このキーワード
友達に教える
URLをコピー

古英語とは?

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2013年4月)
 | この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています。
古英語

Englisce sprǣc
言語系統
インド・ヨーロッパ語族

表記体系
ラテン文字アングロサクソンルーン文字
【言語コード】

ISO 639-1
なし
ISO 639-2
ang
ISO 639-3
ang
10世紀初頭における、古ノルド語および近縁の言語が話されていた地域の概略図。
古西ノルド語
古東ノルド語
古ゴトランド語(en)
古英語
その他のゲルマン諸語のうち、古ノルド語との相互理解可能性 (Mutual intelligibility)を保っているもの

古英語(こえいご、古英語: Englisce sprǣc英語: Old English)または古期英語アングロ・サクソン語(古英語: Engle-Seaxisce sprǣc)は、450年ごろから1150年ごろまでイングランドで使われた、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派に属し、現代英語の祖語にあたる言語

言語学者によっては西ゲルマン語群に分類する。現在のドイツ語の古語に当たる古ドイツ語のうち、古フランク語および古ザクセン語などの「古低ドイツ語」とは近縁にある。辞書などではしばしばOEと略記する(なお、英和辞典などで〈古〉と書かれるのは「古語」で、基本的に無関係である)。現在は死語と化している。

バイキングによりイングランドに古ノルド語が持ち込まれ、古英語に影響を与えた。他のゲルマン諸語と古ノルド語はまだ相互理解可能であった。古英語は均一の言語ではなく、方言があり、時期によっても異なる。ゲルマン人の一派であるアングル人サクソン人の言葉が、グレートブリテン島移住に伴い、イングランド(アングル人の地)へ持ち込まれたことに始まる。のちイングランドに来襲したデーン人の言語であるデーン語(古ノルド語の一種)などの要素も、入り込んだ。

古英語に対して、古英語以降16世紀までの英語を中英語、17世紀頃までを初期近代英語それ以降を現代英語と言う。古英語の使われた時期を確定することは困難である。おそらく4世紀半ばにはグレートブリテン島での古英語の使用は始まっていた。古英語と中英語の境として、ウィリアム1世によってノルマン・フランス語の語彙が大幅に流入した1066年ノルマン・コンクエストを採用することが多い。しかしこのことはこの時期以降、古英語が使われなくなったことを意味しない。

方言

ノーサンブリア(Northumbrian)、マーシア(Mercian)、ケント(Kentish)、ウェセックス(West Saxon)の4方言に大別される。これらは当時の王国の境界に対応するが、このうちノーサンブリアとケントは9世紀ヴァイキングの侵略により衰えた。マーシアも侵略を受けたが、一部は防衛に成功し、ウェセックス王国に編入された。ノーサンブリアとマーシアはアングル人の王国、ケントはジュート人の王国、ウェセックスはサクソン人の王国とされる。

ウェセックスでは878年デーンロー地方以外のアングロ・サクソン人のイングランドを統一したアルフレッド大王のもと、聖書の翻訳や過去の伝承や史実の蒐集が盛んに行われた。アルフレッド大王自らもラテン語を解し、翻訳に従事したと思われる。ウェセックス方言は9世紀末には古英語の標準語となり、また今日残る古英語資料の大半を占めている。このため現代の研究にとって、ウェセックス方言の占める割合は大きい。

発音

母音には、短母音・長母音・二重母音があり、長短を区別する。現在出版する書籍では、長母音字の上に長音記号(マクロン)を書いて、短母音と区別する。古英語においては y は母音字である。

子音は、現代英語の子音に加えて、ð/þ(文字の名称はエズ(eth)とソーン(thorn)。表す音は[ð]と[θ])およびƿ(ウィン, win) [w]が用いられる。また、現在の出版では c, gと ċ, ġを区別する場合がある。

アルファベットと発音

【アルファベット】
発音
a [ɑ] 舌が後ろよりのア、当時の表記ではaとoがときおり混同した。
ā [ɑː] 上記aの長音
æ [æ]
ǣ [æː] 上記æの長音
b [b]
c [tʃ] あるいは[k]と発音する。現代の表記では[tʃ]の音を表すときに上にドットをつけて ċ とすることもある。
cg [dʒ]
d [d]
ð/þ [θ] 有声音の間に挟まれたときは[ð]と発音する。二者は別の字だが区別なく使われる。
e [e]
ē [eː] 上記 e の長音
ea [æɑ] 後母音の前のc, g, scが[tʃ], [j], [ʃ]と発音されるのを表すeと混同しないように注意。
ēa [æːɑ] 上記eaの長音
eo [eo] eaに同じ
ēo [eːo] 上記eoの長音
f [f] 有声音の間に挟まれたときは[v]と発音する。
g [g] 異音に[ɣ], [j], [dʒ] がある。[j][dʒ]の音を表すときに上にドットをつけてġとすることがある。またアイルランドに由来するȝの字体(yogh、音は同じ)が使われることがある。
h [h] [ç, x]の異音がある。
i [i]
ī [iː] 上記iの長音
ie [ie]
īe [iːe] 上記ieの長音
k [k] あまり使われない
l [l]
m [m]
n [n] 後ろにgが来て-ngとなったときは[ŋg]と発音する。
o [o]
ō [oː] 上記oの長音
oe [ø] 合字のœも使われる
ōe [øː] 同上
p [p]
q [k] 直後に来るuと一組で[kw]の音を表すがあまり使われない。 古英語ではcƿあるいはcwと書く。
r [r] 詳しい音価は確定していないが現代の英語と同じ[ɹ]か、ふるえ音の[r]とされる。
s [s] 有声音に挟まれたときは[z]と発音する。
sc [ʃ] 異音に[sk]がある。
t [t]
u [u]
ū [uː] 上記uの長音
ƿ [w] 現代の表記では代わりにwを用いる。
x [ks] [xs ~ çs]と発音されたという説もある
y [y]
ȳ [yː] 上記yの長音
z [ts] まれにtsと音が並んだときに使われる(beztbetst、ともに[betst]と発音する。意味はbest)。

二重子音のðð/þþ、ff、ssは有声音に挟まれても有声音にならない。

音韻

子音

【】
両唇音
唇歯音
歯音
歯茎音
後部歯茎音
硬口蓋音
軟口蓋音
声門音
閉鎖音 [p b] |  |  | [t d] |  |  | [k g] | 
破擦音  |  | [tʃ (dʒ)] | 
鼻音 [m] | [n] |  | [(ŋ)]
摩擦音  | [f (v)] | [θ (ð)] | [s (z)] | [ʃ] | [(ç)] | [(x) (ɣ)] | [h]
接近音  |  |  | [r] |  | [j] | [w] | 
側音 [l] |  | 

括弧内で示されるのは異音である。

母音

単母音
短母音
長母音
【前母音】
【後母音】
【前母音】
後母音
閉母音 [i y] | [u] | [iː yː] | [uː]
中央母音 [e (ø)] | [o] | [eː (øː)] | [oː]
開母音 [æ] | [ɑ] | [æː] | [ɑː]
二重母音
【短音(1モーラ)】
長音(2モーラ)
第一単音閉音 [iy] | [iːy]
両単音とも中音 [eo] | [eːo]
両単音とも開音 [æɑ] | [æːɑ]

文法

詳細は「古英語の文法」を参照

他のインド・ヨーロッパ語族の言語と同様、屈折語である。

名詞は、の区別を持つ。性は男性・中性・女性の3種、数は単数と複数の2種。双数を持たないことは他のゲルマン諸語に同じである。格は主格(主語を作る他呼びかけに用いる)・属格(所有・起原などを表す)・与格(間接目的語)・対格(直接目的語)の4種。名詞は屈折語尾により強変化名詞と弱変化名詞とに分類される。

代名詞の性・数・格も名詞と同様に変化する。ただし一人称と二人称では双数が用いられる。形容詞も同様。

動詞は人称と数に支配される。一般に主語の省略はしない。法・相・時制に従い屈折する。動詞には、幹母音の交替を示す強変化動詞と、幹母音を変えない弱変化動詞がある。強変化動詞は、常用される動詞に多く、現代英語の不規則動詞はほとんどがこれに由来する。完了形はまだなかった。

主な言語資料

ベーオウルフ』(Beowulf)
作者不詳の英雄叙事詩頭韻法が用いられており、もともとは口承文学であったとされる。詳細は該当項目を参照。
『ユリアナ』(Juliana)
宗教詩人キネウルフ(Cynnewulf)作の宗教詩。4世紀の初め頃を舞台とし、ユリアナという名の女性の殉教を描く。
アングロサクソン年代記』(The Anglo-Saxon Chronicle)
アルフレッド大王の命により、イングランドの歴史を、1世紀頃のローマ帝国の襲来から1154年まで叙述した歴史書散文体で書かれている。各地の修道院で編纂が行われたとされている。
哲学の慰め』(De Consolatione Philosophae)
ローマ帝国の哲学者、ボエティウスの哲学書を、アルフレッド大王ラテン語から古英語に翻訳した。散文訳と、頭韻法を用いた韻文訳が存在する。
九つの薬草の呪文』(The Nine Herbs Charm/Nigon Wyrta Galdor)
10世紀に書かれた治療用の呪文。キリスト教の影響を受けているが、元々は多神教信仰に由来する呪文だったと考えられている。

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉 - オー‐イー【OE】[Old English]. コトバンク. 2019年3月13日閲覧。

参考書籍

関連項目


ゲルマン語派
祖語

東ゲルマン語群

北ゲルマン語群

西ゲルマン語群
アングロ・
フリジア語群

  • ジュート語
  • ヨーラ語
  • フィンガリアン語
英語

フリジア語


ドイツ諸語
低地ドイツ語

高地ドイツ語



分類は確定したものでないので注意



・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2020/05/30 02:02

HAPPY Wikipedia

あなたの考える「古英語」の意味を投稿しよう
「古英語」のコンテンツはまだ投稿されていません。
全部読む・投稿 

古英語スレッド一覧

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「古英語」のスレッドを作成する
古英語の」
友達を探す
掲示板を探す
このページ
友達に教える
URLをコピー

注目のキーワード

錦織圭/北島康介/2014_FIFAワールドカップ・アジア予選/サッカー日本女子代表/消費税/東京スカイツリー/ダルビッシュ有/イチロー/香川真司/野田内閣/復興庁/石川遼/HKT48/AKB48/ワールド・ベースボール・クラシック日本代表/黒田博樹/尖閣諸島/バレンタインデー/ONE_PIECE

キーワードで探す

 
友達を探す
掲示板を探す
ハッピーWiki
ハッピーメール
ハッピーランド
HAPPY NEWS
2010Happy Mail