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農林水産大臣とは?

現職者:
吉川貴盛
(第63代)
就任日: 2018年10月2日

【担当官庁】
農林水産省
【任命者】
安倍晋三
(内閣総理大臣)

【初代】
中川一郎
【創設】
1978年7月5日
【公式サイト】
農林水産省/農林水産大臣 吉川 貴盛(よしかわ たかもり)

農林水産大臣(のうりんすいさんだいじん、英語: Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries)は、日本農林水産省を所管する国務大臣である。略称は農水相(のうすいしょう)、または、農相(のうしょう)。

1925年以前及び1943年から1945年までの農商務大臣・農商大臣の一覧表は農商務省の項目を参照。

目次

  • 1 概要
  • 2 その他
  • 3 歴代大臣
    • 3.1 農林大臣
      • 3.1.1 戦前
      • 3.1.2 戦後
    • 3.2 農林水産大臣
  • 4 関連項目
  • 5 外部リンク

概要

農林水産省が設置される中央合同庁舎第1号館

広く農林水産行政を統括するポスト。農村を重要な支持基盤としていた戦後自民党政権において、重要な閣僚の一つであり、有力政治家の歴任も数多い。

第一次産業従事者が人口の最も多くを占めた戦前日本において、農相(農林大臣)は現在よりさらに枢要なポストであり、敗戦直後は現下の国難である食糧危機を乗り越えるため最重要のポストとも目された。近年はWTOの通商交渉や「食の安全」などを巡って注目されることが多く、とりわけ通商交渉にあたっては国際交渉力に加え、国内の農業団体・農林族議員を押さえ込める政治力が求められる。このため、農水省OBや農林族の有力政治家が任命されることが多いとされる。

その他

閣僚としての重要性が増す一方で、就任した政治家は就任尚早不祥事に直面し、職をまっとう出来ず辞任したり、退任後に不幸に見舞われたりしている。このため、マスコミなどでは「鬼門」「呪われたポスト」と呼ばれている。

古くは片山内閣平野力三農林大臣が西尾末広内閣官房長官と対立し、GHQの意向も手伝って片山哲首相から罷免された後、公職追放の憂き目に遭った。廣川弘禅農林大臣は吉田内閣における吉田首相懲罰動議に欠席して本会議で可決されたため罷免され、バカヤロー解散による解散総選挙で落選した。最後の農林大臣であり、初代の農林水産大臣である福田赳夫改造内閣中川一郎は退任の5年後、57歳で自殺(不審死)している。よど号ハイジャック事件の人質身代わりとしても知られる山村新治郎は離任の8年後に次女に刺殺され、その次女も後に自殺を遂げた。

省庁再編後、2001年に就任した武部勤BSE問題を巡る失言などで批判を浴び、翌年の内閣改造で事実上の更迭、後任の大島理森は様々な疑惑から事実上更迭された。続く亀井善之は離任後まもなく病に倒れて死去している。2004年に就任した島村宜伸は翌年の郵政解散直前、閣議衆議院の解散に反対して閣議決定への署名を拒否し、辞表を提出したが、小泉純一郎首相により罷免された(解散選挙では当選)。島村の罷免を受け、副大臣から昇格した岩永峯一も離任後に献金問題を指摘された。2005年に2度目の就任を果たした中川昭一(初代農林水産大臣・中川一郎の子息)は無難に職務をこなし退任したが、4年後には財務大臣辞任、落選の憂き目を見て、2009年10月に56歳で急死した。

特に2006年9月26日に発足した安倍内閣では農水相の交代が頻繁に起こっており、最初就任した松岡利勝光熱水費問題や緑資源機構談合問題を国会で追及され、戦後の閣僚としては初めて在任中に自殺。若林正俊の臨時代理を経て後任の赤城徳彦も自身の数々の疑惑により、これが一因で7月の参院選における自民党敗北を招いたとされ、2007年8月1日に事実上の更迭、2009年の第45回衆議院議員総選挙は落選した。

そして、若林正俊環境大臣の兼任を経て8月27日に発足した安倍改造内閣では遠藤武彦が就任するも、置賜農業共済組合掛金不正受給問題などを追及され、9月3日に辞任。在任期間8日間という近年では稀に見る異例の事態となった。後任はまたも若林。同一政権下で臨時兼任も含めると3か月余りの間で3度目の農水相就任となった。退任後の2010年4月2日参議院本会議での不正投票問題によって議員辞職に追い込まれた。

2008年8月、太田誠一による事務所費問題も浮上し、在任中に事故米不正転売事件に関する発言が問題視された。9月19日、事故米の不正転売の責任を明確にするということで、福田康夫首相に辞表を提出。太田も赤城同様、同選挙で落選した。太田の辞任後は内閣官房長官町村信孝(町村は同総選挙で小選挙区落選。比例で復活)が臨時代理を務めていたが、麻生内閣で農林水産大臣に就任した石破茂は、この事態に「誰から事務引き継ぎするの?」と就任時のインタビューで皮肉を漏らした。2009年に誕生した鳩山内閣赤松広隆は翌年の口蹄疫問題への対応の遅れで強い批判を浴び、閣僚の大半が残留した6月の菅内閣の誕生に当たって、事実上責任を取る形で退任した。後任として副大臣から昇格した山田正彦は、職務そのものは無難につとめたものの、2010年9月民主党代表選挙で首相と対立する小沢一郎候補を支援したこともあり、わずか3か月で退任となった。菅第1次改造内閣からは鹿野道彦が職務を無難にこなしたが、中国書記官のスパイ疑惑(李春光事件)に直面してしまい、2012年6月の野田第2次改造内閣発足に伴い退任した。後任として鳩山・菅内閣で農水副大臣を経験した郡司彰が大臣に就任し、政権交代までつとめた。同年12月に行われた第46回衆議院議員総選挙では山田、鹿野両者とも比例復活できずに落選、その後の第23回参議院議員通常選挙では比例区に出馬したものの落選した。短期間ながら職務そのものは無難にこなした山田、スパイ疑惑に直面するまでの鹿野が1年以上大臣職務を無難にこなし、後任の郡司も解散総選挙による政権交代で退任となっており、民主党政権に入ってからは不祥事による大臣辞任や大臣辞任後の不幸は減った。民主党政権から自民党へ政権が戻り、大臣に就任した林芳正は鹿野同様1年以上職務を無難にこなしたものの、後任の西川公也は就任早々数々の不祥事が発覚。2014年の第47回衆議院議員総選挙で民主党の福田昭夫に敗北、現職の閣僚ながら比例復活となり、2015年に辞任。前任の林が再登板することとなった。2016年8月3日発足の第3次安倍再改造内閣では山本有二農水相がTPP法案の採決に関する失言を繰り返し、野党から追及を受けて法案採決拒否に持ち込まれた。また、その翌年の第48回衆議院議員総選挙では上記の失言のせいか辛くも比例四国ブロックの最後の1枠に滑り込む結果となった。

なお、日本国憲法下において罷免された閣僚は5名であるが、3名が農相である。

歴代大臣

農林大臣

戦前

農林大臣(農林省)
【代】
【氏名】
【内閣】
【就任日】
出身党派
1 高橋是清 | 加藤高明内閣 | 1925年4月1日
商工大臣兼任 | 立憲政友会
2 岡崎邦輔 | 1925年4月17日 | 立憲政友会
3 早速整爾 | 1925年8月2日 | 憲政党
4 第1次若槻内閣 | 1926年1月30日
5 町田忠治 | 1926年6月3日 | 憲政党
6 山本悌二郎 | 田中義一内閣 | 1927年4月20日 | 立憲政友会
7 町田忠治 | 濱口内閣 | 1929年7月2日 | 立憲民政党
8 第2次若槻内閣 | 1931年4月14日
9 山本悌二郎 | 犬養内閣 | 1931年12月13日 | 立憲政友会
10 後藤文夫 | 齋藤内閣 | 1932年5月26日 | 貴族院議員
11 山崎達之輔 | 岡田内閣 | 1934年7月8日 | 立憲政友会→昭和会
12 島田俊雄 | 廣田内閣 | 1936年3月9日 | 立憲政友会
13 山崎達之輔 | 林内閣 | 1937年2月2日 | 昭和会
14 有馬頼寧 | 第1次近衛内閣 | 1937年6月4日 | 貴族院議員
15 櫻内幸雄 | 平沼内閣 | 1939年1月5日 | 立憲民政党
16 伍堂卓雄 | 阿部内閣 | 1939年8月30日 | 貴族院議員
17 酒井忠正 | 1939年10月16日 | 貴族院議員
18 島田俊雄 | 米内内閣 | 1940年1月16日 | 立憲政友会
近衛文麿 | 第2次近衛内閣 | 1940年7月22日
臨時代理 | 貴族院議員
19 石黒忠篤 | 1940年7月24日 | 農林官僚
20 井野碩哉 | 1941年6月11日 | 農林官僚
21 山崎達之輔 | 第3次近衛内閣 | 1943年4月20日 | 翼賛政治会

※1943年11月1日付で農林省商工省(商工省から軍需省へ移転しなかった残りの部門)とが統合されて農商省となるが、この農商省は1945年8月26日付で農林省商工省とに戻る。

戦後

農林大臣(農林省)
【代】
【氏名】
【内閣】
【就任日】
出身党派
1 千石興太郎 | 東久邇内閣 | 1945年8月26日 | 貴族院議員
2 松村謙三 | 幣原内閣 | 1945年10月9日 | 日本進歩党
3 副島千八 | 1946年1月13日 | 民間
4 和田博雄 | 第1次吉田内閣 | 1946年5月22日 | 農林省
5 吉田茂 | 1947年1月31日
内閣総理大臣兼任 | 自由党
6 木村小左衛門 | 1947年2月15日 | 日本進歩党
片山哲 | 片山内閣 | 1947年5月24日
臨時代理 | 日本社会党
7 平野力三 | 1947年6月1日 | 日本社会党
‐ 片山哲 | 1947年11月4日
臨時代理 | 日本社会党
8 波多野鼎 | 1947年12月13日 | 日本社会党
9 永江一夫 | 芦田内閣 | 1948年3月10日 | 日本社会党
‐ 吉田茂 | 第2次吉田内閣 | 1948年10月15日
臨時代理 | 自由党
10 周東英雄 | 1948年10月19日 | 自由党
11 森幸太郎 | 第3次吉田内閣 | 1949年2月16日 | 自由党
12 廣川弘禅 | 第3次吉田第1次改造内閣 | 1950年6月28日 | 自由党
13 根本龍太郎 | 第3次吉田第2次改造内閣 | 1951年7月4日 | 自由党
14 廣川弘禅 | 第3次吉田第3次改造内閣 | 1951年12月26日 | 自由党
15 小笠原三九郎 | 第4次吉田内閣 | 1952年10月30日 | 自由党
16 廣川弘禅 | 1952年12月5日 | 自由党
17 田子一民 | 1953年3月3日 | 自由党
18 内田信也 | 第5次吉田内閣 | 1953年5月21日 | 自由党
19 保利茂 | 1953年6月22日 | 自由党
20 河野一郎 | 第1次鳩山内閣 | 1954年12月10日 | 日本民主党
21 第2次鳩山内閣 | 1955年3月19日 | 日本民主党→自由民主党
22 第3次鳩山内閣 | 1955年11月22日 | 自由民主党
23 井出一太郎 | 石橋内閣 | 1956年12月23日 | 自由民主党
24 第1次岸内閣 | 1957年2月25日
25 赤城宗徳 | 第1次岸改造内閣 | 1957年7月10日 | 自由民主党
26 三浦一雄 | 第2次岸内閣 | 1958年6月12日 | 自由民主党
27 福田赳夫 | 第2次岸改造内閣 | 1959年7月19日 | 自由民主党
28 南条徳男 | 第1次池田内閣 | 1960年7月19日 | 自由民主党
29 周東英雄 | 第2次池田内閣 | 1960年12月8日 | 自由民主党
30 河野一郎 | 第2次池田第1次改造内閣 | 1961年7月18日 | 自由民主党
31 重政誠之 | 第2次池田第2次改造内閣 | 1962年7月18日 | 自由民主党
32 赤城宗徳 | 第2次池田第3次改造内閣 | 1963年7月18日 | 自由民主党
33 第3次池田内閣 | 1963年12月9日
第3次池田改造内閣 | 1964年7月18日
34 第1次佐藤内閣 | 1964年11月9日
35 坂田英一 | 第1次佐藤第1次改造内閣 | 1965年6月3日 | 自由民主党
36 松野頼三 | 第1次佐藤第2次改造内閣 | 1966年8月1日 | 自由民主党
37 倉石忠雄 | 第1次佐藤第3次改造内閣 | 1966年12月3日 | 自由民主党
38 第2次佐藤内閣 | 1967年2月17日
第2次佐藤第1次改造内閣 | 1967年11月25日
39 西村直己 | 1968年2月23日 | 自由民主党
40 長谷川四郎 | 第2次佐藤第2次改造内閣 | 1968年11月30日 | 自由民主党
41 倉石忠雄 | 第3次佐藤内閣 | 1970年1月14日 | 自由民主党
42 赤城宗徳 | 第3次佐藤改造内閣 | 1971年7月5日 | 自由民主党
43 足立篤郎 | 第1次田中角榮内閣 | 1972年7月7日 | 自由民主党
44 桜内義雄 | 第2次田中角榮内閣 | 1972年12月22日 | 自由民主党
45 倉石忠雄 | 第2次田中角榮第1次改造内閣 | 1973年11月25日 | 自由民主党
第2次田中角榮第2次改造内閣 | 1974年11月11日
46 安倍晋太郎 | 三木内閣 | 1974年12月9日 | 自由民主党
47 大石武一 | 三木改造内閣 | 1976年9月15日 | 自由民主党
48 鈴木善幸 | 福田赳夫内閣 | 1976年12月24日 | 自由民主党
49 中川一郎 | 福田赳夫改造内閣 | 1977年11月28日 | 自由民主党

農林水産大臣

農林水産大臣(中央省庁再編前の農林水産省)
【代】
【氏名】
【内閣】
【就任日】
出身党派
1 中川一郎 | 福田赳夫改造内閣 | 1978年7月5日 | 自由民主党
2 渡邉美智雄 | 第1次大平内閣 | 1978年12月7日
3 武藤嘉文 | 第2次大平内閣 | 1979年11月9日
4 亀岡高夫 | 鈴木善幸内閣 | 1980年7月17日
5 田澤吉郎 | 鈴木善幸改造内閣 | 1981年11月30日
6 金子岩三 | 第1次中曽根内閣 | 1982年11月27日
7 山村新治郎 | 第2次中曽根内閣 | 1983年12月27日
8 佐藤守良 | 第2次中曽根第1次改造内閣 | 1984年11月1日
9 羽田孜 | 第2次中曽根第2次改造内閣 | 1985年12月28日
10 加藤六月 | 第3次中曽根内閣 | 1986年7月22日
11 佐藤隆 | 竹下内閣 | 1987年11月6日
12 羽田孜 | 竹下改造内閣 | 1988年12月27日
13 堀之内久男 | 宇野内閣 | 1989年6月3日
14 鹿野道彦 | 第1次海部内閣 | 1989年8月10日
15 山本富雄 | 第2次海部内閣 | 1990年2月28日
16 近藤元次 | 第2次海部改造内閣 | 1990年12月29日
17 田名部匡省 | 宮澤内閣 | 1991年11月5日
宮澤改造内閣 | 1992年12月12日
18 宮澤喜一 | 1993年8月4日
内閣総理大臣兼任
19 畑英次郎 | 細川内閣 | 1993年8月9日 | 新生党
‐ 羽田孜 | 羽田内閣 | 1994年4月28日
臨時代理
20 加藤六月 | 1994年4月28日
21 大河原太一郎 | 村山内閣 | 1994年6月30日 | 自由民主党
22 野呂田芳成 | 村山改造内閣 | 1995年8月8日
23 大原一三 | 第1次橋本内閣 | 1996年1月11日
24 藤本孝雄 | 第2次橋本内閣 | 1996年11月7日
25 越智伊平 | 第2次橋本改造内閣 | 1997年9月11日
26 島村宜伸 | 1997年9月26日
27 中川昭一 | 小渕内閣 | 1998年7月30日
小渕第1次改造内閣 | 1999年1月14日
28 玉澤徳一郎 | 小渕第2次改造内閣 | 1999年10月5日
29 第1次森内閣 | 2000年4月5日
30 谷洋一 | 第2次森内閣 | 2000年7月4日
31 谷津義男 | 第2次森改造内閣 | 2000年12月5日
農林水産大臣(農林水産省)
【代】
【氏名】
【内閣】
【就任日】
出身党派
32 谷津義男 | 第2次森改造内閣 (中央省庁再編後) | 2001年1月6日 | 自由民主党
33 武部勤 | 第1次小泉内閣 | 2001年4月26日
34 大島理森 | 第1次小泉第1次改造内閣 | 2002年9月30日
35 亀井善之 | 2003年4月1日
第1次小泉第2次改造内閣 | 2003年9月22日
36 第2次小泉内閣 | 2003年11月19日
37 島村宜伸 | 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:wikipedia
2018/10/16 03:02

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