増城区(ぞうじょうく)は中華人民共和国広東省広州市に位置する市轄区。2014年以前は増城市(県級市)であった。
増城区は広州市東部に位置し、南は東莞市と、東は恵州市と、北は従化区及び竜門県と接している。
201年、後漢により南海郡の7番目の県として設置された。新たに設置されたことから増城県と命名された。1993年12月8日に県級市(増城市)に昇格し、2014年1月25日に区制施行し、増城区となった。
市内では普通話のほか、主に広東語と客家語が使用される。正果鎮にはシェ族の村があり、シェ語も使用されてきた。
4街道、7鎮を管轄する
鉄道駅や地下鉄がなく、広州市街からの場合、主に広州市汽車站か天河汽車站から茘城と新塘鎮に向けて頻繁に出ているバスが利用される。
2008年のGDPは510.27億元で、総合競争力では広東省の県級市中第1位、全国でも19位と高い。市民一人当たりの総生産額は62054元。2008年の市の財政収入は102.49億元、一般預算収入は26.75億元。
工業では新塘鎮の染色工業、ジーンズなどのアパレル製造が主であったが、近年は広州本田二廠を中心とした自動車工業、自動車用ガラスを含む部品製造、五羊本田をはじめとするオートバイ製造が柱となっている。
農業では、ライチや「絲苗米」と呼ばれる上質の米が特産として知られる。