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日本坂トンネル火災事故とは?

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日本坂トンネル火災事故
【日付】
1979年7月11日
【時間】
18時40分頃(JST)
【場所】
東名高速道路日本坂トンネル下り線(現:上り線右ルート)
座標
北緯34度54分11.1秒 東経138度20分17.0秒 / 北緯34.903083度 東経138.338056度 / 34.903083; 138.338056座標: 北緯34度54分11.1秒 東経138度20分17.0秒 / 北緯34.903083度 東経138.338056度 / 34.903083; 138.338056
【死者・負傷者】

7人死亡
2人負傷

日本坂トンネル火災事故(にほんざかトンネルかさいじこ)は、1979年(昭和54年)7月11日東名高速道路日本坂トンネルで発生した火災による事故。

目次

  • 1 概要
    • 1.1 時系列
  • 2 報道の対応
    • 2.1 備考
  • 3 事故の影響
  • 4 その後の対策
  • 5 出典
  • 6 関連項目
  • 7 外部リンク

概要

1979年(昭和54年)7月11日18時40分ごろ、東名高速道路日本坂トンネル下り(現:上り右ルート)トンネル内、出口から400m地点で乗用車2台と大型貨物自動車4台が絡む追突事故が起きた。

直前に焼津側の出口の近くで、大型貨物自動車2台が接触した小さな事故が発生して、トンネル内でも渋滞が発生していたが、これに気がついた名古屋ナンバーのトラックA(三菱ふそう・FU)が急ブレーキをかけた。 しかし、後続の大阪ナンバーのトラックB(日野・KF・鋼材10トン積載)が前方不注意でよけきれずAに追突。このトラックBに乗用車C(日産・サニー)が追突。後ろを走っていた乗用車D(日産・セドリック)は追突した3台を左へ避けてトラックBの側部に接触して停車。乗用車Cの後ろを走っていた、トラックE(三菱ふそう・FU・合成樹脂積載)はなんとか停車したが、これにトラックF(いすゞTD・松脂積載)が時速100キロメートルで追突した。トラックFによってトラックEは前に押し出され、乗用車CはトラックEに押されてトラックBの下部に車体全体がめり込み、乗用車Dは車体後部をトラックEに潰され、漏れたガソリンが発火。上記の多重衝突でトラックBとFの運転手、乗用車Cの2名が即死、乗用車Dの3名も脱出できず焼死した。あわせて7名が死亡し、加えて2名が負傷した。

事故車両の合成樹脂や松脂といった可燃性の強い積載物も災いし、火災はトンネル内で道を塞がれ立ち往生した後続車に次々に燃え広がった。トンネルはスプリンクラー設備や排煙装置など、当時としては最新の消防用設備を備えていたが、火勢が強すぎて有効に機能しなかった。死亡者以外のドライバーや同乗者たちは全員無事に避難できたが、鎮火まで65時間を要した。なお、名古屋テレビ放送(ANN:テレビ朝日系)の大型中継車もトンネルの中央部分で停止し、テクニカルディレクターやカメラクルーは煙に巻かれる前にカメラ機材などすべて放棄し避難したという。この中継車を含めて173台の自動車が焼失するという大火災となった。日本の道路トンネルにおける火災として史上最大規模の事故である。

事故当時、トンネル情報板は日本坂トンネル手前にある小坂トンネルから更に約500メートル手前に1基設置されているのみだった。小坂トンネルと日本坂トンネルの坑口はわずか60メートルしか離れておらず、情報板を設置してもドライバーが視認出来ないと判断され、日本坂トンネル入口には設置されていなかった。このため日本坂トンネル内にいた車両はもとより、入口から約800メートル手前の間にいた車両にも進入禁止を告知する手段が全くなく、後続車が火災に巻き込まれたことが、被害が大きくなる一因にもなった。

時系列

報道の対応

火災時にマスコミ各社の取材陣は静岡口に集中し、取材を試みたが風向きの関係で静岡口からの排煙が続いておりトンネルの中に入ることができなかった。しかし静岡放送(JNN:TBS系)のカメラマン(浜岡原子力発電所からの取材帰り)や静岡第一テレビ(NNN:日本テレビ系、同年7月1日開局)のカメラマンが焼津口からの取材を敢行、トンネル内に進入し火災直後の貴重な映像を収めた。その映像から判明したのは、火災の影響で照明が消えたためトンネル内は暗闇だったこと、スプリンクラー設備がまったく役に立っていなかったこと、焼け爛れたトンネル内装、そして他からの放水が無い中懸命に消火活動を行っていた消防隊員の姿であった(静岡側は取材陣と同じく入り口付近で足止め)。

備考

静岡第一テレビ10年史によると、同社開局年の1979年(即ちこの事故の発生年)は、テレビの報道取材に使用するカメラが、フィルムカメラ(当時一般的であったキヤノンのスクーピックなど)からVTRへの過渡期であったという(ENG (放送)#歴史も参照のこと)。開局から11日目にして発生したこの大事故取材に際して、系列キー局の日本テレビからはVTRによる取材を念頭に置いた指示や要請が様々寄せられたようであるが、当時はまだフィルムカメラでの取材が幅を利かせていた時期であり、在京局など基幹局ではVTRカメラの整備が進みつつあったものの、地方局では更新に巨額の予算が必要とされたこともあり、取材・撮影から放送に至るまでにある程度の時間を要していた。翌年に同じく静岡市で発生した静岡駅前地下街爆発事故での取材と合わせて、地方局での報道取材にもVTRが導入されるひとつのきっかけとなった出来事であると言われている。

事故の影響

トンネル自体への影響

当初はすぐに鎮火し、復旧できると思われていた。しかし、火勢が強すぎて有効な消火活動が行えず、トンネル内は数日に渡って炎上を続けた。鎮火した後には、トンネル内のコンクリートは崩れ、鉄骨が湾曲していた、炎上したトラックの一つに積んであったマグロが燃え尽きて骨だけになっていた、などの被害が次々と明らかになっていった。

被害車両

この事故で被害を受けた車両はその後、清水IC内の空き地に一旦移動・収容されたが、その後数年もの長きに亘り同じ場所へと留め置かれたままとなった。被害車両の所有権や処理についての問題が解決しなかったためとされているが、風致的(清水IC利用車両だけではなく、真横を通る国道1号線利用車両や歩行者の目に付きやすい)な問題も指摘されていた。その後、処理の目処が立ち撤去され、現在その場所は立体交差式の入出路となっている。

周辺道路・物流その他への影響

東海道の大動脈である東名高速道路が1週間ほど通行止めになり、7月18日に上り線(現・上り線左ルート)を利用した対面通行で仮開通したものの、完全な復旧は事故から60日後の9月9日となった。この影響で静岡県内の国道1号国道150号などの並行道路(この当時静清バイパスは開通前)や、当時全通していなかった中央自動車道の未通区間並行道路では数十kmにもおよぶ大渋滞が発生し、物流に多大な影響を及ぼした。

新東名高速道路#東名の限界」も参照

また、この渋滞によりプロ野球の南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)のユニフォームや野球道具を積載したトラックの到着が大幅に遅れ、後楽園球場で開催される予定だった対日本ハムファイターズ(現:北海道日本ハムファイターズ)戦が試合中止を余儀なくされるという出来事もあった。

その後の対策

この事故を教訓にして、トンネル内での防災設備の重要性が再認識された。事故後の対策として、消火設備と換気装置が改良され、長距離トンネル内の速度制限(時速70キロメートル)と車線変更禁止が行われた。

また、前出の通り情報告知の不備により、事故の発生を知らずに進入した車両が多く、事故規模を大きくしたことから、小坂トンネルと日本坂トンネルの直前に、4灯式トンネル用信号機(赤色灯が2つ)とトンネル情報板が、1か所ずつそれぞれ増設された。

これらの対策はモデルケースとなり、その後中央自動車道恵那山トンネル(5キロメートル以上の長大トンネル)、九州自動車道福智山トンネル金剛山トンネル(トンネルが連続し、合わせると5キロメートル以上となる)などを皮切りに、同様の災害対策が必要とされる長距離道路トンネルに施工されていった。

現在はトンネル周辺の拡幅工事に伴い、当時の速度規制、車線変更禁止規制は解除され、また事故が起きた下り線トンネルも1998年に改築され上り線に転用されたことから設備が変更されている。

出典

  1. ^ “珍しいプロ野球の中止 66年前には観衆グラウンド乱入 新幹線不通の例も”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2018年7月6日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/07/06/kiji/20180706s00001173186000c.html 2018年7月7日閲覧。

関連項目

外部リンク

日本の高速道路(一覧)
日本における高速道路の種類
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高速自動車国道(A路線・国土開発幹線自動車道並行路線(A'路線)) - 一般国道自動車専用道路(B路線・本州四国連絡道路)


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高速道路に関する人物 | 

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出典:wikipedia
2020/02/14 01:39

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