平岸(ひらぎし/Hiragishi)は、北海道札幌市豊平区にある地区。
「ひらぎし」の地名は、アイヌ語のピラ・ケシ(崖の端)に由来。この地区には豊平区の行政をつかさどる豊平区役所を始め札幌市営地下鉄南北線の平岸駅、南平岸駅があり、豊平区の中心的な地区となっている。
また、この地区の中心を南北に通る平岸街道(国道453号)沿いにはマンションや飲食店が建ち並び、人通りも多い。
1871年5月、仙台藩重臣の水沢城主・留守氏(伊達氏一門)家中202名が、現在の岩手県奥州市水沢より入植して開拓が始まる。開拓使時代より平岸地区一帯はリンゴの生産がたいへん盛んであったが、1972年札幌オリンピックを境に急速に宅地化し、いまでは豊平区役所から国道36号までの中央分離帯に植えられているリンゴ並木を除き、その面影はほとんどない。
豊平区のキャラクター「こりん」が、リンゴ生産が盛んであったことを伝えている。
ハドソンの創業地である。また、かつてはラルズやHTB北海道テレビの本社が存在していた。