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機動戦士ガンダムとは?

機動戦士ガンダム


ジャンル ロボットアニメ
アニメ
原作 矢立肇富野喜幸
総監督 富野喜幸
脚本 星山博之松崎健一
荒木芳久山本優、富野喜幸、他
キャラクターデザイン 安彦良和
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 渡辺岳夫(作曲)、松山祐士(編曲)
アニメーション制作 日本サンライズ
製作 名古屋テレビ
創通エージェンシー
日本サンライズ
放送局 名古屋テレビ、テレビ朝日系列
放送期間 1979年4月7日 - 1980年1月26日
1980年7月21日 - 1980年10月29日
話数 全43話
その他 企画時では全52話予定だった。
映画:機動戦士ガンダム
監督 富野喜幸
藤原良二
制作 日本サンライズ
配給 松竹
封切日 1981年3月14日
上映時間 137分
映画:機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
監督 富野喜幸
制作 日本サンライズ
配給 松竹
封切日 1981年7月11日
上映時間 134分
映画:機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編
監督 富野喜幸
制作 日本サンライズ
配給 松竹
封切日 1982年3月13日
上映時間 141分
シリーズ作品

テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム、:MOBILE SUIT GUNDAM)は、日本サンライズ制作の日本ロボットアニメ。テレビシリーズアニメとして1979年から名古屋テレビほかで放映された。

目次

  • 1 概要
  • 2 企画の経緯
  • 3 作品の特徴
  • 4 反響・評価
    • 4.1 初回放映時の評価と後の社会現象
    • 4.2 アニメ史上の評価と後続作品への影響
    • 4.3 商業的事情
  • 5 作品情報
    • 5.1 あらすじ
    • 5.2 登場人物
    • 5.3 登場兵器
    • 5.4 スタッフ
    • 5.5 主題歌
    • 5.6 視聴率
    • 5.7 放送局
      • 5.7.1 公開試写会
      • 5.7.2 再放送
  • 6 各話リスト
  • 7 劇場版三部作
  • 8 関連作品
    • 8.1 音楽
      • 8.1.1 ファーストガンダム主題歌・復刻プロジェクト
      • 8.1.2 ファーストガンダム主題歌・復刻プロジェクト第2弾
      • 8.1.3 テレビシリーズ、劇場版全アルバム完全複刻
    • 8.2 小説
    • 8.3 漫画
    • 8.4 フィルムコミック
    • 8.5 TRPG
    • 8.6 パチンコ・パチスロ
    • 8.7 映像媒体
      • 8.7.1 LD・ビデオ
      • 8.7.2 DVD
      • 8.7.3 Blu-ray
    • 8.8 自動車
    • 8.9 落語
    • 8.10 クローバー製玩具
  • 9 脚注
    • 9.1 注釈
    • 9.2 出典
  • 10 関連項目
  • 11 外部リンク

概要

無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』に続く日本サンライズのオリジナル作品第3作(ロボット第1期3部作の3作目)として、富野喜幸を監督に据え、玩具メーカーのクローバーをメインスポンサーとして企画・制作された。対象年齢を従来より引き上げた、ロボットものとしては最初のジュブナイルアニメである。

ロボットアクション以上に、主人公の社会的成長が物語の主軸に据えられている。また、戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけての、後に「リアルロボットもの」と称されることになる一連のロボットアニメ変革の先駆けとなった。

なお、本作は後にバンダイが関わるかたちで続々と制作されていく『ガンダムシリーズ』と呼ばれる作品群の第1作であることから、初代ガンダムファースト(ガンダム)の名で呼ばれることも多い。

企画の経緯

本作の企画の根底には『宇宙戦艦ヤマト』のヒットがあった。サンライズの山浦栄二は当時、『ヤマト』の制作会社であるオフィス・アカデミーからデータを入手、『ヤマト』の関連事業は一部の熱狂的なファンを相手にした商売であることがわかり、「ハイターゲットに絞って、30万から40万の熱狂的なファンをつかめば、それで十分に商売になる」という結論を得た。そこで本作は『ヤマト』と同じく中学生以上を取り込むことになった。

作品構成も『ヤマト』が意識されたが、そのままでは活劇的な展開になりにくいこととキャラクターの年齢が高いことが問題になり、『十五少年漂流記』から着想を得て、宇宙船に乗り込んだ少年少女が宇宙戦争の中で協力しながら生き延び成長するというストーリーが構想された。この時点では主人公たちは宇宙空母ペガサスに乗り宇宙戦闘機で異星人と戦うという設定だった。

1978年11月。このように当初の企画「フリーダムファイター」ではロボットを登場させる予定はなかったが、メインスポンサーであるクローバー社長の小松志千郎からロボットを出すように要請を受けた。ロバート・A・ハインラインSF小説『宇宙の戦士』(ハヤカワ文庫版)の挿絵に描かれた宮武一貴のデザインによる装甲強化服パワードスーツをもとに、大河原邦男が「突撃攻撃型機動歩兵」をデザインした。これは『宇宙の戦士』と同じく全高2.5m程度のものだったが子供に受けないとされ、当時主流だった50mから100mの巨大ロボットとパワードスーツのぎりぎりの妥協点として『マジンガーZ』と同じ18mに設定された。実際の戦争にならい、長距離戦、中距離戦、白兵戦と距離別にタイプが違う三つのロボットが構想された(それぞれ後のガンタンクガンキャノンガンダムである)。ロボットの名称について、パワードスーツのままでは訴えられる懸念があったので「モビルスーツ」にした。当初は宇宙ステーションをロボットの活躍の舞台とする予定だったが、18mでは宇宙ステーションに入らない。スタッフは神田の三省堂で買った宇宙関係の本の中でジェラルド・オニールスペースコロニー(オニール・シリンダー)を見つけ、直径数kmのコロニーなら18mのロボットが入るため、本作に取り入れることにした。

この時点での仮題は『ガンボーイ』(別題: 機動鋼人ガンボーイ宇宙戦闘団ガンボーイフリーダムファイター ガンボーイ)だった。これが当時人気を博したアメリカ映画『コンボイ』から『ガンボイ』に、さらにチャールズ・ブロンソンがテレビCMで流行語にした「う〜ん、マンダム」から「フリーダム」のダムとかけて『ガンダム』という名前が生み出された。最終決定となったこの『ガンダム』の名はタカラ(現タカラトミー)の沼本清海の発案によるものである。富野によると「ンのはいった四文字のタイトルの作品は当たる。」というジンクスがあるという。

作品の特徴

ガンダム、お台場(2009年)
ガンダム、お台場(2009年)
リアル志向
本作以前の1970年代当時は『宇宙戦艦ヤマト』、『ルパン三世』、『長浜ロマンロボシリーズ』といったティーンエイジャー層をターゲットにしたアニメ作品の盛り上がりによりアニメ視聴者層の対象年齢が広がりつつある時期ではあったが、ロボットアニメというジャンルだけはスポンサーである玩具メーカーが販売する関連商品の購買層が小学生以下に限られていたため、いわゆる「お子様向け」の内容を脱することができずにいた。
ところが本作では『ザンボット3』と『ダイターン3』の好調な販売成績を受け、スポンサーからの干渉が少なかったため、敵も味方も同じ人間どうしの「戦争」という、より現実感のある状況を描き出すことが可能となった。リアリズムあふれる作風は作画監督・キャラクターデザインの安彦良和の発言によると、富野が絵コンテとして参加した高畑勲監督作品『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』の影響が大きいと富野との対談で語っており、富野本人も「高畑、宮崎から受けた影響は大きい」と語っている。
現実感のある兵器
また、前述のとおり登場するロボットを「モビルスーツ」と呼んで、現実の兵器に近い描写を行ったのも本作の重要な試みの一つである。従来、主役ロボットには変形や合体など玩具として魅力的なギミックを備えることがスポンサーである玩具メーカーから求められており、本作の主役ロボットであるガンダムも試作品という設定を付して同様のガジェットを組み込まれた。
ところが本作ではさらに、敵軍のロボットに設定上「量産機」という概念を与え、ロボット描写のミリタリズムを高めた。レーダーや電波誘導兵器を攪乱・無効化するミノフスキー粒子という架空の粒子も設定され、ロボット同士の白兵戦に説得力を持たせた。また、機動戦士ガンダムはロボットが合体完了した後のあからさまな決めポーズが無く、さらに各ロボット固有の必殺技や止めの一撃用の決め技が無いのも従来のロボットアニメでは見られなかった特徴の一つである。
奥行きのある登場人物
主人公のアムロ・レイは、民間人の少年として突然に戦争に巻き込まれ、モビルスーツのパイロットとして戦う使命を負うこととなり、閉鎖的な極限状態に置かれるうち次第に疲弊する中で、上官にプライドを傷つけられて戦場から逃亡するが、そこで出会った敵将に勝ちたいという感情から戦線復帰する…という、それまでのアニメにない重厚でリアルな心理描写が、当時のアニメファンに受け入れられた。
主人公はもちろん、彼をサポートする人々や敵対する兵士、全体のプロットには直接触れない人物にいたるまで、その人物像がていねいに描かれた。また、必ずしも主人公サイドの連邦軍が一枚岩でない様子や、シャア・アズナブルの復讐劇の要素も交えて奥行きのあるドラマを展開。従来作品に比して作品世界が豊かになっている。
ニュータイプの概念
本作の重要なキーワードの一つが「人類の革新ニュータイプ」である。超能力にも似た特別な感覚を得た人々として設定されたニュータイプは、当初は主人公アムロに超人的活躍をさせるためのアイデアだったが、やがて宿敵シャアもまたニュータイプであることが明かされ、そして同じくニュータイプである少女 ララァ・スンとの出会いと3人の間で起こる悲劇を通じて、「人類の革新」とは何なのかという抽象的なテーマへと昇華された。
この結果、本作はロボットアニメという枠組を破綻させることなく、スペースファンタジーと哲学を盛り込み、現実味を持たせた物語や設定によって高年齢層の視聴に堪えうる作品作りが可能であることを示すこととなった。

反響・評価

初回放映時の評価と後の社会現象

初回放送時の視聴率は名古屋地区で平均9.1%、関東地区で5.3%と振るわなかった。

視聴率低迷のため、スポンサーの要望によって量産型の他にいわゆる「やられメカ」を毎回出すことになり、試作機が投入されたという設定で グフドムなどの新MSやモビルアーマーが登場したが視聴率は好転しなかった。

視聴率低迷は関連商品の不振につながり、スポンサーから「シャアという陰気なキャラクターがいけない」と指摘され作中でシャアを左遷したが、今度は「何でシャアが出ないのだ」という抗議の手紙が殺到した。こうした手紙は中高生のファンからであり、サンライズ側の当初の狙い通り、本作には中学生以上のファンがついていた。名古屋テレビの関岡渉によると左遷どころか殺す予定だったのをスタッフを説得して取りやめになったとある。

その後もテコ入れが試みられたが(後述)、視聴率も売り上げも挽回できず全52話の予定が全43話に短縮される形の打ち切りとなった。

ところが打ち切りが決まった直後から人気が上昇。最終回でアムロは死ぬ予定だったが、関岡が人気の盛り上がりから再放送や続編制作が期待できるため反対して取りやめになった。また、放送当時からアニメ雑誌がたびたび熱意ある特集記事を組むなど、中高生、特に女子を中心に口コミで徐々に評判が高まった。放送回数は打ち切り決定当時の43話のままで終了したが、本放送終了後もアニメファンによる再放送要請嘆願署名が行われるなど熱意が衰えず、これらを受けてクローバーは再放送を決定した。こうして再放送、再々放送が重ねられ、世間一般へ本作が浸透していった。再放送では平均視聴率も10%を超え、1981年における関東地区で17.9%、1982年における名古屋地区で25.7%(最高視聴率29.1%)を記録した。

放映終了半年後にバンダイから発売されたMSのプラモデルが爆発的な売れ行きを見せ、ガンプラと呼ばれた(後述)。後の劇場版公開もあわせ、社会現象ともいえるブームを巻き起こした。その後も本作と世界観や設定、歴史などを踏襲、あるいは共有する小説漫画が数多く制作された、メディアミックスの先駆けともいえる作品である。

一方で、作中におけるMSの描写やニュータイプの存在に対して高千穂遙がSF作家としてSF考証の観点から批評する意見を述べ「ガンダムSF論争」を巻き起こした。

アニメ史上の評価と後続作品への影響

本作のヒットは新たなアニメブームをもたらし、これに影響されたアニメも玉石混淆で無数に製作されることになる。特にロボットアニメは本作同様に、登場人物や世界観の描写に力を注ぐことで高年齢層も意識した作品作りがなされるようになり、数多くの作品を生み出した。

2010年に第4回声優アワードシナジー賞を受賞した。

商業的事情

サンライズは前述のように本作を中学生以上向けに作っていたが、スポンサーが集まらない懸念があったため創通エージェンシーはスポンサーには低年齢向けと説明していた。こうして各社とも前2作『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』と同じく小学生以下向けの商品を展開したためミスマッチが起き、せっかくの中高生ファンを取り込むことができず関連商品は不振に陥った。そこでクローバーの要請により1979年9月にGアーマーが登場し、同月にはGアーマーとガンダムをセットにした「ガンダムDX合体セット」が発売されたが、売上増には結び付かなかった。

企画当初、アニメ制作陣はこの作品を画期的な作品とすべく数々の斬新な案を用意していた。その中には「主役のガンダムのカラーリングは白一色」というこれまでの子供向けアニメの常識を打ち破る設定もあった。しかしスポンサー筋から「TVアニメのスポンサーを引き受ける目的はTV画面に登場するキャラクターの商品化なのに、主役のロボットが白一色では売れるわけがない。子供のオモチャは赤青黄色の三原色を使うのが常識。ガンダムも赤青黄色で塗れ。」との意見があった。スポンサーの意思(というより事実上の命令)を無視出来なかった為、仕方なく胴体部分のみ申し訳程度に赤青黄色の三原色を彩色した。なお、企画段階でガンダムが白いことに反対していたクローバーは、自社のガンダムの玩具の白い箇所の大部分を銀色に独自解釈し、色を変えて発売していた。

名古屋テレビの関岡の証言では、局の立場としては番組を打ち切り対象にするほどではなかったが、玩具業界のサイクルでは年末年始の次は3月の春休みに需要が見込めるため、2月に新番組を投入すればちょうどその時期に玩具が売れて経営危機を乗り切れるのではないかと判断され、乗り換え需要を喚起するために1月一杯で打ち切りが決定したという見方が有力である。サンライズの飯塚正夫は「オモチャが売れるクリスマスとお正月のお年玉のある1月まではなんとか放送してもらえることになった」と述べている。ところが年末商戦で「DX合体セット」が好調な売行きを示し、クローバーは慌てて延長をサンライズに打診したものの実現しなかった。

前述のように本放送時に関連商品を展開した会社は軒並み失敗したが、アニメ雑誌『アニメック』を発行し、アニメショップ『アニメック』を経営していたラポートだけはアニメファンの盛り上がりをいち早くつかんでいた。同社はアニメファン向けの商品を本放映時既に展開し、ファンを盛り上げていった。

一方で玩具の売上不振を補うべく、サンライズはクローバーにプラモデルの商品化を打診していたが、「売れないキャラクターの商品を増やしてもしょうがない」と拒否された。そこでサンライズはクローバーの了解を得て他社にプラモの商品化を呼びかけた。ところが本作のもう一つの版権元であり版権窓口でもある創通エージェンシーはクローバーの玩具販売に悪影響が出ることを懸念し、アオシマにプラモ化を打診させた。しかし、打ち切りが決まっているため次回作で模型化を行うこととなり、ガンダムのプラモ化は断られた。そのような中でも創通は『宇宙戦艦ヤマト』の模型を販売していたバンダイ模型を拒んでいたが長い交渉の末、1979年の暮れに創通が折れる形でバンダイ模型は商品化権を取得した。こうして放映終了半年後に発売されたプラモデルが爆発的な売れ行きを見せ、ガンダム人気を広げる一助となった。大変な人気を得たことでガンダムのプラモはガンプラと呼ばれるようになり、さらには「モビルスーツバリエーション」と呼ばれる派生シリーズを産み、それらにおける種々の設定はアニメ雑誌において生み出された設定と合わせてガンダムの世界観をより深く掘り下げるものとなった。1982年にはプラモデル市場は過去最高の市場規模になった。

こうした経緯のため「ガンダムブームはラポートが火をつけ、バンダイが築いた」と評されている。劇場版公開の頃になると各社とも本作のファン層に合わせた商品展開をしていたが、ファンの低年齢化によってアニメファン向け以外の商品も売れるようになっていった。

また、ガンプラや各種トイも今なお初代ガンダムやザクの新型アイテムが発売されるなど根強い人気を保っている。

近年ではザクとうふなどファンシーな商品も発売されてファン層を拡大させている。

作品情報

あらすじ

舞台は、スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀あまりが過ぎた未来世界・宇宙世紀0079年。サイド3はジオン公国を名乗り連邦政府に対し独立戦争を挑む。開戦から半年が経過し、戦争は膠着状態に陥っていた。赤い彗星の異名を持つジオンのシャア・アズナブル少佐は、地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追尾して建造中の中立コロニー・サイド7に辿り着いた。サイド7では連邦軍による戦局打開の切り札たるモビルスーツ製造計画V作戦が極秘に進行していた。シャアはモビルスーツ・ザクをサイド7の偵察に送り込む。コロニー内部に侵入した2機のザクは連邦軍のモビルスーツ製造施設を発見。手柄を焦った新兵の暴走により偶発的な戦闘状態に陥る。

連邦軍の技官でモビルスーツ開発者であるテム・レイの息子アムロ・レイは、戦闘の混乱の中、連邦軍の新型モビルスーツ・ガンダムに乗り込む。偶然手にしたマニュアルを片手にどうにか2機のザクIIを倒したアムロだったが、ザクに搭載された核融合エンジンの爆発によりコロニーは損壊。生き残ったサイド7市民は避難民と化す。戦闘で正規クルーの大半を失い、艦長のパオロも重傷を負ったホワイトベースはやむなく新米士官のブライト・ノアを艦長代理とし、新型モビルスーツの回収と並行して避難民を収容。彼らの中から操船と迎撃に必要な人員を確保したホワイトベースはサイド7を脱出。アムロもなし崩しにガンダムのパイロットにされてしまう。シャアの執拗な追撃により、満身創痍のホワイトベースは当初の目的地である地球連邦軍総司令部ジャブローから遠く離れたジオン占領地域の北米大陸に降りてしまう。

本作は、地球の激戦地帯を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや戦い、そして別れを経て数々の困難を乗り越え、閉鎖的な極限状態に悩み傷つきながらも一歩ずつ成長していく、アムロを始めとした少年少女の姿を描いた物語である。また、ダイクンの遺児ながらザビ家への復讐のためシャアを詐称するキャスバルと医学生として滞在中のサイド7で戦闘に巻き込まれ、ホワイトベースの通信士(後にパイロット)となったセイラ・マスことアルテイシアの兄妹の相克。そして、相次ぐ死闘によりニュータイプとして覚醒するアムロ、アムロと運命的な出会いを果たし理解しあいながらシャアを庇い戦死するララァ・スン、最愛の恋人ララァの死により遅まきの覚醒を遂げ、最強の敵として立ちはだかるアムロとガンダムに挑む立場となったシャアの三角関係が描かれる。

登場人物

キャラクター造形を担当した安彦良和によれば、地球連邦軍の軍服はナポレオン時代のフランス軍、ジオン軍の軍服はプロイセン軍を参考にして描かれたという。

アムロ・レイ
主人公。機械いじりの好きな内気な少年。父は地球連邦軍でV作戦のMS開発などを担当するテム・レイ大尉。母はカマリア・レイ。彼は急遽リーダーとなった士官候補生ブライト・ノアとの衝突や、仲間たちを守るために必然的にも軍兵として戦争に巻き込まれていくことへの葛藤を抱えながらも、サイド7脱出以来の宿敵シャア・アズナブルやMSパイロットとしても人間としても経験豊富なベテラン軍人ランバ・ラルとの戦い、初恋の女性マチルダ・アジャンや兄貴分リュウ・ホセイの戦死といった現実を経て人間的に成長していく。さらにララァ・スンとの運命的な出会いで人類の革新「ニュータイプ」として覚醒する。アムロの搭乗するガンダムはジオン兵から「白いヤツ」として恐れられ、戦いの趨勢に関わるような活躍を果たすようになる。最終決戦となったア・バオア・クーではガンダムが擱座し、自壊する要塞内に取り残されながらも、ニュータイプとしての力を家族同然の仲間たちの為に使い、自身も奇跡の生還を果たした。
シャア・アズナブル
アムロの宿命のライバル。ルウム戦役で多大な戦果を挙げ、弱冠20歳にして佐官となったジオン軍のエースパイロットにして天才的軍人。通称赤い彗星ガルマ・ザビ戦死時の不可解な行動により失脚するも、キシリア・ザビの抜擢で大佐に昇進して再起を果たす。オデッサの敗戦後、起死回生のジャブロー攻略作戦では潜入工作隊長という重責を担い、戦いの舞台が宇宙となるやキシリア麾下のニュータイプ部隊の指揮官となる。
従来からのいわゆる「美形悪役」の流れにあるキャラクターではあるが、ジオンの独裁者ザビ家に対する復讐のために戦争を巧妙に利用する人物として設定されている。ホワイトベースに乗る妹アルテイシアの存在に悩む一方で、彼にとって終生を通じ最愛の女性となるララァ・スンの前では素顔を晒し、アムロにララァを殺害されたことで遅まきながらニュータイプとして覚醒。両軍の最終決戦地ア・バオア・クーで彼を凌駕する強敵となったアムロに「私闘」を挑む。だが、MS戦に続き、白兵での決闘でもアムロに敗れ、アルテイシアに諭されたことで己を取り戻す。将兵を見捨てて逃亡を図ろうとしたキシリアを暗殺し、行方不明になる。
セイラ・マス
本作のメインヒロインで医学生。言葉遣いが丁寧で気品の漂う美人。潔癖で気位が高い反面、男を操縦する術に長ける。当初は通信士としてアムロたちパイロットを支え、やがて適性を見出されパイロットに転向する。彼女の正体はダイクンの遺児アルテイシア。生き別れの兄キャスバルがシャアではないかという疑念からスパイ容疑を受けるなど思い悩む。戦場で再会したシャアがキャスバルと判明してからは父の鬼子と化した兄を憎悪するようになり、終盤でブライトに全てを打ち明ける。紆余曲折を経て本作中における最終的なアムロの想い人となる。ア・バオア・クーの決戦では搭乗機が擱座したため要塞内に潜入し、アムロとシャアの決闘に立ち会う。「いい女になれ。アムロくんが呼んでいる」という言葉を最後にキャスバルと別れる。その後アムロともはぐれ要塞内で迷子になり生還を絶望するがアムロのニュータイプ能力で道案内されホワイトベースの仲間たちと合流した。
TV版ではGファイター1号機、劇場版ではコアブースター1号機と搭乗機が異なる。
ララァ・スン
本作のサブヒロイン。フラナガン機関に見出されたニュータイプの少女。本作中では「大佐に救われた」とあるだけで細かい事情への言及は避けられており、彼女がシャアと出会った経緯や前半生については不明。中立地帯であるサイド6の湖畔にて、父テムとの悲劇的再会に深く傷ついたアムロと運命的な出会いを果たす。二度目の邂逅で彼女がシャアの部下であるとアムロも知るところとなり、ホワイトベース隊とコンスコン艦隊の戦闘結果を予言するなど高い資質を発揮する。シャアとは上司部下の関係を超えて恋人関係に発展。ソロモン要塞陥落後に実戦投入され、連邦艦隊を長距離からビットで狙い撃つ戦法でソロモンの亡霊と恐れられる。この段階で両軍における最強パイロットはアムロとシャアを差し置いたララァとなるが、護衛機の一般兵から弾除け扱いにされる等、ニュータイプの置かれた不遇を物語る。アムロとの戦いを通じ、ニュータイプの本質である「人と人とは分かり合える」ことを体現するが、シャアの嫉妬を買い、奇しくもアムロ、セイラ対シャア、ララァという局面の戦闘ではセイラ機を狙ったシャアを止め、シャアとの決着をつけることでララァを解放しようとしたアムロの一撃からシャアを庇い戦死する。死後も想念という形でアムロを導いた。
ブライト・ノア
地球生まれで地球育ちというエリート士官。配属先のホワイトベースで艦長代理に抜擢され、反抗的なアムロ、カイら民間人の少年兵たちや立場を弁えない避難民たち、艦の置かれた極限状況に悩み苛立ちながらも軍人として成長を遂げていく。右腕となって支えてきたリュウ・ホセイの戦死に緊張の糸が切れ病床に倒れるも、優秀な指揮官として独り立ちする転機となる。彼を操舵士かつ相談役として献身的に支え続けたミライ・ヤシマに好意を抱きながらも、「不器用な男」として彼女の恋の行方を見守り、戦後結ばれた。実の父に溺愛されて育ったアムロに対し、現実の厳しさを教える父親がわりとして厳しく接するが、一方でニュータイプという理解の範疇を超えるアムロの能力にわけもなく苛立っていたことを自覚し、アムロが成長を遂げてからは一人前に扱うようになる。ア・バオア・クーで強襲揚陸艦という本分を果たしたホワイトベースは連邦軍の勝利に寄与するも、アムロのニュータイプ能力で総員退鑑命令を出すよう進言され実施。クルーの大半を最終決戦から生還させた。
本作の続編にあたる機動戦士Ζガンダム機動戦士ガンダムΖΖ機動戦士ガンダム 逆襲のシャア機動戦士ガンダムUCにおいても重要人物として登場し続ける。
その他の人物
カイ・シデンハヤト・コバヤシフラウ・ボゥミライ・ヤシマといったホワイトベースの仲間達もそれぞれに成長を遂げていく姿が描かれる。また、戦争を嫌悪する元軍人、戦争に加担する民間人、スパイ、武器開発者、主人公に殺される学徒動員パイロットなどそれまでのアニメーションでは無視されていたキャラクターの描写も多い。この方向性は『ザンボット3』でも試みられたが、後の作品にまで影響を及ぼすほど徹底したのは、本作の非常に大きな特徴である。

詳細については、下記のページを参照。

機動戦士ガンダムの登場人物 地球連邦軍」を参照
機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (あ行-さ行)」を参照
機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (た行-わ行)」を参照
機動戦士ガンダムの登場人物 民間人」を参照

登場兵器

モビルスーツモビルアーマーなど機動兵器に分類されるものは

宇宙世紀の登場機動兵器一覧#機動戦士ガンダム」を参照

それ以外のものについては

ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧#機動戦士ガンダム」を参照

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ - 「翔べ! ガンダム
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻フィーリング・フリー、ミュージッククリエイション(キングレコード)
エンディングテーマ - 「永遠にアムロ」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻、フィーリング・フリー (キングレコード)
劇場版
機動戦士ガンダム
砂の十字架
作詞・作曲 - 谷村新司 / 編曲 - 青木望 / 唄 - やしきたかじん
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
「哀戦士」 / 「風にひとりで」
作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲・唄 - 井上大輔
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編
「めぐりあい」
作詞 - 井荻麟、売野雅勇 / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 作曲・唄 - 井上大輔
「ビギニング」
作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲・唄 - 井上大輔
挿入歌
「シャアが来る」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 堀光一路
「いまはおやすみ」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 戸田恵子

視聴率

放送局

 | 
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【放送対象地域】
【放送局】
【放送日時】
【系列】
備考
中京広域圏 | 名古屋テレビ | 土曜 17:30 - 18:00 | テレビ朝日系列 | 制作局
北海道 | 北海道テレビ | 
宮城県 | 東日本放送 | 
関東広域圏 | テレビ朝日 | 
静岡県 | 静岡けんみんテレビ | 現・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2020/01/26 02:00

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