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宇宙戦艦ヤマトとは?

宇宙戦艦ヤマトシリーズ > 宇宙戦艦ヤマト
宇宙戦艦ヤマト
ジャンル SFアニメ
アニメ:宇宙戦艦ヤマト
原作 西崎義展山本暎一(企画原案)
監督 松本零士
アニメーション制作 オフィス・アカデミー
製作 讀賣テレビオフィス・アカデミー
放送局 讀賣テレビ
放送期間 1974年10月6日 - 1975年3月30日
1979年9月17日 - 1980年3月10日
話数 全26話
その他 企画時では全52話、放送開始時では全39話の予定だった。
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画ゲーム
ポータル アニメ・漫画・文学・ゲーム

宇宙戦艦ヤマト』(うちゅうせんかんヤマト)は、1974年讀賣テレビ放送日本テレビ放送網放送されたテレビアニメおよび、1977年に劇場公開された総集編のアニメーション映画作品。「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の第1作目である。通称「一作目」「ヤマト」「ヤマト1」「パート1」。

概要

戦争としての戦闘の描写、その中で繰り広げられる人間ドラマと主人公の成長やSFガジェットなどの詳細な設定は、放映当時(1970年代)のアニメーション作品としては斬新な試みが取り入れられた連続作品である。

当初は同時間帯に放送されていた『アルプスの少女ハイジ』(フジテレビ)、『猿の軍団』(TBS)などの影響もあって視聴率が低迷。本来の予定回数(全39話)から全26話に短縮された。

しかし、再放送などで改めて注目され、再編集した劇場映画が公開される頃までには社会現象とも言える大ブームとなっていた。子供のものと思われていたアニメ作品に中・高校生から青年層までの幅広い視聴者が存在していたことを広く示すことになった。その後の『銀河鉄道999』『機動戦士ガンダム』『超時空要塞マクロス』『新世紀エヴァンゲリオン』に至るアニメブームの先駆けとなった。

映画レコード小説漫画アニメ雑誌ラジオドラマキャラクター商品など、アニメビジネスにおいて多くの足跡を残した。後にビデオCDLDDVDテレビゲームなどもリリースされている。続編やリメイク作品(『宇宙戦艦ヤマト2199』)も制作された。

本作品の著作のクレジットはオフィスアカデミーであり、小説や漫画などの形で先行した、いわゆる原作(漫画、小説)は存在しない。(詳細については宇宙戦艦ヤマトシリーズ#知的財産権に関する特記を参照)。

ストーリー

2199年地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国の侵略を受けていた。冥王星に前線基地を建設したガミラスは、地球に対して遊星爆弾による無差別攻撃を加え続け、海は蒸発して地球は赤茶けた姿に変貌し、放射能汚染で地上の生物は死滅する。人類は地下都市を建設し、地球防衛軍を結成して抵抗を続けていたが、科学力の差の前になす術もなく、地下にも放射能汚染が進行し、人類滅亡まであと1年と迫っていた。

そんな中、外宇宙から飛来した1隻の宇宙船火星に不時着し、通信カプセルが回収される。その中には、地球から14万8000光年離れた大マゼラン星雲にあるイスカンダル星から地球に宛てた、「放射能除去装置 コスモクリーナーDを受け取りに来るように」とのメッセージと、外宇宙航海に必要なワープを可能とする波動エンジンの設計図が納められていた。

地球は、九州坊ノ岬沖で250年も前の世界大戦中に沈んだ日本海軍戦艦大和」を隠れ蓑に似せて建造した宇宙船にこの波動エンジンを搭載し、コスモクリーナーの受領のための宇宙戦艦ヤマト」として完成させる。沖田十三を艦長とし、古代進島大介森雪などの乗組員を乗せ、イスカンダル星に向け、1年という限られた猶予の中、宇宙戦艦ヤマトは人類最後の希望を託されて往復29万6千光年の旅に発つ。

ガミラス冥王星前線基地を撃破して太陽系を離脱したヤマトは、宇宙機雷やガス生命体などのガミラスの罠や、原始星団などの自然現象を突破して銀河系外へと踏み出す。一方、ヤマトの存在を目障りに思い始めたガミラス総統デスラーは、将軍ドメルにヤマト討伐の任を与える。次元断層で一戦交えてヤマトを強敵と判断したドメルは、ヤマトの航路の中間地点バラン星までヤマトを誘い込み、バラン基地ごと撃破する作戦を立案・実行するが、作戦内容に反発した部下の密告により失敗し、基地のみを失ってしまう。そのため、ドメルは死刑宣告を受けるが、デスラーはこの処刑執行を握り潰す。

デスラーの温情により最後のチャンスを与えられたドメルは空母艦隊を率いて、ヤマトと七色星団での決戦に臨む。ヤマトは瞬間物質移送器での航空機のワープによる奇襲攻撃に苦戦し、ドリルミサイルで切り札の波動砲を封じられて内部から爆破されかねない窮地に立たされるが、ドリルミサイルの排出と爆発で逆に敵艦隊を撃滅する。生き残ったドメルはヤマト第三艦橋へ接舷し、沖田と言葉を交わした後、ヤマトを巻き込み自爆する。辛うじて生き延びたヤマトだったが、その犠牲は大きく、戦死した乗組員の宇宙葬を行い、再びイスカンダルへ進み始める。

ヤマトはついに大マゼラン星雲まで辿り着くが、そこにはイスカンダル星だけでなく、二重惑星であるガミラス星もあった。罠に嵌ってガミラス星へと引きずり込まれたヤマトは絶体絶命となるが、波動砲で海底火山脈を撃ち抜き、地上に大火山活動を誘発させ勝機を見出す。激戦の末、生ける者のいない廃墟と化したガミラス星を見た古代は、自分たちが犯した過ちを痛感する。そして、自分たちに今できることはイスカンダルへ向かうことであると思い至り、再びヤマトを発進させる。

イスカンダルへ辿り着き、コスモクリーナーDを受け取ったヤマトは、一路地球への帰路を急ぐが、地球を間近にしてガミラス本星での戦闘を生き延びたデスラーに襲撃され、その戦いの中で森雪が命を落としてしまう。恋人である古代は悲しみに暮れ、地球を目前として、雪の遺体を第一艦橋へと連れて行き、ともに地球の姿を眺める。地球を目前にした沖田は、その姿を目に焼き付け静かに息を引き取る。その後、第一艦橋に連れてこられていた雪が蘇生し、古代を始め艦橋にいた全員に喜びが広がった。

そして、西暦2200年、ヤマトは地球へと帰還。地球は蘇り、元の青さを取り戻した。

主な登場キャラクター

宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物一覧」も参照

地球人

沖田十三
ヤマト艦長。52歳。
歴戦の勇将だが、宇宙放射線病に侵されている。イスカンダルへの旅を命を賭けるだけの価値があるものだと考え、ヤマトに乗り込む。
古代進
ヤマト戦闘班長。18歳。
冥王星会戦で兄(古代守)を連れ帰らなかった沖田を当初は信用していなかったが、次第に信頼していくようになる。血気盛んな性格で、命令違反や独断行動をよくとっていたが、航海の中で成長して行き、バラン星での戦闘後、沖田から艦長代理に任命される。
森雪
ヤマト生活班長。18歳。
ヤマト唯一の女性乗組員。後に古代と恋仲となる。
島大介
ヤマト航海班長。18歳。
古代とは親友でありライバル。古代とは対照的に冷静な性格で、イスカンダルへの航海を最優先に考える。
古代守
駆逐艦ゆきかぜ艦長。28歳。
冥王星会戦において、撤退命令を拒否して敵艦隊へ特攻し、行方不明となる。アニメ版ではイスカンダル星で保護されていることが判明するが、松本零士、ひおあきら漫画版では謎の宇宙船を操りヤマトの航海を助ける。

イスカンダル人

スターシャ(スターシァ、スターシア)
イスカンダルの女王。地球へ救済の手を差し伸べる。
サーシャ(サーシァ、サーシア)
スターシャの妹。波動エンジンの設計図を持って地球へ向かうが、ガミラスの攻撃を受け火星に不時着。古代と島が発見したときには既に息絶えていた。

ガミラス人

松本零士漫画版を含む劇中では放射能を含む大気中でないと生きられない種族と描写されており、その性質を遊星爆弾による地球汚染やデスラー艦によるヤマトへの接舷攻撃に利用する。

デスラー
大ガミラス帝国を統べる総統。地球への移住を計画する。
ヒス
大ガミラス帝国の副総統。
ドメル
太陽系方面作戦司令長官。歴戦を潜り抜けてきた名将で、ルビー戦線から凱旋帰国した後、ヤマト討伐に志願する。
ゲール
太陽系方面副司令官。元は司令官だったが、ドメルの着任に伴い降格された。ドメルとは折り合いが悪い。
シュルツ
ガミラス冥王星前線基地司令官。遊星爆弾を使用し、地球環境の改造を行った。

主な登場メカ

宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場艦船一覧」、「宇宙戦艦ヤマトシリーズの航空機・宇宙艇」、「宇宙戦艦ヤマトシリーズの輸送船・特殊艦船」、および「宇宙戦艦ヤマトシリーズの陸上兵器・地上部隊」も参照

地球防衛軍

艦艇

宇宙戦艦ヤマト
本作の主役戦艦。全長265.8m。乗組員数114名。
イスカンダルから提供された波動エンジンの設計図により、地球で最初に光速突破を果たした。元々は選ばれた人類を乗せて地球を脱出するために造られた移民船。
沖田艦
地球防衛艦隊に所属する宇宙戦艦。冥王星会戦において唯一生還した。
突撃宇宙駆逐艦ゆきかぜ
地球防衛艦隊に所属するミサイル艦で、古代守が艦長を務める。同型艦が多数登場するが、全艦撃沈される。

航空機・宇宙艇

コスモゼロ
ヤマト艦載機。運用の位置付けは基本、戦闘班長および編隊長機。
ブラックタイガー
ヤマト艦載機。

ガミラス軍

ガミラス軍の艦艇

駆逐型デストロイヤー艦
ガミラスの中では最もポピュラーな艦艇。ヤマトより旧型の地球艦では全く歯が立たない性能を有している。
高速空母
ガミラスが保有する円盤型の空母。発進前のヤマトを急襲した。
ドメラーズ2世
七色星団の戦いにおけるドメル艦隊の旗艦。艦首両舷に瞬間物質移送器を搭載しており、艦載機をワープさせることでヤマトへの奇襲を行った。
三段空母
ガミラスの精鋭空母。4つの飛行甲板を有する。七色星団の戦いにおいて、ルビー、サファイア、ダイヤ戦線から3隻が召集された。
戦闘空母
ガミラスの精鋭空母。飛行甲板を反転させることで多数の砲門を露出させ、砲撃戦も行うことができる。七色星団の戦いにおいて、オメガ戦線から召集された。
デスラー艦
デスラーの座乗艦で、元はガミラス天井都市にある総統府。艦首に波動砲と同原理のデスラー砲を搭載している。

ガミラス軍の航空機・宇宙艇

ガミラス戦闘機
冥王星前線基地等に配備されている戦闘機。後に偵察の機体の1機がヤマトに鹵獲された。
ドメル式DMF-3型高速戦闘機
七色星団の戦いにおいて第1空母に搭載された戦闘機。通称「ガミラスファイター」。
ドメル式DMB-87型急降下爆撃機
七色星団の戦いにおいて第2空母に搭載された爆撃機。
ドメル式DMT-97型雷撃機
七色星団の戦いにおいて第3空母に搭載された雷撃機。
重爆撃機
七色星団の戦いにおいて戦闘空母に搭載された大型の爆撃機。ヤマトの波動砲口にドリルミサイルを発射した。

ガミラス軍の各種兵器

遊星爆弾
地球に投下されている隕石型の爆弾で、地球上の都市を壊滅へ追いやり、地表を放射能で汚染した。
反射衛星砲
冥王星前線基地に配備されていた拠点防衛兵器。反射衛星を中継して砲撃を行うことができ、事実上の死角がない。

登場勢力・天体

宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」も参照
太陽系
地球
太陽系第3惑星。ガミラスの手によって地表を放射能汚染されており、その放射能が地下都市をも汚染しつつある。
地球防衛軍
地球を守るために編成された軍。ガミラスとの戦いで消耗し切っており、最後の頼みである地球防衛艦隊も冥王星会戦で壊滅した。
火星
太陽系第4惑星。冥王星会戦の最中、サーシャが不時着した。
木星
太陽系第5惑星。波動エンジンに異常を来たしたヤマトがその引力につかまり、木星圏へ引き寄せられた。
浮遊大陸
木星の雲の中の衛星軌道に乗っている大陸。ガミラスによって占領されていたが、ヤマトの波動砲によって消滅した。
土星
太陽系第6惑星。
タイタン
土星の衛星。コスモナイトが微量、埋蔵されている。
冥王星
太陽系第9惑星。ガミラスの前線基地が設置されている。
太陽系サンザー
大マゼラン星雲内にある恒星系。
イスカンダル
サンザーの第8惑星。ガミラス星とは二重惑星の関係。
ガミラス帝国
サンザーの第8惑星を母星とする星間国家。地球の暦で20世紀初め以来、宇宙侵略を着々と進めていたが、母星の寿命が近づいたため地球への移住を計画し、地球人類の抹殺を計る。
オクトパス原始星団
銀河系と外宇宙の境界付近にある8つの原始星で構成された星団。ヤマトはここで3週間もの足止めを食うことになる。
ビーメラ星
銀河間空間に存在する惑星。昆虫型のヒューマノイドによる社会が構成されているが、現在ではガミラスの支配下に置かれ、ガミラスの傀儡と化した女王による恐怖政治が行われている。
バラン星
銀河系と大マゼラン星雲のちょうど中間に位置する惑星。ガミラスの基地が存在する。主星を持たない暗黒の星だが、ガミラスによって打ち上げられた人工太陽が惑星の周囲を周っている。
七色星団
大マゼラン星雲の手前にある星団。それぞれ違った環境の6つの星とガス状の暗黒星雲からなる混成星団。ヤマトとドメル艦隊による決戦が行われた。

用語

波動エンジン
イスカンダルから伝えられた恒星間航行用エンジン。宇宙エネルギーを取り込み圧縮して、光よりも速いタキオン粒子に変換し、それを動力とする。
宇宙キロ・宇宙ノット
本作で使用される架空の単位。宇宙キロは宇宙空間での距離を表す場合に、宇宙ノットは宇宙空間での艦船などの速度を表す場合に使用される。宇宙キロ、宇宙ノットは共に、本作に限らず松本作品で宇宙を舞台とした作品でしばしば使用されるが、実在する距離・速度との換算が作中に明確に登場したことはない。
宇宙放射線病
ヤマトの初代艦長沖田十三が度重なる宇宙戦闘で受けた戦傷により発症する。ヤマト出航前から既に蝕まれており、航海途中に悪化する。本作のリスペクトとして『トップをねらえ!』、続く『トップをねらえ2!』に同様の病名が登場している。
コスモクリーナーD
イスカンダル星所有の放射能除去装置。イスカンダル星のスターシャから、「滅亡したくなければ、受け取りに来るように」のメッセージが地球に送られ、ヤマトは旅立つことになる。
イスカンダル星ではパーツ単位で引き渡され、スケジュールの関係上、地球への帰路の最中に真田志郎により艦内工場にて組み立てられる。地球到着直前、不測の事態により試運転もなしに起動、空気から放射能を除去する過程で酸欠状態を作り出してしまうことが判明、改修が行われた。
そして、ヤマトの帰還とともに、荒廃した地球が元の青さを取り戻す光景が、本作のラストシーンとなった。

スタッフ

#制作体制」も参照

制作の経緯

企画の発端

本作は、虫プロ商事瑞鷹エンタープライズにも籍を置いていたオフィスアカデミーのプロデューサー西崎義展虫プロダクション山本暎一に声をかけ1973年の初め頃に企画を立ち上げた。前2作(『海のトリトン』、『ワンサくん』)を商業的に失敗で終えた西崎はロバート・A・ハインラインの『地球脱出』(後に『メトセラの子ら』に改題)における「地球の危機的状況から脱出して宇宙に移住の地を求める」話に刺激を受けた。これに豊田有恒やクリスタル・アート・スタジオ(スタジオぬえの前身)といったSF界の人材が参加して練られたものである。テレビアニメ草創期に虫プロでアニメの脚本を執筆していた豊田は、当時アニメ界から離れていたが、西崎と虫プロ出身である山本暎一の要請に応える形で参加した。

西崎は、子供の頃に海野十三南洋一郎によるSF冒険作品から影響を受け、透明な飛行機や空飛ぶ戦艦などに憧れていた。

最初の企画案は、藤川桂介と豊田有恒が競合する形で創られた。

藤川案におけるタイトルは『宇宙戦艦コスモ(仮題)』。

一方、豊田案におけるタイトルは『アステロイド6』。『西遊記』を下敷きにして遠い異星に人類を救う放射能除去装置を取りに行くという基本ストーリーで、この豊田案が提出用企画書の原案となった。当時の世相として、公害問題やオイルショックなど大規模な社会問題が頻発し、『ゴジラ対ヘドラ』や『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』『漂流教室』など、1970年代前半には“滅亡”や“公害”をテーマにした作品がブームとなっており、放射能汚染による地球の滅亡と復活という内容には、そうした公害と終末ブームという世相が企画当初から意識されていた。

豊田案の宇宙船は、小惑星そのものにエンジンを組み込んだもので、「岩石宇宙船イカルス」と呼ばれていた。乗員も世界各国から集まる国連形式で構想され、名前や性格などの素案も作成された。その後、岩石宇宙船の内部に戦艦が内蔵された「アステロイドシップヤマト」なるアイデアに変更された。いざという時には岩盤を砕いてアステロイドリングにするという設定の名残が本編に見られる。戦艦は「三笠」のイメージから「長門」に寄っていき、長門ではネームバリューが低いことから「大和」でいいだろう、という話になった。デザインはクリスタル・アート・スタジオの松崎健一が行い、企画書(後述)に描いたのは背景監督の槻間八郎だった。

その後、元虫プロの作家の石津嵐、脚本家の藤川桂介、イラストの斉藤和明、背景美術の槻間八郎が加わり検討が繰り返された結果、敵はコンピュータからラジェンドラ星人に変わり、放射能汚染された地球を救うためにヤマトが放射能除去装置を求めてイスカンダル星を目指すという大筋が完成した。ラジェンドラとの激戦や乗組員の反乱により、1年後に生きて地球に帰還するのは主人公「小竹忍」のみという内容で、この時点でワープ航法や波動砲といったヤマトを象徴するギミックも考案されている。

1973年夏の終わり頃までに『宇宙戦艦ヤマト』の名を冠した企画書が完成。全55ページにおよぶ同企画書は、『ポセイドン・アドベンチャー』や『日本沈没』に触れる導入部から始まり、全52話のプロット、ヤマト艦内の命令系統図、ヤマト本体のスペック、イスカンダル到着までの日程・行程、乗組員の制服・武器、様々な惑星・異星人・宇宙船などに関する諸設定をイメージ・イラスト付きでまとめていた。

1974年の4月頃になって、松本零士がデザインのスタッフとして参加依頼を受けた。これは、設定制作の野崎欣宏の推薦によるものだった。既に『宇宙戦艦ヤマト』のタイトルも読売テレビでの放映も決定していた段階での参加だったが、結果的にキャラクターや個々のストーリー作りなど作品制作に深く関わるようになる。松本は、上記の1973年の企画書にあったキャラクター設定・メカ設定を一新し、1974年5月21日に基本ストーリーの初稿を執筆した。「ガミラス」という名称が初めて使われたのも、この稿である。

さらに監督を務める予定だった山本暎一が、他の仕事のため1974年6月末にヤマトから抜けることになったことにより、松本が石黒昇のサポートを受けながら監督も務めた。松本は、キャラクターやメカのデザインをするとともに、『新選組血風録』を元に若者の集団劇を構成した。

一説では、『セクサロイド』に感銘した西崎が松本にデザイン監修を持ちかけたところ、「全てを任せてもらえるのでなければ」といったん断られたが、上記のように山本が離脱したため、西崎が松本の条件を受け入れることになったとされている。これについて西崎は1978年のエッセイで、『セクサロイド』で機械と人間がうまく共存している描写に共感を覚え、また同作における女性のイメージが自分の理想像になったと述べている。

放映の決定

西崎はテレビ局へ企画を持ち込み、1974年8月に読売テレビに売り込むためのパイロットフィルムが制作された。こうして『宇宙戦艦ヤマト』の放映枠は日本テレビ系の日曜19時半に決まった。企画当初は虫プロでのアニメ制作が予定されていたが、虫プロは倒産し、本作はオフィス・アカデミーで企画製作を行うこととした。なお、『宇宙戦艦ヤマト』の企画は西崎プロデューサーが在籍していた瑞鷹で行われ、フジテレビ系の裏番組『アルプスの少女ハイジ』が瑞鷹の製作番組だったため、道義上の問題から、別会社での製作になったのだという瑞鷹の高橋茂人の見解もある。

なお、当初の企画書では全52話だったが、放送決定時には全39話に短縮された。

『ハイジ』の裏番組になったため『ハイジ』の視聴者である幼児をターゲットとせず、本作は『ルパン三世(旧)』『ゼロテスター』と同じく中学生以上を取り込むことになった。

制作体制

西崎義展をプロデューサーとし、監督は松本零士(絵コンテ・美術・設定デザインも担当)、演出は石黒昇が担当。松本のキャラクター原案を元にしたキャラクターデザインは岡迫亘弘。SF設定は豊田有恒。スタッフの多くが虫プロダクション(旧虫プロ)の出身者により占められた。山本暎一、藤川、宮川、石黒昇などのメインスタッフは前年の西﨑プロデュースの虫プロ作品『ワンサくん』から続投である。

演出の石黒昇は、アニメに初参加だった監督の松本零士をサポートし、絵コンテを全てをチェックして、西崎と松本のイメージを画面作りに反映する演出作業を行った。石黒はSF好きということもあり、無重力での爆発などヤマト独特の爆発フォルムを産み出したり、さまざまな自然現象のエフェクトアニメーションにも手腕をふるった。作画面では、岡迫と芦田豊雄の虫プロ系と、小泉謙三のスタジオメイツと白土武タイガープロダクションと主に東映動画(現・東映アニメーション)の仕事を主にしていた作画プロダクションに二分された。そのため、作画監督によってキャラクターの顔が異なり、そのことは逆にアニメファンにアニメーターの個性を認識させる一因となった。オープニングやバンクのヤマトの作画は泉口薫が担当した。

構成と監修でクレジットされている映画監督の舛田利雄は、西崎プロデューサーに監督とストーリーの監修を依頼されたが同時期に既に制作に入っていた東宝映画『ノストラダムスの大予言』の仕事のため、企画会議に3度出席しただけで実際にはテレビシリーズには直接タッチしていない。

初期の企画担当者で基本設定を考案した豊田有恒は、裏番組の『猿の軍団』の原作者の1人となったことから、脚本は執筆せず、監修という立場でSF設定の助言をするにとどまった。

企画段階から参加して企画書をまとめた山本暎一は「宇宙戦艦ヤマト」のロゴをデザイン。一旦は別の仕事の海外取材をしていたが、西崎プロデューサーの要請で復帰。各話のラフを担当した上に脚本を執筆してヤマトを人間ドラマ中心にシフトさせた他、脚本と絵コンテのチェックの役目を負った。

富野喜幸安彦良和らが制作スタッフとして参加しており、主に絵コンテを担当した。ただし富野は「ヤマト」制作への参加は当初から乗り気ではなく、強引に発注された絵コンテのストーリーが気に入らず内容を改竄して、参加は第4話のみに留まる。西崎主導の作品と分かって縁を切るために喧嘩を売ったのだと富野は自著で回想した。ただし富野はプロデューサーとしての西崎については評価しており、『機動戦士ガンダム』を制作した理由もライバルとして評価する西崎を打倒するため、ロボットものを使ってでもヤマトを潰すためだったと公言している。

なお、監督については、クレジットされていた松本零士ではなく、実質的には、製作総指揮をとっていた西崎義展だった。三共と東北新社のパチンコの訴訟で、東京地方裁判所は各証拠に基づいて「本件映画の監督は、映画における表示では補助参加人P1とされていたが、その制作に当たっての実質的な監督業務は、P2が行った」という「当裁判所の判断」を下している。松本自身も、著作者人格権裁判の後、2004年に西崎と交わした和解書で自身は「総設定・美術・デザイン」の担当であり、「監督」は西崎であったことを確認している。

音楽面では、音楽とストーリーの融合性も当初から重視していた西崎は、『ワンサくん』で組んだ宮川泰を引き続き起用し、山本暎一と相談しながら、迫力あり、かつ番組の基本テーマを強調するような音楽を製作するよう依頼した。西崎の強い意向で、フルオーケストラ(第1作は正確にはビッグバンド型式)をバックにした主題歌や楽曲が宮川泰の手で作曲された。なお、『ヤマト』以前は予算の制約からこのような例は多くなかった。本作から、アニメ音楽のサウンドトラックはオーケストラが増えて、ビデオが

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出典:wikipedia
2020/04/01 01:29

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