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成田国際空港とは?

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この記事は過剰な画像のため読みにくくなっています。ウィキペディアは百科事典であり、画像投稿サイトではありません。ノートページにて、ページ容量肥大化の原因になるため、似たような画像を複数枚使用するのを控えるよう要請されています。(2019年10月)
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成田国際空港
Narita International Airport



IATA: NRT - ICAO: RJAA
【概要】

【国・地域】
日本
【所在地】
千葉県成田市芝山町
【母都市】
東京
【種類】
民間、商業
【所有者】
成田国際空港株式会社(日本国政府出資)
【運営者】
成田国際空港株式会社
【運用時間】
6:00 - 23:00(例外24:00)
【開港】
1978年5月20日
ターミナル数 3(旅客ターミナル)
【敷地面積】
1,111 ha
【標高】
43 m (141 ft)
座標
北緯35度45分55秒 東経140度23分08秒 / 北緯35.76528度 東経140.38556度 / 35.76528; 140.38556座標: 北緯35度45分55秒 東経140度23分08秒 / 北緯35.76528度 東経140.38556度 / 35.76528; 140.38556
【公式サイト】
https://www.narita-airport.jp/jp/
【地図】

NRT
成田国際空港の地図を表示
NRT
千葉県の地図を表示
NRT
日本の地図を表示
成田国際空港の位置
【滑走路】

方向
ILS
【長さ×幅 (m)】
【表面】

16R/34L IIIb 4,000×60 アスファルト
16L/34R I 2,500×60 アスファルト

【統計 (2017)】

【旅客数】
40,687,040人
【貨物取扱量】
2,262,899t
【発着回数】
251,639回
【リスト】

空港の一覧
第1ターミナル
第2ターミナル
第1ターミナル北ウイング
第1ターミナル南ウイング
第2ターミナル到着階
第3ターミナル

成田国際空港(なりたこくさいくうこう、: Narita International Airport)とは、千葉県成田市南東部から芝山町北部にかけて建設された、日本最大の国際拠点空港である。空港コードNRT

目次

  • 1 概要
    • 1.1 データ
      • 1.1.1 着陸回数
      • 1.1.2 旅客数
      • 1.1.3 貨物量 (トン数)
    • 1.2 飛行場施設
    • 1.3 空港機能
    • 1.4 A滑走路
    • 1.5 B滑走路
    • 1.6 C滑走路
    • 1.7 新平行滑走路(計画中)
    • 1.8 諸問題
      • 1.8.1 運用・環境面の問題
      • 1.8.2 警備
    • 1.9 貿易港としての機能
    • 1.10 サービス施設使用料
  • 2 歴史
    • 2.1 新空港建設の検討
    • 2.2 新空港建設と反対運動
    • 2.3 開港後
      • 2.3.1 警備体制の見直し
    • 2.4 年表
      • 2.4.1 空港開設まで
      • 2.4.2 成田空港の開港
      • 2.4.3 1980年代
      • 2.4.4 1990年代
      • 2.4.5 2000年代
      • 2.4.6 2010年代
  • 3 施設
    • 3.1 旅客ターミナル
      • 3.1.1 第1ターミナル
      • 3.1.2 第2ターミナル
      • 3.1.3 第3ターミナル
      • 3.1.4 店舗
        • 3.1.4.1 銀行窓口
        • 3.1.4.2 ATM
        • 3.1.4.3 郵便関係
        • 3.1.4.4 制限エリア・免税店
        • 3.1.4.5 カジノ計画
    • 3.2 ビジネスジェット専用ターミナル
    • 3.3 貨物ターミナル
    • 3.4 駅サービス施設
    • 3.5 駐車場
      • 3.5.1 空港内の駐車場
      • 3.5.2 周辺の駐車場
    • 3.6 ホテル
      • 3.6.1 空港内
      • 3.6.2 空港近辺
      • 3.6.3 成田市街地
  • 4 本拠空港・ハブ空港(拠点空港)としている航空会社
  • 5 就航路線
    • 5.1 国際線
      • 5.1.1 第1ターミナル 北ウイング
      • 5.1.2 第1ターミナル 南ウイング
      • 5.1.3 第2ターミナル
      • 5.1.4 第3ターミナル
    • 5.2 国内線
      • 5.2.1 第1ターミナル(南ウイング)
      • 5.2.2 第2ターミナル(国内線エリア)
      • 5.2.3 第3ターミナル(国内線エリア)
    • 5.3 貨物航空会社
    • 5.4 就航予定の航空会社と路線
    • 5.5 就航計画
    • 5.6 増便・減便・運休 発表
    • 5.7 定期路線一覧
      • 5.7.1 国際線
        • 5.7.1.1 東アジア
        • 5.7.1.2 北アジア
        • 5.7.1.3 東南アジア
        • 5.7.1.4 南アジア
        • 5.7.1.5 中央アジア
        • 5.7.1.6 中近東
        • 5.7.1.7 北米
        • 5.7.1.8 中南米
        • 5.7.1.9 西ヨーロッパ
        • 5.7.1.10 南ヨーロッパ
        • 5.7.1.11 中央ヨーロッパ
        • 5.7.1.12 北ヨーロッパ
        • 5.7.1.13 東ヨーロッパ
        • 5.7.1.14 オセアニア・太平洋
        • 5.7.1.15 アフリカ
      • 5.7.2 国内線
        • 5.7.2.1 統計
  • 6 運休・廃止路線
    • 6.1 国際線
      • 6.1.1 アジア
      • 6.1.2 北米
      • 6.1.3 中南米
      • 6.1.4 ヨーロッパ
      • 6.1.5 オセアニア・太平洋
    • 6.2 国内線
    • 6.3 過去に運航されていた路線
      • 6.3.1 国際線
      • 6.3.2 国内線
      • 6.3.3 貨物便
  • 7 空港へのアクセス
    • 7.1 歴史
      • 7.1.1 鉄道路線
      • 7.1.2 バス路線
    • 7.2 鉄道
    • 7.3 バス
    • 7.4 自動車
    • 7.5 タクシー
    • 7.6 ヘリコプター
  • 8 サービス
    • 8.1 トランジットツアー (Narita Transit Program)
    • 8.2 Narita TraveLounge (ナリタ トラベラウンジ)
    • 8.3 成田空港パスポート(N.Pass)
  • 9 周辺施設
  • 10 キャラクター「クウタン」
  • 11 管理会社・成田国際空港株式会社
    • 11.1 姉妹空港提携
  • 12 空港用地内の地名と住所
  • 13 空港内での主な航空機事故
  • 14 発行物
  • 15 成田国際空港が登場する作品
  • 16 成田空港の今後
    • 16.1 新滑走路建設構想
  • 17 脚注
  • 18 関連項目
  • 19 外部リンク
    • 19.1 空中写真・地形図

概要

乗り入れ航空会社数99社、乗り入れ就航都市数137都市141路線(海外115都市118路線「40ヶ国3地域」、国内22都市23路線)、開港から現在までの航空機発着回数は通算約580万回、航空旅客数は通算約10億人と名実ともに日本を代表する空の玄関口であり、日本航空全日本空輸 / エアージャパンジェットスター・ジャパン春秋航空日本バニラ・エア(ピーチ・アビエーション)、ユナイテッド航空日本貨物航空ハブ空港である。近年、LCCターミナルによる格安航空会社の就航により国内線も大幅に拡大している。成田空港の貿易額は日本全体の貿易額の14パーセントを占め(2015年)、1994年以降、常に港湾および空港を含めた国内最大の貿易港となっている。

1978年(昭和53年)5月20日に、成田国際空港の前身である新東京国際空港として開港し、2004年(平成16年)4月1日成田国際空港株式会社法が施行され、空港を管理する新東京国際空港公団 (New Tokyo International Airport Authority, NAA) が、日本国政府による100パーセントの出資で設立された成田国際空港株式会社 (Narita International Airport Corporation, NAA) に改組し民営化(特殊会社化)。「NAA」の略称は、旧公団時代から引き継がれたものである。民営化に伴い正式名称を「成田国際空港」と定めた。

上記の改称以前から、広く「成田空港」もしくは単に「成田」という呼び方が定着している。行先表でも「成田NARITA)」を使用している。

空港法第4条に定める「国際航空輸送網又は国内航空輸送網の拠点となる空港」の一つであり、航空法上の混雑空港(IATAのWSGで最も混雑レベルが激しい「レベル3」)でもある。国際線旅客数・発着便数・就航都市数、総就航都市数、乗り入れ航空会社数、拠点空港としている航空会社数、貿易額において国内最大である。セキュリティは国際空港評価でBest Airport賞を受賞している。

1992年(平成4年)12月6日には、第2滑走路の完成による発着数の増加に備えるべく、当時の単一ターミナルビルとしては世界最大級規模の第2ターミナルが供用開始。さらに2015年(平成27年)4月8日格安航空会社(LCC)専用空港ターミナルビルとして第3ターミナルが供用開始された。同ターミナルは同年度のグッドデザイン賞で高い評価を受け、国内空港初の金賞を受賞している。また一部を除き23時で閉館する第1・第2ターミナルと異なり、第3ターミナルは24時間開館している。

空港内にはファッションブランドから化粧品雑貨家電土産物飲食まで300店舗以上が営業しており、第3ターミナルには国内空港で最大のフードコートを整備、ラグジュアリーブランド免税店を拡充するなどの積極策を打っており、2018年(平成30年)3月期の売上高は前期比14.8パーセント増の1246億円と売上高日本一のショッピングセンターとなっている。

データ

着陸回数

25,000
50,000
75,000
100,000
125,000
150,000
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
  • 国内線
  • 国際線

旅客数

10,000,000
20,000,000
30,000,000
40,000,000
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
  • 国内線
  • 国際線

貨物量 (トン数)

500,000
1,000,000
1,500,000
2,000,000
2,500,000
3,000,000
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
  • 国内線
  • 国際線

飛行場施設

2010年時点での全体計画図(詳細は成田空港レイアウト)

空港機能

日本を代表する空の玄関口(ハブ空港)の一つであるが、歴史的経緯(別項成田空港問題を参照)により開港後40年経過した2019年現在も、建設計画自体が完了していない。開港後の拡張工事も進まず、騒音問題から0時 - 6時 (JST) の離着陸禁止や、羽田空港の拡張、再国際化や24時間運用が進められた。これに対し、成田空港も京成成田空港線の開業によるアクセス向上や、発着枠の拡大、24時までの離着陸容認などで国際的な競争力を高めようとしている。

新管制塔(右)ランプタワー(左)

1992年に供用を開始した第2ターミナルによって管制塔からの航空機視認性が悪化するため、1990年2月から新たな管制塔の建設が進められ、1993年2月2日に旧管制塔から航空管制業務を引き継いだ。旧管制塔は「ランプタワー」として新東京国際空港公団に引き継がれ、管制室は地上管制業務の一部を行う施設として使用される。新管制塔の高さは全高は87.3メートルで、当時としては日本一の高さであり、2017年現在でも羽田空港の管制塔に次ぐ第2位の高さである。新管制塔は高層化に伴う風圧を軽減するために塔の中央部分を中抜けにしたほか、制振装置室を設けて揺れを軽減するなどの対策が施されている。

2013年3月7日にB滑走路用西側誘導路(後述)が供用を開始したことにより、2本の滑走路の最大発着数(時間値)が、1時間当たり58回から64回に増え、年間発着枠も25万回から27万回に拡大された。また、広域マルチラテレーション(WAM)の導入によって、最大時間値は2015年の夏ダイヤの運航から更に68回に拡大されている。

2015年3月の第3旅客ターミナル完成をもって、年間発着枠30万回化のための施設整備が完了した。また地元と空港側が、2019年10月末からA滑走路について24時までの発着を行うことに合意した。2019年2月4日、A滑走路で先行して発着を1時間延長する時期が2019年10月末からと正式に決まった。空港周辺9市町と成田国際空港会社、国、千葉県が「四者協議会」を開催し確認した。また、国は、地元事業への補助率をかさ上げする「成田財特法」を4月から10年間延長する方針を示し従来の5年ごとの延長から、長期事業にも適用しやすくなる。3本目の滑走路建設後・B滑走路延伸後の発着延長も予定されており、10年延長はそれを踏まえた対応である。

A滑走路

A滑走路(第1滑走路)は、関西国際空港の第2滑走路 (06L/24R) と並び、日本国内では最長の4,000メートル滑走路を有している。しかし、新東京国際空港公団による1978年(昭和53年)5月20日の開港以降も、A滑走路34L南端から約800メートルの位置に、反対派の「岩山鉄塔」が建つ未買収地が234平方メートル残っていたため、アプローチ帯を建設できず、本来そこにあるべき900メートルの進入灯を、A滑走路南端から内側へ750メートルに渡って設置せざるを得ず、34Lへ着陸する場合は、3,250メートルの滑走路としてしか利用できなかった。

その後、当該範囲の土地取得と航空法規則改正により2009年度(平成21年度)から、本来の滑走路内にある進入灯を岩山鉄塔の建物を避ける形でアプローチ帯造成と伴に750メートル移設する工事を行い、開港から34年後の2012年(平成24年)12月13日に、4,000メートルの滑走路として本来の運用をようやく開始した。

B滑走路

B滑走路(第2滑走路)は、2002年5月に開かれた日韓ワールドカップに間に合うよう、同年4月18日に、当初計画の長さより短い2,180メートルの暫定平行滑走路として供用開始された。これは滑走路の用地買収が進まず、34R付近にある反対派住民の住居と農地を避けるため、B滑走路の一部を計画時より北16L側に延伸させたためである。延長が短いためB滑走路の離着陸には制約が設けられ、重量の大きなボーイング747以上の大型機と貨物を含む長距離国際線には使用できず、中小型機と国内線・近距離国際線のみに使用された。

本来の長さである2,500メートルへの延伸は、東峰地区にある反対派の敷地を避けるため、条件賛成派の土地を買収して空地となった16Lを西方向へ320メートル延長する案が提示された。2006年8月開催の100回に及ぶ公聴会意見を踏まえて、同年9月11日に当時の国土交通大臣北側一雄がこの案を認可し、2009年10月22日から2,500メートルでの供用が開始された(方角と大臣姓双方の語句から北側延長と言われている)。そのため、進入灯東関東自動車道の上を通っている。

供用開始時期は、当初2010年3月としていたが、2009年3月23日に発生したフェデックス80便着陸失敗事故の影響を受け、NAAと国土交通省が協議をした結果、前倒しでの実施となった(詳細は歴史の節を参照)。B滑走路では2,500メートル化に伴い、重量が大きく長い離着陸滑走距離が必要になる貨物機や、ボーイング747-8エアバスA380An-225を除いた大型機の着陸が可能となった。また、燃料を満載する長距離国際線ではアメリカ西海岸地域やモスクワへ向かう直行便が離陸できるようになった。

しかし、B滑走路に並行する西側誘導路の一部が空港反対派民家とその所有地を避けるため、滑走路側に向かって「への字」に湾曲していた。このため、この部分を走行する航空機は、離着陸機の滑走に合わせて一時待機を余儀なくされていた。これを解消するため、NAAはすでに用地収得済みの「への字」部分について、カーブを緩やかにする改修工事を2010年11月末までに完成させ、2011年3月10日より一時待機は廃止された。これにより滑走路との安全距離が確保され、誘導路上での一時待機がなくなり発着効率が大きく向上した。

2009年7月30日にはB滑走路東側に新誘導路が供用開始され、東側誘導路は「離陸(出発)機専用」・西側誘導路は「着陸(到着)機専用」となり、誘導路の使い分けにより離陸までの時間短縮が可能になった。これにより、第2旅客ビル北側において着陸機がある時に行っていたB滑走路へ入るホールド(待機)は廃止され、ホールドスポットも廃止された。また2012年度末に新たにB滑走路西側誘導路と第2旅客ビル地区とを結ぶ誘導路増設工事を進めていたが、2013年3月7日より、約720メートル延長された新誘導路と横堀地区エプロンを供用開始した。西側誘導路の整備により、第2旅客ターミナルビルのサテライトから出発した航空機がB滑走路南端から離陸する場合、従来の東側誘導路を通るよりも走行距離が約1,800メートル短縮され、所要時間も約220秒短縮された。

2016年9月には、現在2,500メートルのB滑走路16Lを北側(成田市側)に更に1,000メートル延伸して、3,500メートルにする計画が提示された。

C滑走路

C滑走路(第3滑走路)は、横風用滑走路として長さ3,200メートル・幅60メートルとして計画されていたが、建設工事は中止され、C滑走路用地はC誘導路として使用されている。横風用滑走路が整備された場合、強い北風・南風の際の着陸が容易になり、離着陸の遅れの減少、発着の効率性の向上・発着枠の増大が期待できた。だが空港反対派の熱田派はC滑走路用地内から撤退したものの、C滑走路用地内に別の空港反対派の所有地や、空港反対派支援者・協力者の一坪運動共有地が多数存在しており、またC滑走路南側部分の航空機整備施設区域に接している所には、駐機スポットが7スポット(512番、511番、510番、509番、508番、507番、506番)増設されている。誘導路を滑走路として再整備を行う際は、これらの7駐機スポットを撤去し、新たに駐機スポット用地を確保する必要があった。またC滑走路南側延長線上の山武市富里市および北側延長線上の成田市大栄地区(旧大栄町)が飛行コース下になることから、新たな騒音問題が発生する可能性があった。2009年(平成21年)9月17日、NAAはC滑走路上の6件の一坪共有地について訴訟を起こし、2013年(平成25年)4月25日、2件54人の地主に対して最高裁が持ち分売却を命ずる判決を下し、一連の裁判は4か所でNAAの勝訴、2か所が和解で終結した。

事実上反対運動なども終結し、2015年(平成27年)11月には、C滑走路建設に向けて、地元主導での説明会及び政策懇談会の結果を踏まえて決定された、千葉県と担当省庁および成田国際空港周辺地元9市町の代表者およびNAA(四者協議会)が11月27日に開いた4者間協議会で、第3滑走路となる「C滑走路整備の原案(3,500メートル案)及び第2滑走延伸」が提示された。C滑走路は、東関東自動車道とともに、関東地方全域からのアクセス向上に寄与している首都圏中央連絡自動車道周辺に造成することとされ、具体的な候補地策定作業が進められており、2018年(平成30年)3月13日、四者協議会で合意した。

新平行滑走路(計画中)

エプロン地区の拡張工事の様子

NAAは、新平行滑走路として、横風用滑走路を撤回し、山武郡芝山町にB滑走路から420メートル東に離れた場所に、第3滑走路をB滑走路34Rの先端から南へ平行する形で、滑走路・誘導路を設置する計画変更を発表した。

設置変更の理由として、航空機およびその搭載航法装置、地上支援機器などの発達によって、横風・強風等でのダイバートが大幅に減少したためで、NAAによれば、横風・強風を理由とする、成田空港からのダイバートは、2006年(平成18年)から2015年(平成27年)の10年間で0.03パーセントと極めて少なく、横風用滑走路の必要性は極めて低下していた。そのため平行滑走路を増設、併せてエプロンおよび諸施設の拡大による、成田国際空港の機能強化へと用途変更することとなった。

新平行滑走路の建築を含めた成田空港の機能強化については、成田空港に関する四者協議会(国土交通省千葉県、空港周辺9市町、NAAで構成)で話し合いが行われ、成田空港の機能充実と地域の共生を両立させながら計画されている。

200回を超える住民説明会や地元要望を受けた計画修正を経て、2018年(平成30年)3月13日に四者協議会は機能強化について合意に達した。

諸問題

運用・環境面の問題

2008年、NAAは、B滑走路が2,500メートル化する2010年以降に、年間発着回数を当時の1.5倍にあたる、年間30万回にする試算を「成田国際空港都市づくり推進会議」に提示した。

その実現に向けては、課題が山積していたものの、平行同時離陸や利用時間延長を容認することなどで、実現が目指された。この構想には、世界とりわけ東アジアでの国際ハブ空港としての地位低下防止と競争力強化、容量不足緩和の狙いがあり、国土交通省とNAAで能力増強の検討がなされた。

2010年10月13日に開催された、成田空港に関する四者協議会で、成田空港の容量拡大(30万回)に係る確認書が締結された。NAAは、年間発着能力を、最速で2011年度中に25万回、2012年度中に27万回、2014年度中に30万回に拡大させる方針を出した。

なお周辺地域住民への環境配慮も必要で、成田空港では開港以来、住宅などの防音工事に400億円超、電波障害対策に200億円超など、合計3,200億円超の環境対策事業を実施しており、今後も実施され続ける予定である。法律面でも公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律(騒防法)や特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法(騒特法、事実上成田空港を対象とした騒音地区の住宅等の建設を制限や補償する法律)に基づき、環境対策を実施している。

2010年3月28日より、基本的にA滑走路を離陸専用、B滑走路を着陸専用とする使い分けが行われていた。2011年10月20日より同時離着陸方式が導入され、両滑走路とも離着陸併用となった。2012年10月現在では、運航ダイヤがピークとなる午前、午後の合計約2 - 3時間程度、同時離着陸が行われている。

ただし、航空管制官の目視によって航空機の状況を確認するため、雨天など悪天候時には同方式での運用は停止される。しかしながら2012年度中に航空機の監視装置が高度化され、悪天候時でも同時離着陸運用が可能となった。なお、An-124An-225エアバスA380等の大型機や貨物機はA滑走路への着陸となる。年間発着枠30万回化のための施設整備は、上述の通り2015年3月に完了している。

また、開港以来、深夜23時から翌朝6時にかけての離着陸を原則禁止する「夜間離着陸制限」(いわゆる“門限”)が設定されてきたが、2013年3月31日に、出発空港における悪天候等の航空会社の努力では対応できないやむを得ない場合に限って、“門限”を午前0時まで延長することが可能になったが、2019年10月より24時まで運用開始時間が伸びるようになった。

成田発着枠は昼11時や夕方17時以降のピーク時間帯は既に満杯であり、夜22時台は騒音問題からA滑走路とB滑走路各10回ずつ、計20回までの便数発着制限を設定されており、その影響で夜21時台の発着回数も自主規制されている。

これらの制約もあって、再国際化し24時間発着出来る羽田空港へ定期便を移管する動きもみられているが、羽田空港の混雑のため成田空港との共存が進んでいる。

警備

早朝に到着するバスで空港ターミナルビルに入館する場合、社会情勢次第では入場時に身分証明書の提示を求めることもある。このように、過激派の三里塚闘争が沈静化された現在、空港ターミナルビル内で発見される「不審な荷物」の大半は、置き忘れや所有者の都合で置きっ放しにされる物であり、年間100件近く出動する爆発物処理班の出動も、徒労に終わるケースがほとんどである。このため、空港警備隊は「空港内では荷物から決して離れないで」と、旅行者や利用者に注意を促している。

貿易港としての機能

成田空港は日本の輸出入の拠点であると共に、アジア発北米向け貨物のハブ空港としても機能しており、2017年(平成29年)の輸出額は12兆2444億円、輸入額は11兆3131億円と、東京港名古屋港といった主要港湾を含めても、日本で首位の貿易港の座にある。輸出入品目としては、電子部品・電子機器・医薬品など、軽量で高付加価値の物品が中心となっている。

半導体等電子部品 (6.8パーセント)、半導体等製造装置 (6.4パーセント)、科学光学機器 (5.9パーセント)
通信機 (15.7パーセント)、半導体等電子部品 (10.5パーセント)、医薬品 (10.4パーセント)、事務用機器 (8.4パーセント)、科学光学機器 (6.8パーセント)

また、成田空港には、マグロなど魚介類の輸入通関が多く(平成29年3万7508トン)、成田漁港の別名がある。

サービス施設使用料

国際線(出発のみ)、国内線旅客に対し、空港使用料として、旅客サービス施設使用料(PSFC)、旅客保安サービス料 (PSSC) を、航空券の発券の際に合算徴収している。

従来は、国内線旅客に対しては無料であったが、2015年(平成27年)4月8日の第3ターミナルオープンに伴い、国内線でも徴収することになった。

歴史

新空港建設の検討

1960年代になると、大型ジェット旅客機の増加に加え高度経済成長により年々増大する国際輸送における航空機の重要性が高まったため、滑走路の拡充による発着能力の向上が望まれた。加えて、1960年代中に就航すると予想され、日本航空も発注した「ボーイング2707」や「コンコルド」といった超音速旅客機の就航にも備え滑走路の長大化も求められた。そのため羽田空港の再拡張により当面の航空需要に対応することとされたが、運輸省による検討で、

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