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学園都市_(とある魔術の禁書目録)とは?

学園都市(がくえんとし)は、鎌池和馬ライトノベル作品『とある魔術の禁書目録』に登場する架空の都市。なお、関連する作中用語も解説する。

目次

  • 1 概要
    • 1.1 歴史
    • 1.2 実態
  • 2 地理
    • 2.1 学区
    • 2.2 交通
    • 2.3 土地・施設
  • 3 政治・体制
    • 3.1 学園都市統括理事会
    • 3.2 外交・国際関係
  • 4 治安・警備
    • 4.1 風紀委員(ジャッジメント)
    • 4.2 警備員(アンチスキル)
    • 4.3 営巣部隊(ユースフルスパイダー)
  • 5 教育
    • 5.1 超能力開発
    • 5.2 教育機関
  • 6 科学技術
    • 6.1 装置・兵器・技術
  • 7 社会
    • 7.1 経済
      • 7.1.1 産業
      • 7.1.2 流通
    • 7.2 生活
    • 7.3 文化
    • 7.4 行事
    • 7.5 社会問題
      • 7.5.1 置き去り(チャイルドエラー)
      • 7.5.2 スキルアウト
  • 8 学園都市の暗部
    • 8.1 暗部組織
    • 8.2 計画・実験
    • 8.3 暗部関連技術
    • 8.4 その他
  • 9 その他関連用語
  • 10 脚注
    • 10.1 注釈
    • 10.2 出典
  • 11 参考文献

概要

とある魔術の禁書目録』シリーズ及び『とある科学の超電磁砲』『とある科学の一方通行』における主な舞台となる巨大な学術機関。

作中世界の二大勢力の一方たる科学サイドを支配する総本山。東京西部に位置する完全独立教育研究機関。あらゆる教育機関・研究組織の集合体であり、学生が人口の8割を占める学生の街にして、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。また、人為的な超能力開発が実用化され学生全員に実施されており、超能力開発機関の側面が強い。

世界の金融経済を回す動脈でもあり、後述の経緯で放棄された際には、不安定になった経済を戦争の利権で取り戻すため、各国で学園都市から流出した技術を利用した殺人兵器の増産に拍車がかかっている。

歴史

詳細な歴史は定かでないが、少なくともアレイスターが学園都市創設に着手してから50年以上経過しており、1947年に一度死亡したことにして日本へ向かった彼が大戦からの復興途上であった土地に目を付け、首都復興の名目を隠れ蓑に設立した。創設当時はアメリカ合衆国と協力関係にあった。冷戦期には、アメリカやソビエト連邦が超能力開発計画に失敗する中、世界で唯一、超能力研究の実用化に成功した。

10月に発生した第三次世界大戦によりロシアから宣戦布告されるも勝利。12月に入り「大熱波」に襲われて都市機能がダウンしてしまい、これに乗じて「科学サイド」の掌握を狙ったコロンゾンの侵攻により占拠されるが、11日をもって「書庫」を利用した学園都市全域並びに全協力機関のブラックアウトを敢行、インフラ復旧のめどが立たないことを理由に集団疎開が宣言され、人口流出が起こり寂れたゴーストタウンと化す。その後、一時的に都市の全機能と引き替えに大悪魔コロンゾンの「暫定封印」を行うが、メイザースの脅威に都市の技術で対抗するため機能がアンロックされる。

実態

その実態は、アレイスター=クロウリーがかつてシチリア島に創設した「テレマ僧院」の欠片をかき集め、徹底的にオブラートに包み込んで科学の形に擬態させた姿。かつてのテレマ僧院と同じく「思春期の少年少女を一カ所に集め、独自の教えを広めて薬物投与も辞さない方法で叡智への接近を試みる」ために作り上げた王国で、アレイスターにとってはテレマの再来(もしくはテレマの隠れ蓑)でもある。

アレイスターが進めている「計画(プラン)」において、「幻想殺し」を有する「上条当麻」を活躍させるためだけに設立され、意図的に警備を緩めたり治安の悪化を招く事により、上条が憤るような事件を誘発させている。問題の解決手段として右の拳しか持たない上条を輝かせられるように構築した結果、影では悲劇と暴力が蔓延る街となった。アレイスターは、こうした設立思想も右方のフィアンマが「聖なる右」の精錬で用いた「ベツレヘムの星」と、ある種似通っていると述べている。

地理

デザインモデルとなった
小田急京王多摩センター駅周辺

東京西部の多摩地域に位置し、東京都のほか神奈川県埼玉県山梨県に面する完全な円形の都市。総面積は東京都の3分の1を占める広さを持つ。総人口は約230万人で、その8割は学生。それぞれ特色のある23の学区から構成されており、それぞれの学区で独自の条例が、学園都市の法律とは別に制定されている。

内陸都市で、海には全く面していない。唯一の山岳地帯である第21学区を除き、基本的に平坦な地形で緑地は少ない。外周は高さ5メートル以上・厚さ3メートルの壁に囲まれ、完全に外部と隔離されている。

テレビアニメ版では立川駅多摩センター駅の周辺地域がデザインモデルとなっている。

学区

【学区】
特徴・機能など
第1学区 | 学園都市全体の司法行政を統括する機関が集約されている。
コンビニなどもシックな色調に統一されたお堅く高圧的な印象の街並みが特徴。
完全武装の警備員が四つ足の装甲ロボットを軍用犬代わりに引き連れて巡回している。
第2学区 | エンジンや爆発物など騒音の大きい分野の研究を行っている学区。
隣接学区に騒音公害が行かないように様々な防音消音設備が備えられている。
また、兵器やシェルターの開発も行われている。
風紀委員(ジャッジメント)」や「警備員(アンチスキル)」の訓練(戦闘演習)施設もこの学区に設置されている。
第3学区 | 学園都市の最先端技術を紹介する国際展示場が数多く並んでいる学区。
学園都市の外交の主役となる。
また、外部からの客を多く招く為に、警備員関係の施設も豊富で、ホテルのランクは学園都市最高である。
一方でセレブ向けの高級燃料を製造する工場なども存在する。
第4学区 | 食品関連の施設が並んだ学区で、テレビや雑誌で紹介されるほどの有名料理店も存在し、世界中の料理が堪能できるという。
第5学区 | 主に大学生が居住する学区で、居酒屋などの成人向けの施設が存在する。
第6学区 | アミューズメント施設を集約した学区。
第7学区 | 主人公たちが居住・通学している、本作の主要な舞台。
中学・高校といった前期・後期中等教育機関を主としており、同校に通う学生や勤務教師たちの生活圏となっている。
また、それに付随する形で生活商店なども立ち並んでいる。
「学舎の園」や「窓のないビル」もこの学区に存在し、また9つの他学区と隣接するせいか雰囲気は雑多である。
第8学区 | 教職員向けの施設・居住区が並ぶ学区。
第9学区 | 伝統工芸からホログラムまで工芸・美術系の学校を集めた学区。
純粋な実力で上下関係が決まり、年功序列が存在しないという学区独自の条例がある。
第10学区 | 学園都市の中で一番治安が悪い学区。
配送業者がわざわざこの学区を迂回して目的地に向かうという逸話すらある。
その影響で土地が最も安く、『他の学区では敬遠される』様々な施設が凝縮されている。
学園都市で唯一の墓地が存在し、他にも少年院や実験動物の処分場、大きな土地を必要とする研究施設や、原子力関連の施設も多数存在する。
過去に一方通行が在籍していた、特例能力者多重調整技術研究所もこの学区に存在していた(現在は廃墟)。
また、「ストレンジ」と呼ばれるスラム街のような地域があり、スキルアウトの根城になっている。
他、隠れた名所として、屋台尖塔という立体駐車場を利用した屋台の密集地帯が存在する。
第11学区 | 学園都市外周に存在し、陸路最大の搬入口となっている。
山積みされたコンテナの荷物はほとんどが学区外へと搬出されるため、スーパーコンビニが稀少な買い物難民地区と化している。
その代わり、家賃が非常に安いためそれなりに住民もいる。
第12学区 | 多種各派の宗教施設が集中し、エキゾチックな街並みを持つ学区。
第13学区 | 幼稚園小学校などの初等教育機関が集中している学区。
第14学区 | 留学生を多く受け入れている学区。居住区は文化圏毎に分れている。
第15学区 | 学園都市最大級の繁華街
各種マスコミ各社が学園都市における本拠を構えており、流行発信街となっている。
第16学区 | 商業区で、他の学区からアルバイトを目的に通う学生が多い。
第17学区 | 自動化された施設の多い工業区。他学区に比べ、人口が極端に少ない。
第18学区 | 第7学区と同様の中等教育機関を主とした学区。
前期・後期中等教育機関が主体の第7学区に対し、「学園」「学院」の形態を取った小中高大一貫教育を主とした学校が多い。
この学区に本拠を構えている学校はほとんどがエリート校である。
第19学区 | 再開発に失敗し急速に寂れてしまった学区。
全体的に街並みは古臭く、現代では既に廃れてしまった蒸気機関や真空管等を調べる研究機関が存在する。
古い技術の実験場として使うために、わざと寂れさせているという噂もあるらしい。
第20学区 | 各スポーツ協会が集中する学区。学力よりスポーツに重点を置いた学校が多い。
第21学区 | 学園都市の水源とも言える学区。
山岳地帯で貯水用のダムが多数あり、飲料用、工業用など多数のパイプによって学園都市全域へ配給されている。
標高200mほどの山頂には天文台が設置される。
大規模な気象台もあり、ドップラー式のレーダードームや分厚い電磁波シールドも完備されていることから、「営巣部隊」の本拠地が置かれ諸々の兵器が保管されている。
第22学区 | およそ2キロ四方の広さを持つ、学園都市最小面積の学区。
地表面積こそ狭いが地下数百メートルまで開発が行われており、その内部では地下施設が発展しているという、学園都市でも際立って『未来未来した場所』である。
地上には一般的な家屋やビルは存在しないが、太陽光発電風力発電に頼れない地下街で用いる大量の電力を補うために設置された、 ビル30階分程度の高さを持つ『巨大なジャングルジム』のように立体的に組み合わさった風力発電のプロペラが並んでいる。
その消費電力の4割が空気や水を循環させる大型ポンプの稼働に利用されている。
円筒型の地下階層は全部で10の階層に分かれており、下層部は丸ごと核シェルターになっている。
地下へ至る道路は直径2キロの外周を這うように螺旋状になっており、上り・下りの車線を合わせると理髪店のポールのような配置をしているらしい。ちなみに道路はオレンジ色の照明で照らされている。
地下90メートルに第三階層への入り口ゲートがある。
地下市街の屋根は体育館のように鉄骨を張り巡らせて重量を分散することで自重を支えているが、いざという時の為に複数の方式で天井を支える設計になっており、地上から天井まで貫く形で立ち並ぶビル群も『柱』としての機能を持たせられている。
各階層の天井部は、地上のカメラが撮影した『星空』をリアルタイムで映し出すプラネタリウムのスクリーンになっており、街の照明も同じ色で統一されているため、階層へ入ると星の海のど真ん中へ飛び込んだような印象を受ける。
内部には「水栽培技術の応用で作られた森」、「水力発電を兼用する川」などの自然も広がっている。
第23学区 | 

一学区を丸ごと航空・宇宙開発分野のために占有させている、一般学生立入禁止の特殊な学区。
スタンプのような丸い枠の中にいくつかの四角形を重ねた図形が学区エンブレム。
民間機の他に、学園都市の制空権を守る為の戦闘機や無人ヘリなどの開発も行われている。
そのため学園都市の中でも機密度が高く、荷物を送るときにも学区名以降を記さない厳重さである。
大覇星祭期間中の警備体制は学園都市内トップクラス。その度合いは産業スパイ監視のために有人バスを用いているほど。
駅は学区の出入り口であるターミナル駅一つだけで、全線をかき集めたその駅は国際空港並みの広さと複雑さを持っている。
また、研究者の多い学区の為か、駅のコインロッカーは完全密閉で冷凍と冷蔵の機能が備わっているが、上条曰く利用料は普通じゃ無い程高価であるらしい。
特殊な学区の為か、車の法定速度も甘く100km/hまで許容されているとの事。
地下には無人天体探査機などを打ち上げるためのサイロ式マスドライバーが存在する。


交通

学園都市モノレールのモデルとなった多摩都市モノレール
(松が谷駅)

学生が多数を占める学園都市では交通手段も学生を中心に運用され、バス地下鉄モノレール(アニメ版では多摩都市モノレールがモデル)などが主な公共交通機関となっている。ただし、学園都市全域に設定された完全下校時刻に合わせて運行ダイヤが組まれている。

学園都市内のバスは全てスクールバスであり、バス停留所も学校施設の名前を使用し、各停留所には番号が振られている。スクールバスの動力は電気、または電気と天然ガスのハイブリッドカーである。操縦形式は基本的に有人だが、大覇星祭などのイベント時は必要に応じてオートパイロットにも切り替えられる。

学園都市内には、各学区間を結ぶ、首都高速道路と同様の高速道路網が形成され、特殊会社「学園都市高速道路株式会社」が保有・管理・運営する。

前述の通り学園都市は外壁で囲まれ、内外を結ぶ交通手段は外壁に設けられた専用ゲートと唯一の空港を通じた空路しかなく、他は全て遮断されている。

土地・施設

学校や教育施設は#教育機関を参照。

窓のないビル
第7学区にある、統括理事長アレイスターの居城。その名の通り窓もドアも一切なく、電力も内部だけで供給されており、外部から完全に遮断されている。出入りには空間移動能力者の「案内人」の送迎が必要となる。
外壁には第一位の「ベクトル操作」を応用した「演算型・衝撃拡散性複合素材(カリキュレイト=フォートレス)」という衝撃波のパターンを計測し最適な振動を行って衝撃を相殺する特殊技術が用いられた装甲板が使用されている。その性能は核兵器すら耐えるほどで、自転エネルギーを使った一方通行の攻撃も全く効かなかった。そのほか、各種の薬品や温度への対策も別に講じられていると考えられる。地下部分にはロケットエンジンが備え付けられており、いざとなれば銀河系を脱出して人工第三惑星として運用することすら可能となっている。さらに内部はユークリッドが崩れた異質な空間となっており、人工重力発生装置まで搭載されている。
12月11日にコロンゾンからの攻撃を受け、これを宇宙へと追放するために緊急で打上げを行う。その後超高速で飛び続けたことが原因で「新天地」へと迷い込み、学園都市に当たる位置へと高速で墜落する。
学舎の園(まなびやのその)
第7学区にある洋風の小さな街。常盤台中学を含む、隣接するお嬢様学校5校がそれぞれの敷地を共用し合う形になっており、基本的に女性しかいない。居住区(学生寮)、商店街、研究・実験施設などが存在する。
街の境界線は大きな柵が設けられ、常時2458台の監視カメラが配備されているなど、強固なセキュリティで守られている。さらに商品や能力開発機材も独自生産されるという自己完結した都市の一画であり、世間知らずの箱入りお嬢様を生み出すともされる。
この街では、喫茶店や洋服店といった各種店舗などの建築物は勿論、横断歩道信号機のデザインも外部と異なる。特に建築物は、フランスパリ市街地をイメージしたデザインで統一されている。中には日本国内ではこの街にしか出店していないイタリアケーキ店も入っている。
出入りするには、鉄道駅の自動改札機と同型の入場ゲートを通らねばならず、交通系ICカードの要領で、非接触型ICカードシステムを採用した許可証を改札機にタッチして出入りする。敷地共用校以外の者が出入りするには、敷地共用校に通う生徒が発行する「招待状」を自動改札機横の有人改札口で提示する(提示した招待状はその場で係員に回収される)。入場ゲートは大小合わせて8箇所設けられ、うち5箇所は資材搬入口を兼ねている。
エレメント襲来時には精神衛生のために能力なども駆使して他所とは桁違いの生活環境を整えていたが、木原唯一による常盤台襲撃の巻き添えで外壁が破壊され、暴徒がなだれ込んで蓄えていた物資を略奪されてしまう。
ウイルス保管センター
第5学区にある学園都市製コンピュータウイルスの解析・保管施設。ワクチンソフトのない未解析ウイルスや、研究機関が作製した実験用ウイルスなどがある。
15巻で第23学区の警備を分散させるダミーとして「ブロック」からクラッキングを受ける。
外部接続ターミナル
学園都市内部の独自ネットワークと外部のインターネットを接続・中継する施設。ネットに限らず、学園都市のあらゆる電気通信はここを迂回しなければ一切外部と遮断される。
ターミナルは東西南北に4棟あり、第3学区、第12学区、第2学区、第13学区にそれぞれ北部、東部、南部、西部のターミナルが位置している。
フラフープ
世界最大の粒子加速装置。学園都市の外周の壁に沿う形で、地下200mにサークル状に構築されている。加速段階に合わせて三つの装置があり、速度が上がるにつれて、ファーストサークル、セカンドサークル、サードサークルと、小さな円から大きな円に移行する。
学園都市にとっても重要な施設の一つであり、厳重な警備態勢が敷かれている。ただし内部の異常への対処を最優先に行うため、対処中は外周の警備が手薄になるという欠点がある。
19巻での「迎電部隊」によるテロで立て籠もり場所と脅迫材料に使われる。
博覧百科(ラーニングコア)
第13学区にある様々な学術系施設をまとめてテーマパーク化した施設。植物園と動物園が中心の屋外エリア、水族館のある地下エリア、美術館・図書館・博物館のある高層複合ビル「避雷針」の3エリアに分かれている。
新約7巻で、「人的資源」プロジェクトによる大規模戦闘の中心地となった。
グラウンド・ジオ
第21学区に建設された実験用地殻熱発電所。出力は202万7000kW。1000m級の送熱ロッドを埋設し、内部の液体に溶岩の熱を伝えて取り出すことで発電する。3万2000個のセンサー群でモニタリングされ、高度なコンピュータ制御により3年以上無人操業を続けている。
新約11巻において、上条と食蜂が初めて明確な会話を交わした場所として登場し、物語後半の舞台となる。
天体水球(セレストアクアリウム)
第15学区にあるガラス張りの高層ビル内部に作られた巨大な水族館。水棲動物の観察を目的とするよりも、土地柄もあってか主にデートスポットとしての利用が主。
新約11巻では黒幕の蠢動が潜伏していた。
ダイヤノイド
第15学区にある巨大複合商業ビル。カーボン系の素材で作られた六角柱型の70階建て高層ビルで、第15学区の駅ビルを兼ねている。1階から20階までの下層部は商業エリア、中層には大手テレビ局のテレビオービットが丸ごと入っているほかアクアパレスの通称で呼ばれる世界最大級の噴水が設置された展望台や屋内プールなどが入っており、上層は高級ホテルやマンションとなっている。また、上流階級向けの巨大金庫としての役割も持つ。免震対策としてグラビトン式の人工重力制御装置が設置されており、人工ダイヤモンドの安定生産を行うことが可能で、この設備にさらに手を加えれば重力爆弾と化す。
新約12巻の舞台となり、サンジェルマンと上条たちが激闘を繰り広げた。

政治・体制

建前では日本の一都市であるが、実際には統括理事長および統括理事会が行政立法司法の全てを独自に運営し、その他外交・軍事・経済・警備体制等も独自性が非常に高く、その実態は独立国家に相当する。ただし、日本政府の意地として、学園都市独自の法律は全て条例扱いとなっており、制度としては、香港マカオにおける中華人民共和国特別行政区制度(一国二制度)に似る。最高権力者は統括理事長のアレイスター=クロウリー

10月9日は独立記念日となっており、都市内では祝日である。

学園都市統括理事会

学園都市の司法・立法・行政・軍事・外交などの運営を司る最高機関。12名の理事によって構成され、その上に理事長アレイスターがいる。

組織としては一枚岩ではなく、構成員各々が自分の権益やそれぞれの得意分野を守るために行動することも少なくない。アレイスターによれば替えが利く人員だと言う。

外交・国際関係

上層部が各国の外交官と会うなど、学園都市独自の外交が直接行われている。作中世界における現代の科学技術は全て学園都市からもたらされているので、学園都市は世界中が恩恵を受ける必要不可欠な存在となっている。それ故に国際社会への影響力は非常に大きく、覇権国家的な側面もある。

また、自衛兵器や兵器開発研究の試作品という建前で独自の軍事力を有している(詳細は後述を参照)。必要とあらば他国への軍事介入も辞さず、第三次世界大戦では防衛のためと称してロシア本土への侵攻も行うなど、しばしば行きすぎた行動を取る。ただし、国際的な態度としては常に潔白なイメージを保つ。

なお、魔術サイドとの外交関係についてはとある魔術の禁書目録#用語・世界観を参照。

治安・警備

治安は主に、志願学生から選抜された「風紀委員(ジャッジメント)」と、教員有志による「警備員(アンチスキル)」の、2つの警察組織によって守られている。後述を参照。

学園都市の科学技術や能力開発等の情報は極秘機密に当たるため、警備体制は非常に厳重である。基本的に都市内外は自由に出入りできず、内部の学生でも外出許可を受け取るには申請書類や発信機付きナノデバイスの注射など様々な条件が必要であり、外部の人間は厳重な審査を通った関係業者や学生の肉親にしか許可証が発行されない。

さらに前述の通り学園都市外周は高い壁で囲まれ、外壁上部は常に警備ロボットが巡回し、内部も人工衛星監視カメラなどによって監視されている。ただし、科学的なセキュリティは万全だが魔術には無防備という弱点があり、作中ではしばしば魔術師の極秘潜入や強行突破を許している。

基本的に治安は良いが、能力を利用した犯罪行為などが行われたり、一部の過激なスキルアウトが凶暴な犯罪を起こす事もある。なお、暗部では非合法な活動が横行しているが、これらは厳重に秘匿され表向きの治安上には存在せず、また上層部からの圧力によって警備員が関知出来ないようになっている事もある。

司法機関として第1区には学園都市外の「一審」に相当する学園都市汎用裁判所があり、裁判員制度も採用されている。住民を8割が学生で占めることから裁判員も未成年が多く、それを考慮して大型のコンピュータが問題なく公務を果たせるように補助する。

また、治安上の警戒レベルとして以下の4段階の警備強度(セキュリティコード)が学園都市全域に設定されている。

平時(コードグリーン)
正常な状態を表す。
第三級警報(コードイエロー)
第二級より1つ下の警戒レベル。詳細は不明だが、この時点では学園都市内外の出入りは制限されない。
第二級警報(コードオレンジ)
「テロリストの侵入の可能性がある状態」を表す。この級以上が発令されると学園都市内外の出入りは完全に封鎖される。
第一級警報(コードレッド)
「テロリストの侵入が完全に確定した状態」を表す。最上級の特別警戒宣言。

一方、学園都市が何らかの災害に見舞われた場合は、「営巣部隊(ユースフルスパイダー)」がその後の復旧に当たる。

風紀委員(ジャッジメント)

能力者の学生たちによる学園都市の治安維持機関。原則として校内を管轄とする(校外でも学区内で活動することはある)。メンバーは盾のマークがある腕章を付けている。

完全志願制で、「風紀委員」に入隊するには、「9枚の契約書にサイン」、「13種類の適正試験の受験」、「訓練センターで4か月に及ぶ研修を受ける事」が必須。能力の種類・レベルは問われず、能力以外の技術(初春のハッキング技術など)で入隊する者もいる。しかし、あくまで学生の機関であるので重要な任務に就かされることはなく、装備も必要最小限の物(ゴム弾や信号弾)。上層部の許可なく装備を使用したり、許可なく管轄外で活動すると始末書を書く必要がある。抽選なしで裁判の傍聴に参加できる特別学習枠という制度が設けられている。

警備員(アンチスキル)

教師(大人)たちによる学園都市の治安維持機関。原則として校外を管轄とし、職責・権限も風紀委員の上位に立つ。シンボルマークは三叉の矛(トライデント)を図案化した「Ш」形。

完全志願制で、必要な書類、選抜方法などは風紀委員と同じ。危険手当のようなものはあるが、あくまでボランティア。盾(ライオットシールド)や戦闘用ヘルメット防弾チョッキなどの防具や次世代兵器が貸与されており、暴走した超能力者でも取り押さえられる。危険な職務であることも多く、科学結社との戦いや、第三次世界大戦のように都市外部へ派遣されることもある。

子供たちを守りたいと思う者がいる一方、学生たちになめられないようにするため、学園都市が誇る兵器に搭乗するため、という理由で志願する者もいる。

落し物の届け出や免許の更新といった業務も行っており、中央詰め所は学園都市外で言うところの県警本部のような扱いになっている。

アニメ版『超電磁砲』では「警備員」の傘下の一機関として「先進状況救助隊 ( MAR[Multi Active Rescue] )」という部署が常設で設置されている。

営巣部隊(ユースフルスパイダー)

学園都市災害復旧委員会に所属する部隊。本拠地は第21学区の気象台に置かれている。学園都市のライフラインを復旧させることを第一主義とし、そのためにはどんな汚れ仕事をも引き受ける覚悟を持つ。巨大送風機や放水車、輸送ヘリなどを所有しており、暴徒を鎮圧するためなら少々過激な手段も敢行する。

教育

基本的に学生は、それぞれが通う学校で「時間割り(カリキュラム)」をはじめとする、宿題・試験・補習などの学習を行い、夏休みなどの長期休暇、部活動、放課後の自由時間などを過ごすといった一般的なライフサイクルを送っている。また、学園都市には幼稚園から大学院に至るまで全ての教育課程が揃っているので、基本的に一度学園都市に入学した学生は内部の学校に進学する。

超能力開発

学園都市では全学生を対象に「時間割り(カリキュラム)」という超能力開発が実施されている。学園都市における能力は学力と同等以上に重要視されるステータスであり、レベルの高低がコンプレックスに繋がる事も少なくなく、熾烈な競争社会のようにも描かれる。また、「SYSTEM」と呼ばれる概念が学園都市のスローガンであり存在意義とされる。

詳細は「とある魔術の禁書目録の用語#超能力」を参照

教育機関

とある高校
上条らが通う高校。正式名称は不明。第7学区にある学園都市内でも低レベルの学校で、生徒数も数百名程度。12月3日に「魔神」僧正の暴挙で校舎が崩壊してしまったため、別の中高一貫校の校舎を借りて授業が行われることとなった。
常盤台中学(ときわだいちゅうがく)
美琴や黒子達が通う第7学区にある世界有数、学園都市でも5本の指に入る全寮制の私立の名門女子中学校。学舎の園を形成する学校の1つでもある。学生寮は学舎の園の内と外にある。
「義務教育終了時までに世界で通用する人材を育てること」を目標とした英才教育が施されている。能力開発では汎用性が高い能力の育成に特化し、生徒数は200人前後ながら、2人の超能力者(レベル5)と47人の大能力者(レベル4)を擁する。さらにそれ以外の生徒はすべて強能力者(レベル3)と、名門校の名に恥じない生徒構成となっている。
レベル3未満の能力者は王侯貴族であっても籍を置けないという。また休日でも外出時は制服着用、寮内での能力使用は禁止といった校則がある。学生バスは対爆弾仕様のものを採用しており、シャワールームでは半導体工場から供給される理論純水が利用されている。
12月に発生したエレメント襲来及び大熱波の際には学校内に籠城していたが、A.A.A.を装着した木原唯一の攻撃を受けたことで校舎が破壊されてしまったため「冥土返し」の病院へ避難所を移すことになった。学園都市全機能停止に伴う集団疎開では、自分達の水準での自己学習を進めるため全校生徒が一丸となって行動し、バリ島に滞在している。
柵川中学校(さくがわちゅうがっこう)
第7学区にある区立の中学校。初春や佐天が在籍。
霧ヶ丘女学院(きりがおかじょがくいん)
第18学区にある高等学校。能力開発分野では常盤台と肩を並べる名門校。姫神、風斬、結標などが在籍した。
常盤台とは対称的に、再現が難しい特異な能力の開発を専門に行っている。
長点上機学園(ながてんじょうきがくえん)
第18学区にある高等学校。学園都市の5本指の1つに数えられ、能力開発分野では常盤台と並んでトップを誇る高校。布束や(書類上だけであるが)一方通行が在籍。
上位の能力者でなくても一芸に突出していれば在籍できる。そのためトップクラスの教育機関としては珍しく、無能力者にも門戸を開いている。大覇星祭では常盤台を破って2年連続で優勝している。
繚乱家政女学校(りょうらんかせいじょがっこう)
メイドのスペシャリスト育成を専門にする家政学校。舞夏や鞠亜が在籍。
「メイドに休息は要らない」として原則休日が無い。一部のエリートメイドは、実地研修として学園都市中に派遣されている。
三沢塾(みさわじゅく)
シェア1位の規模を誇る大手進学塾で、学園都市第17学区に支店を置く。
能力開発を中途半端に知ったことでカルト宗教と化した。その後、姫神やアウレオルスとの事件が起こる(第2巻)。

その他にも、名称だけの教育機関として高崎大学(たかさきだいがく)や断崖大学(だんがいだいがく)などが登場している。

科学技術

学園都市では最先端の高度な科学技術が運用され、文明レベルが外部より2、30年進んでいるとされる。隅々までそれらが行き渡っており、生活のあらゆる場面で登場する。

装置・兵器・技術

学園都市製兵器のコードネームに冠される「Hs」は "Hard science"(=自然科学)の略称で、「科学の力によってあらゆる不可思議な闇を薙ぎ払う」という科学万能主義的な意味が込められている。

樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)
世界一の演算能力を持つ超高度並列演算処理器(アブソリュートシミュレータ)。例えば空気中の分子1つ1つも完全にトレースすることで、1ヵ月先の完全な天気予報を可能にする(予報ではなく「予言」とまで称される)。それすらも他の演算の空き時間を利用して1ヵ月分まとめてやっているに過ぎない。実際に実験を行う前のシミュレータとして用いられており、使用には統括理事会の許可が必要。
本体は学園都市の人工衛星「おりひめI号」に密かに搭載されていたが、1巻でインデックスの「竜王の殺息」を受け破壊される。その事実は秘匿され、以降の使用申請は全て却下されることになった。その後、8巻で中枢部品の「残骸(レムナント)」を巡り、事件が起こる。
書庫(バンク)
学園都市の総合データベース。学園都市最大の武器である「科学的な叡智」の集積であり、生徒や能力など学園都市に関わる情報の全て(各学校の成績表を含む超能力開発、能力開発部門の薬品や機材を含む学園都市の全研究データ)が登録されている。学校や病院で使われていないところはないと言われるほどに普及しており、ネット上で誰もが検索機能を利用できる。美琴は毎回ハッキングして機密情報を引き出している。
ネット越しで誰もが利用しているが、その「本体」の所在は知られていない。「樹形図の設計者」の時のような損壊を防ぐために、周囲に知られず機器の中に忍び込ませる形で秘匿されており、ハードウェアも定期的に世代交代が行われている。
プロセッサスーツ
次世代の「書庫」として用意されていた特殊なスーツ。「大熱波」による影響で所在を割り出されないよう、大規模なサーバーシステムには見えないような形で偽装されているが、アネリをフルスペックで常駐させても余りあるほどの莫大な情報処理スペックを有している。駆動モーターや電位伸縮性テープで補強され、1tの装甲車を吹き飛ばすだけのパワーと「演算型・衝撃拡散性複合素材」による防衛機能を備えており、装着者の危険度に応じて装甲の隙間にあるライトが青・黄・赤に変化する。全身の皮膚表面から電気信号で情報を伝えるため、装着者は下着等の薄着でなくてはならない。
「先代」であった総合証券取引所の高速サーバーがスーツの親機を着たA.O.フランキスカに破壊されたことで機能が移譲される。しかし囮として浜面に着せていたスペアの機能と重複して、正しいネットワーク認証が出来なくなっていた。
学習装置(テスタメント)
知識や技術を電気信号として脳に直接記憶させるための装置。しばしば「洗脳措置」とも表記される。妹達の人格データ形成や、打ち止めへのウイルスデータのインストール・アンインストールなどに使用された。
幻想御手(レベルアッパー)
詳細は「とある科学の超電磁砲#幻想御手」を参照
駆動鎧(パワードスーツ)
身体の外側に着用する事で、使用者の身体機能や動作を補助・強化する機械の総称。いくつかのバージョンや種別があるが、基本的には硬い装甲で全面が覆われ、内部には電力駆動の機械装置が備えられ、非常に高い防護性能と運動性能を有している。巨体や重量の割に鈍重ではなく、並み外れた高速運動が可能な機動力を有しているのも特徴。作業用や防護服、災害救助や治安維持など様々な用途があり、兵器としても運用されている。
人間とそれほど変わらない物から二回り以上大きい物まで色々なサイズがあるが、人間が着る物には変わりないため、原則的に人間の外観から逸脱し過ぎない人型二足歩行タイプである。また、脳や人体など内側を補強するタイプもあり、作中では「一定の水準を超えた駆動鎧はサイボーグと変わらない(逆も同じ)」と語られている。
なお、学園都市の外部に売り込む際には安全性と機密情報流出防止の為、技術水準を3,4世代ほど落としグレードダウンさせている(エンジニア曰く「外でもギリギリ再現できる程度の劣化品」)。
HsPS-15
アビニョンを襲撃した学園都市機甲部隊に配備されている最新型駆動鎧。通称「ラージウェポン」。全長2.5mの巨体で、全身に迷彩が施されており、頭部が巨大でドラム缶のような形をしているのが特徴。銃身が異様に太く、シリンダー内で二種類の弾頭を使い分ける事が出来るリボルバー式のショットガンを装備している。状況に応じて最適な調整を行う新型の自動補助装置が搭載されているが、試作機なためか特定の条件でエラーが出る場合がある。
アニメ版などに登場する駆動鎧は基本的にこの機体のデザインが用いられている。アニメ『超電磁砲』にも先進状況救助隊に配備されている機体として登場しているが、こちらでは何故か外部向けの低性能タイプが使われている。
HsAFH-11
第23学区・制空権保全管制センターより発進する、学園都市最新鋭の無人攻撃ヘリ。通称「六枚羽」。6枚の「羽」は機銃やミサイルなどの武装を施され、またそれぞれが関節を持つことから人間のような動きで6方向へ攻撃を行うことが可能。
また規格外の防御や回避も搭載されている。高速飛行時の最大速度は3000km/h(マッハ2.5)。1機で250億円ほどする超高級品である。
HsB-02
学園都市が開発した超音速ステルス爆撃機。7000km/h(マッハ8)を超える超音速巡航が可能で、「地殻破断(アースブレード)」と呼ばれる対地爆撃兵器を装備している。輸送機としても使用される。
HsB-07
HsB-02が第三次世界大戦以後、さらにバージョンアップした機体。
HsF-00
学園都市が開発した超音速戦闘機。全長約80mという巨体ながらマッハ5.7を超えるスピードと飛行機の常識を超えた機動力を実現。常人ではその挙動に耐えられないため、パイロットは肉体を凍結させている
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出典:wikipedia
2018/11/20 13:20

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