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喫煙とは?

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喫煙

喫煙(きつえん)は、タバコの葉を乾燥発酵などの工程を経て加工した嗜好品に火をつけて、くすぶるように燃焼させ、その(不可視な)燃焼ガスと、を吸引する行為である。

目次

  • 1 概要
  • 2 歴史
    • 2.1 喫煙の有害性に関する歴史
  • 3 原材料と煙の成分
    • 3.1 主なたばこ煙の成分
    • 3.2 主な発癌物質
  • 4 社会経済
    • 4.1 税収源としてのたばこ
    • 4.2 喫煙による経済的損失
    • 4.3 喫煙と貧困
    • 4.4 喫煙による死亡数
    • 4.5 ごみとしての紙巻きたばこ
    • 4.6 トイレ内での喫煙
    • 4.7 悪臭源としてのたばこ
    • 4.8 火災とたばこ
    • 4.9 歩行喫煙
    • 4.10 電子機器に対しての喫煙の害
  • 5 健康への影響
    • 5.1 たばこ関連疾患
      • 5.1.1 ニコチン依存症
      • 5.1.2 ニコチン過剰摂取
      • 5.1.3 がん
      • 5.1.4 呼吸器疾患
      • 5.1.5 循環器疾患
      • 5.1.6 妊娠中の喫煙による影響
      • 5.1.7 免疫低下・感染症
      • 5.1.8 歯科疾患
      • 5.1.9 精神疾患
      • 5.1.10 神経疾患
      • 5.1.11 その他の疾患
    • 5.2 受動喫煙者への影響
      • 5.2.1 平山論文
    • 5.3 喫煙の効用論
  • 6 たばこ産業側の動き
    • 6.1 アメリカのたばこ会社による説明
    • 6.2 たばこ産業による資金提供
  • 7 たばこの警告表示
  • 8 広告規制
  • 9 交通機関の喫煙規制
  • 10 各国の喫煙規制
    • 10.1 日本
    • 10.2 北中米・カリブ海
    • 10.3 ヨーロッパ
    • 10.4 アジア
  • 11 統計
    • 11.1 喫煙率
    • 11.2 たばこ販売
    • 11.3 葉たばこ耕作
  • 12 脚注
    • 12.1 注釈
    • 12.2 出典
  • 13 参考文献
  • 14 関連項目
  • 15 外部リンク

概要

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たばこの煙を吸引するためのさまざまな器具 (1)シガーボックスとカッター (2)葉巻 (3)各種パイプ (4)フーカー(水パイプ) (5)線香 (6)ボング

喫煙は、タバコの葉に含まれるニコチンを摂取する手段、または行為を指すが、広義には大麻の吸引を含むことがある。19世紀に出現した紙巻きたばこのほか、噛みたばこ、葉巻、嗅ぎたばこなどの伝統的商品もある。また特殊な紙巻たばことして薬用たばこと称しているものも存在する。

たばこ喫煙の起源は紀元前10世紀の頃・地域はマヤ文明とされ、古くからアメリカ先住民の間に喫煙の習慣が広まっていた。大航海時代の到来と共にヨーロッパに伝播し、様々な薬効があると信じられたことにより、15世紀から16世紀にかけて、100年間という当時としては短い期間で急速に世界へ広まった。そのため、世界で「tobacco」、「tabaco」などとほぼ同じ名前がついている。ヨーロッパ・アジア地域においても、大麻などの喫煙習慣があったとされるが、起源は明らかでない。葉巻パイプなど様々な喫煙方法が考案され普及しており、今日世界的にもっともポピュラーな喫煙方法は安価で手軽な紙巻きたばこ(シガレット)である。

なお、現代では「たばこを『吸う』」という表現が一般的に用いられる。以前は、「のむ(飲む・呑む・喫む)」と表現される場合もあった。

歴史

アメリカ先住民の喫煙については「喫煙の宗教的見解」も参照
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たばこの喫煙は、ヨーロッパの探検家が到達する前から、アメリカ先住民によって行われており、1500年前のマヤ文明における美術作品にも喫煙が描かれている。マヤ人たちはたばこを生贄を捧げる儀式、占い魔除けといった宗教的な用途で用いていた。また、北米のインディアンは、現在も宗教的な儀式にタバコの葉を用いている。インディアンたちの喫煙法は、地面に浅い穴を掘り、枝や土でドームを作り、中でタバコの葉を燻した煙を、何箇所か開けた穴から跪いて吸うというものだった。また、粘土で作ったパイプも使われており、あまり首の曲がっていない、直管型のものだった。このクレイパイプは、数千年前のインディアンの遺跡からも出土している。

1492年10月12日、クリストファー・コロンブスは乾燥したタバコの葉をアラワク族から与えられたが、興味を示さず廃棄してしまった。その後ロドリゴ・デ・ヘレス(Rodrigo de Jerez)とルイス・バーエス・デ・トーレス(Luis Váez de Torres)が喫煙を目撃した最初のヨーロッパ人となり、ヘレスがアメリカ州の外で喫煙した最初の人物として記録されている。16世紀には喫煙の習慣は主に船乗りの間で一般的なものであった。1560年代ジョン・ホーキンス(John Hawkins)の船員によってイングランドにもたらされたが、1580年代に至るまで大きな影響を与えることはなかった。イングランドでは1820年代後期から広く浸透し始めた。1828年、スペインで紙巻きたばこ(シガレット)が登場し、一定の商業的な拡張をもたらしたが、20世紀初頭に安価な機械製造法が普遍化されると、その依存性により爆発的に喫煙人口が増加した。

第一次世界大戦の間、たばこ製品は典型的な軍事補給物資の一つであった。以降、紙巻きたばこを用いた喫煙は、魅力的で気楽な生活様式の一部としてたばこ会社により宣伝され、女性の喫煙も社会の中に浸透し始めた。

喫煙の有害性に関する歴史

煙草を吸うことで、一時的に疲れや苦痛が和らぐことから、古来から煙草は薬草とする場合が多かった。しかし同時に、喫煙者の様子や、煙草の常習性などから、喫煙は薬ではなく毒ではないかという認識が存在した。例えば、哲学者のゲーテは「喫煙にはひどい無作法、無礼な非社会性がある。喫煙者はあたり一帯の空気を汚し、喫煙したくない、社交性のある、普通の優しい人間を窒息させる……」と手紙に記している。日本でも面山和尚など、何人もの僧侶や医師が煙草の害、受動喫煙の害などを報告している。ジェームズ1世は喫煙を「に危険な風習」、そして煙草の煙を「地獄から立ち上る業火の煙」と表現、煙草に重税をかけた。

1900年、生命統計学者らが肺癌の増加を指摘(喫煙と疾患の関連を示唆した最初とされる)。その後さまざまな研究が行われ、たばこやたばこ煙の成分が分析され始めた。やがて臨床的・病理学的・疫学的に、たばこの人体への影響の研究が進み、1930年には肺や循環器疾患の発症率や死亡率の上昇が指摘された。その後もさまざまな国・研究機関でたばこの研究は増えていき、ドイツではナチス統治下で、またアメリカ合衆国では1938年ごろ生物学者レイモンド・パール(Raymond Pearl)が、たばこは健康に悪影響を及ぼすと発表している。

1939年から1963年の間に、肺癌に関してだけで29の逆向き研究が行われ、1952-1956の疫学研究の発表以降、喫煙と肺癌の関係が特に注目されるようになり、1950年代から1960年代の間に医学界や各国政府のコンセンサス「喫煙は、特に肺癌や心臓血管疾患に関して健康を脅かす」が発表された。リーダーズ・ダイジェスト誌も、喫煙がいかに公衆衛生に害を及ぼすかを示すことによって喫煙率を減らすキャンペーンを始めた。

1954年初頭、たばこ産業の代表者らは、喫煙と健康の問題研究を後押しする目的で、「たばこ産業研究会」(Tobacco lndustry Research Committee/TIRC)を設立し、研究に積極的に資金提供・情報収集を行い、喫煙が健康を害するとの科学的な証拠はないと主張した。

以前と比べると禁煙活動が進んだが、世界保健機構(WHO)は2008年時点で、世界各国で喫煙による死の予防が不十分であると表明している。また、同機構は、たばこにより世界全体で毎年540万人が死亡していると報告している。

原材料と煙の成分

詳細は「タバコ」を参照
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タバコの畑

タバコはナス科 Nicotiana 属の一年草で、亜熱帯性の植物である。たばこの煙に含まれる化学物質は4,000種ほどで、そのうち約200種は致死性有害化学物質とされ、動物にを作るものはベンゾピレン(ベンツピレン)をはじめとする60種類。天然のタバコ葉由来の成分のほか、紙巻たばこ工場では600種類の有害化学物質を添加。

主なたばこ煙の成分

主な発癌物質

社会経済

税収源としてのたばこ

世界保健機構は、喫煙が世界経済に及ぼすコストは年間1兆ドルを超えるとする一方で、2013年-2014年におけるたばこ税の税収を約2,690億ドルと推定している。

喫煙による経済的損失

世界銀行は喫煙の全経済効果を分析し、たばこを経済活動から締め出した場合、現役喫煙者がたばこに費やす金銭は他の商品・サービスに用いられて新たに雇用と経済活動が生まれ、大半の国ではたばこ産業で失われた雇用を穴埋めできると試算している。

アメリカ合衆国の場合、たばこ消費をなくしたならば13万人以上の雇用増加が見込めるという試算がある。また保健社会福祉省は、喫煙が毎年1670億ドル(喫煙者一人当たり約3650ドル、現役喫煙者がたばこ購買に使う810億ドルの倍以上)の経済損失になっていると試算している。

喫煙と貧困

喫煙は、世界の貧困問題と不可分である。世界的に、学歴が低く、低所得、失業中などの人において喫煙率が高いことを示す統計研究がある。 世界銀行は、2020年までには喫煙で死亡する10人のうち7人は低~中所得諸国が占めるようになると予測している。

喫煙による死亡数

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喫煙は、世界で最大の予防可能な死因であるとされる。

ごみとしての紙巻きたばこ

側溝にポイ捨てされた紙巻きたばこの吸殻
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ポイ捨て」も参照

世界中で海岸ゴミを拾っている国際海岸クリーンアップキャンペーンによれば、上位十傑のプラスチックゴミ(2007年現在)を除くと、海岸ゴミの中では紙巻きたばこ関係が最も多く、残りの約3分の1を占める。

トイレ内での喫煙

吸殻が捨てられる頻度が多い和式大便器の例
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トイレは不特定多数の人間が利用する設備であるにもかかわらずトイレの個室内は遮蔽された空間でもあるために喫煙する人は後を絶えないが、最近では煙感知器・炎感知器などのセンサーがついたトイレが増えておりセンサーの誤作動にもつながる。

トイレ内で喫煙した後は吸殻が便器に捨てられることが多く、特にフィルター部は軽いために便器の水を流してもなかなか排出されずに残り、便器内の水でも溶解しないために詰まりの原因になる。

吸殻が捨てられる便器は和式大便器の場合がほとんどで、捨てられやすい形状であることが一因する。和式便器の場合ほとんどが洗い出し式であり、洋式のサイホン式やブローアウト式のような吸引作用がないために、捨てられた吸殻がいつまでも流れずに便器に残ったり、最悪の場合便器内に蓄積され詰まりがおこる。

特に浄化槽の場合、便器に捨てられた吸殻が浄化槽に流れ込み、煙草のニコチンが槽内のバクテリアに悪影響があり機能障害が発生するばかりか、最初に汚水が入る槽に濾材が入っているタイプの浄化槽もがあり、これがあると詰まってしまうおそれがある。

灰皿と間違われることがあるサニタイザーとサニタイザーが繋げられた和風水洗便器

さらに、公共の施設の水洗式トイレでは水洗便器の洗浄水に尿石防止剤や消毒薬剤を添加する装置であるサニタイザーが主にデパート、駅、ホテル、劇場、病院などの衛生面や快適性を重視する施設の、男性トイレでは小便器に、女性トイレでは和式大便器洋式大便器の便器洗浄管(便器への給水管)に組込み連結して設置されることが多いが、このサニタイザーの形状が灰皿に似ているためにトイレ用灰皿と間違えられ煙草の灰がサニタイザーにすり付けられることがあり、特に和式大便器に設置されている場合、排便位置正面または真横辺りの位置にサニタイザーが設置されることが多く、排便・排尿時にしゃがんだ姿勢の時に目線の高さとほぼ同じ高さに設置されていることから、トイレ用灰皿と間違えられ煙草の灰がサニタイザーにすり付けられることがあり、煙草の灰や繊維などの異物がサニタイザー内に入り込むとそれが煙草の灰や繊維が便器に排出される薬剤の溶液と共に洗浄水に混じって便器に出てきたりするどころか、機器内の弁体に入り込むと機器の作動状況や機能に障害が出て、サニタイザー内のフロート弁などの弁体の動作に影響し、サニタイザーから便器に排出される薬剤の溶液の量や濃度が変わってしまうなど、サニタイザーの機能が著しく低下したり場合によっては弁体内に煙草の灰や繊維が詰まってしまうと故障の原因になりサニタイザー内に水が入り込まなかったり、あるいはフロート弁の動作が完全に妨げられるとサニタイザーから水漏れして床材等の損害が発生し、水漏れした水は薬液を含んだ水であるために床材等付帯機器の腐食が発生するおそれがある。

悪臭源としてのたばこ

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たばこの煙にはアセトアルデヒドアンモニアスカトールをはじめとする臭いの元となる成分が200種類以上含まれており、消臭剤・芳香剤市場では主な悪臭源のひとつに「たばこの臭い」が挙げられているが、喫煙者は嗅覚疲労により感じにくくなる。アンモニア、スカトールは糞尿の悪臭成分で、それらを燃焼させることでより強い悪臭となる。また煙にはタールが含まれているため、衣服やエアコンのフィルターなどに吸着した臭いは取れにくい。

火災とたばこ

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この節の加筆が望まれています。
主に: 世界的観点からの記述

歩行喫煙

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記事の体系性を保持するため、リンクされている記事の要約をこの節に執筆・加筆してください。(使い方)

詳細は「路上喫煙」および「歩きたばこ」を参照

電子機器に対しての喫煙の害

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マイクロソフト社はハードウェアの問題を最小限に抑える方法のひとつとして、コンピュータの周囲で喫煙しないことを薦めている。各金属接点に付着することにより接触不良を起こす原因となる。また空気の通り道にタールが付着することによりそこへゴミが張り付き、温度上昇やトラブルの原因となる。たばこの煙は、かつて汎用機などで使われた半密閉型ハードディスクドライブ等に対し特に悪影響があり、その寿命を縮めるといわれた。これは精密機器である磁気記録ディスクの表面にある磁性体の溝が、たばこの煙の粒子より当時は大きく(溝が小さいから不安定というのは誤解)、この溝に煙がかかることで読み書きが安定しないからである。

健康への影響

たばこの喫煙、また受動的喫煙環境はIARC発がん性でグループ1(発がん性あり)に分類される。世界保健機関 (WHO) によると、世界で喫煙による死亡者は年間600万人、全世界で、今日喫煙をしている人々の半数である6億5千万人は、喫煙が最終的に原因で死亡するとし、受動喫煙ががんなどの深刻な健康被害を引き起こすことに疑問の余地はないと主張している。 また世界医師会は、非喫煙者は受動喫煙によって、毎年数十万人が死亡しており、職場の受動喫煙によって死亡する労働者は毎年およそ20万人いるとの声明を発表し、「喫煙をはじめとしたたばこ使用は、すべての臓器を侵し、ガン・心臓病・脳卒中・慢性閉塞性肺疾患・胎児への傷害などの主要な原因となっている。」とし、また「4000種以上の化学物質、50種以上の発ガン物質などの有害物質を含むたばこ煙にさらされる非喫煙者は、肺ガンや心臓病などの病気で命を脅かされている。」と主張した。

喫煙が健康に有害であることを前提とし、たばこ規制に取り組む国際組織は、世界医師会 (World Medical Association)、国際薬学連合 (International Pharmaceutical Federation)、国際歯科連盟 (World Dental Federation)、世界医療従事者協会 (World Health Professional Alliance)、世界理学療法連盟 (World Confederation for Physical Therapy) がある。

日本でも健康に影響する最大の原因である。欧州委員会は、喫煙による死亡を70万人、交通事故を4.3万人、自殺3.3万人、他殺1.8万人としている。

たばこ関連疾患

ニコチンには依存性があるため、禁煙が困難である場合もある。
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記事の体系性を保持するため、リンクされている記事の要約をこの節に執筆・加筆してください。(使い方)

たばこの喫煙に関する疾患の一覧」および「女性による喫煙の健康への影響」も参照

ニコチン依存症

詳細は「ニコチン依存症」を参照
【依存薬物】
【依存】

タバコ | 32%
ヘロイン | 23%
コカイン | 17%
アルコール | 15%
抗不安剤(鎮痛剤や睡眠剤を含む) | 9%
大麻 | 9%

ニコチン過剰摂取

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がん

喫煙と肺がんの相関関係(アメリカの男性)。1年ごとの喫煙率の増加(左)と肺がんの罹患率(右)を示している。喫煙率増加に約20年遅れて肺癌の罹患率が増加している。ただしこのグラフには大規模調査の行われていない1960年以前の出所不明のデータが合成されており注意が必要である。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の肺。肺気腫に罹患し、黒色炭素(black carbon)が見られる。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)所蔵。1973年。
喫煙に関する肺の図を広げる米軍医療専門家。横須賀米海軍基地の小学校。2003年。

呼吸器疾患

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循環器疾患

妊娠中の喫煙による影響

詳細は「喫煙による妊娠への影響」を参照
喫煙による妊婦の疾患一覧」および「受動喫煙による妊婦の疾患一覧」も参照

免疫低下・感染症

歯科疾患

喫煙によるニコチンが歯周病のリスクファクターとなることが報告されている。皮膚粘膜から吸収されたニコチンによりサイトカイン好中球マクロファージ線維芽細胞に影響を与える事で免疫応答炎症反応歯周組織の再生や修復に影響を与えるほか、歯肉の血管収縮により酸素分圧の低下した歯周ポケット内部で歯周病の原因となる細菌の定着や増殖が促進される可能性も指摘されている。疫学的には喫煙によるオッズ比が1.66と報告されているのみならず、受動喫煙でもオッズ比1.57と報告されている。さらに、喫煙者においてニコチンの血管収縮効果により炎症反応が抑制されていることから実際には歯周病の患者が喫煙者では隠れている可能性も指摘されている。カナダのたばこの包装には、進行した歯周病の写真と「たばこは歯周病を起こす」というメッセージが表示されている。

精神疾患

神経疾患

その他の疾患

受動喫煙者への影響

詳細は「受動喫煙」を参照

非喫煙者が喫煙者のたばこ煙を吸う受動喫煙により、肺がんや虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群などの危険因子になっているとされる。受動喫煙者の死亡率は10万人に5000人、すなわち20人に1人であると言われている。

受動喫煙を及ぼすたばこ煙を環境たばこ煙と呼ぶこともあるが、1997年2月にカリフォルニア州環境保護庁(Ca-EPA)が発表した「環境たばこ煙曝露による健康影響」(Health Effect of Exposure to Environmental Tobacco Smoke)では、環境たばこ煙は、肺がん、副鼻腔がん、心臓病、冠状動脈疾患、乳幼児突然死症候群、低体重児、未熟児、気管支喘息、慢性呼吸疾患などの原因になると言われている。また伊佐山芳郎は、アメリカでの受動喫煙が原因の肺がん死亡率は10万人中700~1000人であり、心筋梗塞死は10万人中3000人が死亡すると推定されると主張した。

平山論文

詳細は「平山論文」を参照

国立がんセンター長の平山雄は1966年(昭和41年)から1981年(昭和56年)にわたって、40歳以上の健康な妻91,540人の中から発生した200人の肺がん患者を疫学調査し、夫が喫煙する家庭では、非喫煙者の妻が肺がんにかかって死亡する危険性があるとした。この平山論文は受動喫煙が持つリスクを世界で初めて指摘したものだが、調査手法の不備について批判も受けている。 1985年2月12日、フランスのリヨンでWHOの機関である国際がん研究機関の医学専門家が50人集まり、たばこ煙はヒトへの発がん性があるか否かについて最終的な結論をだす会議が開かれ、平山も参加した。化学的、生物学的、疫学的に検討され、受動喫煙についても日本を含む各国の研究内容の一つ一つについて詳しい検討、批判、議論を行った。会議最終日には満場一致で「たばこの煙(主流煙、副流煙)のヒトへの発がん性の証拠は十分」であると結論された。

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出典:wikipedia
2018/07/08 02:56

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