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分断国家とは?

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分断国家朝鮮の象徴・板門店

分断国家(ぶんだんこっか)とは、本来なら一つの国家であるべきだが、人為的に分裂させられた状態にある国民国家のことである。特に、第二次世界大戦後の冷戦時代西側陣営東側陣営とで国内が分裂した国家を指す。分裂国家(ぶんれつこっか)などの呼び方もある。

目次

  • 1 概要
  • 2 分断国家の一覧
    • 2.1 現在
    • 2.2 過去
  • 3 分断国家と見なされない例
    • 3.1 住民の民族・宗教問題が原因で分裂した国家・地域
      • 3.1.1 キプロス島
      • 3.1.2 独立の際に統一状態を望まない住民がいた地域
      • 3.1.3 一部住民が自決権を求めて一方的に分裂した国家
    • 3.2 国民の自発的意志によって分裂した国家
    • 3.3 大ドイツ
  • 4 関連項目
  • 5 脚注

概要

分断国家の特徴として、①一つの国家内に複数の政府承認を受けた2つ以上の政府が並立し、②並立する政府がいずれも「当該国家で正統性を有する(合法的な)唯一の政府である」との認識から自身が主導する国家の統一を志向し、③かつその状況が平時において長期間持続している点が挙げられる。

分断国家は、各政府が公式には当該国家の領土全域に対する主権を主張しているものの、実際はその一部を実効支配するに留まっている為、国内が政府支配地域毎に分裂している。分断国家の各政府は、自己が認識する正統性を根拠に、国家の統一を目指して政府同士の戦争・交渉または諸外国との外交を行う。並立する政府の外交上の扱いは国・時代によって異なっており、並立する政府に対する他国の政府承認を一切否定する方針(ハルシュタイン原則、及び「一つの中国」論に基づく二重承認否定)もあれば、逆に否定しない方針(南北等距離外交)もある。

統一が実現するまでの間、各政府はそれぞれが実効支配する地域で独自の内政を実施し、かつそれぞれの地域住民は政府によって相互交流が制限されるため、同じ国家内の地域同士であっても経済格差や住民の価値観の変化等が生じる。また、別個に政府承認を受けた各政府が独自に外交政策を展開することで、国際社会では分断国家の存在を前提とした国際関係が構築される。分断国家で分断状態が長期化すると、これらの事象が複合的に発展し、「国家が分断されている異常な状態が常態である」という「分断の恒久化」が発生することが多い。

分断国家は、「一国家一政府」を原則とする国民国家(近代国家)の概念が普遍的になった近代以降に現れた概念である。従って、ローマ帝国東西分裂や、領邦国家が乱立していたドイツ統一以前のドイツ、及び三国時代魏晋南北朝時代の中国等、近代国家でない国の分裂は分断国家に該当しない。また、スールー王国のように、前近代国家の統治する地域が列強諸国によって分割・植民地化され、後に分割された地域が植民地単位で別個に独立した場合も、分断国家に該当しない。一方、近代国家で2つ以上の国家が並立していても分断国家と見なされない場合がある(詳細は後述)。

分断国家の一覧

中華民国に対し「一国二制度中国統一を(達成しよう)」と訴える中華人民共和国スローガン(廈門市2010年)
分断ドイツの象徴・ベルリンの壁機能しなくなった直後の様子(西ベルリン1989年)

2019年時点で現存する分断国家は、中国朝鮮の2か国である。これらの国の各政府はいずれも、「国土全域を支配する正統性を有する」と主張し、対立相手の正統性を認めていない。また、過去の例としてはイエメンドイツベトナムがある。

いずれの事例も、冷戦の最中に独立・主権を回復する過程で、「政治経済体制自由資本主義体制と社会主義体制のどちらにすべきか」というイデオロギーの選択が対立の原因となって分裂している。

下記の一覧では、分断国家を国名の五十音順に掲載している。

現在

過去

2010Happy Mail