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日本の選挙とは?

この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。

日本の政治

日本国憲法日本法

天皇

国民(主権者)


政府

立法

行政

司法

地方自治


日本の選挙(にっぽんのせんきょ)では、日本における公職選挙制度について述べる。

目次

  • 1 選挙の種別と選挙区
    • 1.1 選挙の種別
      • 1.1.1 国政選挙
      • 1.1.2 地方選挙
      • 1.1.3 特別の選挙(国政・地方)
    • 1.2 選挙区
      • 1.2.1 衆議院議員
        • 1.2.1.1 小選挙区制
        • 1.2.1.2 比例代表制
      • 1.2.2 参議院議員
        • 1.2.2.1 選挙区制
        • 1.2.2.2 比例代表制
      • 1.2.3 都道府県議会議員
      • 1.2.4 市町村議会議員
    • 1.3 比例代表選出議員の選挙方法
      • 1.3.1 政党名の投票
      • 1.3.2 所属政党の移籍の制限
      • 1.3.3 当選枠が比例候補者を上回った場合
      • 1.3.4 小選挙区の得票不足で比例枠を失った例
      • 1.3.5 比例代表制の党派別獲得議席実績
        • 1.3.5.1 衆議院
        • 1.3.5.2 参議院
  • 2 選挙権と被選挙権
    • 2.1 選挙権
      • 2.1.1 衆議院議員及び参議院議員
      • 2.1.2 地方公共団体の議会の議員及び長
    • 2.2 被選挙権
    • 2.3 選挙権及び被選挙権を有しない者
    • 2.4 他の法令上の資格要件との関係
  • 3 選挙の運営
    • 3.1 選挙期日
    • 3.2 選挙の運動期間
    • 3.3 当選人
    • 3.4 選挙の費用
  • 4 選挙の歴史
    • 4.1 公職選挙法制定以前
      • 4.1.1 国政選挙
      • 4.1.2 地方選挙
    • 4.2 公職選挙法制定以後
  • 5 脚注
  • 6 関連項目
  • 7 外部リンク

選挙の種別と選挙区

選挙の種別

国政選挙

地方選挙

特別の選挙(国政・地方)

選挙区

国政選挙においては、衆議院議員総選挙参議院議員通常選挙とで、互いに異なる多数代表制選挙区比例代表制選挙区とが互いに重複して同時に併存している。

衆議院議員

小選挙区制
比例代表制

参議院議員

選挙区制
比例代表制

都道府県議会議員

市町村議会議員

比例代表選出議員の選挙方法

政党名の投票

衆議院選挙で行われる比例代表選挙は政党・政治団体名でのみの投票となっている(拘束名簿方式・名簿届出の個人名の投票は無効扱い)。だが、2005年9月の第44回衆議院議員総選挙に関して、いわゆる「疑問票」の扱いについて以下のような通知が行われた。

参議院選挙の比例代表制は、非拘束名簿方式で行われる。投票用紙に記入された候補者個人が所属する政党の得票とされ、さらに当選順位は個人名での得票数の多い候補者の順となる。また、個人名を書かない場合は、政党名を記入して投票することも可能であり、その場合その政党の得票となる。

所属政党の移籍の制限

日本では2000年以降の国政選挙から、比例当選議員は所属政党が存在している場合において、当選時に当該比例区に存在した他の名簿届出政党に移籍する場合は議員辞職となることになった(公職選挙法第99条の2)。

ただし無所属になることや、当選時に当該比例区に存在しなかった新政党への移籍は議員辞職の必要はない(当選時に存在した政党であっても、自分が比例選出された選挙で該当比例区に候補者擁立しなかった政党には辞職せず移籍可能。具体的な例として、2009年衆議院総選挙みんなの党は衆議院比例区では北海道・東北・北陸信越・中国・四国で擁立しなかったので、北海道・東北・北陸信越・中国・四国の比例当選衆議院議員は議員辞職することなく、みんなの党への入党が可能であった。)。

政党が他政党の比例選出議員を議員辞職させずに入党させるため、一度解党手続きをしてから新党結成する形で事実上の政党移籍は可能である(過去に保守党が他政党の比例選出議員を入党させるために一度解党した上で保守新党を結成したのがこれに該当する)。その場合は一度解党手続きをとるために、解党前の国政選挙の得票による政党助成金が受け取れず議員数による政党助成金しか受け取れないデメリットが存在する。過去の得票数が多かったり入党議員が少ない場合は逆に政党助成金が減ってしまう可能性がある。

また、当該比例選出政党が合併した場合や解散した場合は、比例当選議員は政党移籍において議員辞職せずに移籍可能である(自由党と民主党の政党合併はこれに該当する)。

2016年に結党した民進党では旧みんなの党の比例代表選出議員ゆえに国会法第99条の2の規定により改選まで国会議員職を維持したまま民進党に参加できない旧維新の党の参議院議員5名は共同会派所属国会議員の地位に関する経過規定(党規約附則2条2項)により、2019年9月まで小野ら5名は無所属でありながら党役員への就任や両院議員総会での議決権行使を許されて民進党所属国会議員に準ずる地位を有するものとされたが(政党助成法上の政党交付金配分に絡む議席分にはカウントされない)、産経新聞から『「無所属議員を党所属議員として扱う」という政党政治の根本が問われるような異常な事態』と批判された。

当選枠が比例候補者を上回った場合

日本ではある政党や政治団体の比例名簿の登録者を上回る当選者が出た場合、上回った議席分は次に議席が配分される他の政党や政治団体に配分される。ただし、これは選挙時に限り、補充(繰上げ)の場合は他の政党や政治団体に配分されず、欠員となる。

2005年9月の衆議院選挙において、自民党は東京ブロックで8人分確保したが、重複立候補の小選挙区当選者を除く比例名簿登載者が7人しか残っていなかった。このため、公職選挙法の規定により全員が当選した場合、次に上位を占める政党や政治団体に議席を与えることになり、社民党の候補者(保坂展人)にその1議席を「譲渡」した形になった。

2009年8月の第45回衆議院議員総選挙の近畿ブロックでは、民主党の名簿登載者が2人不足した。その結果については次節を参照のこと。

2017年10月の第48回衆議院議員総選挙において、立憲民主党は東海ブロックで5人分確保したが、重複立候補の小選挙区当選者を除く比例名簿登載者が4人しか残っていなかった、このため、公職選挙法の規定により全員が当選した場合、次に上位を占める政党や政治団体に議席を与えることになり、自由民主党の候補者(田畑毅)にその1議席を「譲渡」した形になった。

小選挙区の得票不足で比例枠を失った例

2009年8月の衆議院選挙において、みんなの党は東海ブロックと近畿ブロックでそれぞれ1人、計2人分の当選枠を確保した。ところが、2ブロックの同党の候補者は全て重複立候補で、かつ当該地域の小選挙区で有効票の10%を得られなかったために、比例復活当選の資格を得ることができなかった。このため東海ブロックの議席は民主党の候補者(磯谷香代子)に割り振られ、近畿ブロックでは民主党の候補者不足(2人)もあって合計3議席が自民党(谷公一谷畑孝)と公明党(赤松正雄)に振り分けられた。

比例代表制の党派別獲得議席実績

いずれも議席獲得事例がある政党に限った。

衆議院
【回】
【年】
【自民】
【希望】
【立民】
【民主】
【維新】
【公明】
【みんな】
【共産】
【社民】
【未来・生活】
【国民】
【大地】
【新党日本】
【新進】
【自由】
合計
41 | 1996年(平成08年) | 70 | - | - | 35 | - | - | - | 24 | 11 | - | - | - | - | 60 | - | 200
42 | 2000年(平成12年) | 56 | - | - | 47 | - | 24 | - | 20 | 15 | - | - | - | - | - | 18 | 180
43 | 2003年(平成15年) | 69 | - | - | 72 | - | 25 | - | 9 | 5 | - | - | - | - | - | - | 180
44 | 2005年(平成17年) | 77 | - | - | 61 | - | 23 | - | 9 | 6 | - | 2 | 1 | 1 | - | - | 180
45 | 2009年(平成21年) | 55 | - | - | 87 | - | 21 | 3 | 9 | 4 | - | 0 | 1 | 0 | - | - | 180
46 | 2012年(平成24年) | 57 | - | - | 30 | 40 | 22 | 14 | 8 | 1 | 7 | 0 | 1 | - | - | - | 180
47 | 2014年(平成26年) | 68 | - | - | 35 | 30 | 26 | - | 20 | 1 | 0 | - | - | - | - | - | 180
48 | 2017年(平成29年) | 66 | 32 | 37 | - | 8 | 21 | - | 11 | 1 | - | - | 0 | - | - | - | 176

注1:-は立候補しなかった場合(政党等が存在しない場合も含む)、0は立候補したが当選者がいなかった場合をさす。

注2:維新は、第46回が日本維新の会 (2012-2014)、第47回が維新の党、第48回が日本維新の会 (2016-)

注3:未来・生活は、第46回が日本未来の党、第47回が生活の党(日本未来の党の改称)。

参議院
拘束名簿式(13回 - 18回)
【回】
【年】
【自民】
【社会・社民】
【民主】
【公明】
【共産】
【民社】
【新自ク】
【新自連】
【二院ク】
【新進】
【自由】
【日本新】
【さきがけ】
【スポ平】
【サラ新】
【福祉】
【税金】

13 | 1983年(昭和58年) | 19 | 9 | - | 8 | 5 | 4 | - | 1 | 1 | - | - | - | - | - | 2 | 1 | - | 50
14 | 1986年(昭和61年) | 22 | 9 | - | 7 | 5 | 3 | 1 | - | 1 | - | - | - | - | - | 1 | 0 | 1 | 50
15 | 1989年(平成元年) | 15 | 20 | - | 6 | 4 | 2 | - | - | 1 | - | - | - | - | 1 | 0 | 0 | 1 | 50
16 | 1992年(平成04年) | 19 | 10 | - | 8 | 4 | 3 | - | - | 1 | - | - | 4 | - | 1 | - | - | - | 50
17 | 1995年(平成07年) | 15 | 9 | - | - | 5 | - | - | - | 1 | 18 | - | - | 2 | 0 | - | - | - | 50
18 | 1998年(平成10年) | 14 | 4 | 12 | 7 | 8 | - | - | - | 0 | - | 5 | - | 0 | 0 | - | - | - | 50
非拘束名簿式(19回 - )
【回】
【年】
【自民】
【民主・民進】
【維新】
【公明】
【みんな】
【共産】
【社民】
【国民】
【新党日本】
【自由】
【保守】
【改革】
【たち日】
【生活】

19 | 2001年(平成13年) | 20 | 8 | - | 8 | - | 4 | 3 | - | - | 4 | 1 | - | - | - | 48
20 | 2004年(平成16年) | 15 | 19 | - | 8 | - | 4 | 2 | - | - | - | - | - | - | - | 48
21 | 2007年(平成19年) | 14 | 20 | - | 7 | - | 3 | 2 | 1 | 1 | - | - | - | - | - | 48
22 | 2010年(平成22年) | 12 | 16 | - | 6 | 7 | 3 | 2 | 0 | - | - | - | 1 | 1 | - | 48
23 | 2013年(平成25年) | 18 | 7 | 6 | 7 | 4 | 5 | 1 | - | - | - | - | - | - | 0 | 48
24 | 2016年(平成28年) | 19 | 11 | 4 | 7 | - | 5 | 1 | - | - | - | - | 0 | - | 1 | 48

注1:-は立候補しなかった場合(政党等が存在しない場合も含む)、0は立候補したが当選者がいなかった場合をさす。

注2:社会・社民は、第17回までが日本社会党、第18回が社会民主党(日本社会党の改称)

注3:民主・民進は、第23回までが民主党、第24回が民進党(民主党の改称)。

注4:維新は、第23回が日本維新の会、第24回がおおさか維新の会

注5:生活は、第23回が生活の党、第24回が生活の党と山本太郎となかまたち(生活の党の改称)。

選挙権と被選挙権

選挙権

日本の選挙で実際に使用される投票箱
候補者ポスター掲示場(貼付前の様子)
選挙での投票を呼びかける横断幕(日本)
日本には選挙運動関連用品を扱う専門業者が存在する(※手前の「9条」は同運動用品ではない)。業者ブースにて。

衆議院議員及び参議院議員

日本国民で年齢満18歳以上の者は、衆議院議員及び参議院議員の選挙権を有する(公職選挙法9条1項)。

日本国憲法の改正手続に関する法律附則において、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上となるよう法制上の措置を講ずることが盛り込まれた。その後、2015年6月に改正公職選挙法が成立し選挙権年齢は20歳以上から18歳以上に引き下げられることになった(18歳選挙権)。

地方公共団体の議会の議員及び長

日本国民たる年齢満18年以上の者で引き続き3箇月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する(公職選挙法9条2項)。

2015年6月に改正公職選挙法が成立し選挙権年齢は20歳以上から18歳以上に引き下げられることになった。

被選挙権

日本国民は、選挙の期日の年齢に従い、それぞれ当該議員又は長の被選挙権を有する(公職選挙法10条)。

選挙権及び被選挙権を有しない者

次に掲げる者は、選挙権及び被選挙権を有しない(公職選挙法11条)。

  1. (削除)(1号)
    1号には成年被後見人が定められていたが、2013年(平成25年)3月の東京地方裁判所での違憲判決が出され、同年5月の改正公職選挙法で削除され、成年被後見人にも選挙権が認められることとなった。
  2. 禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者(2号)
  3. 禁錮以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を除く。)(3号)
  4. 公職にある間に犯した刑法197条から197条の4までの罪又は公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律1条の罪により刑に処せられ、その執行を終わり若しくはその執行の免除を受けた者でその執行を終わり若しくはその執行の免除を受けた日から五年を経過しないもの又はその刑の執行猶予中の者(4号)
  5. 法律で定めるところにより行われる選挙、投票及び国民審査に関する犯罪により禁錮以上の刑に処せられその刑の執行猶予中の者(5号)

また、公職にある間に犯した刑法197条から197条の4までの罪又は公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律1条の罪により刑に処せられ、その執行を終わり又はその執行の免除を受けた者でその執行を終わり又はその執行の免除を受けた日から5年を経過したものは、当該5年を経過した日から5年間、被選挙権を有しない(公職選挙法11条の2)。

他の法令上の資格要件との関係

2010Happy Mail