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東海道新幹線とは?
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- 独自研究が含まれているおそれがあります。(2010年5月)
- あまり重要でない事項が過剰に含まれているおそれがあり、整理が求められています。(2010年5月)
東海道新幹線 |
【基本情報】
【国】
日本
【所在地】
東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府
【種類】
高速鉄道(新幹線)
【起点】
東京駅
【終点】
新大阪駅
【駅数】
17駅
【開業】
1964年10月1日
【所有者】
東海旅客鉄道(JR東海)
【運営者】
東海旅客鉄道(JR東海)
【使用車両】
#車両の節を参照
【路線諸元】
【路線距離】
515.4 km
【営業キロ】
552.6 km
【軌間】
1,435 mm(標準軌)
【線路数】
複線
【電化方式】
交流25,000 V・60 Hz
架空電車線方式
【最大勾配】
20 ‰
【最小曲線半径】
2,500 m
【閉塞方式】
車内信号式
【保安装置】
ATC-NS
【最高速度】
285 km/h
伊吹山麓を走るN700系(岐阜羽島駅 - 米原駅間)
東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)は、東京駅から新大阪駅までを結ぶ東海旅客鉄道(JR東海)の高速鉄道路線(新幹線)およびその列車である。
多くの列車が山陽新幹線に直通する運行体系がとられていることから、総称して「東海道・山陽新幹線」(とうかいどう・さんようしんかんせん)とも呼ばれる。
概要
世界初の高速鉄道であり、日本の新幹線としては最古の歴史を持つ。
東海道新幹線の開業前、東西の大動脈である東海道本線は高度経済成長下で線路容量が逼迫しており、抜本的な輸送力増強を迫られていた。これに対し日本国有鉄道(国鉄)は、十河信二国鉄総裁と技師長の島秀雄の下、高速運転が可能な標準軌新線を建設することを決定。1959年(昭和34年)4月20日、新丹那トンネル熱海口で起工式を行って着工し、東京オリンピック開会直前の1964年(昭和39年)10月1日に開業した。計画段階では「東海道新線」と呼ばれていたが、開業時には「東海道新幹線」と命名された。「新幹線」という呼称は戦前に東京駅 - 下関駅間で計画された「弾丸列車」の内部呼称に由来するといわれている。なお、開業後に一等車(現在のグリーン車)のシートポケットに配置されていた訪日外国人旅行者向けの英語版リーフレットのタイトルは「Japan's Bullet Train - 125mph」とあり、「Shinkansen」という言葉が国際的に定着する前は弾丸列車という言葉をそのまま直訳して使用していた。
新幹線開発および実現、そして開業に至るまでの詳細については「
新幹線#歴史」を参照
1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化により、JR東海が運営を継承した。西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承した山陽新幹線とは相互乗り入れが行われており、東海道新幹線区間のみで運転される列車にもJR西日本所有の車両が使用されることがある。2020年(令和2年)3月現在、東京駅 - 新大阪駅間の所要時間は最速2時間21分、最高速度285 km/hで運行されている。
東京、名古屋、大阪の日本三大都市間を高速移動するための交通手段のひとつであり、1日あたり列車本数:365本、1日あたり輸送人員:約45.2万人(年間輸送人員:約16,500万人)、年間収入:約12,119億円など、世界有数の輸送サービスを提供している鉄道路線である(数字はいずれも2016年度)。
大都市近郊区間について、東海道新幹線の東京駅 - 熱海駅間は東京近郊区間に含まれていない(在来線の東海道本線の同区間は含まれている)のに対し、米原駅 - 新大阪駅間は大阪近郊区間に含まれている。歴史的には、新幹線と在来線の同一区間は大都市近郊区間に含まれていたが、東日本旅客鉄道(JR東日本)が1999年(平成11年)に東京近郊区間を東海道本線(在来線)熱海までに拡大した際にJR東海は東海道新幹線東京駅 - 熱海駅間を東京近郊区間に含めなかった。
JR東海の在来線が存在しない地域(東京都・京都府・大阪府)まで路線が延び、両端の終着駅で自社の在来線に接続しない唯一の新幹線となっている。
また、東海道新幹線は国鉄時代からの「線路名称」上では並行在来線である東海道本線の無名枝線という扱いであったが、国鉄分割民営化時に当時の運輸省に提出された事業基本計画や国土交通省監修『鉄道要覧』では東海道本線とは別の路線として掲載されている。
東海道本線が東京駅 - 神戸駅間の路線であるのに対し、東海道新幹線は山陽新幹線開通後も東京駅 - 新大阪駅間である。なお時刻表上では、山陽新幹線開通後は「新幹線」と表記されていたが、東北新幹線開通後は「東海道・山陽新幹線」と線名表記に戻っている。
◯は「のぞみ」の停車駅
路線データ
東京駅 - 岐阜羽島駅は新幹線鉄道事業本部の直轄、米原駅 - 新大阪駅はその下部組織にあたる関西支社の管轄である。
駅一覧
- キロ程は東京駅からの累計距離。
- 乗り換え路線名は、一部は正式路線名を示す。カッコ内のアルファベットと数字は駅番号。
- 各列車の東海道新幹線内の停車駅については停車駅表を参照
- †印:ホームドア設置駅(新大阪駅は26・27番線のみ設置)
東海道新幹線における駅一覧表
駅名
|
営業 キロ
|
実キロ
|
停車
|
接続路線
|
所在地
|
東京駅 山区 † | 0.0 | 0.0 | 全 | 東日本旅客鉄道: 東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線
中央本線(JC 01)・ 山手線(JY 01)・ 京浜東北線(JK 26)
東海道本線(JT 01)・ 東北本線・高崎線・常磐線(JU 01)
横須賀線・総武本線(JO 19)・ 京葉線(JE 01)
東京地下鉄: 丸ノ内線(M-17)
| 東京都 | 千代田区
品川駅 山区 † | 6.8 | 6.8 | 全 | 東日本旅客鉄道: 山手線(JY 25)・ 京浜東北線(JK 20)
東海道本線・東北本線・高崎線・常磐線(JT 03)・ 横須賀線・総武本線(JO 17)
京浜急行電鉄: 本線(KK01) | 港区
新横浜駅 浜 † | 28.8 | 25.5 | 全 | 東日本旅客鉄道: 横浜線(JH 16)
横浜市営地下鉄: ブルーライン(B25) | 神奈川県 | 横浜市港北区
小田原駅 | 83.9 | 76.7 | | 東日本旅客鉄道: 東海道本線(JT 16)
小田急電鉄: 小田原線(OH47)
伊豆箱根鉄道: 大雄山線(ID01)
箱根登山鉄道: 鉄道線(OH47、小田急と共通) | 小田原市
熱海駅† | 104.6 | 95.4 | | 東日本旅客鉄道: 東海道本線(JT 21)・ 伊東線(JT 21)
東海旅客鉄道: 東海道本線(CA00) | 静岡県 | 熱海市
三島駅 | 120.7 | 111.3 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA02)
伊豆箱根鉄道: 駿豆線(IS01) | 三島市
新富士駅 | 146.2 | 135.0 | | | 富士市
静岡駅 | 180.2 | 167.4 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA17)
静岡鉄道:S 静岡清水線(新静岡駅、S01) | 静岡市葵区
掛川駅 | 229.3 | 211.3 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA27)
天竜浜名湖鉄道:■ 天竜浜名湖線 | 掛川市
浜松駅 | 257.1 | 238.9 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA34)
遠州鉄道:■ 鉄道線(新浜松駅、01) | 浜松市中区
豊橋駅 | 293.6 | 274.2 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA42)・ 飯田線(CD00)
名古屋鉄道:NH 名古屋本線(NH01)
豊橋鉄道:■ 東田本線(駅前停留場、1)・■ 渥美線(新豊橋駅、1) | 愛知県 | 豊橋市
三河安城駅 | 336.3 | 312.8 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA55) | 安城市
名古屋駅 名 † | 366.0 | 342.0 | 全 | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA68)・ 中央本線(CF00)・ 関西本線(CJ00)
名古屋臨海高速鉄道:●AN あおなみ線(AN01)
名古屋市営地下鉄: 東山線(H08)・ 桜通線(S02)
名古屋鉄道:NH 名古屋本線(名鉄名古屋駅、NH36)
近畿日本鉄道: 名古屋線(近鉄名古屋駅、E01) | 名古屋市中村区
岐阜羽島駅 | 396.3 | 367.1 | | 名古屋鉄道:TH 羽島線(新羽島駅、TH09) | 岐阜県
羽島市
米原駅 | 445.9 | 408.2 | | 東海旅客鉄道: 東海道本線(CA83)
西日本旅客鉄道: 東海道本線(JR-A12)・ 北陸本線(JR-A12、東海道本線と共通)
近江鉄道:■ 本線 | 滋賀県 | 米原市
栗東信号場 | - | (452.6) | | (この位置に南びわ湖駅の設置が予定されていたが中止となった) | 栗東市
京都駅 京 † | 513.6 | 476.3 | 全 | 西日本旅客鉄道: 東海道本線(JR-A31)・ 湖西線(JR-B31)・ 山陰本線(JR-E01)・ 奈良線(JR-D01)
近畿日本鉄道: 京都線(B01)
京都市営地下鉄: 烏丸線(K11) | 京都府
京都市下京区
鳥飼信号場 | - | (506.4) | | | 大阪府 | 摂津市
新大阪駅 阪 † | 552.6 | 515.4 | 全 | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・ 東海道本線(JR-A46)・ おおさか東線(JR-F02)
大阪市高速電気軌道: 御堂筋線(M13) | 大阪市淀川区
- 停車…全:すべての列車が停車する駅(2008年3月改正時)
- 長距離乗車券の特定都区市内
- 山区:東京山手線内ならびに東京都区内、浜:横浜市内、名:名古屋市内、京:京都市内、阪:大阪市内
各駅の構造
各駅の構内配線およびホームの形式を表に示す。
全列車が停車する駅では「2面4線」の構内配線が基本となる。すなわち、島式のホームを2面配置し、のりばは上下線にそれぞれ2か所、計4か所を設ける構造である。上下線ともそれぞれ2本の列車の同時停車ができ、相互の乗り換えが可能な配線である。
一方、通過列車がある駅では本線(通過線)に直接ホームを設けず、本線とは別に待避線を設置したうえでホームを設ける構造が基本である。これは、ホームでの利用客と高速で通過する列車の距離を確保し、風圧などによる事故を防ぐことを目的としている。この形式の大半は本線の外側に待避線とホームを設置し、のりばが2か所となる「2面2線+通過線」を採用しているほか、上下線のいずれかにもう1線を追加する「2面3線+通過線」も米原駅と豊橋駅に、上下線ともに1線ずつ追加する「2面4線+通過線」も岐阜羽島駅に見られる。三島駅は本線の内側に待避線を設置したうえで島式のホームを設ける「1面2線+通過線」を採用。熱海駅は土地の制約条件などにより本線に直接ホームを設ける「2面2線」構造が採用されている。このうち、本線にホームが存在して通過列車が設定されている熱海駅と、2008年(平成20年)3月14日まで通過列車が設定されていた品川駅21・24番線と新横浜駅2・3番線は、通過列車による事故を防ぐ目的でホーム上にハーフハイト式ホームドア(可動式安全柵)を設け、小田原・三島・静岡・浜松・新大阪の各駅では転落防止柵を設置している。その後、全列車停車駅となる東京・名古屋・京都の全ホームと品川駅22・23番線・新横浜駅1・4番線にも、既存の転落防止柵に戸袋の一部を取りつける改造が実施された。これらは後述の通り、東海道新幹線を走行する車両は16両編成に完全統一されドア位置も完全統一されているため、ホームドアの設置も容易だったが、新大阪駅に限っては8両編成も停車するため異なるドア位置にも対応したホームドアが必要となり、2013年に設置された27番線以外は設置されていなかった。その後、開口部を広くした新型の開発の目途が立ったため、2019年から全ホームに順次設置される予定である。
各駅の構内配線とホームの形式
配線分類
|
2面4線 | 2面2線+通過線 | 2面3線+通過線 | 2面4線+通過線 | 2面2線 | 1面2線+通過線
構内図
|
| | | | |
該当駅
|
品川駅・新横浜駅
名古屋駅・京都駅 | 小田原駅・新富士駅
静岡駅・掛川駅
浜松駅・三河安城駅 | 豊橋駅・米原駅 | 岐阜羽島駅 | 熱海駅 | 三島駅
全列車停車駅
2015年4月現在、すべての定期旅客列車が停車する駅の概要を記す。このうち、東京駅(起点)と新大阪駅(終点)は東海道新幹線開業以来の全列車停車駅である。また、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅は過去に通過列車が存在したが現在は全列車停車駅である。
- 東京駅
-
1914年(大正3年)、新橋駅に代わる首都・東京の中央駅として丸の内に開業。以来、東海道本線をはじめとする主要幹線の起点駅となり、上野駅とともに東京の玄関口としての機能を果たしてきた。在来線・新幹線を合わせた1日の列車発着本数は日本一の3,000本。特徴ある赤レンガ造りの駅舎は国の重要文化財に指定されている。
-
1964年(昭和39年)の東海道新幹線開業時に起点駅となる。開業時の新幹線ホームは2面3線であったが、現在は3面6線である(図参照)。東北・上越・北陸新幹線とレールはつながっていないが、国鉄時代には乗り入れ計画があったことから14・15番線ホームは上野方向にカーブしている。
- JR東日本の上野東京ライン各線(宇都宮線・高崎線・常磐線)や総武快速線・横須賀線も発着している。上野東京ラインや宇都宮線はJR東日本が制定した愛称であるが、JR東海は東海道新幹線での案内等においてこの愛称を使わず、各線ともに正式名称の東北本線・高崎線・常磐線・総武本線と案内している。東海道本線・横須賀線に関しては当路線沿線からは品川駅で乗り換えが一般的であるため、案内からは省略されている。また上野東京ラインは、運行見合わせ(上野駅折り返し運転)時のみ使用する。
- 品川駅
-
1872年(明治5年)に開業した、日本でもっとも古い鉄道駅のひとつである。駅名は品川であるが、品川区ではなく
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