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旗を高く掲げよとは?


【作詞】
ホルスト・ヴェッセル(1929年)
【作曲】
ペーター・コルネリウス(1865年)
【採用時期】
1930年

【試聴】

旗を高く掲げよ

旗を高く掲げよ』(はたをたかくかかげよ、Die Fahne hoch! ディー・ファーネ・ホーホ)は、ドイツ国家社会主義ドイツ労働者党の党歌。別名『ホルスト・ヴェッセルの歌』(Horst-Wessel-Lied ホアスト・ヴェセル・リート)。

目次

  • 1 概要
  • 2 歴史
  • 3 楽譜
  • 4 歌詞
  • 5 日本語版歌詞
    • 5.1 世界音楽全集 第51
  • 6 出典
  • 7 関連項目

概要

原曲とされるペーター・コルネリウスの1865年の歌曲
( midiファイル)

歌詞は1929年ドイツのナチス突撃隊員であったホルスト・ヴェッセルが、ゲッベルスの創刊した新聞『デア・アングリフ』に投稿した詩が元となっている。この詩は、共産主義者のヴィリ・ブレーデルによって赤色戦線戦士同盟のために書いた詩を、ヴェッセルがナチ党活動に合うように編集したという説がある。

アルフレート・ワイデマン(Alfred Weidemann)の研究によると、メロディは1865年にペーター・コルネリウスが作曲したものが元になっている。当時このメロディには別の歌詞がつけられ、バーなどでラブソングとして歌われ親しまれていた。またゲオルク・ブロデリク (Georg Broderick) によると、軽巡洋艦ケーニヒスベルクの退役軍人により歌われていた「ケーニヒスベルク・リート」も同じメロディーで歌われていたという。

歴史

ホルスト・ヴェセルの墓に集まったヒトラーらナチ党幹部(1933年1月22日)

ヴェッセルは1930年1月14日に愛人であった娼婦のエルナ・イェニケの部屋で銃撃され、2月23日に病院で死亡した。当時の司法記録によれば、犯行は1929年以来非合法化されていたドイツ共産党の軍事部門である赤色戦線戦士同盟のメンバー、アルブレヒト・ヘーラーによるものとされている。ヘーラーはイェニケの雇い主に2人の仲を裂くよう依頼されていたが、いきなり銃を乱射したという。

事件直後から、ヴェッセルはゲッベルスによりナチス運動の殉教者に仕立て上げられる。ゲッベルスは彼を「国家社会主義者のキリスト」と讃えるキャンペーンを行った。1930年3月1日、ナチ党機関紙「フェルキッシャー・ベオバハター」にこの詩が掲載されると、経緯は不明だがメロディーがつけられて党員の間で流行した。ナチ党がヴェッセルの盛大な葬儀を行うと、突撃隊員や参加者はこの歌を合唱したという。ゲーリングの回想によると、この時ゲッベルスは「これだ、これだ」とつぶやきつづけていたという。葬儀の後、この歌はナチ党の党歌として採用された。当時、ナチ党は数多くの党歌を採用していたが、この歌は最も有名な党歌となった。敵対政党はこの歌を替え歌にして、ナチ党を揶揄した。

1933年のヒトラー内閣の成立以降、ヴァイマル共和政時代の国歌であったドイツの歌と並んで第二国歌的な扱いを受けた。また、スペインのファランヘ党、イギリスのイギリスファシスト連合等のファシスト政党でも歌詞を変えて歌われていた。

1945年第二次世界大戦敗戦後、西ドイツではドイツ刑法第86a条が施行され、ナチ党のシンボルである『旗を高く掲げよ』を公の場で歌ったり演奏したりすることが禁止された。この法律は東西再統一後のドイツでも有効である。2011年、Amazon社Apple社が、『旗を高く掲げよ』の音楽ファイルをウェブサイトでダウンロード販売対象としていたため、ニーダーザクセン州警察から取り調べを受ける事態となった。両社は当局の要請に従い、この歌をウェブサイトから削除した。

一方、敗戦国と化した祖国から海外に離散した元ドイツ軍兵士たちがこの歌を愛唱していたという目撃談は数多い。相当数の元ドイツ軍人が入隊していたフランス外人部隊の兵士達がインドシナの戦場でこの歌を歌っていたという話、また第二次世界大戦後にアメリカに渡り、同国のロケット開発計画に関わったドイツ人技術者たちが酒場でこの歌を合唱していた話などが記録に残されている。近年ではイギリスのパンク・ロック・バンド、スクリュードライバーによってカバーされている。その他にも、チリ海軍海兵隊コマンドスでは、この歌の替え歌が隊歌として歌われている。一方ギリシアでは、極右政党「黄金の夜明け」の党の歌にこの曲のメロディが採用されている。

楽譜

歌詞

下記は正式な訳文ではない。

ドイツ語 日本語
Die Fahne hoch!
Die Reihen fest (/dicht, sind) geschlossen!
SA marschiert
Mit ruhig (/mutig) festem Schritt
|: Kam'raden, die Rotfront und Reaktion erschossen,
Marschier'n im Geist
In unser'n Reihen mit :|
 | 旗を高く掲げよ!
隊列は固く結ばれた!
SAは不動の心で、確かな歩調で行進する
(繰り返し)
赤色戦線と反動が撃ち殺した戦友たち、
その心は我々の隊列と共に行進する
Die Straße frei
Den braunen Bataillonen
Die Straße frei
Dem Sturmabteilungsmann!
|: Es schau'n aufs Hakenkreuz voll Hoffnung schon Millionen
Der Tag für (/der) Freiheit
Und für Brot bricht an :|
 | 褐色の衣を纏った軍勢に道を空けよ
突撃隊員に道を空けよ!
(繰り返し)
期待に満ちて何百万もの人々が鉤十字を見上げる
自由とパンのための日が明けるのだ
Zum letzten Mal
Wird Sturmalarm (Sturmappell) geblasen!
Zum Kampfe steh’n
Wir alle schon bereit!
|: Schon (Bald) flattern Hitlerfahnen über allen Straßen (über Barrikaden)
Die Knechtschaft dauert
Nur noch kurze Zeit! :|
 | 遂に突撃信号(突撃ラッパ)が吹きならされる!
我々は皆、既に戦いの準備を整えている!
(繰り返し)
既に(間もなく)ヒトラーの旗が全ての道(全てのバリケード)の上にはためく
奴隷状態が続くのも、後もう少しだ!
最後にもう一度 1 番を歌う。

日本語版歌詞

世界音楽全集 第51

いざ行け! 旗押し立てて!
雄々しく進め,進め
我等の敵を破るところに,
希望(のぞみ)の道は拓く.
我等の敵を破るところに,
希望(のぞみ)の道は拓く.

出典

  1. ^ 熊谷徹『観光コースでないベルリン ヨーロッパ現代史の十字路』高文研、2009年、188頁。 ISBN 978-4-87498-420-8。
  2. ^ [1]
  3. ^ Frerk Schenker (2011年2月4日). “Nazi-Musik: LKA ermittelt gegen Apple und Amazon”. ハノーファーシェ・アルゲマイネ. 2016年6月22日閲覧。

関連項目

国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)
思想 | 

ナチズム / 指導者原理 / 人種主義 / アーリア人至上主義 / 反共主義 / 反ユダヤ主義 / 支配人種 / 権威主義 / 民族共同体 / 血と土 / 生存圏 / 第三帝国 / 強制的同一化 / 新秩序(ナチズム)


人物 | 
総統 | 

アドルフ・ヒトラー


後継指名者 | 

ルドルフ・ヘス / ヘルマン・ゲーリング


全国指導者 | 

ヘルマン・エッサー / フランツ・クサーヴァー・シュヴァルツ / ヴァルター・ブーフ / マックス・アマン / ヨーゼフ・ゲッベルス / オットー・ディートリヒ / マルティン・ボルマン / フィリップ・ボウラー / ロベルト・ライ / ハンス・フランク / リヒャルト・ヴァルター・ダレ / ヴィルヘルム・フリック / コンスタンティン・ヒールル / ヴィルヘルム・グリム / バルドゥール・フォン・シーラッハ / アルトゥール・アクスマン / アルフレート・ローゼンベルク / カール・フィーラー / フランツ・フォン・エップ / ハインリヒ・ヒムラー / エルンスト・レーム / ヴィクトール・ルッツェ


突撃隊幹部 | 

フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン / エルンスト・レーム / エドムント・ハイネス / ヴィクトール・ルッツェ / ヴィルヘルム・シェップマン / Category:突撃隊隊員


親衛隊幹部 | 

ハインリヒ・ヒムラー / ラインハルト・ハイドリヒ / エルンスト・カルテンブルンナー / クルト・ダリューゲ / カール・ヴォルフ / オズヴァルト・ポール / ゴットロープ・ベルガー / ハンス・ユットナー / Category:親衛隊将軍


武装親衛隊幹部 | 

ヨーゼフ・ディートリヒ / パウル・ハウサー / フェリックス・シュタイナー / テオドール・アイケ / ヘルベルト・オットー・ギレ / ヴィルヘルム・ビットリヒ / フリードリヒ・ヴィルヘルム・クリューガー / ヴァルター・クリューガー


初期の幹部 | 

アントン・ドレクスラー / ディートリヒ・エッカート / マックス・エルヴィン・フォン・ショイブナー=リヒター / ゴットフリート・フェーダー


ナチス左派 | 

グレゴール・シュトラッサー / オットー・シュトラッサー / ヨーゼフ・ゲッベルス



歴史 | 
草創期 | 

ドイツ労働者党 / 25カ条綱領 / ミュンヘン一揆 / 国家社会主義自由運動 / 大ドイツ民族共同体 / ハノーファー会議 / バンベルク会議 / シュテンネスの反乱 / 権力掌握


ナチス・ドイツ | 

ヒトラー内閣 / ドイツ国会議事堂放火事件 / 全権委任法 / 長いナイフの夜 / ベルリンオリンピック / アンシュルス / チェコスロバキア解体


第二次世界大戦 | 

T4作戦 / ホロコースト / ヒトラー暗殺計画 / ヒトラーの死 / ドイツ降伏


第二次世界大戦後 | 

ニュルンベルク裁判 / ニュルンベルク継続裁判 / 非ナチ化 / 戦う民主主義 / フランクフルト・アウシュビッツ裁判



組織 | 

総統 / 全国指導者 / 突撃隊 / 親衛隊 / 武装親衛隊 / 大管区 / 帝国大管区 / 国外大管区 / RSD / 国家社会主義航空軍団 / 国家社会主義自動車軍団 / 国家社会主義女性同盟 / ヒトラーユーゲント / ドイツ女子同盟 / アドルフ・ヒトラー・シューレ / 国家労働奉仕団 / ドイツ労働戦線 / 国家社会主義公共福祉


シンボル | 

ハーケンクロイツ / ビュルガーブロイケラー / 褐色館 / 総統官邸 / ベルリン・スポーツ宮殿 / ベルクホーフ / ニュルンベルク党大会 / 国家党大会広場 / ナチス式敬礼 / ジークハイル / 旗を高く掲げよ / 突撃隊は行進する / 意志の勝利 / オリンピア / 血染めの党旗


書籍・新聞 | 

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付随用語 | 

ヴェルサイユ条約 / 背後の一突き / 退廃芸術 / シオン賢者の議定書 / ファシズム / 枢軸国 / カール・ハウスホーファー / ハンス・ギュンター


関連団体 | 

ドイツ義勇軍 / ゲルマン騎士団 / エアハルト海兵旅団 / トゥーレ協会 / ドイツ闘争連盟 / ドイツ民族自由党 / 黒色戦線 / オーストリア・ナチス / ズデーテン・ドイツ人党 / ドイツ国家人民党 / 鉄兜団、前線兵士同盟


関連項目:

第一次世界大戦 / ドイツ革命 / ヴァイマル共和政 / 第二次世界大戦 / 連合軍軍政期 (ドイツ) / ネオナチ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2020/02/22 06:29

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