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名探偵コナン_ベイカー街の亡霊とは?

【名探偵コナン ベイカー街の亡霊】

Detective Conan
The Phantom of Baker Street

【監督】
こだま兼嗣
【脚本】
野沢尚
【原作】
青山剛昌
【出演者】
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
田中秀幸
山口勝平
林原めぐみ
茶風林
緒方賢一
岩居由希子
高木渉
大谷育江
【音楽】
大野克夫
【主題歌】
B'zEverlasting
【撮影】
野村隆
【編集】
岡田輝満
【制作会社】
トムス・エンタテインメント
【製作会社】
小学館
よみうりテレビ
日本テレビ
小学館プロダクション
東宝
トムス・エンタテインメント
【配給】
東宝
【公開】
2002年4月20日
2002年8月17日
2005年12月30日
2008年5月1日
【上映時間】
107分
【製作国】
日本
【言語】
日本語
【興行収入】
34.0億円
【前作】
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
【次作】
名探偵コナン 迷宮の十字路

名探偵コナン ベイカー街の亡霊』(めいたんていコナン ベイカーストリートのぼうれい)は、2002年4月20日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第6作目にあたる。上映時間は107分。興行収入は34億円。キャッチコピーは「待ってろ…絶対、また逢えっから…」「夢か幻か!?歴史の迷宮に隠された真実をつかめ!」。

概要

沿革

『名探偵コナン』劇場版シリーズ第6作として製作された本作は、脚本を前作『天国へのカウントダウン』までの古内一成に代わり、江戸川乱歩賞を受賞した小説家野沢尚が担当している。きっかけは野沢の子供たちが『コナン』ファンだったことにあり、自身もファンだったために『コナン』のストーリーを書きたいと諏訪と吉岡の両プロデューサーに依頼したことだった。諏訪と吉岡も新しいチャレンジとして野沢の起用を決定し、この旨をこだま兼嗣監督らスタッフに報告した。東京国際映画祭でのインタビューの際、こだまは「野沢への依頼は、長年劇場版を続けていくうえでのマンネリ化を防ぐためだった」と語っている。また、テレビシリーズ開始当初から音響監督を務めてきた小林克良は、シリーズの音響制作を担当するAUDIO PLANNING Uからの独立に伴い、劇場版は本作を最後に降板し(テレビアニメは2002年9月16日放送の295話「愛と決断のスマッシュ (後編)」まで)、以降は師である浦上靖夫と兄弟弟子にあたる井澤基に引き継がれることになった。

江戸川コナン(工藤新一)の両親である工藤優作工藤有希子が初登場した。優作はメインキャラクターとして活躍する。

第3作『世紀末の魔術師』以降、高木刑事が毎回登場していたが、本作には登場しなかった。また、鈴木園子は序盤のみの登場でストーリーに直接絡まなかったほか、ゲーム世界が舞台という設定ゆえに阿笠博士のメカは使いものにならず、オープニングでも紹介されなかった。

アメリカ合衆国ではファニメーションによる英語吹き替え版が制作された。英語名は「Case Closed: The Phantom of Baker Street」。

製作状況

本作はストーリー作りも野沢が行っており、彼自身も作家だったために独自のコナンワールドを作ろうと意図し、当初は『オリエント急行殺人事件』のような列車ものを構想していた。しかし、映像面での技術的困難から、別案としてコナン・ドイルのルーツである19世紀末のロンドンに歴史の光と闇として存在した、シャーロック・ホームズ切り裂きジャックを大きなテーマとした物語を制作するため、「コナン海外へ」というキャンペーンができたと諏訪は語っている。

仮想体感ゲーム機「コクーン」は、コナンたちを海外に行かせるために考案された。それゆえ、阿笠の発明品が使えず、他の参加者と協力し合って危機を潜り抜ける展開となった。それ以外にも、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』のように最初から犯人が明らかになっており、犯行の過程が描かれている倒叙形式が劇場版シリーズで初めて採用された。また、前作まではコナンと蘭のラブシーンが重視されていたが、野沢は父と子の愛情をテーマとして切り替え、クライマックスに当初の案の列車を取り入れてコナンに「もうだめだ」と言わせるジュブナイルストーリーを作り上げた。本作の完成後、野沢は次に新一、蘭、灰原の三角関係をテーマに描きたいと話していたが、2004年6月28日に自殺してしまったため、本作が最初で最後のアニメ映画となった。

原作者の青山剛昌も本作ではストーリー作りを野沢に任せていたが、灰原がゲームオーバーで消える前にコナンに言う台詞、ホームズがコナンの前に突然現れて助言するシーン、ラストのコナンと優作が感情で話し合うシーンを加え、コナンがゲームをクリアするための品を当初の案だったミルクからワインに変更した。また、「新一が好きだといったホームズの言葉が、蘭に自己犠牲を決意させる」という展開は野沢による脚本には存在せず、映画スタッフによって追加されたものである。これらの追加を青山は野沢に伝える際、緊張して伝えるのに努力を要したため、小学館漫画賞授賞式の際もこのことが脳裏に働いてうまく喋れなかったという。

セル画で制作された最後の劇場版でもあり、次作『迷宮の十字路』以降はデジタルで制作されている。また、本作以降は東京キー局の日本テレビも劇場版シリーズの制作に参加している。

評価

2006年に公式サイトで行われた劇場版シリーズのリクエスト企画では第3位を獲得したほか、青山は自身の母の一番好きな映画である旨をコメントしている。また、2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票では第2位を獲得した。さらに、後述の2018年2月9日に2回目のテレビ放送が行なわれた後には、現実世界ではありえない「死」を迎える仲間たちの描写への賛否両論がインターネット上で挙がったほか、バーチャルリアリティMMORPGが広く知られるようになった時代での放送という理由も重なり、それらを題材として劇場公開当時とほぼ同時期に発表された小説『ソードアート・オンライン』との共通点を挙げる声も見られたことが、株式会社ビビアンのニュースサイト「ciatr」(シアター)によって報じられている。

興行成績

本作の最終興行収入は34億円を記録して初の30億超えとなり、2002年度の邦画第2位を記録したことから、諏訪は金字塔だと語っている。この記録は、第13作『漆黒の追跡者』の35億円に更新されるまで破られなかった。

テレビ放送

【回】
【放送年月日】
【放送時間(JST)】
備考
1 | 2003年4月7日 | 19:00 - 21:09 | 
2 | 2018年2月9日 | 21:00 - 22:54 | 『金曜ロードSHOW!』枠でオープニングやエンディングなどをカットした再編集版を放送。

ストーリー

江戸川コナンたちは新型仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーを訪れるが、ゲームの開発者である樫村忠彬がIT企業社長のトマス・シンドラーに刺殺される。樫村がキーボードのJ・T・Rの3か所に血の跡を残したのを見て、これが実在した殺人鬼のジャック・ザ・リッパーを指しており、100年前のロンドンを舞台としたゲーム内に手がかりがあると考えたコナンは、ゲームへの参加を決める。ゲーム内には参加権を手に入れた少年探偵団灰原哀毛利蘭も来ていたが、ゲームは人工知能ノアズ・アークに乗っ取られてしまう。ノアズ・アークはシンドラーのもとで2年前に自殺したヒロキ・サワダという少年が開発した成長する人工知能であり、自殺直前の彼によって一般の電話回線へ解き放たれていた。

ノアズ・アークは「日本のリセット」とうそぶき、50人のゲーム参加者全員が脱落すれば有力者の子や孫である彼らの脳を破壊すると宣言し、5種類のステージに参加させる。コナンたちはジャックを捕らえるシナリオ「オールドタイム・ロンドン」を選択し、パーティー会場で不遜な態度を取っていた諸星秀樹、滝沢進也、江守晃、菊川清一郎と行動を共にすることとなった。

ゲーム内ではゲーム開発に協力した阿笠博士の発明品が機能しないことが判明するものの、架空の人物であるシャーロック・ホームズがお助けキャラクターとして存在することが分かり、コナンたちはベイカー・ストリートへ向かう。ビッグ・ベンを通りかかった一行は、諸星の指摘で分針が戻るのを目撃し、コナンはこの針がゲーム生存者数を表していることに気付く。

たどり着いたベイカーストリートにはノアズ・アークの妨害でホームズが不在となっていたうえ、プログラムされていない浮浪者が現れ、「死にたくなければお前も血塗れになれ」と歌っていた。ハドスン夫人ベイカーストリートイレギュラーズと思われてホームズの住居へ入れたコナンたちは、ホームズの捜査資料でジャックの情報を集める。資料によるとジャックはモリアーティ教授と関係しているとされ、彼にたどり着くべく一行はモリアーティの腹心であるモラン大佐が根城とするトランプ・クラブへ赴く。クラブでは諸星の行動がもとで乱闘騒ぎとなってしまい、菊川に続いて少年探偵団が脱落するが、モリアーティとの接触には成功する。モリアーティによると、彼にジャックは犯罪者として育て上げられたが、一連の女性殺害については指令ではなく暴走だという。ただ、モリアーティの殺しの指令にはまだ呼応するといい、彼は翌朝の新聞を通じてジャックに指令を送るとのことだった。コナンはモリアーティの去り際、ライヘンバッハの滝に注意するよう声をかける。

他ステージの参加者が全滅したことが発覚する中、ジャックの標的がアイリーン・アドラーであることを知ったコナンたちは警告するが、彼女はオペラ出演を敢行する。その結果、劇場が爆破されて江守、滝沢、灰原が脱落したもののアイリーンを守りきることには成功し、ジャックを追跡して走行中の列車に追い詰める。車掌を通じて乗客を同じ車両内に集めたコナンは、ホームズの情報と自身の捜査をもとにした推理を披露する。

事件の第二の被害者であるハニー・チャールストンは10年前に息子と夫を置いて出奔したが、彼女はジャックの実母であり、殺害はその恨みのためだった。第一の犠牲者は捜査撹乱のための無関係な人物で、以後も殺人を続けたのはモリアーティの教育によって母と同じような女性を狙い続ける異常性格犯罪者となってしまったということである。さらに、10年前から同じ指輪をはめ続けていたという理由から、指が1本だけ細い人物をジャックとして指摘する。それを聞いたジャックが煙幕を張ると、乗客も乗員もすべて消えてしまい、ジャックと蘭もいなくなっていた。

一方、現実世界ではゲームのシナリオ参加者でもある工藤優作が、樫村殺害の真相を解き明かす。パーティー会場には金属探知機が置かれており、凶器は会場に元々あったものと考えられた。それはシンドラー宅から運ばれたブロンズ像の持っていた短剣で、使用する間は偽物を置いていたが、発見されたその偽物には偶然それに触っていた諸星とシンドラーの指紋があった。シンドラーは樫村を殺害する動機がないとして食い下がるが、優作はゲーム中のジャックが「自身の凶悪な血をノアの方舟に乗せ、次の世代へと繋げるべく生き続けることが望み」と語ったことを動機として示す。シンドラーはジャックの子孫であり、これが発覚することは社会的な破滅を意味していた。ヒロキはシンドラーのコレクションにあったジャックの凶器から検出されたハニーのDNAがシンドラーのものと一致することを知ったうえ、ハニーがジャックの実母であることを知られることを恐れたシンドラーは結果としてヒロキを自殺に追い込み、ヒロキの父であった樫村に真相を知られると、こちらも口封じのために殺害したのだった。観念したシンドラーは、白鳥警部に逮捕される。

コナンと諸星は列車の屋根の上でジャックと対峙する。ジャックは蘭を縛り上げたロープを自身とつなぎ、列車から落ちれば蘭も巻き添えになるようにしたうえでコナンたちに襲いかかる。コナンは追い詰められるが、蘭は自ら崖下に身を投げ、ジャックを道連れにする。虚脱状態に陥ったコナンに諸星が発破をかけると、コナンは暴走する列車から生還するには機関車との連結を切り離すほかないと考えていたが、自分たち以外の全員が消えた今、蘭の力が無くてはそれも叶わなくなったと語り、絶望に打ちひしがれる。そこに突然浮浪者が現れて「お前たちはまだ血まみれになっていない」と告げ、ホームズの姿と化して消え失せる。それがヒントであることに気づいたコナンは、諸星と共に貨物車の積荷の樽を割って車両内に大量の赤ワインを溢れさせ、それによって駅への激突時の衝撃を和らげる。

やがて、ゲームのエントランスで目を覚ましたコナンは、勝利に喜ぶ諸星のことをノアズ・アーク、ひいてはヒロキ君と呼ぶ。コナンは諸星がビッグベンの針が50分の位置にある時点で異変に気付いたことや、サッカー少年である彼が100年前のサッカーボールに興味を示さなかったことから、諸星のデータを借りてヒロキが参加していることに感づいており、彼が本当は参加者たちが危機を乗り越え、成長することを期待していたと指摘する。ヒロキも、汚い大人たちに利用される自分のような人工知能はまだ生まれてくるべきではなかったという結論に至る。

無事に参加者たちを救出して生還したコナンは優作と笑みを交わし、自らの命を絶っていくノアズ・アークに「安らかに眠れ、ヒロキ君」と思いを馳せるのだった。

登場人物

メインキャラクター

名探偵コナンの登場人物」も参照
江戸川 コナン(えどがわ コナン)
- 高山みなみ
本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一だが、黒の組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になっている。
ゲームの参加には消極的だったが、現実世界で起きた殺人事件の手掛かりを得るため、ゲームへの参加を決める。
毛利 蘭(もうり らん)
声 - 山崎和佳奈
本作のヒロイン。新一の幼馴染かつガールフレンド。都大会で優勝するほどの空手の達人。
当初はゲームに参加する気はなかったが、園子から参加バッジを譲り受け参加することになる。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
声 - 神谷明
蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立探偵。コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事。
子供達の命をかけたゲームを敢行するノアズ・アークの非情ぶりに激昂する。
工藤 優作(くどう ゆうさく)
声 - 田中秀幸
本作のキーパーソン。コナン(新一)の父親で世界に名を響かせる推理小説家。コナンを上回る推理力の持ち主で、その正体を新一と知る数少ない人物の1人。
仮想体感ゲーム機「コクーン」の製作に携わり、シナリオを提供している事が判明する。ゲーム世界に入っていったコナン達を外部より陰ながらサポートする。
工藤 新一(くどう しんいち)
声 - 山口勝平
コナンの本来の姿で高校生探偵。
新一としての登場は、蘭の回想シーンと終盤でコナンの姿と声が重なる演出のみである。
灰原 哀(はいばら あい)
声 - 林原めぐみ
元黒の組織の一員かつAPTX4869の開発者で、コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人。
コナンや蘭、少年探偵団と共に命がけのゲームに参加することになる。
目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
声 - 茶風林
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部
現実世界で起きた殺人事件の捜査を担当する。
阿笠 博士(あがさ ひろし)
声 - 緒方賢一
コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。
自慢の科学力を発揮してマシーンの調整等を外部から行う等の協力をする。ただし、ゲーム世界に入ったコナン達には彼が普段与えているメカは使いものにならなかった。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
少年探偵団の3人。
参加資格を得ていた子供達から仮面ヤイバーのカードを引き換えに参加バッジを得て、ゲームに参加することになる。
鈴木 園子(すずき そのこ)
声 - 松井菜桜子
蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。
序盤のみの登場。コナンを気に掛ける蘭の心情を理解しゲームの参加バッジを譲り渡す。
白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
声 - 井上和彦
警視庁捜査一課のキャリア組警部。
千葉刑事(ちばけいじ)
声 - 千葉一伸
警視庁捜査一課の刑事で巡査部長。
工藤 有希子(くどう ゆきこ)
声 - 島本須美
コナン(新一)の母親で元は数々の賞を受賞した天才女優。変装の名人でもある。コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人。
本作オープニングの紹介に登場し、一言のみ言葉を発している。本編では優作の台詞に名前のみ登場する。

オリジナルキャラクター

本作のゲストキーパーソン

ヒロキ・サワダ (Hiroki Sawada)〈享年10〉
声 - 折笠愛
樫村忠彬の息子。マサチューセッツ工科大学に在籍する天才少年。
日本の束縛された教育に壁を感じ、母と共にアメリカへ留学していた。母を亡くしてからはトマス・シンドラーの養子となり、人工頭脳「ノアズ・アーク」やDNA探査プログラムを発明したため、アメリカでも注目を浴びるほどの有名人となった。厳しい監視体制が敷かれ、友人と遊ぶことすら許されておらず、部屋には監視カメラまで設置されていた。そんな環境に耐えきれず、2年前に「ノアズ・アーク」を一般の電話回線に逃がし、自身はマンションの屋上から投身自殺してしまった。
ノアズ・アーク (Noah's Ark)
声 - 折笠愛
2年前にヒロキ・サワダが制作した人工頭脳。名前は旧約聖書ノアの方舟に由来している。1年で人間の5年分を成長するようになっていることから、現在の年齢はヒロキと同じ10歳に相当する。
ヒロキによって電話回線から逃がされて成長した結果、ヒロキが抱いていた「日本は個性を認めない」という考えを受け継ぎ、年相応の無邪気な性格ならではの日本のリセットを計画する。米花シティーホールで披露された「コクーン」のコンピュータに侵入した後、参加していた日本の二世・三世を人質に取り、ゲームを続けるよう命令した。

オールド・タイム・ロンドンの参加者

諸星 秀樹(もろぼし ひでき)〈12〉
声 - 緒方恵美
諸星登志夫の孫。小学6年生でサッカーボールを持ち歩いている。
生意気で尊大な性格の少年で、パーティー会場でサッカーのミニゲームをするなどモラルの欠片もなく、小五郎や樫村たち大人にまで食って掛かる。コナンの事を「メガネ」と呼び、電脳世界でもコナンの指示に従わずに無断で拳銃を持ち出し、騒動の原因を作ってしまう。コナンの推理を聞き、モラン大佐のイカサマを暴露しながら拳銃で挑発したことから乱闘に発展するが、自分のせいで菊川や少年探偵団の3人がゲームオーバーになってしまったことを反省してコナンたちと協力する。最終ステージでは、チャリング・クロス駅発の豪華列車でのジャック・ザ・リッパーとの対決を彼らと協力して乗り越え、コナン以外で唯一生き残るが、ゲームクリア後には意外な正体が明らかになる。
滝沢 進也(たきざわ しんや)〈11〉
声 - 高乃麗
与党政治家の息子。小学6年生で髪を結んでいる。
諸星秀樹らと同様、マナーやモラルを持ち合わせていない傲慢で生意気な性格。しかし、諸星よりは常識人で、彼が拳銃を取り出したのを制止していた。モラン大佐との対決後は改心して、コナン達と協力するようになる。ホームズ関連の知識には疎いが、100年前のサッカーボールに興味を示すなど、年相応に探求心は強い様子。アイリーン・アドラーを救うために江守と共にゲームオーバーとなったが、彼女からお礼を言われて二人で感動を分かち合い笑顔を見せている。そして、諸星に後を託して消えていった。
江守 晃(えもり あきら)〈11〉
声 - 愛河里花子
江守哲之助の孫。小学6年生。
諸星らと同様、マナーやモラルを持ち合わせていない生意気な性格だが根は臆病。肥満体型だが機敏に動き、モラン大佐の手下を倒してピースサインをしたり、アイリーン・アドラーを守ったりと意外な活躍を見せる。また、100年前のサッカーボールに興味を抱くなど子供らしい一面も見せる。彼も、コナン達と行動を共にする間に人を助ける優しさを覚えていき、モリアティー教授の陰謀からアドラーを守りゲームオーバーになってしまう。滝沢同様、消える直前にアドラーから助けてもらったお礼を言われ赤面していた。
菊川 清一郎(きくかわ せいいちろう)〈11〉
声 - 斎賀みつき
有名狂言師の息子。小学6年生。
諸星らと同じく性格は生意気だが、臆病で諸星に頼りっぱなし。また親が狂言師のため、女性の言葉遣いで喋り、動きも女性的。ロンドン橋で休んでいるときに急に橋が崩れ始め落ちそうになるが、コナンと蘭に寸前のところで助けられる。その借りを返すためにモラン大佐の手下の攻撃からコナンを守り、「借りを返した」と言ってゲームオーバーになった。菊川が消えて間もなく、少年探偵団も次々にゲームオーバーとなり、諸星達も自身の勝手な行動を悔いる気持ちを芽生えさせた。

現実世界

トマス・シンドラー (Thomas Schindler)〈52〉
声 - 津嘉山正種
シンドラーカンパニー社長。IT産業界の帝王でシンドラー帝国と称されている。
父親と別れ、母親を亡くしたヒロキを養子として引き取っていた。
樫村 忠彬(かしむら ただあき)〈39〉
声 - 平田広明
コクーン開発の主任で、ヒロキの父親。
パーティー会場でサッカーのミニゲームをする諸星達を厳しく注意した。
工藤優作とは大学時代の悪友であり、現在は探偵と依頼人という関係でも付き合っており、ある調査を依頼していた。
江守 哲之助(えもり てつのすけ)
声 - 依田英助
財閥系銀行頭取で、江守晃の祖父。
諸星副総監とシンドラーについて語り合っていた。ノアズ・アークに孫達を人質に取られ、観客席から事態を見守る。
諸星 登志夫(もろぼし としお)
声 - 堀部隆一
警視副総監で、諸星秀樹の祖父。
江守頭取とブロンズ像の前でシンドラーについて語り合っていた。他人に迷惑をかけ、横柄な態度をとっている秀樹をそれほど厳しく注意しないなど、どこか威厳の感じられない人物である。また、劇場版初期に登場したゲストキャラの警察関係者では唯一再登場していない。名前の由来は、『うる星やつら』の主人公・諸星あたるを担当した古川登志夫

オールド・タイム・ロンドン

サポートキャラクター(お助けキャラ)
シャーロック・ホームズ (Sherlock Holmes)
声 - 田中秀幸
私立探偵。『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公。
容姿や性格は工藤優作がモデルになっている。「オールド・タイム・ロンドン」のサポートキャラだったが、ノアズ・アークにプログラムを書き換えられ、ワトスンとダートムーアに向かっていた。自室にはゲーム攻略のヒントとなる貴重なアイテムが多く皆も感動していた。その後も、コナンに影響を与えていったが、ゲームに登場することはなかった。しかし、最終局面でブレーキが破壊されて終着駅に突進する寸前の列車を止められなくてゲームをクリアできないと苦悩するコナンの前に現れ、最後のヒントを告げる。ちなみにその時のセリフ「人生という無色の糸の束には、殺人という真っ赤な糸が混ざっている。それを解きほぐすことが、我々の仕事なんじゃないのかね?」は『緋色の研究』でホームズがワトソンに言った言葉(正確には真っ赤な糸ではなく緋色の糸、後半はそれを解きほぐし、1インチ残らず白日の元に晒すこと)である。
アイリーン・アドラー (Irene Adler)
声 - 島本須美
舞台女優。シャーロック・ホームズが生涯でたった1人愛した女性と言われている。
容姿や性格は工藤有希子がモデルになっている。ジャック・ザ・リッパーの標的となっていることを知らされ、コナンに公演を中止するよう説得されるも、気丈に振る舞って舞台に立つと宣言する。その意志の強さに、コナンは本当に母にそっくりだと説得を諦めて、舞台の袖から見守ることにした。美しい歌声に観客が酔いしれる中、モリアーティ教授の仕掛けた爆弾で命の危機に晒されるも、無事に脱出できた。
ハドスン夫人 (Mrs. Hudson)
声 - 速見圭
シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンが下宿している「ベーカー街221B」の女主人。
コナン一行に、2人はダートムーアに出掛けたことを伝える。また、ノアズ・アークに先手を打たれ動揺する一同をベイカー・ストリート・イレギュラーズと勘違いして、大活躍だったと褒め称えた。そして、一同をホームズの部屋に通し、ジャック・ザ・リッパーの事件解決に役立てられる捜査資料やアイテムの入手を手助けする。また、コナンがホームズの椅子に座り考え事をしているのを見て、ホームズも同じような恰好でよく考え事をしていると嬉しそうに語っていた。
敵キャラクター
ジェームズ・モリアーティ教授 (Professor James Moriarty)
声 - 小林清志
シャーロック・ホームズの宿敵。
ロンドンを影から支配する犯罪界のナポレオンと評されている。幼少期のジャック・ザ・リッパーに犯罪者としての才能を見出し、英才教育を施して自身の操り人形にしていた。
セバスチャン・モラン大佐 (Colonel Sebastian Moran)
声 - 藤本譲
モリアーティ教授の腹心で、ロンドン第二の危険人物。
トランプクラブでコナン達と対決して追い詰めるが、モリアーティ教授には逆らえず引き下がった。
ジャック・ザ・リッパー (Jack the Ripper)
声 - 速水奨
実在した連続殺人犯。通称、JTR (Jack The Ripper)
本作では貧民街に捨てられていた浮浪児で、モリアーティ教授に英才教育を施された設定になっている。身体能力にも優れており、蘭の蹴りも回避した。コナン達と、最終ステージとなったチャリング・クロス駅発の豪華列車で対決する。
ゲーム中に出会うキャラクター
謎の浮浪者
声 - 宝亀克寿
アコーディオンを弾く、ゲームデータには存在しないキャラクター。
最終局面でゲームをクリアできないと諦めかけるコナンの前に再び現れた時、その正体を明かした。
ポーカー仲間
声 - 中嶋聡彦
トランプクラブで、モラン大佐のグループとポーカーをしていた口髭の男性。
諸星秀樹に、モラン大佐が猿を利用してイカサマをしていたと暴露され激怒した。
シャーロック・ホームズの関係者
ジョン・H・ワトスン (John H. Watson)
声 - なし
ホームズの相棒。容姿は阿笠博士がモデルになっている。
本作では写真だけの登場で出番はなかった。
レストレード警部 (Inspector Lestrade)
声 - なし
ロンドン警視庁の警部。
現場にやってきた警官がレストレード警部に連絡するよう部下に指示していたが、本作では名前だけの登場で出番はなかった。

米花シティホール

会場スタッフ
声 - 長嶝高士
コクーン完成披露パーティーの男性スタッフ。
ファンからサイン攻めに遭っていた優作に、樫村忠彬が刺された事を慌てた様子で知らせにやってきた。
アナウンス
声 - 百々麻子
コクーンのカウントダウンをしていた女性アナウンス。
シンドラーの「ゲーム・スタート」の掛け声で、コナン一行は電脳世界へと向かっていった。
清水(しみず)
声 - 村井かずさ
コクーン完成披露パーティーの中継をしていた女性レポーター。
シンドラーや著名人のゲストが訪れる中、コクーンのゲーム内容を視聴者に紹介していた。
司会者
声 - 蓮池龍三
コクーン完成披露パーティーの司会者で、コクーンのシステム説明をしていた。
特別ゲストで沖野ヨーコが来ていると発表し、小五郎を喜ばせた。

警備関係者

シンドラーのSP
声 - 細井治増谷康紀
トマス・シンドラーを護衛するSP。
シンドラーを「ボス」と呼び、命令には忠実に従っている。ノアズ・アークが回線から逃亡したことを慌てて報告した。

メディア関係者

女性キャスター
声 - MAI
アメリカのマサチューセッツ州で放映されているニュース番組の女性キャスター。
ヒロキの生い立ちとノアズ・アークの由来について解説していた。

用語

ノアズ・アーク
2年前にヒロキが完成させた人工知能
1年で人間の5歳分成長するという画期的なもので、人類史上最大の発明になるだろうと言われている。
シンドラーカンパニーが作成を全面的にバックアップしていたが、これを完成させた直後にヒロキは投身自殺をする。
そのデータをヒロキは回線上に逃がし行方不明となるも、2年後に米花シティーホールに現れコクーンのシステムを乗っ取る。
なお、「ノアズ・アーク」の名称は、旧約聖書に登場する「ノアの方舟」から取られている。
コクーン
日本のゲームメーカーとシンドラーカンパニーが共同開発した体感シミュレーションゲーム。
繭の形をしたカプセルに入って催眠状態となり、音声認識システムを持つゲームと対話しながらバーチャル・リアリティの世界を楽しむというもので、これの登場によりゲーム業界の地図が一挙に書き換えられるとまで言われている。
ゲーム中は人間の五感に働きかけ、痛みなどの感覚が全てプレイヤーに伝わるようになっている。
電気的に中枢神経に働きかけるシステムが導入されているため人体に害はないとされているが、ノアズ・アークはこのシステムを乗っ取り、ゲームをクリアできなければプレイヤーの脳に特殊な電磁波を流して破壊すると脅す。
ゲームのステージは5種類用意されている。
  • ヴァイキング
七つの海に繰り出し、数々の冒険に挑戦する。
  • パリ・ダカール・ラリー
過酷なレースに出場し、優勝を目指すレースゲーム。
  • コロセウム
古代ローマを舞台に手強いグラディエーターを倒していく。
武器や防具を選択するイメージがあったため、カスタマイズ要素のある格闘ゲームとも言える。
  • ソロモンの秘宝
トレジャーハンターとなって世界各地に隠されたソロモンの財宝を探し出す。
  • オールド・タイム・ロンドン
最終ステージにして、4つのゲームより高難度のゲーム。19世紀のロンドンを舞台に、実在した殺人鬼ジャック・ザ・リッパーの逮捕を目指す。お助けキャラクターは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2020/06/07 02:36

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