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仮面ライダーシリーズとは?

お願い:番組との関連で特筆すべき内容がない場合には番組スポンサーを書き込まないでください(PJ放送番組)。

仮面ライダーシリーズ(かめんライダーシリーズ)は、1971年より開始された石ノ森章太郎原作・東映制作による特撮テレビドラマシリーズである。

目次

  • 1 概要
    • 1.1 仮面ライダーの定義
  • 2 商品売上高
  • 3 歴史
    • 3.1 昭和仮面ライダーシリーズ
      • 3.1.1 昭和第1期
      • 3.1.2 昭和第2期
      • 3.1.3 昭和第3期
    • 3.2 平成仮面ライダーシリーズ
      • 3.2.1 平成第1期
      • 3.2.2 平成第2期
    • 3.3 令和仮面ライダー
  • 4 仮面ライダーの共演
  • 5 シリーズ外の作品との関連
    • 5.1 スーパー戦隊シリーズ
    • 5.2 その他
  • 6 仮面ライダーの数え方
  • 7 女性仮面ライダー
  • 8 番組フォーマット
  • 9 作品一覧
    • 9.1 テレビシリーズ
      • 9.1.1 昭和版
      • 9.1.2 平成版
      • 9.1.3 令和版
    • 9.2 映画
    • 9.3 オリジナルビデオ(Vシネマ含む)
    • 9.4 ネットムービー
    • 9.5 アニメーション作品
    • 9.6 その他映像作品
    • 9.7 日本国外でのリメイク
    • 9.8 ミュージックビデオ
    • 9.9 舞台・ミュージカル
    • 9.10 写真による雑誌掲載
    • 9.11 小説
    • 9.12 原作者自身による漫画作品
      • 9.12.1 他の作家による漫画作品
  • 10 代表的な派生商品
    • 10.1 家庭用ゲーム
      • 10.1.1 LSI電子ゲーム
      • 10.1.2 コンパチヒーローシリーズ
        • 10.1.2.1 ザ・グレイトバトル
        • 10.1.2.2 コンパチスポーツシリーズ
        • 10.1.2.3 RPG・シミュレーションRPG作品
        • 10.1.2.4 その他のゲーム作品
      • 10.1.3 関連ゲーム作品
      • 10.1.4 携帯電話用アプリ
      • 10.1.5 ソーシャルゲーム
    • 10.2 トレーディングカード関連
    • 10.3 パチンコ・パチスロ
    • 10.4 玩具の企画 / その他
    • 10.5 雑誌掲載展開
    • 10.6 書籍
  • 11 テレビ作品放映ネット局
    • 11.1 過去の作品でのネット局
    • 11.2 再放送など
      • 11.2.1 映像配信サイト
  • 12 DVD、CDソフト
    • 12.1 映像ソフト化
    • 12.2 その他の映像ソフト
    • 12.3 音盤ソフト化
  • 13 音楽ユニット
  • 14 スタッフ
    • 14.1 歴代東映チーフプロデューサー
    • 14.2 歴代毎日放送チーフプロデューサー
    • 14.3 歴代テレビ朝日チーフプロデューサー
  • 15 関連企業
  • 16 関連作品・関連シリーズ
  • 17 脚注
    • 17.1 注釈
    • 17.2 出典
  • 18 参考文献
  • 19 関連項目
    • 19.1 ロケ地
  • 20 外部リンク

概要

本シリーズは同一の番組ではなく、仮面ライダーの名を冠した複数の番組が、登場人物や設定を変えながらシリーズとして続けられている作品群である。数度の中断をはさみながら現在も放映され続け、放映期間は1971年に始まる第1作『仮面ライダー』放映以来40年を超え、2016年には45周年を迎えた。また、映画漫画小説舞台など、テレビ以外の媒体でも展開されている。

いずれの作品も石ノ森章太郎が原作者とされる。生前の石ノ森は『仮面ライダー』第1作から『仮面ライダーBLACK RX』まで企画・制作に関わり、数篇の漫画も執筆している。また、映画監督を志したこともある石ノ森は、『仮面ライダー』第84話をはじめとして何度か本編の監督を務めた他、端役として出演もしている。『仮面ライダークウガ』以降は没後の作品ゆえに関与していないが、「仮面ライダー」というコンセプトに対する原作者としてその名をクレジットされている。また、早瀬マサトによれば、新ライダーのデザインや要素を考える過程で、石ノ森の旧作や未使用スケッチを参考にすることもあるという。

各作品の内容は、主人公などが仮面ライダーと呼ばれる戦士に変身し、怪人と総称される敵と戦うというものである。しかし同じく東映が制作している特撮ヒーロー番組である「スーパー戦隊シリーズ」と異なり、仮面ライダーシリーズは明確なフォーマットが確立していない。そのため、テーマや演出は作品によってまちまちである。平成年間の数作品のプロデューサーを務めた白倉伸一郎は、「仮面ライダー」を成立させるための最低限の要素として、以下の3つを挙げている。

同族同士の争い
シリーズ第1作『仮面ライダー』では、主人公もその敵である怪人も、ともに悪の組織「ショッカー」によって生み出された存在である。
親殺し
仮面ライダーがショッカーを倒そうとするのは、すなわち自分の生みの親を滅ぼそうとすることである。
自己否定
仮面ライダーが勝利できたとしても、彼自身の出自がショッカーにあるので、最後には自分を消さなくてはならない。

また、仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの双方で監督を務めた経験を持つ田﨑竜太は、「戦隊と比較してライダーは『個』である」「人間という集合体の中の一番はじっこにいる」「境界線ギリギリのところにいるか、あるいは踏み越えている」のように述べている。これを受けて「共生のための国際哲学教育研究センター」 (UTCP) 上廣共生哲学寄付研究部門特任研究員の筒井晴香は、「仮面ライダーとは敵となる異生物と人間との境界線上をさまよい、いずれの側にも安住できない存在である」と解釈している。

仮面ライダーの定義

仮面ライダーとして設定されたキャラクターの総数は、2010年代には100名を越えるようになり、もはや全員に当てはまる定義を述べることが不可能な状況にある。仮面ライダーの条件の1つとして「人間以上の能力を持った戦士」であることが考えられるが、『仮面ライダーストロンガー』に登場した電波人間タックルや『仮面ライダー龍騎』のオルタナティブのように、変身する戦士であるにもかかわらず仮面ライダーとはされないものもおり、それぞれの作品に深く踏み込まないとライダーか否かの区別はつけがたい。その上であえて仮面ライダーの定義を挙げるならば、「原点である仮面ライダー1号と2号の特徴を部分的に受け継いでいる」ということになるとされる。前述のオルタナティブや『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』のゴルドラ、シルバラのように曖昧な位置づけのものは「擬似ライダー」と分類されることもある。

俳優
仮面ライダー作品はビルドゥングスロマーンとしての側面を持ち、20代前半の若い男性が主役を演じることが多い。
平成仮面ライダーはイケメン揃いと言われるが、それ以前においても各々の時代の美男子が選ばれている。白倉伸一郎は「美形かどうかよりも、役者として魅力的かという観点で選んでいる」としつつも「カッコいい青年を描きたいというのが基本だから、どうしてもイイ男ばかりになってしまう」と述べている。
主演俳優にとっては過酷なスケジュールの日々である事がファンにも知られている。例えば「BLACK」「BLACK RX」で主演した倉田てつをは、「放送期間中にオフらしいオフは無かった」「週6日撮影、あとはイベントに駆り出された」「撮影所のスタッフルームのソファーで寝ていた」「連日0時頃まで撮影して1時頃帰宅、朝4時に起床」などと証言している。
主演俳優の言葉遣いにも配慮がなされており、「くそっ」「死ね」などの汚い言葉は発さないようにされていると、『ビルド』で主演した犬飼貴丈は証言している。
商業的制約から、原則として仮面ライダーは男性に限られ、女性の扱いは副次的なものになっている。詳細は女性仮面ライダーの節を参照。
改造人間
昭和ライダーシリーズの仮面ライダーは、肉体の一部を機械や強化された生体に置換した「改造人間」と設定されていた。平成ライダーシリーズでは放送倫理上の問題からこの設定は用いられず、超越的な力による肉体変異や、高度な技術に基づく武装によって変身している。
仮面ライダーシリーズにおける変身」を参照
ベルト
仮面ライダーの力の源は腰に巻いたベルトとされることが多い。それ以外の道具によって変身する仮面ライダーでも、ベルトはしばしば別の形でキーアイテムとして扱われる。
変身ベルト」を参照
デザイン
仮面ライダー1号・2号はバッタをモチーフとしていた。ライダーのモチーフとされる生物や事物は多岐にわたるが、それでも昆虫はライダーシリーズのメイン意匠とされる。
バッタモチーフに由来する大きな複眼、2本の触角、眼の間にあるランプ・Oシグナル、ギザギザした顎・クラッシャーは、仮面ライダーデザインの記号的な要素として継承されている。昭和ライダーでは疾走感を視覚化するためのマフラーも重要な要素だったが、生物的なデザインを指向した『仮面ライダーBLACK』で廃され、以降は『仮面ライダーW』で復活するまで用いられなかった。
ほぼ全ての仮面ライダーのマスクには「涙ライン」という、泣いているように見える線がつけられている。同族と戦う運命にある仮面ライダーの悲しみが、デザインに投影されているのである。
バイク
仮面ライダーが「ライダー」である由縁は、バイクへの騎乗にある。これは1971年の第1作『仮面ライダー』の企画段階で、大変なバイク好きとして知られていた毎日放送編成局長・廣瀬隆一が、「新ヒーローにはスピード感が必要だ」として導入した要素である。
『真・仮面ライダー 序章』では主人公風祭真はバイクを常用しているものの、仮面ライダーシンに変身後はそれを駆るシーンも無い。
シリーズの長期化にともない『仮面ライダーBLACK RX』・『仮面ライダードライブ』などではバイク以外に四輪車も用いられ、バイクアクションの比重が少ない作品も生まれている。白倉伸一郎は、1971年当時にバイクが必要とされた理由の本質を「子供たちが興味を持つもの、文化的背景がなくてはいけない」からだとし、「時代の要請によって描き方が変わっていい」「ライダーだからバイクでなければいけないということはない」と述べている。
キック
仮面ライダーの決め技は強靭な脚力によって繰り出す「ライダーキック」である。昭和ライダーは格闘戦を基本とするため、当時のファンの世代は「武器を使うのはライダーじゃない」と語ることもあるが、『仮面ライダーBLACK RX』以降は剣や銃で戦うライダーも増えた。
平成ライダーシリーズでは、改造人間設定が排除されたのと同様の理由から脚力を誇示する傾向は避けられており、ライダーキックは不思議な力や道具の助けを借りて放つようになっている。
ライダーキック」を参照

商品売上高

仮面ライダーシリーズキャラクター商品売上高 売上推移(単位:億円)

1999: 25 (平成シリーズ未放映)

2000: 118 (クウガ)

2001: 94 (アギト)

2002: 139 (龍騎)

2003: 120 (ファイズ)

2004: 79 (剣)

2005: 65 (響鬼)

2006: 71 (カブト)

2007: 115 (電王)

2008: 87 (キバ)

2009: 175 (ディケイド/W)

2010: 230 (W/オーズ)

2011: 283 (オーズ/フォーゼ)

2012: 271 (フォーゼ/ウィザード)

2013: 223 (ウィザード/鎧武)

2014: 206 (鎧武/ドライブ)

2015: 157 (ドライブ/ゴースト)

2016: 204 (ゴースト/エグゼイド)

2017: 248 (エグゼイド/ビルド)

2018: 273 (ビルド/ジオウ)


『マーチャンダイジングライツレポート』1976年1月号によると、『仮面ライダー』開始 - 『仮面ライダーストロンガー』終了時点までのロイヤリティーは12億円強、商品売上は小売価格で推定500億円。また、同時点でのレコード売上は400万枚を記録した。

平成仮面ライダーシリーズ開始後のキャラクター商品売上の過去最高はシリーズ(昭和・平成含む)40周年を迎え、上半期に『仮面ライダーオーズ』、下半期からは『仮面ライダーフォーゼ』が放映されていた2011年度の283億円であり、過去最低は『仮面ライダー響鬼』が放映されていた2005年度の65億円である。

歴史

1971年に始まった仮面ライダーシリーズは、その後も常に継続して作品が公表されているわけではなく、何度かの大きな断絶と再開を繰り返しながら続いている。そのため、第1期、第2期、第3期という区分がファンによってなされている。ただし、俗称による区分であるため資料によって若干の差異があり、第1期が『ストロンガー』までというのは明確だが、第2期についてはテレビシリーズに着目した文脈では『スーパー1』をもって終わりとされる一方で、シリーズ化しなかった『ZX』も含むとする資料もある。

本稿では便宜上、以下のように取り扱うこととする。

後述する平成ライダー・令和ライダーと対比して、上記の作品群を昭和仮面ライダーシリーズ(昭和ライダーシリーズ)と呼ぶ。厳密には『BLACK RX』の放映中に日本の元号は昭和から平成へと切り替わっているが、『クウガ』以降との区別のために『J』までを含めて昭和作品として扱われている。

2000年放送開始の『仮面ライダークウガ』から2018年放送開始の『仮面ライダージオウ』までの放送作品は平成仮面ライダーシリーズ(平成ライダーシリーズ)と呼ばれる。これは先行する特撮作品群「平成ガメラ」「平成ゴジラ」「平成ウルトラマン」の流れに沿ってファンが使い始めた呼称である。2003年ごろには「第4期」「新世紀仮面ライダー」とも呼ばれていたが、同じころには「平成ライダー」の語が現れておりその後完全に定着。2009年の『ディケイド』では「平成仮面ライダー 10th SINCE 2000」として、この名称が作品映像や公式サイト・関連玩具でも使われた。同時期には劇場作品『仮面ライダー THE FIRST』『THE NEXT』、イベント的な特別番組『仮面ライダーG』、動画配信サイト向けのオリジナルコンテンツ『アマゾンズ』も制作されているが、テレビシリーズではないので平成ライダーシリーズには数えられていない。

第11作『仮面ライダーW』は「平成ライダー第二章の仮面ライダー1号」というコンセプトであるため、以降は平成シリーズの第2期とされる。

『ジオウ』の放映中に日本の元号が平成から令和へ切り替わったことから、同作品が平成ライダー最終作品とされ、次作の『仮面ライダーゼロワン』は令和仮面ライダー(令和ライダー)の第1作とされた。

このように現在では年代別にシリーズが区分されているが、令和ライダー開始以前の昭和ライダー・平成ライダーという区分は制作局(前者が毎日放送、後者がテレビ朝日)による区分という意味合いもあった。また、複数回中断があった昭和ライダーと異なり平成ライダー→令和ライダーの放送期間は連続しており、令和ライダーはシリーズ史上初めて新元号元年から始まる作品となった。

昭和仮面ライダーシリーズ

昭和第1期

1971年在阪準キー局毎日放送から土曜19:30 - 20:00の時間帯での新番組の打診を受けた東映テレビ部長の渡邊亮徳が、石ノ森章太郎を原作に起用し、平山亨阿部征司を企画に据えて制作し、NET(現:テレビ朝日)系列で放送開始したのがシリーズ第1作『仮面ライダー』である。

しかし、序盤の怪奇ムードや大人びた雰囲気は児童層からの受けが悪く、視聴率が伸び悩んだ上に主人公・本郷猛役の藤岡弘が収録中の事故で大怪我を負い、しばらく休業を余儀なくされてしまう。1クール終了を待たずして早くも番組存続の危機に陥った制作側は、「本郷はヨーロッパに転戦した」という設定にして仮面ライダー2号=一文字隼人を登場させる。同時に変身ポーズの導入や相棒・滝和也の定着、ライダーガールズの採用などの新機軸を盛り込み、明るい雰囲気のヒーロー番組に作り変えた。この狙いは大当たりで視聴率は20%を越えるようになり、視聴者の間で変身ブームを巻き起こした。傷の癒えた藤岡が復帰したことでダブルライダーが実現すると視聴率は30%を突破し、新作劇場映画も制作された。

だが、自らが起こした変身ブームが引き金となって同種番組が増えると、『仮面ライダー』は他作品との差別化を必要とするようになった。番組強化案として仮面ライダー3号の登場が決定し、検討の末に新シリーズ『仮面ライダーV3』が制作された。初回放送の視聴率は関西で32%というシリーズ最高記録を達成し、仮面ライダー人気は絶頂期を迎えた。しかし、第1クールこそ好調だった視聴率は次第に低下し始め、制作者は序盤の特徴である「V3二十六の秘密」のフェイドアウトや敵組織幹部の頻繁な交代などの対策に講じた。中でも結城丈二=ライダーマンの登場は終盤のドラマを盛り上げ、視聴率の回復に繋がった。

1974年頃になると変身ブームに蔭りが見え、『マジンガーZ』が火付け役となった「ロボットアニメブーム」が台頭してきた。こうした状況の中、制作者たちは番組の内容を一新することに決め、これまでにないメカニカルな魅力を備えた『仮面ライダーX』を制作。重厚なドラマや当時の日本人になじみの薄い神話モチーフの怪人が仇となって視聴率が低下し、巨大幹部キングダークの登場やXライダーの強化といった要素の投入による路線変更が行われた。

スマートで流麗だった『X』の不振を受け、後番組『仮面ライダーアマゾン』はその対極を目指して野獣性に満ちた異形のヒーローを登場させた。ところが、毎日放送が1975年4月に実施されたネットチェンジによってNET系列からTBS系列に改編されることになり、それに伴って新シリーズの制作を要求された『アマゾン』は全24話という短さで幕を下ろすことになった。なお、この空いたNET土曜19:30 - 20:00にて開始したのが、「スーパー戦隊シリーズ」第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』である。

放送時間はそのままに、放送ネットをTBS系列に移動して放映された『仮面ライダーストロンガー』は単純明快にして明朗快活さを追求したが、視聴率の低下は止めようもなく、ついに毎日放送側はシリーズ終了の判断を下した。終盤では7人の仮面ライダー全員が集結し、最終話である第39話の予告では「仮面ライダーストロンガー最終回」ではなく「仮面ライダー最終回」と銘打たれ、4年9か月に渡って続いた仮面ライダーシリーズはグランドフィナーレを迎えた。

昭和第2期

シリーズ終了後も、幼年誌の特集や再放送の影響で新たな仮面ライダーを求める声は少なくなかった。そこでリサーチの結果、最も人気があったと判断された第1作目の『仮面ライダー』のリメイク的番組を制作することになり、1979年版の『仮面ライダー』が登場。タイトルも同じであるため、区別を必要とする時に同作品は『仮面ライダー(新)』や『スカイライダー』と呼ばれる。蓋を開けてみると視聴率は10%台半ばであり、内容の大きな修正が求められた。批判のあった飛行能力の描写は抑えがちになり、代わって歴代ライダーの客演が作品の目玉として据えられた。さらには新ライダーの投入までもが検討されたが、視聴率が上向いてきたため実現は見送られた。

その新キャラクター案を改めて主役として構成しなおした作品が『仮面ライダースーパー1』である。これは制作側からも視聴者からも高い評価を得たが、放送局の都合により放映時間がそれまで金曜19:00であった関西では土曜17:00、関東では土曜7:00へとそれぞれ移動、また全国ネット枠からいずれもローカルセールス枠に移行した。この放送時間変更に伴い、番組内容も「ジュニアライダー隊」を物語の中心とした児童向けの路線に移行するも、時間変更による視聴率の低下は防ぎきれず、テレビシリーズは2度目の中断を迎える。

『スーパー1』終了を受けてファン主導で開催されたイベント「仮面ライダー復活祭」に特別ゲストとして出席した石ノ森章太郎は、その場で新ライダーの制作を公約。実際に「10号ライダー」の企画が動き出した。当初からテレビシリーズではなく児童誌でのグラビアによる展開とされており、公募による正式名称『仮面ライダーZX』の決定を経て、全13回の雑誌掲載が行われた。1984年の特別番組『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』の放送をもって、一連の企画は締めくくられた。

昭和第3期

1987年、旧作から一新されたスタッフによって6年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダーBLACK』が制作された。「仮面ライダー0号」を掲げ、シリーズ原点への回帰を目指した同作品は成功を収め、同一の主人公を据えた『仮面ライダーBLACK RX』に続いた。『RX』は放映2年目ということで旧作からの継承要素にこだわらない姿勢を取り、『BLACK』から一転して意欲的かつ実験的な要素を数多く盛り込んだことで従来のイメージからかけ離れ、メタルヒーローシリーズに近いコンセプトで作られたため、放映当初から賛否が分かれた。

この後、仮面ライダーのテレビシリーズはまたも休止期に入り、1992年には仮面ライダー生誕20周年記念企画としてVシネマ作品『真・仮面ライダー 序章』が制作された。タイトルからも窺えるように当初は3話もしくは5話を想定したシリーズ化を目指していたが、それ以上の展開は実現せず、東映とバンダイの提携で映画を制作するという取り決めがあったため、次の作品は劇場映画になった。1993年に公開された『仮面ライダーZO』は動員数100万人という大ヒット作となり、続編も企画されたものの、イベント的要素の強い劇場版を作るということで、翌1994年の映画は完全新作『仮面ライダーJ』となった。この3作品の総称として、「ネオライダー」が用いられることが多い。

平成仮面ライダーシリーズ

平成第1期

2000年、『BLACK』のスタッフだった東映の高寺成紀プロデューサーとなり、テレビ朝日を制作局として11年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダークウガ』が制作された。「仮面ライダーは改造人間である」という旧作の基本設定の排除、フォームチェンジの本格的導入、VTR撮影への移行といった新要素を大量に取り入れ、作劇面ではヒーローと警察が緊密に連携するリアリズムを追求した。変身ベルトの玩具は売れ行き好調で、商業的にも成功した『クウガ』の後番組も仮面ライダーになることが決定したが、何らかの理由で高寺はスタッフの座に就かなかった。

以後3作品にわたって白倉伸一郎がプロデューサーを務めたため、これらを3部作と見る向きがある。共通する主題は「乱立する小さな正義とその調停」である。2001年の『仮面ライダーアギト』では当初から3人の仮面ライダーが登場し、それぞれの運命が交錯する様を描くという群像劇の手法をはじめて特撮ヒーロー番組に導入した。「イケメンヒーローブーム」が到来したのもこのころである。視聴率は好調で『クウガ』が達成出来なかった劇場映画化も実現した。反面、前作の路線を継承して新味を欠いた玩具の売り上げは落ち込んでいる。

この時点では制作側にまだ「仮面ライダーシリーズ再開」という意識はなく、当初は『クウガ』『アギト』だけで終了という予定だったが、続く『仮面ライダー龍騎』によって平成ライダーの長期シリーズ化が決定的になる。アメリカ同時多発テロ事件の後、ヒーローの意義が問われる中で制作された『龍騎』は、13人の仮面ライダーがそれぞれの望みをかなえるために最後の1人になるまで戦うという、もはや正義も悪もない衝撃的な設定で旧作ファンの世代から強い反発を受けたものの、テーマを最後まで貫いたことで結果的に高い評価を得た。また、変身ベルトのような高額商品とカードのような安価で収集できるアイテムを組み合わせる商法は大ヒットし、以後、1作品における複数ライダー・複数アイテム制はシリーズの定番となる。2003年の『仮面ライダー555』は、条件さえ満たせば変身ベルトを手にしたものが誰でも仮面ライダーになれるという、ここまでの平成ライダーで培われたイメージの集大成的な作品となった。

白倉3部作の終了後、平成ライダーは試行錯誤の時代に入る。2004年の『仮面ライダー剣』ではプロデューサーが日笠淳に交替したものの、ライダー同士のバトルロワイヤルや美形俳優の起用など、前作までの路線は継承された。一方、高寺は自身が離れた後に平成ライダーシリーズが辿ったこのような傾向を疑問視しており、プロデューサーに復帰した折はライダー以外の作品を制作するつもりでいたが、結果的に「政治的な判断」からライダーが続行することになった。こうして高寺が復帰して制作された『仮面ライダー響鬼』は「完全新生」を宣言し、若手ではなく実績のある俳優を主演に据え、少年との交流を軸とした物語を描いた。だがこの作風は30 - 50代の高齢層から強い支持を受けた一方で、主要視聴者である男子児童からの支持はまったく得られず、売り上げは急速に落ち込んだ。その他諸々の事情が重なり第29話でプロデューサーを解任された高寺に代わって白倉が再登板し、脚本の井上敏樹とともに前半部分への批評的な内容を展開。作風が一変したため、その是非をめぐって視聴者間で激しい議論が交わされることになった。なお、同じ2005年には映画『仮面ライダー THE FIRST』が公開され、2007年の『仮面ライダー THE NEXT』へと続いているが、これらはテレビシリーズとは別の流れになる独立した作品である。

ヒーローの王道を目指した『仮面ライダーカブト』の後、2007年の『仮面ライダー電王』は落ち込み続きだった売り上げを一気に好調へと転じた、いわば「平成仮面ライダー中興の祖」である。主人公の外見とそこに宿る人格が頻繁に変転する設定の『電王』において、キャラクターを明示するための記号として用いられたのが声優の声である。この演出によって男性声優の女性ファンが流入したため従来とは異なる消費者層が開拓され、複数の続編映画のみならずスピンオフアニメが制作されるまでに至った。時間を行き来する列車「デンライナー」も便利なガジェットとして以後の劇場作品に度々登場している。

2008年の『仮面ライダーキバ』の後には「平成ライダー10周年企画」である『仮面ライダーディケイド』が制作された。パラレルワールドとして再構築された、それまでの平成ライダー9作品の世界を渡り歩いていく主人公の旅は、やがて昭和ライダーの元にも及び、時代を超えて全作品のキャラクターが呼び出される「オールライダー」映画への道を切り開いた。なお、スーパー戦隊シリーズと重なっていた番組開始時期をズラすために同作品は全31話で終了となり、以後のテレビシリーズは9月開始となる事が多くなる。

平成第2期

2009年の『仮面ライダーW』は制作スタッフを入れ替え、「新たな10年」に向けて原点回帰を目指した作品である。舞台は架空の都市「風都」で、主人公はその街を愛するがゆえに悪の手から守ろうとする。以降、主人公が大きすぎる救世主願望を乗り越え小さな「ヒーローになれる空間」を獲得するまでの物語『仮面ライダーオーズ/OOO』、学園という『W』以上に限定された空間を舞台とした『仮面ライダーフォーゼ』へと続き、大々的な正義が通用しなくなった時代において、世界を狭くすることでヒーローを成立させる傾向が指摘されている。だが作品の内容はいずれも高品質で安定しており、商業的評価は極めて好調、『オーズ/OOO』の時点でバンダイの商品における不動の1位だったガンダムシリーズの売り上げを凌駕するに至った。

白倉伸一郎は、『W』以降の流れを「スーパー戦隊シリーズのテイストで作っている仮面ライダー」と評している。「侍戦隊」や「烈車戦隊」と言うだけでモチーフから作品の内容を想起しやすいように、「探偵ドラマ」の構成要素を導入することで、視聴や作品構築が容易になったのである。また白倉は、コレクション性のあるキーアイテムの存在も『W』の「ガイアメモリ」によって確立したことを指摘している。

番組放送期間は9月第1週開始 - 翌年8月最終週終了のスタイルが採られていたが、2012年『仮面ライダーウィザード』は1カ月間延長の翌年9月最終週終了となり、2013年『仮面ライダー鎧武/ガイム』以降はデータカードダスでの仮面ライダーシリーズの『ガンバライド』が2013年10月から『ガンバライジング』にリニューアルされたことに伴い10月第1週開始 - 翌年9月最終週終了へと変更。以降8月最終週終了となった『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)まで踏襲されることとなる。

平成シリーズ15作目である『鎧武』は、『W』以降の平成第2期シリーズの定番となっていた「仮面ライダー2人体制」を改めて多人数ライダーを登場させ、同じく定番化していた「1エピソード2話完結」ではなく1年を通じて連続ドラマを描くなど、明確に平成第1期への回帰を打ち出した作品となった。2017年秋の改編で、従来の日曜8時台前半も含めた時間帯に朝の情報番組サンデーLIVE!!』を新設するのに伴い、その時点での現行作品である『仮面ライダービルド』は放送開始1ヶ月後に日曜9時台前半に移動となった。

令和仮面ライダー

2019年放送開始の『仮面ライダーゼロワン』は令和仮面ライダー(令和ライダー)と呼ばれる。

仮面ライダーの共演

アメリカンコミックスのヒーロー『スパイダーマン』『バットマン』は映像化されるたびにリブートし、その都度の時代性を織り込みつつ常に同一のキャラクターを活躍させている。これに対し、仮面ライダーシリーズは作品ごとにヒーローのモデルチェンジを行い、結果としてキャラクターが累積していく傾向にある。これは、仮面ライダー1号・本郷猛役の藤岡弘、の撮影中の事故が原因の負傷による長期休養という事態に際して俳優交代という手段を取らず、新たに仮面ライダー2号・一文字隼人を登場させたため、1つの作品世界に主役格のヒーローが複数いるという構図が意図せずして造られたことに起因する。

初代『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』までの5作品は、それぞれ別の主役を起用しているものの支援者・立花藤兵衛が一貫して登場することによって結び付けられており、しばしば先輩ライダーが「日本国外で活動していた」という設定の下で加勢に現れる。特に『ストロンガー』の終盤に集結した7人の仮面ライダーは、その後の「昭和ライダー」の共闘の定式を形作っている。

1979年の『仮面ライダー』はシリーズのリブートを試みた作品であるが、視聴者からの評判は芳しくなかった事から原点回帰という初期のコンセプトは途中で放棄され、歴代ライダーの客演で番組の人気を集める手法に移行した。次作『仮面ライダースーパー1』では支援者・谷源次郎が引き続き登場しつつもライダーの客演は劇場版のみに留められたが、雑誌展開作品『仮面ライダーZX』では積極的に客演が行われ、最後は10人ライダーが集結することで締めくくられた。

1987年の『仮面ライダーBLACK』は「仮面ライダー0号」と位置づけられた、再度リブートを図った作品である。しかしその直接の続編『仮面ライダーBLACK RX』では、番組の放映終了後も仮面ライダーブランドを維持させようという商業的要請から終盤で歴代ライダーが登場し、11人ライダーが共演する児童向け漫画作品への橋渡しが行われた。なお、『仮面ライダー世界に駆ける』では、BLACK、BLACK RX、ロボライダー、バイオライダーが共演するという演出があったが、ファンサービス的な要素が強く、ストーリーの根幹に関わるものではなかった。

2000年の『仮面ライダークウガ』から始まった「平成仮

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出典:wikipedia
2020/01/30 00:38

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