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不二家とは?

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株式会社不二家
Fujiya Co.,Ltd.

種類
株式会社
【市場情報】
東証1部 2211
1965年上場

【本社所在地】
日本
112-0012
東京都文京区大塚二丁目15番6号
ニッセイ音羽ビル
【設立】
1938年(昭和13年)6月30日
業種
食料品
法人番号
3010001034910
【事業内容】
菓子食品の製造販売、および喫茶・食堂の経営
【代表者】
山田憲典(代表取締役会長)
桜井康文(代表取締役社長)
【資本金】
182億8,014万円
(2012年12月31日現在)
【発行済株式総数】
2億5,784万6,590株
(2012年12月31日現在)
【売上高】
単体763億84百万円
連結899億10百万円
(2012年12月期)
【純利益】
単体10億91百万円
連結21億63百万円
(2012年12月期)
【純資産】
単体232億72万円
連結281億58百万円
(2012年12月31日現在)
【総資産】
単体465億65百万円
連結555億02百万円
(2012年12月31日現在)
【従業員数】
単体1035人、連結1796人
(2012年12月31日現在)
【決算期】
12月末
【主要株主】
山崎製パン(53.09%)
不二家不二栄会持株会(2.35%)
バンダイナムコHD(1.94%)
りそな銀行(1.17%)
(2012年12月31日現在)
【主要子会社】
関連会社の項目を参照
【関係する人物】
藤井林右衛門(創業者)、藤井総四郎(3代目社長)、藤井林太郎(6代目社長)、峯野龍弘(現 社外取締役)
【外部リンク】
http://www.fujiya-peko.co.jp

株式会社不二家(ふじや、英称 Fujiya Co.,Ltd.)は、洋菓子菓子類の製造・販売を得意とする老舗食品メーカーである。洋菓子店やレストランなどをフランチャイズ展開している。山崎製パンの子会社である。

カスタマーメッセージは「すべてを『おかあさんのきもち』で」

目次

  • 1 概要
  • 2 沿革
  • 3 主な商品
    • 3.1 ケーキ・洋菓子
    • 3.2 お菓子
    • 3.3 ドリンク
    • 3.4 かつての製品
  • 4 不祥事・事件
    • 4.1 期限切れ原材料使用問題
    • 4.2 判明した問題
    • 4.3 事件の影響
    • 4.4 事件報道との対立
    • 4.5 業務支援
  • 5 ホワイトデー
  • 6 関連会社
  • 7 提供番組
  • 8 CM出演者
  • 9 脚注・出典
  • 10 関連項目
  • 11 外部リンク

概要

社名は、創業者である藤井家の「藤」と日本のシンボルである「富士山」、そして「二つと無い存在に」(不二)との意から。不二家のシンボルマークである「ファミリーマーク」のFには、不二家のイニシャルのほか、ファミリア(親しみやすい)、フラワー(花)、ファンタジー(夢)、フレッシュ(新鮮)、ファンシー(高級な・かわいらしい)の5つの意味が含まれている。デザイナーはレイモンド・ローウィ

1960年代に、インダストリアルエンジニアリング(IE)やコーポレートアイデンティティ(CI)という、当時としては革新的な経営管理手法を導入し、フランチャイズチェーンの展開へつなげた。

イメージマスコットは、ペコちゃんとポコちゃんキャッチコピーは「おいしさは、しあわせに向かう」である。ペコちゃんとポコちゃんは、日本ケンタッキーフライドチキンカーネル・サンダース像に続いて、立体商標として1998年6月19日に登録された。

本社は、東京都文京区大塚に所在。後述の期限切れ原材料使用問題による業績悪化を最小限に抑えるため、中央区銀座七丁目の本社ビルを売却し、2008年7月1日に現在地に移転した。

沿革

創業者、藤井林右衛門(1955年)
  • 1910年 - 創業者・藤井林右衛門が25歳で、現在の横浜市中区元町2丁目86番地(跡地は現在のElegant洋装店)にて洋菓子店・不二家を創業。
  • 1922年 - 日本初のショートケーキ販売を開始。伊勢佐木町にレストラン第1号店を開店。
  • 1923年 - 銀座店を開店し、東京に進出。
  • 1930年 - 合名会社不二家を設立。
  • 1938年6月 - 株式会社第二不二家を設立。
  • 1938年9月 - 株式会社第二不二家が、合名会社不二家を吸収合併(事実上の組織変更)。
  • 1938年12月 - 株式会社第二不二家が、株式会社不二家に商号変更。
  • 1946年8月 - 本社を東京都中央区銀座七丁目2番17号に移転。
  • 1948年 - 藤井誠司(藤井林右衛門の次男)が2代目社長に就任( - 1969年)。
  • 1950年 - ペコちゃんをマスコットキャラクターに採用。
  • 1951年 - 「ミルキー」の販売開始。
  • 1954年 - 「パラソルチョコレート」の販売開始。
  • 1956年10月 - 藤井食品合名会社が、合名会社不二家(2代目)に商号変更。
  • 1958年11月 - 株式会社不二家が、合名会社不二家(2代目)を吸収合併。
  • 1962年6月 - 東証第2部、大証第2部、名証第2部に上場
  • 1963年10月 - フランチャイズチェーン展開を始める。
  • 1964年 - 桃の飲料「不二家ネクター」の販売開始。
  • 1965年2月 - 東証、大証、名証、それぞれ第1部に指定替え。
  • 1969年 - 藤井総四郎(藤井林右衛門の4男)が3代目社長に就任( - 1985年)。
  • 1973年 - 英国ロントリー・マッキントッシュ社(1988年にネスレに買収された)と提携し、キットカットを発売する。
  • 1973年12月 - 米国バスキン・ロビンス社との合弁会社として、ビー・アールジャパン株式会社(現在のB-R サーティワン アイスクリーム株式会社)を設立し、アイスクリームチェーン「サーティワン アイスクリーム」の店舗展開開始。
  • 1977年 - 米国ペプシコ社と合弁で不二家フリトレーを設立(1990年に提携解消)。
  • 1978年3月 - 子会社・株式会社不二家ロードサイドレストランを設立。
  • 1982年 - 仏国パリの洋菓子店「ダロワイヨ」とライセンス契約。
  • 1985年 - 藤井和郎(藤井林右衛門の6男)が4代目社長( - 1989年)、藤井五郎(藤井林右衛門の5男)が会長に就任(〜1989年)。
  • 1989年 - 藤井俊一(藤井五郎の息子)が5代目社長に就任( - 1995年)。
  • 1989年6月 - ネスレ社との菓子製造販売の合弁会社として、ネスレマッキントッシュ株式会社。2000年10月に株式売却)を設立。
  • 1989年10月 - 完全子会社として株式会社ダロワイヨジャポンを設立。
  • 1995年 - 藤井林太郎(藤井誠司の息子)が6代目社長に就任( - 2007年)。
  • 2003年 - 藤井義郎と藤井正郎(いずれも藤井総四郎の息子)が取締役に就任。
  • 2004年 - 株式会社不二家ロードサイドレストランが、不二家の外食部門を統合し、株式会社不二家フードサービス(初代)に商号変更。
  • 2005年 - 藤井隆三(藤井和郎の息子)が不二家フードサービスの社長に就任。
  • 2007年1月11日 - 消費期限切れの材料で一部洋菓子の製造が行なわれていたことが報道され、すべての洋菓子製品の製造販売を休止(後節にて記述)。
  • 2007年1月15日 - 期限切れ原材料使用問題で藤井林太郎が責任を放棄する形で社長辞任を表明。
  • 2007年1月22日 - 桜井康文取締役が7代目社長に就任。
  • 2007年3月26日 - 山崎製パンと資本業務提携。
  • 2007年4月11日 - 山崎製パンに対して第三者割当増資を実施し、同社の持分法適用会社(35%出資)となる。
  • 2007年8月1日 - 株式会社不二家フードサービス(初代)がレストラン事業について会社分割を行い、株式会社エフアンドビイが事業承継。同時に、株式会社エフアンドビイが株式会社不二家フードサービス(2代目)に、株式会社不二家フードサービス(初代)が株式会社FFSに、それぞれ商号変更。
  • 2008年7月1日 - 1946年以来使用していた銀座の本社ビルを売却し、文京区大塚二丁目15番6号にあるニッセイ音羽ビルの6-9階へ移転。
  • 2008年11月7日 - 筆頭株主の山崎製パンと新たに資本業務提携。
  • 2008年11月27日 - 山崎製パンに対して第三者割当増資を実施し、同社の子会社(51%出資)となる。
  • 2010年8月25日 - ペコちゃんの新衣装が東京・新宿高島屋でお披露目された。2010年11月で創業100年・ペコちゃんは生誕60年のための企画。東京モード学園にデザインを発注し、同校生徒の作品539点への高島屋の来店客による投票で新衣装を決定した。翌日8月26日より全国の店頭のペコちゃんが一斉に新衣装となる。
  • 2011年8月22日 - ミルキー発売60周年を記念して「ペコちゃんミュージアム ミルキータウン2011」が東京・銀座六丁目の不二家銀座ビルにて、9月4日まで開催される。
  • 2014年4月1日 - タカラブネスイートガーデンを展開するスイートガーデンをプレシアホールディングスから9億5000万円で取得し完全子会社とする。
  • 2015年7月11日 - 平塚市美術館で「ペコちゃん展」開催。

主な商品

ケーキ・洋菓子

お菓子

ドリンク

飲料部門はポッカサッポロフード&ビバレッジ(旧・サッポロ飲料)に販売を委託している。

このほか、サッポロビールから2010年5月にネクターとカクテルをコラボレーションした新商品「ネクターサワー」が新発売された。

かつての製品

  • ソフトミルキー
  • ノースキャロライナ(金太郎飴構造の、断面が渦を巻いたソフトキャンディ)
  • メロディ(ブロックチョコ)
  • フランスキャラメル(フランスの国旗をイメージしたパッケージで、戦前の名子役「シャーリー・テンプル」をモチーフにしたキャラが描かれていた。戦後名前を一般公募し、「ピコちゃん」と命名した)
  • パイパイビスケット(幼児向けビスケット)
  • ソフトパイパイ(赤ちゃん向けビスケット)
  • ハイカップ(濃縮乳酸菌飲料)
  • サクレ(スナックチョコ)
  • プチガトー(厚焼きクッキー)
  • パフィー(ケーキチョコ)
  • アメリカンバー(チョコレート)
  • オールドファッションレモネード(ドリンク)
  • ウッディ(チョコレート)
  • ヌーベルガナッシュ(チョコレート)
  • 不二家オレンジスカッシュ(ドリンク)
  • ソフトエクレア(キャンディ)
  • 銀河伝説バトラーの聖剣(キャラクター)
  • ガウディ(チョコレート)
  • エクレアン(チョコレート)
  • 聖闘士星矢シリーズ(キャラクター)
  • ミセスガレット(ケーキクッキー)
  • ミルクキッス(キャンディ)
  • いちごキッス(キャンディ)
  • おばけ・トリック大集合(チョコスナック)
  • ペップル(サワーキャンディ)
  • ザ・ニューヨーク(チョコクッキー)
  • ロコ(チョコレート)
  • ザ・ギンザ(チョコレート他)
  • ポップス(チョコレート)
  • コーヒーウェイ(ドリンク)
  • カフェ・サン・ラザール(ドリンク)
  • 炭焼コーヒー(ドリンク)
  • 不二家コーヒー(ドリンク)
  • コーヒーマイルド(ドリンク)
  • ロッキーコーヒー(ドリンク)
  • カフェ・オ・レ(ドリンク)
  • カフェ・クオリティ(ドリンク)
  • カフェ・アサンラス(ドリンク)
  • 元気一番シリーズ(ドリンク)
  • ジャスミン茶(ドリンク)
  • ルイボス茶(ドリンク)
  • 峠の茶屋(ドリンク)
  • フルーツ紅茶(ドリンク)
  • 烏龍茶(ドリンク)
  • 烏龍茶館(ドリンク)
  • 酸梅湯・中国伝統の秘味(ドリンク)
  • 青りんごのスカッシュ(ドリンク)
  • すりおろし・りんごスカッシュ(ドリンク)
  • つぶつぶ・レモンスカッシュ(ドリンク)
  • 白桃スカッシュ(ドリンク)
  • 不二家グレープフルーツスカッシュ(ドリンク)
  • 不二家Pinkグレープフルーツスカッシュ(ドリンク)
  • アロエ&マスカットスカッシュ(ドリンク)
  • ピンクレモンスカッシュ(ドリンク)
  • うめカッシュ(ドリンク)
  • レモンスカッシュ(ドリンク)
  • 不二家レモンスカッシュ・ミニ(ドリンク)
  • 不二家レモンスカッシュ・NEW TASTE(ドリンク)
  • 不二家レモンスカッシュDRY(ドリンク)
  • パンナコッタ(ドリンク)
  • ナタ・デ・ココシリーズ(ドリンク)
  • まろやかバナナ(ドリンク)
  • 不二家フルーティ・アップル(ドリンク)
  • 桃の実デザートネクター(ドリンク)

他、多数。

不祥事・事件

期限切れ原材料使用問題

不二家・埼玉工場

2006年10月と11月の計8回にわたって、埼玉県新座市の同社埼玉工場でシュークリームを製造する際に、賞味期限が切れた(実際は「社内規定の使用期限」が切れた)牛乳を使用していた。このことは、同年11月までに社外プロジェクトチームの調査によって判明し、11月13日に管理職など約30人に向けてこの件に関する報告書を配布していた。この報告書の中に「マスコミに知られたら雪印乳業(雪印集団食中毒事件)の二の舞になることは避けられない」という表現があったが、これは不二家に委託された外部コンサルタント会社が危機意識を喚起する意図で使った表現だったとされる。

結局このことは、洋菓子需要の繁忙期であるクリスマス商戦を乗り切った後の2007年1月10日に、内部告発を受けた報道機関の手により公になった。翌日になって同社は、洋菓子の製造販売を一時休止する措置を取ったが、以降もずさんな食品衛生管理の事例が明らかになり、企業倫理に欠ける安全を軽視した姿勢や隠蔽体質に対して、消費者から1,000件を超える苦情が不二家に殺到するなど批判が出た。

後に不二家が設置した信頼回復対策会議の報告によると、2006年当時の報告書には不自然な点が多く社外プロジェクトチームに対する不信感が募っていたため、報告書を公表しなかったとしている。

これがきっかけで食品偽装問題が相次いで発覚し、新語・流行語大賞のトップテンに「食品偽装」が、今年の漢字に「偽」が選出されている。

判明した問題

  • 1月10日 - 同社が「消費期限切れ」の牛乳シュークリーム製造の際に使用していたと報じられる(実際は「社内規定の使用期限」であった)。
  • 1月11日 - 社長らがこの問題についての釈明会見を開いた。またその席上で、消費期限切れの鶏卵を用いたシュークリーム(2006年8月頃)、消費期限切れのリンゴの加工品を用いたアップルパイ厚生労働省の定めたガイドラインである洋生菓子の衛生規範(食品衛生法ではない)に定められた値の10倍・社内規定の100倍を超す細菌が検出されたシューロール、社内基準を超過した賞味期限表示を行ったプリンなどの品質基準未達製品を出荷していたこと、埼玉工場で月に数十匹のネズミが捕獲されていたことを公表。
  • 1月14日 - 2006年11月に関東地方で同社の洋菓子を食べた消費者から腹痛や嘔吐などの健康被害を訴える苦情が釈明会見以降、数件寄せられている事実を公表。
  • 1月16日 - 泉佐野工場製の「ペコちゃんのほっぺ」で、1995年6月にブドウ球菌による食中毒が発生していた事実を公表していなかったことが明らかになった(患者が20人未満であったため、報告を受けた保健所は公表せず)。
  • 1月17日 - 厚生労働省農林水産省は社長に出頭を求め、衛生管理体制の徹底を指導。埼玉県による埼玉工場の2度目の立ち入り検査の結果、「ない」とされていた14種類の「原料消費・賞味期限チェック表」記録簿が発見された。埼玉県は食品衛生法第28条に基づき、同工場から出荷された全製品についての製造記録の報告を1月23日までに提出するよう要請。
  • 1月18日 - プリンなどの消費期限を社内基準より長く表示していた問題で、同社が農水省の聞き取り調査に対し「もともと安全に食べられる期間より短く設定しており、1日長くしても問題ないと現場が判断したのではないか」と説明していたことが判明。同社は商品テストなどで設定した「安全に食べられる期間」の80%を、消費期限に設定しているという。
  • 1月19日 - 同社が製造したチョコレート製品に、の幼虫が混入していたこと、製品回収を実施しなかった事実が判明。
  • 1月26日 - 泉佐野工場における衛生基準を国の定める規範より緩くしていた事実が判明。
  • 1月27日 - 埼玉工場におけるプリンの消費期限延長問題で埼玉県食品衛生法違反の疑いがあると指摘。
  • 1月28日 - 農林水産省は「工場内の移動は違法でない。」との見方を示し、「消費期限延長は可食期間内に収まっている」と厳重注意にとどめた。
  • 1月30日 - 泉佐野工場が大阪府保健所から食品衛生法に基づく業務改善命令を受ける。消費者からの異物混入などに関する苦情・問い合わせが、2005年12月から2006年11月の1年間で1693件に達していた事を発表。
  • 1月31日 - 小売り向け一般菓子を製造している3工場が取得している品質管理の国際規格ISO 9001:2000」について、検査機関SGSジャパンの再審査の結果、基準を満たしていない事実が判明。

事件の影響

  • 1月11日より洋菓子の製造・販売を休止した。また同日より同社ウェブサイトは一部商品情報を除いて、全て謝罪文のページにリダイレクト(自動転送)された。この措置により株主向け開示資料を含む企業情報が一時閲覧不能となった。
  • 1月12日 - 東急ストアクイーンズ伊勢丹などのスーパーマーケットが、洋菓子工場以外で製造されているものも含めた全ての同社製品について、全店舗の売り場から撤去を始めた。
  • 1月15日 - セブン&アイホールディングスイオンの各グループのスーパーマーケット・コンビニエンスストアや、ローソン等でも同社製品の撤去を決めた。
  • 1月16日 - 同日より事件発覚後も営業を続けていた東京神楽坂の「ペコちゃん焼き」の販売を休止した。
  • 1月19日 - TBS番組「みのもんたの朝ズバッ!」にて粉飾決算の疑惑が指摘される。
  • 1月22日 - 一連の不祥事の責任をとる形で、藤井林太郎社長が退任。臨時取締役会が開かれ、当社初の創業家以外の社長となる桜井康文取締役を社長に昇格させる人事を決定、同日就任した。
  • 1月26日 - 藤井林太郎が子会社であるビー・アールサーティワンアイスクリーム株式会社の社外取締役を辞任。
  • 1月30日 - “飲料類については安全性は独自に確認した”としてソフトドリンクを取り扱っていたサッポロ飲料も、2月以降の販売休止を発表した。
  • 3月28日 - TBS番組「みのもんたの朝ズバッ!」が1月22日に「平塚工場の元パート従業員とする女性の証言をもとに、同工場で賞味期限切れのチョコレートを回収して、これを原料に新しいチョコレートを生産していた」などと報じた件について、不二家がTBSにクレームを付ける。TBSは一部問題点があったことを認めたものの、根幹部分については、信用できる根拠があると説明。
  • 3月30日 - 不二家が設置した信頼回復対策会議が、記者会見でTBS番組「みのもんたの朝ズバッ!」1月22日放送の内容が虚偽・捏造の疑いがあると発表。
  • 4月18日 - TBS「みのもんたの朝ズバッ!」が、番組内で1月22日の放送内容について「誤解を招きかねない表現だった」と謝罪。
  • 5月10日 - 不二家は翌5月11日から、製品の安全確保への取り組みを強調した内容で、テレビCMの放映を再開すると発表。

事件報道との対立

詳細は「TBS不二家捏造報道問題」を参照

当初の問題発覚後、連日の報道の中で「更なる不祥事」が発覚していくが、不二家や同社が設置した「信頼回復対策会議」は、報道内容には誤解や捏造が含まれており報道被害を受けたと反論している。

特にTBSテレビの「みのもんたの朝ズバッ!」では重点的に一連の事柄が報じられたが、2007年1月22日の放送において、「賞味期限切れのチョコレートを回収し、溶かして再形成した上賞味期限を書き換えて再出荷していた」等と不二家を強く批判する報道がなされた。この放送内容について、不二家は完全否定しTBSに抗議した。

  • 賞味期限切れのチョコレート菓子を、小売店から回収する輸送費、再利用する人件費などをかける行為は、あまりにも非効率的である。不二家側は「物流の仕組みや取引慣行上、回収するシステムなど存在しない」としている。これに対しては「独自の回収ルートが存在する事が確認されている」との報道もあった。
  • 番組内で「牛乳を混ぜて作り直した」と発言されたが、チョコレートは油分を多く含む食品であるため、牛乳などの水分を混入させてしまうと分離して成型に失敗する。ミルクチョコレートに混ぜているのは脱脂粉乳である。
  • 解説に用いたイラストには、大きな釜の周りに従業員が集まって、再利用するチョコレートを投入している図が描かれていたが、実際の平塚工場では、チョコレートを製造する設備は全て密閉された容器にパイプで原料を自動注入する装置である。TBSは「分かりやすさのためにイラストを作成したが、誤解を招く部分があった」とコメントした。
  • 「元・平塚工場のパート従業員」という人物が証言を行っていたが、後にTBSは「この人物は10年以上前に勤務していた従業員であり、証言もその当時のものである」とコメントした。「なぜ10年前という部分を隠していたのか?」との問いに対し、TBSは「証言者の身元特定につながる恐れがあるため」としたが、同様の他の報道では証言者の勤務時期や勤務地なども報じている。週刊文春は、10年前に勤務していたという約90人から同様の聞き取り調査を行ったところ、TBS報道とは全く異なる証言ばかりが得られたとしている。

後のTBSのコメントや不二家側の発表によると、そもそもチョコレートに関する取材が行われていなかった事が明らかになっている。当初証言者は「カントリーマアムを再パッケージしていた」と証言しており、それに基づいた不二家に対する電話での取材でも「カントリーマアムの再利用」に関して取材が行われており、報道にあったような一般的なチョコレートの話は全く出てきていない。平塚工場ではそもそもカントリーマアムを扱う設備が存在せず、不二家もはっきりと否定しているが、何故かこれがチョコレートに関して取材したものとして報道されている。2007年3月30日テレビ東京の報道番組「速ホゥ!」で不二家側の記者会見の様子が流され、不二家が公表したTBSプロデューサーとの電話の録音内容が一部放送された。週刊文春2007年4月12日号でも、「プロデューサーからの恫喝テープ」と題して報じられた。

TBSは「一部誤解を与える部分があったかも知れないが、根幹部分に問題はなく、断じて捏造ではない」とした。2007年4月18日の番組では、1月の不二家関連報道に行き過ぎた表現やコメントがあった事を謝罪し、「出荷されたチョコレートが工場に回収されるという事は、証言者による伝聞だった」、「証言者が不二家に勤務していたのは10年以上前の事であったが、最近の事と誤解されかねない表現をした」、「チョコレートと牛乳を混ぜたという点については、牛乳と断定した事は正確ではなかった」との3点を「誤解を招きかねない表現だった」とした。ただし、証言者には法律家が面談したので証言そのものはヤラセや捏造に類するものではないとして、捏造報道疑惑は否定した。

不二家はこうしたTBSの放送を謝罪として受け入れ、TBSへの告訴を見送ると発表した。しかし、信頼回復対策会議の議長郷原信郎は、「不二家が納得しても社会は納得しない」として、TBSを追及する姿勢を見せている。

  • その他、報道機関全般にみられた表現
    • 商品に消費期限切れの牛乳を使用していた事実に対して、食品衛生法等で規定された消費期限を過ぎていたかのように報じられたことがあった。実際に超過していたのは不二家社内で独自に設定した消費期限であり、これは牛乳メーカーの消費期限よりも3日ほど短い。
    • 商品から大腸菌群が検出された事実に対して、大腸菌が検出されたかのように報じられたことがあった。実際に検出が確認されたのは大腸菌によく似た性質を持つ他の菌である。
    • 商品から「洋生菓子の衛生規範」に定められた値を超す細菌が検出された事実に対して、食品衛生法の規定に違反していたかのように報じられたことがあった。洋菓子には食品衛生法による規定は存在せず、また「洋生菓子の衛生規範」に法的拘束力はない。

2008年12月、FC店における賞味期限切れ商品の販売が再び発覚したと週刊新潮に掲載された。しかし、報道の情報源が不透明である等、その内容に疑問も持たれている。なお、この掲載に対し、不二家は事実誤認として抗議をしたという事である。

業務支援

一部のマスメディアによると、不二家は財務力が弱く、雪印乳業の二の舞になるのではないかと懸念する声もあり、不二家は以前から経営改善のために店舗の閉鎖等が言われていたが、この事件により事業所の閉鎖が多くなる可能性がきわめて高いという見方が出ていた。

事態打開のため不二家とりそな銀行は、山崎製パンに対して品質管理などの業務支援を要請した。これを受けて2月5日、山崎製パンから衛生管理などの業務支援を受けることが発表された。現在は山崎製パンが51%出資している。

同社の第二位株主である森永製菓も同社支援を検討したが、2月2日に支援を見送ることを発表した。5月8日、保有する不二家株を全て売却した。

2007年3月1日、一部の工場で、一般菓子の生産が再開された。洋菓子についても、23日から販売を再開した。飲料は19日から販売再開。

ホワイトデー

ホワイトデーの元祖は諸説あるが、1973年(昭和48年)に不二家エイワが協力し、チョコレートのお返しにキャンディやマシュマロを贈ろうと『メルシーバレンタイン』キャンペーンを開催したとする新聞記事がある(読売新聞)。その中では“白(ホワイト)には「幸福を呼ぶ」「縁起が良い」という意味がある”ということで、バレンタインデーの1ヶ月後にと称してホワイトデーを設定したと記事は伝えており、最古の記録となっている。

関連会社

不二家レストラン・フレスポ東大阪店

※社名あとの数字は不二家の持株率。記載のないものはリンク先を参照のこと。

2010Happy Mail