このキーワード
友達に教える
URLをコピー

保守主義とは?

(保守主義から転送)
シリーズからの派生
保守主義


学派
文化保守主義
財政保守主義(英語版)
緑の保守主義
自由保守主義(英語版)
自由論保守主義(英語版)
国民保守主義
新保守主義
旧保守主義(英語版)
社会保守主義
伝統保守主義(英語版)

概念
伝統
規範
自然法
家族の価値(英語版)
社会秩序
社会階層
私的所有権

人物
エドマンド・バーク
ジョージ・サヴィル
ジョゼフ・ド・メーストル
ルイ・ボナール
サミュエル・テイラー・コールリッジ
アダム・ミュラー(英語版)
フランソワ・シャトーブリアン
レオポルト・フォン・ランケ
トーマス・カーライル
ニコライ・カラムジン(英語版)
フアン・ドノソ・コルテス
ハイメ・バルメス(英語版)
ベンジャミン・ディズレーリ
イポリット・テーヌ
オレステス・ブラウンソン(英語版)
ルイ・ヴイヨー(英語版)
P・ル・プレー(英語版)
K・レオンチェフ(英語版)
ギュスターヴ・ル・ボン
モーリス・バレス
メネンデス・イ・ペラーヨ(英語版)
ジョージ・サンタヤーナ
オトマール・シュパン(英語版)
ウィンストン・チャーチル
シャルル・モーラス
イヴァン・イリイン(英語版)
オスヴァルト・シュペングラー
アンリ・マシス(仏語版)
カール・シュミット
ラミロ・デ・マエストゥ(英語版)
マイケル・オークショット
アルノルト・ゲーレン
ピーター・ヴィーレック(英語版)
ラッセル・カーク
レオ・シュトラウス
ニコラス・ゴメス・ダビラ(英語版)
クーネルト=レディン(英語版)
ロバート・ニスベット
ロジャー・スクルートン
オラボ・カルヴァーリョ(英語版)

組織
国際民主同盟
国際青年民主主義者同盟(英語版)
アジア太平洋民主同盟
欧州人民党
欧州民主主義者(ED)(英語版)
欧州民主同盟
欧州保守改革同盟
保守政党

宗教
低教会派(英語版)
キリスト教右派
ユダヤ教右派(英語版)
ヒンドゥー民族主義
イスラム主義
カトリック伝統主義(英語版)
国家神道

国別項目
オーストラリア · イギリス
カナダ · 中国
コロンビア · ドイツ
アメリカ合衆国

関連項目
農地改革論(英語版)
貴族制
資本主義
カルロス主義(英語版)
中道右派
協調組合主義
保守革命
反革命
君主主義(英語版)
新自由主義
新右翼
反動 · 右翼 · 極右 · 反共主義
トーリーイズム
レーガノミックス
サッチャリズム
ティーパーティー運動

政治ポータル

保守(ほしゅ)または保守主義(ほしゅしゅぎ、: conservatism)とは、従来からの伝統・習慣・制度・社会組織・考え方などを尊重し、革命などの急激な改革に反対する社会的・政治的な立場、傾向、思想などを指す用語。また、そのような政治的な立場を奉ずる人物、勢力も保守、あるいは保守主義者(: conservative)と呼ぶ。対比語は革新急進主義革命主義など。非社会主義国において保守主義は、左翼・右翼政治的スペクトルでは、通常は右翼に位置づけられる。ただし、保守と保守主義では意味において若干の相違がある。

目次

  • 1 用語
  • 2 概要
  • 3 思想
  • 4 イギリス
    • 4.1 エドマンド・バーク
    • 4.2 トーリー主義と保守党
  • 5 アメリカ合衆国
  • 6 日本
    • 6.1 明治維新後の中央集権化
    • 6.2 政党誕生後の権力分立化
    • 6.3 第一次世界大戦勃発後の統制主義の芽生え
    • 6.4 世界恐慌後の輸出統制
    • 6.5 国家総動員法後の戦時統制経済
    • 6.6 戦後
    • 6.7 論争
  • 7 宗教的保守主義
    • 7.1 アメリカ
    • 7.2 カトリック教会の保守派
    • 7.3 東方教会(正教会・東方諸教会)
    • 7.4 イスラム
  • 8 社会主義国
  • 9 脚注
  • 10 参考文献
  • 11 関連項目
  • 12 外部リンク

用語

近代以降における保守の思想的源流は、アイルランド人のイギリス下院議員でフランス革命を批判したエドマンド・バークに由来するとみなされている。ただし、バークは「保守」という言葉は用いたものの、よりリベラルから遠くより右翼に近い「保守主義」という用語は使用しなかった。

1819年、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンがフランス革命をうけて王政復古の機関紙を「フランス語: Le Conservateur」(保守派)と名付けたのが、政治的脈絡でのこの用語の使用の最初とされる。

概要

保守主義は、革命などの急進的な改革に反対し、その社会で伝統的に累積された社会的・政治的・宗教的な秩序などを重視する立場である。その理念的背景には、近代主義的な理性主義(啓蒙主義理想主義合理主義など)に対する懐疑があり、人間は不完全な存在であると考え、そのために歴史的な伝統の尊重が必要と考える。

保守主義者が具体的にどのような思想・体制を掲げるかは、その国、時代、立場などにより異なる。ヨーロッパを含めて世界的には当初は王党派などであったが、19世紀以降に社会主義が台頭すると、従来は進歩主義であった自由主義が保守主義と連携する、あるいは「保守主義」と呼ばれるようになった。しかしアメリカ合衆国では当初より、建国時の自由主義(古典的自由主義)が保守主義となった。また社会主義革命後の社会主義国や、イスラム革命後のイスラム共和国などでは、革命後の年数経過に伴い、革命後の既存体制を堅持しようとする側が「保守派」と呼ばれるようになり、「改革派」と対比される。

保守主義の大別した分類には以下があり、それぞれの思想・立場はある面では共通し、別の面では対立もしている。

保守主義には、復古主義も含まれるが、漸進的・穏健な改良主義経験主義も含まれる。フランス革命当時の保守主義は「今あるアンシャン・レジームとレッテル貼りされた諸制度は、遠い過去からの取捨選択に耐えてきたものであり、これを維持存続させることが国民の利益になる」(とする主義)と定義されていた。しかし、「維持せんがために改革する」というディズレーリの言葉や「保守するための改革」というエドマンド・バークの言葉からも明らかなように、保守主義は漸進的な改革を否定しない。保守主義は政治および社会の哲学の一つであり、この哲学は伝統的制度の維持を奨励し、社会の変化については最小で漸進的なものだけを支持する。保守主義者たちの中には、現在のものを維持しようとし安定性と連続性を強調する者たちがいる一方で、近代主義に反対し過去へもどろうとする者たちもいる。

保守主義の支持は各産業に従事する者などにも見られる。都市部でも自営業者や一部の法人が支持することがある。その他にも大企業経営者・資本家、中小企業経営者も既得権益を持つものとして保守主義を支持する傾向が見られることがある(国民政党)。現代の代表的な保守政党には、イギリスの保守党、ドイツのキリスト教民主同盟、アメリカ合衆国の共和党、カナダのカナダ保守党、オーストラリアのオーストラリア自由党、台湾の中国国民党、日本の自由民主党、インドのインド人民党があり、その一部は国際民主同盟などに加盟している。

思想

上記のように、保守主義とは伝統的な慣習・体制などを重視する立場であり、具体的にどのような思想・体制を理想とするかは時代・国・立場などにより異なる。

カール・マンハイムによると、保守主義はそれ自体として存在するものではなく、革命など何かの変革が起こった後で、それに対する反応として形成される。

保守主義者たちは、基本的には人間の思考に期待しすぎず、「人は過ちを犯すし完全ではない」という前提に立つ。そして謙虚な振るまいをする。さらに、彼らは「先祖たちが試行錯誤しながら獲得してきた知恵、すなわち伝統が慣習の中に凝縮されている」と考え、伝統を尊重する。また彼らは、「伝統は祖先からの相続財産であるから、現在生きている国民は相続した伝統を大切に維持し子孫に相続させる義務がある」と考える。その結果、彼らは過去・現在などの歴史的結びつきを重視する。このように保守主義は懐古趣味とは異なる志向の要素も含んでいる。また、彼らは「将来を着実に進むためには、歴史から学ばなければならない」と考える。これは、歴史とは先人たちが試行錯誤してきた失敗の積み重ねの宝庫だからだとされる(経験主義)。西ヨーロッパの貴族出身の保守派は、自らを過去から続く精神の継承者と自負していることが見られ、共産主義などの革命思想に対して、祖先から相続した郷土を踏みにじるものとして反発する。

保守主義者達は理性を懐疑する。彼らがフランス革命で理性主義を掲げたジャコバン派が議会を暴走させ、道徳を退廃させ、そして自由を軽視させる過ちを犯した(恐怖政治)と看做している事が、そのように懐疑される理由の一つである。フランス革命では国家が宗教や規範の主宰者のように振る舞われ、そのことをイギリス保守主義は嫌った。同様の事態はロシア革命文化大革命など多くの革命や政変にも見られる。こうして保守主義者たちは伝統保守や漸進的変革をとなえ、左翼革命を否定的に見る(改良主義反共主義)。

ジョン・グレイはフランス革命、社会主義革命、毛沢東体制はユートピアを想定し、善悪二元論的な千年王国主義にもとづいているとし、従来の保守主義はこうしたユートピア思想に批判的であったが(寛容多元論)、近年の米国新保守主義がユートピアを追求するようになったことを批判した。

イギリスには、エドマンド・バークのような政治思想的な保守主義以外にも、アイザック・ウォルトントーマス・カーライルのような生き方を重視する保守主義もある。イギリス保守党の元チェアマンヘイルシャムは「保守主義は態度ないしは定常的な精神の作用以上のものをさす哲学ではなく、自由社会が発展する過程で時代に左右されない働きをするものであり、人間本性それ自体が心の底から恒常的に要請するものである。」という。保守党の理論家ヒュー・セシルによると、コンサーヴァティズムには政治的保守主義・近代保守主義以外に自然的保守性がある。自然的保守性とは、新しいもの・未知なるものへの恐怖と、現状を積極・消極両面で維持することを欲する感情のことである。これは慣れたものに愛着を持つという人間の性質であり、思想的な主義主張ではない。

マイケル・オークショットによれば、保守的であるとは『見知らぬものよりも慣れ親しんだものを好むこと、試みられたことのないものよりも試みられたものを、神秘よりも事実を、可能なものよりも現実のものを、無制限なものよりも限度のあるものを、遠いものよりも近くのものを、あり余るものよりも足りるだけのものを、完璧なものよりも重宝なものを、理想郷における至福よりも現在の笑いを、好むことである。得るところが一層多いかも知れない愛情の誘惑よりも、以前からの関係や信義に基づく関係が好まれる。獲得し拡張することは、保持し育成して楽しみを得ることほど重要ではない。革新性や有望さによる興奮よりも、喪失による悲嘆の方が強烈である。保守的であるとは、自己のめぐりあわせに対して淡々としていること、自己の身に相応しく生きていくことであり、自分自身にも自分の環境にも存在しない一層高度な完璧さを、追求しようとはしないことである。或る人々にとってはこうしたこと自体が選択の結果であるが、また或る人々にとっては、それは好き嫌いの中に多かれ少なかれ現れるその人の性向であって、それ自体が選択されたり特別に培われたりしたものではない。』とする。

サミュエル・P・ハンティントンによると、保守主義には次の三つの定義がある。

  1. 貴族及び革命的定義
    歴史の中の特殊な社会運動として定義。この時期の定義は、フランス革命、あるいは18世紀の終わりから19世紀前半のブルジョワジー勃興に対する、封建的勢力・貴族階級・地主階級による反動であるとする。この解釈では保守主義は地位、そして旧体制と結びつき、中間層、労働者民主主義、そして個人主義などといった思想と対立する。
  2. 自律的定義
    その思想の内容、固有の観念・価値などによる定義。保守主義は正義秩序均衡、そして穏健などといった普遍的価値の自律的体系であるとする。
  3. 状況的定義
    いつの時代にも見られる、歴史を越えた存在として定義。保守主義は、どんな社会秩序であろうと、それを正当化しようとするものであるとする。この定義によると、保守主義の本質は現存する制度の価値を情熱的に肯定することにある。ただし、この定義によると、保守主義はあらゆる変化に反対するわけではなく、社会の根本的要素を残すために第二義的変化を黙認することもある。

ハンティントンは、このうち1と2の定義は不適切であると考え、「保守主義の性格は静態的なものであり、同様の社会状況が生じた場合に見られる反復的なものであり、そして進歩的なものではない」としている。

アンソニー・クイントンは、伝統主義、社会を一体的なもので自然に成長するものとみなす有機体主義、政治的懐疑主義の3つが保守主義の原理とする。

なお、歴史上の多くの思想には、革命的・進歩的な要素と、保守的・復古的な要素が存在している。キリスト教イスラム教プロテスタントなどは、従来の伝統的な宗教勢力を否定する一方で、聖書の教えへの復帰を主張した。近代主義(啓蒙主義、自由主義)は、進歩主義を掲げて従来の封建主義社会を解体していったが、古代ギリシアなどを西洋文明の起源と主張した(ルネッサンス)。多くの社会主義アナキズム共産主義などは、革命や社会改良を掲げる一方で、資本主義によって解体された共同体の復活を主張した。

イギリス

エドマンド・バーク

政治思想としての保守主義は、政治的保守主義ないしは近代保守主義と呼ばれ、コモン・ローの法思想を中心として発展してきた。17世紀に、イギリスのエドワード・コーク中世ゲルマン法を継承したコモン・ローの体系を理論化した。18世紀には、エドマンド・バークがコモン・ローの伝統を踏まえて著書『フランス革命についての省察』を公表し、保守主義を大成した。この著書は、フランス革命における恐怖政治に対する批判の書でもある。バークが英国下院で革命の脅威を説いた1790年5月6日が近代保守主義生誕の日とされる。このような経緯からバークは近代保守思想の祖と呼ばれている。バークは歴史的に継承され社会の一般的な考えとまでなった意見や信念を ancient opinions(古来の意見)、prejudice(偏見、固定観念)と呼び、イギリスの場合は国教会が第一の prejudice であるとし、イギリス国家の本質とした。また国家は「一時的な便宜の観念に従って取り上げたり抛り出したりできるものではない」とし、国家とは憲法の基礎であり、教会とも不可分とした。バークはルソー社会契約論やフランス革命のように人為に対して全幅の信頼を寄せることはできず、人為に依拠した正統化理論は採用できないと考えた。

政治と宗教の関係、政教分離問題についての保守主義の見解として、バークの優れた解釈者でもあった保守党の政治家ヒュー・セシルは、新約聖書では「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」とあり、これは宗教的事項と世俗的事項の分離であって「国家の権威が及ぶ領域においては、それに服従しなければならない。ただし、その領域は純粋に宗教的な事項に及ぶことはない」とのべた。セシルは、規範は宗教化した政治(国家)によって教化されてはならず、規範は、人間がそれぞれ信仰を通して内面において理解するべきものであると論じ、国教会は国家の一機関ではなく、人々の内面性涵養の場であるとした。

トーリー主義と保守党

かつてトーリー主義と呼ばれていたイギリスの保守主義は、王政復古時代(1660年–1688年)に生まれた。神授王権によって統治を行う君主をともなう階級社会をイギリス保守主義は支持した。しかし立憲政府を確立した名誉革命(1688年)は、トーリー主義の再公式化をもたらした。再公式化後のトーリー主義においては統治権は国王、上院、下院の三つの身分に与えられたと現在ではみなされている。

保守派の歴史家たちによると、リチャード・フッカーは保守主義の創始者であり、ハリファックス侯爵は彼のプラグマティズムが賞賛されるべきであり、デイヴィッド・ヒュームは政治における合理主義を保守的に信用しなかったことが賞賛されるべきであり、エドマンド・バークは初期の指導的な理論家とみなされる。しかし、フッカーは保守主義が出現する前の人、ハリファックスはどの政党にも属していなかった、ヒュームは政治に関与しなかった、バークはホイッグ党員だった、との反論もある。

19世紀には、保守主義者たちはバークがカトリック解放を擁護したことから彼を拒絶し、代わりにブリングブロークからインスピレーションを受けた。フランス革命に対するトーリー党の反応について書いたジョン・リーヴズは顧みられなかった。保守主義者たちはバークがアメリカ独立革命を支持したことに反対しもした。例えば、トーリー党員のサミュエル・ジョンソンは著書『暴政なき課税』の中でそれを非難した。

保守主義はイングランドの王政復古の過程で王政主義から発展した。王政主義者たちは絶対君主制を支持し、国王は神授王権によって統治しているのだと論じた。主権は人びと、議会の権威、信教の自由に由来するという考えに彼らは反対した。ロバート・フィルマーがイングランド内戦以前に著した『パトリアーチャないしは国王の自然権』は彼らの見解を述べたものとして受け入れられるようになった。1688年の名誉革命を受けて、トーリー党員たちとして知られていた保守主義者たちは国王、上院、下院の三身分が主権を共有するということを受け入れた。しかし、トーリー主義はホイッグ党が優勢だった長い期間の間にすみへ追いやられるようになった。1830年代に保守党と改名したこの政党は、不安に思いながらも協力し合った家父長的な貴族たちと自由市場における資本家たち両方の本拠地となったのちに、主要な政治勢力として復帰した。

新保守主義
1979年から1990年までのマーガレット・サッチャー政権は新保守主義新自由主義化を実行し、ニューライトともよばれた。

アメリカ合衆国

詳細は「アメリカ合衆国の保守主義」を参照

アメリカでは、コモン・ローの法思想が、ウィリアム・ブラックストンの『イギリス法釈義』を通じて、そのままアメリカの保守主義としてアレクサンダー・ハミルトンら「建国の父」たちによって継承された。そして、この法思想はアメリカの憲法思想となった。しかし、アメリカの保守主義は、イギリスの王室や日本の皇室などの保持を条件とせず、1930年代の大不況によって自由主義の原則がゆらいだ際に保守主義が登場したとされ、さらに1944年にイギリスで、1945年にアメリカで刊行されたフリードリヒ・ハイエクの『隷従への道』によってアメリカの保守主義は結集し、この本はアメリカの保守主義運動を最初に定義づけた著作とみなされている。ただしハイエクは自らを保守主義でなく自由主義(リベラリズム、リベラル)と主張した。ハイエクの自由主義では社会秩序を他人の自由を侵害しない限りで個人の自由な行為に委ねるもので、貧困や失業問題などを合理的に国家が管理することは否定される。

バークを重視するラッセル・カークは1953年に著作を発表し、保守主義の定義として、(1)人間の良心と社会は神の意思によって創られたことを信じる、(2)伝統の多様性と神秘性に思いを寄せること、(3)文明社会には秩序と階級が必要で、平等とは道徳的な平等であり、政治介入による社会的平等は否定される、(4)私有財産の肯定と自由は不可分であること、(5)時効概念(バーク)を信頼し、空理空論を弄ぶ哲学屋や極端な合理主義を採用する計算屋への不信、(6)革新は人間を絶望へと誘い、真の変化はプロビデンスによる、とした。

2016年現在のアメリカは二大政党制であり、共和党が保守派、対する民主党がリベラル派の立場を採っている。共和党は伝統的には、自由主義小さな政府を掲げ、国際連合連邦政府による干渉の最小化(州権主義)、大企業への規制緩和や民営化を推進しており、国民皆保険制度も反対の立場をとっている。また、環境問題においても地球温暖化問題よりも経済効率を優先する傾向がある。外交政策においては反共主義の立場から強硬路線をとりパナマ、イラク、アフガニスタンなど各国の紛争への介入や戦争を行った。伝統的に中央政府に批判的で地域主義が強い背景には、開拓時代からの自主独立の精神や、相互不干渉のモンロー主義南北戦争進歩主義の北軍が勝者となり連邦政府となった事への反発などの歴史的経緯もある。

アメリカにおいては家族を基本的な価値として尊重し、政府は家族や私有財産を脅かす存在として警戒の対象になる反連邦主義の伝統がある。ロナルド・レーガンが所得税を減税しジョージ・H・W・ブッシュが遺産税の廃止を推進したのは、こうしたアメリカの保守思想に基づいてのことである。それゆえ、アメリカの保守は国家主義的な日本・フランス・ドイツ・イタリアなどの保守とは対極的な面がある(リバタリアニズムも参照)。ただし、日本やイギリスの保守派は軍事・外交・教育・治安維持では国家の役割を強調するものの、経済政策社会政策においては小さな政府を唱える傾向も強く、特に家族の価値を唱え、育児や介護の社会化には慎重、もしくは積極的に反対する。この面では欧州大陸諸国よりもリバタリアニズム的で、アメリカの保守との共通点が見られる。

文芸評論家のライオネル・トリリングはアメリカには保守主義はなく、保守の衝動でしかないといい、またダニエル・ベル編集の『保守と反動 現代アメリカの右翼』でもアメリカにはエドムンド・バークのような真の保守主義は存在せず、ニューライト(新右翼)にすぎないとした。

米国のシーモア・M・リプセットは米国のリベラルと保守は「しばしば平等や自由といった問題に関しては反対の立場を取るわけではない。そうではなく、両サイドは自由と平等のどちらかの核となる価値へ訴える。例えばリベラルは平等主義の卓越性や無制限の個人主義から生じる社会的不公平を強調するのに対して、保守は個人の自由という価値や流動性および努力による達成の社会的必要性という価値をリベラルな特効薬に含まれる集団主義によって『危険にさらされる』価値として大切にする、といった具合である。」という。

日本

進歩主義 (政治)#日本における歴史」も参照

日本では保守はともかく保守主義は復古主義に近い。

明治維新後の中央集権化

明治維新により守旧派の鎖国論者が居なくなったことで、日本は五箇条の御誓文による開国進取の国是を採用し、大規模な西洋化が行われた。政体書では三権分立が謳われた。五箇条の御誓文には「旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ」という条項が含まれていた。明治元年9月の『大学校御取立ノ御布告』によって「漢土西洋之学ハ共ニ皇道ノ羽翼」であると位置づけられ、皇学の復興により旧来の儒学は排撃され、日本の国体に基づく和魂漢才和魂洋才が叫ばれた。1871年、廃藩置県が行われ、江戸時代の地方分権体制から中央集権へと回帰した。

1872年、福沢諭吉は『学問のすすめ』において、「人民みな学問に志して、物事の理を知り、文明の風に赴 (おもむ) くことあらば、政府の法もなおまた寛仁大度の場合に及ぶべし。法の苛 (から) きと寛 (ゆるや) かなるとは、ただ人民の徳不徳によりておのずから加減あるのみ。」との見解を示した。1873年、森有礼は福沢諭吉らの洋学者と共に明六社を結成し、進歩主義的な啓蒙思想を広めた。

一方、1873年に日本がキリスト教を解禁すると、その後、宗教右

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2018/09/26 06:02

HAPPY Wikipedia

あなたの考える「保守主義」の意味を投稿しよう
「保守主義」のコンテンツはまだ投稿されていません。
全部読む・投稿 

保守主義スレッド一覧

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「保守主義」のスレッドを作成する
保守主義の」
友達を探す
掲示板を探す
このページ
友達に教える
URLをコピー

注目のキーワード

錦織圭/北島康介/2014_FIFAワールドカップ・アジア予選/サッカー日本女子代表/消費税/東京スカイツリー/ダルビッシュ有/イチロー/香川真司/野田内閣/復興庁/石川遼/HKT48/AKB48/ワールド・ベースボール・クラシック日本代表/黒田博樹/尖閣諸島/バレンタインデー/ONE_PIECE

キーワードで探す

 
友達を探す
掲示板を探す
無料コミックを探す
占い・診断
着メロを探す
GAMEを探す
デコメを探す
きせかえツールを探す
FLASH待ち受けを探す
ハッピーWiki
ハッピーメール
ハッピーランド
HAPPY NEWS
2010Happy Mail