録されるものの打者はアウトにならないことから、理論上は1イニングの間に何個でも奪三振を記録できることになる。
- 投手にとって三振を取ることは、打者の狙いを完全に外すことであり、投手対打者の対戦において投手の完勝と言える。特に奪三振の多い投手は「ドクターK」などと呼ばれ、強打者との対戦がクローズアップされるなど注目度が高い。なお、ミスターKと呼ぶと三振男(三振の多い打者)というニュアンスになるため、用いられない。
- 上記の通り、ある打者の打席途中で投手が交代した上でその打者が三振した場合は、第3ストライクを取った投手に奪三振が記録される。よって「奪三振1を記録するために必要な最少投球数」は「1球」ということになる。
- 1試合のプロ野球記録としては1952年5月13日にマイナーリーグのクラスD級において、ロン・ネッチアイ投手が回を追うごとに増す胃潰瘍による胃の痛みに耐え、9回で奪三振27という記録を達成している(同時にノーヒットノーランも達成している)。
奪三振率
奪三振率とは投手が1試合(9イニング)完投したと仮定した場合の平均奪三振数であり、次の計算式により求められる。
この値は投手の能力を評価する指標の一つであり、高ければ自力でアウトに取る能力が高い投手と認識される。BABIPとの関わりから奪三振率の高い投手は被打率が低くなりやすいというメリットがある。評価基準は、7.5から8.0であれば高い部類に入り9.0を超えると典型的な、三振を取る投手となる。年代別に見ると、奪三振率はMLBにおいては全体的に上昇する傾向にある。近年では奪三振を被打者数で割ったK%による評価が主流となりつつある。
シーズンを通しての日本プロ野球記録(規定投球回到達者)は2019年の千賀滉大の11.33(投球回180.1、奪三振227)。MLB記録は2019年のゲリット・コールの13.82(投球回212.1、奪三振326)。シーズン401奪三振を記録した1968年の江夏豊は10.97(投球回329)。
三振数に関する記録
日本プロ野球
通算記録
シーズン記録
【順位】
【選手名】
【所属球団】
【三振数】
【記録年】
備考
|
1 | R.ブライアント | 近鉄バファローズ | 204 | 1993年 | パ・リーグ記録
2 | R.ブライアント | 近鉄バファローズ | 198 | 1990年 |
3 | R.ブライアント | 近鉄バファローズ | 187 | 1989年 |
4 | 村上宗隆 | 東京ヤクルトスワローズ | 184 | 2019年 | セ・リーグ記録
5 | R.ブライアント | 近鉄バファローズ | 176 | 1992年 |
6 | 岩村明憲 | ヤクルトスワローズ | 173 | 2004年 |
7 | 中村剛也 | 埼玉西武ライオンズ | 172 | 2015年 |
8 | B.エルドレッド | 広島東洋カープ | 169 | 2014年 |
9 | M.ゴメス | 阪神タイガース | 166 | 2014年 |
10 | O.デストラーデ | 西武ライオンズ | 165 | 1990年 |
メジャーリーグベースボール
通算記録
【順位】
【選手名】
【三振数】
打席
|
1 | レジー・ジャクソン | 2597 | 11,418
2 | ジム・トーミ | 2548 | 10,313
3 | アダム・ダン | 2379 | 8,328
4 | サミー・ソーサ | 2306 | 9,896
5 | アレックス・ロドリゲス | 2287 | 12,207
6 | アンドレス・ガララーガ | 2003 | 8,916
7 | ホセ・カンセコ | 1942 | 8,129
8 | ウィリー・スタージェル | 1936 | 9,027
9 | マーク・レイノルズ | 1927 | 6,243
10 | カーティス・グランダーソン | 1916 | 8,306
【順位】
【選手名】
【三振数】
打席
|
11 | マイク・キャメロン | 1901 | 7,884
12 | マイク・シュミット | 1883 | 10,062
13 | フレッド・マグリフ | 1882 | 10,174
14 | トニー・ペレス | 1867 | 10,861
15 | クリス・デービス | 1852 | 5,630
16 | ライアン・ハワード | 1843 | 6,531
17 | ジャスティン・アップトン | 1841 | 7,230
18 | ボビー・アブレイユ | 1840 | 10,081
デレク・ジーター | 12,602
19 | デーブ・キングマン | 1803 | 8,395
シーズン記録
【順位】
【選手名】
【所属球団】
【三振数】
【記録年】
備考
|
1 | マーク・レイノルズ | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 223 | 2009年 | ナ・リーグ記録
2 | アダム・ダン | シカゴ・ホワイトソックス | 222 | 2012年 | ア・リーグ記録
3 | クリス・デービス | ボルチモア・オリオールズ | 219 | 2016年 |
4 | ヨアン・モンカダ | シカゴ・ホワイトソックス | 217 | 2018年 |
5 | クリス・カーター | ヒューストン・アストロズ | 212 | 2013年 |
6 | マーク・レイノルズ | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 211 | 2010年 |
ジャンカルロ・スタントン | ニューヨーク・ヤンキース | 2018年 |
8 | クリス・デービス | ボルチモア・オリオールズ | 208 | 2015年 |
アーロン・ジャッジ | ニューヨーク・ヤンキース | 2017年 | 新人記録
10 | ジョーイ・ギャロ | テキサス・レンジャーズ | 207 | 2018年 |
奪三振数に関する記録
日本プロ野球
最多奪三振
通算記録
シーズン記録
【順位】
【選手名】
【所属球団】
【奪三振数】
【記録年】
備考
|
1 | 江夏豊 | 阪神タイガース | 401 | 1968年 | セ・リーグ記録
2 | 稲尾和久 | 西鉄ライオンズ | 353 | 1961年 | パ・リーグ記録
3 | 金田正一 | 国鉄スワローズ | 350 | 1955年 |
4 | 江夏豊 | 阪神タイガース | 340 | 1970年 |
5 | 杉浦忠 | 南海ホークス | 336 | 1959年 |
6 | 稲尾和久 | 西鉄ライオンズ | 334 | 1958年 |
7 | 梶本隆夫 | 阪急ブレーブス | 327 | 1956年 |
8 | 稲尾和久 | 西鉄ライオンズ | 321 | 1959年 |
9 | 杉浦忠 | 南海ホークス | 317 | 1960年 |
10 | 金田正一 | 国鉄スワローズ | 316 | 1956年 |
- 記録は2020年シーズン終了時点
- シーズン二桁奪三振記録 野茂英雄 21回(1990年)
1試合記録
【選手名】
【所属球団】
【奪三振数】
【記録日】
対戦相手
|
野田浩司 | オリックス・ブルーウェーブ | 19 | 1995年4月21日 | 千葉ロッテマリーンズ
1イニング記録
連続打者奪三振記録
【選手名】
【所属球団】
【記録】
【記録日】
対戦相手
|
梶本隆夫 | 阪急ブレーブス | 9 | 1957年7月23日 | 南海ホークス
土橋正幸 | 東映フライヤーズ | 1958年5月31日 | 西鉄ライオンズ
岩尾利弘 | 埼玉西武ライオンズ | 2015年4月12日 - 22日 | (試合跨ぎ)
メジャーリーグベースボール
最多奪三振
通算記録
シーズン記録
【順位】
【選手名】
【所属球団】
【奪三振数】
【記録年】
備考
|
1 | ノーラン・ライアン | カルフォルニア・エンゼルス | 383 | 1973年 | ア・リーグ記録
2 | サンディ・コーファックス | ロサンゼルス・ドジャース | 382 | 1965年 | ナ・リーグ記録
3 | ランディ・ジョンソン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 372 | 2001年 |
4 | ノーラン・ライアン | カルフォルニア・エンゼルス | 367 | 1974年 |
5 | ランディ・ジョンソン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 364 | 1999年 |
6 | ルーブ・ワッデル | フィラデルフィア・アスレチックス | 349 | 1904年 |
7 | ボブ・フェラー | クリーブランド・インディアンス | 348 | 1946年 |
8 | ランディ・ジョンソン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 347 | 2000年 |
9 | ノーラン・ライアン | カルフォルニア・エンゼルス | 341 | 1977年 |
10 | ランディ・ジョンソン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 334 | 2002年 |
1試合記録
【選手名】
【所属球団】
【奪三振数】
【記録日】
備考
|
トム・チェニー | ワシントン・セネタース | 21 | 1962年9月12日 | 延長16回
ロジャー・クレメンス | ボストン・レッドソックス | 20 | 1986年4月29日 |
1996年9月18日 |
ケリー・ウッド | シカゴ・カブス | 1998年5月6日 |
ランディ・ジョンソン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | 2001年5月8日 | 降板後に延長戦
マックス・シャー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2021/03/05 01:05
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