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桜島線とは?

【基本情報】

【通称】
JRゆめ咲線
【国】
日本
【所在地】
大阪府
【種類】
普通鉄道(在来線幹線)
【起点】
西九条駅
【終点】
桜島駅
【駅数】
4駅
電報略号
ニナセ(西成線時代)
【路線記号】

【開業】
1898年4月5日
【所有者】
西日本旅客鉄道
【運営者】
西日本旅客鉄道
日本貨物鉄道
車両基地
吹田総合車両所森ノ宮支所
【使用車両】
使用車両の節を参照
【路線諸元】

【路線距離】
4.1 km
軌間
1,067 mm(狭軌)
【線路数】
双単線(西九条駅 - ユニバーサルシティ駅間)
複線(ユニバーサルシティ駅 - 桜島駅間)
電化方式
直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式
自動閉塞式
保安装置
ATS-P(全線P)
最高速度
95 km/h

桜島線(さくらじません)は、大阪府大阪市此花区西九条駅から桜島駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。「JRゆめ咲線」(ジェイアールゆめさきせん)の愛称が付けられており、案内表示類や放送では「桜島線」と案内されることはほとんどない。

なお、本項では桜島線の前身である西成線(にしなりせん)についても記述する。

概要

起点の西九条駅で大阪環状線に接続している。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) 開業に先立つ2001年3月1日に同園の最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が開業し、「JRゆめ咲線」の愛称が制定された。これと同時にラインカラーが定められ、大阪環状線と同じ()とされていたが、2015年3月14日から路線記号 P が設定されるのに合わせて、ラインカラーは()に変更された。

「JRゆめ咲線」の愛称は公募で決定された。この名前は公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線のベイエリアはUSJを中心として大阪の夢が生まれつつある地域で、その夢が咲くことを期待して選ばれた。

かつては沿線の工場への通勤路線の意味合いが強かったが、2001年3月31日の USJ 開業後は、そのアクセス路線として機能している。

全区間をJR西日本近畿統括本部が管轄しており、旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「大阪近郊区間」と「電車特定区間」の「大阪環状線内」、およびIC乗車カードICOCA」エリアに含まれている。

路線データ

沿線概況

停車場・施設・接続路線
凡例

 |  | 

 |  |  大阪環状線
 | 
 | 
 |  | 梅田貨物線
 | 
 | 

 | 0.0 | JR-P14 西九条駅
 | 
 | 
 |  | 阪神: 阪神なんば線
 |  | 
 |  | 大阪環状線
 |  | 
 |  | 六軒家川
 |  | 
 |  | 北港貨物線
 |  | 
 | 
2.4
0.0*
 | JR-P15 安治川口駅
 |  | 
 |  | 
 |  | 
 | 3.2 | JR-P16 ユニバーサルシティ駅
 |  | 
 |  | 左:北港運河第二橋梁
 |  | 
 |  | 右:北港運河第一橋梁
 |  | 
 | 4.0 | 桜島駅 (2) 1966-1999
 |  | 
 | 4.1 | JR-P17 桜島駅 (3) 1999-
 |  | 
 | 3.4* | 大阪北港駅 -1982

 | 4.5 | 桜島駅 (1) -1966

全線で安治川の右岸を走行している。高架駅の西九条駅を発車するとすぐにJR西日本の中で最も急な35を進み、右にカーブをしながら大阪環状線の外回りをくぐる。六軒家川を渡って国道43号をくぐって住宅街を進み、住友化学の大阪工場を抜けると、貨物ヤードが広がる安治川口駅に到着する。この先は、USJ の建設を中核とする此花西部臨海地区土地区画整理事業に伴い線路が移設された区間で、高架橋を進んで USJ の最寄り駅であるユニバーサルシティ駅に到着する。当初の計画では安治川口駅 - 桜島駅間を地下化して USJ の正門前に新駅が設置される予定であったが、工事費と工期を削減するために地平式に変更され、USJ の南側に沿う区間は大阪市の負担によってシェルターで覆われて公園となり、終点の桜島駅は USJ の南西端に移設されている。

なお、万一片方の線路が使用できなくなったときにも、USJ からの乗客を円滑に運ぶため、西九条駅 - ユニバーサルシティ駅間は双単線としてそれぞれの線路で単線運転が可能となっている。すなわち、下り線が使用できないときは、上り線のみで折り返し運転ができるようになっている。そのため、各駅には通常の進行方向と反対側にも信号機が取り付けられており、踏切にも「どちらか一本の線路で上下の列車を運転する場合があります。」という注意書き看板を設置している。

1999年4月1日に線路移設されるまでの安治川口駅 - 桜島駅間には、北港運河に架かる北港運河第一橋梁と呼ばれる可動橋があった。1927年に架橋された最初の跳開式可動橋であったが、建設当初から2.6m近く沈下して浸水によって運転に支障が出ることから、1976年7月7日に同じ可動橋に架け替えられた。

運行形態

旅客列車

旅客列車は、線内折り返しのシャトル列車(西九条駅 - 桜島駅間)と、大阪環状線との直通列車(天王寺方面 - 京橋駅 - 大阪駅 - 桜島駅間)がある。日中の12時台から16時台の初めまでは、シャトル列車のみが1時間に4本運転されている。2011年3月11日までは、日中にも大阪環状線直通列車とシャトル列車があり、1時間に計6本運行されていた。以前は大阪環状線の混雑のため、朝夕ラッシュ時はシャトル列車のみ運転されていた。2015年3月14日現在は午前中と夕方前から夜間に大阪環状線直通列車が運行されている。

USJ の開業以来、日中のシャトル列車は1編成のみを使用して線内を往復する形態で、運転時間の関係から西九条駅・桜島駅における折り返し時間が2 - 3分程度しか確保できないなど余裕の少ないダイヤ設定となっていた。しかし、2005年4月25日の福知山線脱線事故を契機にダイヤの抜本的な見直しが行われた2006年3月18日のダイヤ改正以降は2編成使用の運用に変更され、大阪環状線との直通列車を含めて桜島駅での折り返し時間およびユニバーサルシティ駅での停車時間を長めに設定するなどダイヤに余裕を持たせている。

2012年3月17日から日中はシャトル列車のみとなったため、大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間では、関空快速・紀州路快速が大阪環状線天王寺駅発着に変更されているとともに、大和路快速と関空快速・紀州路快速の停車駅に福島駅が追加された。

西九条駅では、大阪環状線との直通列車は大阪・京橋方面行き・桜島行きは、中央の2・3番のりば(両側にある2つのホームで1つの線路を共用、シャトル列車の折り返しにも使用)から発着するのが基本となっている。なお、一部の大阪・京橋方面行きの列車は1番(外回り)のりばから、桜島行きの列車は4番(内回り)のりばから発車している。その西九条駅2・3番のりばは京都・新大阪方面から関西空港・白浜方面へ向かう特急はるか」「くろしお」なども通るためピーク時間帯はこれ以上の増発が困難であったが、構内改良により特急列車を4番のりばを通過させることにより、2020年3月14日のダイヤ改正から朝通勤ラッシュ時に2往復増発し、概ね6分間隔で運転する予定である。

列車番号は、シャトル列車は600・700番台(末尾のアルファベットなし)、大阪環状線へ直通する列車は、天王寺駅から引き続き環状運転を行う場合は1500番台、京橋駅もしくは天王寺駅までの運行の場合は2300 - 2500番台であり、末尾に「E」がつく。

323系では路線記号とともにラインカラーの紺色を表示しており、大阪環状線列車との区別を図っている。

女性専用車

 | 
この節の加筆が望まれています。 (2020年1月)

女性専用車
← 西九条
桜島 →

8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1

2011年4月18日から、平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで、8両編成の4号車に女性専用車が設定されている。対象車両および乗車位置には、女性専用車の案内表示が設置されている。

臨時列車

ユニバーサルシティ駅に到着した特急ユニバーサルエクスプレス
GLAY EXPO開催に伴う臨時列車が運行された時の発車標(大阪駅 2004年7月31日)
運転間隔が1分を切っていることが確認できる。

USJ の多客が見込まれる日には定期列車だけでは輸送力が不足することから、臨時列車が運転されることがある。

かつては多客期に東海道本線山陽本線で臨時快速列車(快速「ハリウッドエクスプレス」、快速「びわこハリウッド号」)や、大和路線から奈良発桜島行きの「やまとじハリウッド号」、北陸方面からの臨時特急「ユニバーサルエクスプレス」が運転されたこともあるが、2000年代後半に USJ の観客動員数が減少傾向にあったこともあり、2010年春以降は運転されていない。なお、「ユニバーサルエクスプレス」はユニバーサルシティ駅を始発・終着駅としているが、同駅では直接折り返さず、回送として桜島駅まで運転した後に折り返していた。この列車は午前中運転の往路から夕刻運転の復路まで時間があったが、桜島線内では留置できず一度車両基地へ回送されたため、桜島線を2往復していた。

2004年7月31日に USJ で開催されたロックグループ「GLAY」の大型コンサート「GLAY EXPO 2004」では、10万人規模の観客を動員したことから、当日は午前10時頃から特別ダイヤが組まれた。特に公演終了後の20時以降は大阪環状線直通の定期列車と臨時列車が最大3 - 4分間隔で運行され、20時過ぎから23時までは最大1時間12本すべてが直通列車となり、この時間帯の大阪環状線西九条駅 - 京橋駅間では、直通列車と大阪環状線の列車により超過密状態となり、定期列車と臨時直通列車との運転間隔が1分を切る時間帯があった。

2014年7月26日からは、原則毎週土曜日に新大阪発桜島行きの臨時快速列車が運転されていた(途中停車駅はユニバーサルシティ駅のみ)。この列車は USJ への利便性向上のために運転されている山陽新幹線の臨時列車「ひかり」580号から接続しており、車両は「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をイメージしたラッピング列車が使用されていた。2016年2月27日まで運転されたが、2016年3月以降は設定がなくなっている。

桜島線では、USJが2001年3月の開業以来毎年、大晦日から元旦にかけて新年カウントダウン特別営業を行っている関係で、2001年度の大晦日から毎年、終夜運転を実施している。シャトル列車(西九条駅折り返し)および大阪環状線との直通列車のいずれかを、約15 - 20分間隔で運転している。

貨物列車

西九条駅 - 安治川口駅間には日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も、毎日運転の列車が1日2往復と、特定曜日運休の列車が1日3往復運転されている。全列車が梅田貨物線に直通し、吹田貨物ターミナル駅を経由している。西九条駅で最も西側の1番線に発着するため、六軒家川橋梁を渡って貨物専用線を運転して西九条駅に到着する。このため、大阪環状線の外回り線をくぐる線路は使用していない。

使用車両

現在の使用車両

旅客列車

全列車が吹田総合車両所森ノ宮支所に所属する電車で運転されている。

323系が導入されるまで、アーバンネットワーク内の路線では珍しく、全ての定期列車に国鉄形車両(「過去の使用車両」節を参照)が使用されていた。ただし、2014年2月17日 - 21日に大阪環状線で朝時間帯の電車を実験的に3ドアに統一した関係で、大阪環状線に直通する一部列車に、JR西日本発足後に登場した車両である223系225系が使用されたことがある。

貨物列車

EF66形(左) M250系(右)


過去の使用車両

当路線前身の西成鉄道の車両については「西成鉄道」を参照
 | 
この節の加筆が望まれています。
主に: 大阪環状線開通前の西成線時代

JR西日本の方向幕の表示は黒地が一般的であるが、桜島線へ直通する列車は容易に区別できるように青地を基本としており、また大阪環状線と桜島線と直通する列車が区別できるように赤いラインが追加されていた。この行先方向幕は103系と201系で使用されていたが、201系は方向幕の3色LED化改造が行われ、103系も323系の導入に伴い2017年10月3日の運用を最後に撤退し、この幕は姿を消している。

ラッピング車両

USJ開業以降は、USJのラッピング車両が運行されている。USJ開業当初は103系6両編成4本が使用されており、編成毎にテーマが異なるラッピングが施された。夏休みなどのUSJ繁忙期には、一時的にラッピング車両の編成を組み換えて異なるデザインの車両が混じった8両編成として運転されることがあった。その後USJのラッピング車両は組み替えにより「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド号」の中間車が「セサミストリート 4-D ムービーマジック号」と「ウッディー・ウッドペッカー号」に組み込まれて2編成に減少し、2012年3月17日以降はラッピング車も含め全列車が8両編成で運転されている。

その後、ラッピング車両は201系8両編成に変更され、2012年10月17日よりLB6編成が「ユニバーサル・ワンダーランド号」、2013年2月1日よりLB15編成が「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター号」となって運転されていた。201系のラッピング車両も2019年5月31日限りで運転を終了した(と報じられたが、実際に運転を終了した日は同年6月1日だった)。

輸送改善

USJ開業前

1980年代後半にユニバーサルスタジオが日本進出を検討し、大阪市が大正区への誘致を持ちかけたが破談になり、のちに此花区への誘致を持ちかけ、1994年1月に此花区への進出が正式に決定した。桜島線は、ユニバーサルスタジオ計画地の中央を横断していたため、計画地の南側に約250メートル移設することになった。1999年4月1日に単線区間が残っていた安治川口駅 - 桜島駅間を複線の新線に切り替えられたと同時に、桜島駅を移設している。1999年から2001年にかけてUSJへのアクセス路線として改良するため、大阪環状線への直通運転を休止して、安治川口駅の橋上駅化や信号設備の改良などの工事が行われた。

この輸送改善に関連して、1965年から地元住民や商店街が要望していた西九条駅 - 安治川口駅間への新駅(春日出駅を提唱していた)設置運動が行われていたが、この輸送改善に合わせては新駅は設置されておらず、需要が見込めないとして設置は見送られている。

2001年3月31日のUSJ開業に先立って、最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が3月1日に開業し、同日よりJRゆめ咲線の愛称も使われるようになった。その後、3日のダイヤ改正により大阪環状線との直通運転が再開されている。

USJ開業後

USJ開業後、ユニバーサルシティ駅を中心に乗車人員は増加し続け、2018年の乗車人員は1987年JR発足時に比べ約3.7倍となった。特に朝は通勤時間帯とUSJの開園前時間が重なり西九条駅やユニバーサルシティ駅では混雑が激しくなっていた。また、2020年にはUSJの新エリア「SUPER NINTENDO WORLD™」が開業予定でさらなる利用客増加が見込まれることから、JR西日本は2019年9月18日に以下の2つの取り組みによる輸送力強化と混雑緩和を進めることを発表した。

西九条駅の線路設備改良
先述のように、西九条駅ではJRゆめ咲線の主な発着ホームである4番線(2・3番のりば)を関西空港・南紀方面の特急と共用しているため増発が困難であり、ダイヤ上のネックとなっていた。そこで、西九条駅の渡り線の新設と信号設備の改良を行い、特急の運行を大阪環状線の内回り発着ホームである5番線(1番のりば)に移す。これにより4番線をJRゆめ咲線専用とし、1時間あたり最大9本の運行本数が12本に増強される。2020年に使用開始予定。
ユニバーサルシティ駅改札口改良
ユニバーサルシティ駅ではUSJの開園時間前である7 - 9時にかけて列車の到着時に混雑が発生していた。そこで、自動改札機の増設やUSJ側へ直接抜けられる改札口の整備など駅構内の改良工事を行い混雑緩和を図ることとなった。2020年5月ごろ竣工予定。

延伸計画

2009年9月10日に当時の大阪府知事であった橋下徹が、大阪ワールドトレードセンタービルディング(現大阪府咲洲庁舎)への府庁移転問題に絡み、桜島駅から南港ポートタウン線(ニュートラム)のトレードセンター前駅までの約4kmの延伸を検討していることが、報道で明らかになった。府庁の全面移転は断念したが、大阪府と大阪市が夢洲に誘致を進めているカジノを含む統合型リゾートの鉄道アクセスとしても桜島線の延伸が計画されている。なお、夢洲は2018年11月23日深夜に決定した2025年大阪万博の会場でもあるが、JR西日本の来島達夫社長は万博開催のみでの延伸は実施しないとしている。

この計画では、港湾護岸の下を通るためユニバーサルシティ駅の西付近から地下化し、桜島駅も地下化される。工事延長は約6kmで、整備費は約1,700億円である。同じく地下鉄中央線の夢洲への延伸よりも事業費が約3倍になり、工期も長くなることが懸念されているものの、大阪駅周辺へのアクセスも約22分と最短で、関西主要拠点へのアクセスが改善されるとされている。

なお、橋下は都市戦略上はJR桜島線の延伸を目指すべきだと発言している。

それより前は、1994年1月に当時の大阪市長であった西尾正也が2008年大阪オリンピック招致を表明した際に、そのアクセスとして舞洲まで延伸が検討されたことがあった。

また大阪府は2012年に桜島駅より咲洲、南港を経て長居駅に至る路線構想の実現を目指すと発表している。

歴史

元々西九条駅 - 桜島駅間は独立した路線ではなく、西成鉄道鉄道国有法により買収した西成線(にしなりせん)の一部を1961年の大阪環状線全通時に分離したものである。沿線工場への貨物輸送や通勤路線という目的から昼間は閑散とした状態が続いていたが、USJ開業後はそのアクセス路線として終日賑わっている。

西成線

西成鉄道(1906年)

桜島線

2010Happy Mail