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野球とは?

このページのノートに、このページに関する硬式野球の呼称について野球で扱うかの意見募集があります。(2018年7月)
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  • 出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2017年7月)
  • 独自研究が含まれているおそれがあります。(2019年1月)
  • 日本中心に書かれており、世界的観点からの説明がされていないおそれがあります。(2018年7月)

【野球】

打撃を行う打者

【統括団体】
国際野球連盟
【起源】
(18世紀中頃) イングランド
【特徴】

【身体接触】
無(身体接触は規則違反となることが多い)
【選手数】
9人(DH制を採用する場合10人。)
【男女混合】

【カテゴリ】
屋外・屋内競技
【ボール】
ボール (野球)
【オリンピック】
1992年-2008年,2020年
本塁に突入する走者と阻もうとする捕手

野球(やきゅう、: baseball)は、2つのチームが、4つのベースでできた四角形の環(回路)において得点を競い合う球技である。「フィールド」と呼ばれる屋外球技場(またはそれを模した屋内球技場)で行われる。

目次

  • 1 概要
  • 2 歴史
  • 3 規則
    • 3.1 試合形式
    • 3.2 チーム編成
  • 4 用具
  • 5 グラウンド
  • 6 ポジション
  • 7 審判員
    • 7.1 チャレンジシステム
  • 8 野球文化
    • 8.1 試合観戦
    • 8.2 野球を題材にした玩具と作品
  • 9 各国の野球
    • 9.1 日本
  • 10 国際大会
    • 10.1 ワールドカップ (IBAF)
    • 10.2 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
    • 10.3 WBSCプレミア12
    • 10.4 夏季オリンピック
  • 11 野球界を取り巻く問題
    • 11.1 賭博と八百長
    • 11.2 日本野球のガラパゴス化
  • 12 サイン盗み
  • 13 人気・競技人口など
    • 13.1 アメリカ
    • 13.2 日本
    • 13.3 その他の地域
  • 14 戦略と戦術
  • 15 野球組織
  • 16 データと野球
  • 17 類似競技
  • 18 脚注
  • 19 参考文献
  • 20 関連項目
  • 21 外部リンク

概要

野球のフィールドの概念図。

野球は、2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して得点を取り合い、得点数の優劣に基づいて勝敗を競う競技である。

1チーム9人ずつで構成された2チームが守備側と攻撃側に分かれ、守備側の投手が投げたボールを攻撃側の打者バットで打ち、設置された4つのベース(塁)を反時計回りに進み、一周することで得点を得る。両チームは攻撃と守備をそれぞれ交互に9度ずつ行い、その間に挙げた得点の多さを競う。

4つのベースは、それぞれ一塁(ファースト・ベース)、二塁(セカンド・ベース)、三塁(サード・ベース)、本塁(ホーム・プレート)と言う。なお、大会やリーグによってルールの細部に相違点があり、たとえば予め定めた以上の一方的展開になった場合や気象条件等により途中で試合を打ち切るコールドゲームの規定、攻撃時に投手と呼ばれるポジションの選手の代わりに攻撃専門の選手を使う指名打者制度の有無、審判員の人数等細かな違いがあり、大会やリーグごとにそれぞれの環境に最適と考えられる制度を採用している。

「baseball(ベースボール)」という名称は、4つのbase(ベース)を使用するという特性を由来としている。なお、日本語の「野球」という名称は、明治期に日本中馬庚が作った和製漢語である(後述)。

なお、競技名・組織名・大会名などにおいて、単に「野球(: baseball)」と称する場合、いわゆる「硬式野球」を指すことがほとんどである。メジャー・リーグでは硬式野球が競技されている他、日本でも、プロ野球都市対抗野球(社会人)、大学野球甲子園高校野球において硬式野球が競技されている。

現在、日本国内において称される、広義の「野球」で用いられているボールには、硬式球・軟式球・準硬式球の3種類があり、使用するボールによってそれぞれ硬式野球軟式野球準硬式野球とも呼ばれ、それぞれ異なった競技である。軟式野球と準硬式野球は共に日本で誕生した競技であり、主に日本国内のみで普及しており国際性はほとんどない。例として、野球発祥の地で本場とも呼ばれる米国において「soft-baseball」などと言っても通常一切通用しない。軟式野球は主に、日本国内の少年野球公立中学校の部活動、レクリエーションなどとして行われる。準硬式野球は運営組織を分類する上で、多くの場合軟式野球の一種として扱われている。

野球が変化して生まれたものとして、フィンランドを中心に行われているペサパッロ(フィンランド野球)や、ソフトボールがある。特にソフトボールは女性や子供、高齢者にも楽しめるような競技として国際的に普及している。

歴史

詳細は「野球の歴史」を参照

野球の起源は明確にはされていないが、イギリスの球技である「タウンボール」がイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれた後変化し、野球として形成されたと考える研究者が多い。1830年代から40年代に原型が成立した後、主にアメリカの北部でさかんとなり、南北戦争(1861年 - 1865年)を機に南部にも伝えられたことでアメリカ全土において人気を博するようになった。19世紀後半を通じてルールに大幅な改良が加えられ、現在の形となる。

1869年には世界最初のプロ球団であるシンシナティ・レッドストッキングスが設立され、1871年には世界初のプロ野球リーグであるナショナル・アソシエーションが設立された。このリーグ自体は5年で破綻したものの、1876年にはこれを引き継ぐ形でナショナルリーグが設立され、メジャーリーグベースボールが成立した。この頃、日本を訪問したアメリカ人によって日本に野球が伝えられた。

規則

投手打者の対戦
詳細は「野球の概要」を参照

2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して勝敗を競う。ルールは公認野球規則に基づいている。

試合形式

攻撃側は、相手チームの投手が投げたボールを打って、一塁・二塁・三塁・本塁をまわることで得点を得る。守備側は相手チームの走者が本塁に到達しないように打者走者アウトにする。相手チームの選手を3人アウトにできれば、攻撃に移ることができる。攻撃と守備の一巡はイニングと呼ばれる。一試合は9イニングからなり、得点の合計が多いチームが勝者となる。両者の得点が等しい場合は、延長戦を行う、引き分けとするなどルール体系によって対応が分かれる。

各チームの目的は「より多くの得点を得て、勝つこと」であり、公認野球規則1.05には「各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。」と明記されている。規則書に「勝つことを目的とする」と明確に表記されていることは、野球ルールの際立った特徴の一つでもある。

チーム編成

1チームは選手9人(指名打者制を採る場合は10人)と監督、コーチなどで編成される。試合にはそれ以外にも控え選手がおり、プロ野球では16人、高校野球では9人まで控えとして途中からの試合出場ができる。しかし、一度交代した選手はその試合中は再び試合に出ることはできないため交代せずに守備位置を変えることは可能である。

用具

野球を行うにあたっては、様々な用具が必要であるが、選手が野球を行う上で必要となる用具のうち、代表的なものについて述べる。詳しくは各項目を参照のこと。

ボール
軟式ボール(左)と、
硬式ボール(右)
詳細は「ボール (野球)」を参照
2006年以降の公認軟式球
野球で用いられているボールには硬式球・準硬式球・軟式球の3種類がある。
硬式球
ゴムコルクの芯をで巻き、牛革や馬革を縫い合わせて作った球。プロ野球や高校野球、中学生のシニア・ボーイズリーグ、小学生のリトルリーグでもこのボールを使って行う。
軟式球
全日本軟式野球連盟が公認した日本発のボール。中が空洞になったゴム製の球で、試合対象、年齢、性別に応じてA、B、C、D、H、J、M号の7種類がある。硬式球に比べて安価で安全性が高いため、日本国内では草野球、少年野球、公園でのキャッチボールなど広く一般的に使われている。A、B、C号に関しては2006年度始めにフルモデルチェンジを行い、馴染みのあった表面の細かなディンプル(くぼみ)が無くなった。そのため物理的には硬式球で投げられるほぼ全ての球種を投げることが可能となった。また、2017年より新規格球として、A、B号の代わりにM号が発売され、2018年には、C号の代わりにJ号が発売された。なお、J、M号のディンプルは桜の花びらを模した形状をしており、ボールの反発係数やサイズは、硬式球に近いものとなっている。
準硬式球
軟式球の一種として開発されたものである。大きさやボールの表面は軟式A号とほぼ同じでゴム製だが、内部は硬式球のそれと類似しており、打球感は硬式とほぼ同一である。現在は軟式球H号と呼ばれる。大学野球で多く使われる。
Kボール
詳細は「Kボール」を参照
バット
詳細は「バット (野球)」を参照
バットは滑らかな円い棒であり、打者が投球を打ち返すための用具である。材質により木製バットとその他の素材のバットに分けられる。公認野球規則では最大直径7cm以下かつ全長106.7cm以下とされているが、少年用や女性用を除くと実際の多くは全長82 - 87cm程度である。
木製バット
原則として一本の木材を削って作製する。日本のプロ野球を含めて各連盟の公認での制限が無く、どのような試合でも使える。素材はアオダモ、ホワイトアッシュ、メイプル、トネリコなどがある。
金属製バット
アマチュア野球で各連盟が公認した場合に使用する。日本のプロ野球では使用が認められていない。高校硬式野球では重量を900グラム以上とする規定がある。素材はアルミ合金と超々ジュラルミンが主となっている。
繊維強化プラスチック製バット
柔らかい素材を生かして軟式野球で使われるもので、通称カーボンバットと呼ばれるものである。近年では反発力や飛距離を伸ばすため、ウレタンなど複数の素材を組み合わせたハイコンバットと呼ばれるものも多数存在する。中学生の大会では使用不可となっている。
竹製バット
竹材を接着剤によって貼り合わせて加工したもの。基本的には各連盟の公式戦では使えないが、耐久性に優れ、芯をはずして打つと手や腕に強い衝撃が感じられることを生かし、主に練習用として使用される。
グラブ(グローブ)・ミット
グラブ
詳細は「グラブ (野球)」および「ミット」を参照
グラブやミットは、投球、打球、送球を受けるための革で作られた用具である。形状によってミットは捕手用のキャッチャーミット・一塁手用のファーストミットの2種類があり、グラブには 投手用・二塁手用・三塁手用・遊撃手用・外野手用・ある程度まんべんなく使えるオールラウンド向け等、数種類に分類することができる。そのそれぞれについて、右投げ用(左手に着用)・左投げ用(右手に着用)・両投げ用が存在する。グラブはどの形状でもすべてのポジションで使用できるが、ミットに関しては捕手と一塁手の使用についてのみ、公認野球規則の3.04、3.05にそれぞれ規定されている。投手が着用するグラブについては、グラブ全体が一色であり、商標・マーク類は白色・灰色以外であること、グラブにグラブの色と異なるものをつけてはならないことといった制限がある。
スパイクシューズ
詳細は「スパイクシューズ」を参照
野球用の靴でスパイク部分は金属または樹脂を使用している。少年野球では危険なため、樹脂製スパイクを使用している場合が多い。スパイク部分が取り外し可能なものもある。また、ピッチャーが利き足のシューズの先端に、保護革をつけることがある。これは投球時、ピッチャーが後ろ足(利き手と同じ側の足)でマウンドを蹴りシューズがすり減る事を防ぐため。バッティングでも同じ現象が起きるためか、野手がこの保護革をつけることも多い。
捕手の防具
マスク(面)
前頭部、顔面、喉を保護するために装着する。
プロテクター
肩、胸、腹を保護するために装着する。
ファウルカップ
股間周辺を保護するために装着する。
レガース
膝から足首までを保護するために装着する。
ロージンバッグ(ロジンバッグ)
詳細は「ロジンバッグ」を参照
滑り止めの白い粉が入った袋。主にピッチャーが用い、マウンドに置いてある。打者が使用する場合もあり、ネクストバッタースボックスにも置いてある。
ユニフォーム
詳細は「野球ユニフォーム」を参照
同じチームの選手・監督・コーチなど競技に参加する者は、同色・同形・同意匠のユニフォーム帽子を着用する。原則として全員(少なくとも選手)の背中には背番号をつける。アンダーシャツ、ストッキング、ベルトは同色での着用が必要。スパイクもユニフォームの一部に相当するため、チームで同色にそろえる必要がある。プロ野球においてはプレイングマネージャーやベースコーチに立つ場合を除き監督がユニフォームを着ない場合がある。ボールが胸部に当たると心臓に負担が掛かり倒れてしまう(死亡・重傷事故の例もある)ことがあるので、胸部の部分にパッドを付けることを推奨する。

グラウンド

詳細は「野球場」を参照
フェンウェイ・パーク(アメリカ合衆国ボストン)

野球に使われるグラウンドと付帯設備は野球場もしくは球場と称される。4つのベースを結ぶ正方形内は内野と呼ばれ、またその形状から「ダイヤモンド」とも呼ばれる。内野とコーチスボックス、ネクストバッタースボックスの距離は公認野球規則で決められているが、グラウンドの大きさについては球場によって異なる。「内野」は規則上は正方形内と定められているが、慣習的には内野手が普通の守備行為を行う守備範囲も含める。

日本においては、硬式野球仕様かつプロ野球の試合で使用される野球場は、本塁より左右両翼およびセンターのフェンスまでの距離について、古い球場では両翼90メートル、中堅120メートル弱の球場が多いが、1980年代以降に建設された球場では両翼99.1 - 100メートル、中堅122メートルを基準としている(野球場・規格の項参照)。

日本の野球場は、本塁から左右翼までの距離が等しい「左右対称」の野球場がほとんどであり、現在のプロ野球12球団の本拠地の中で左右対称でない野球場はMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のみである。それに対し、MLBの球団の本拠地となっている野球場は本塁から左翼・右翼までの距離が異なる「左右非対称」の野球場が多く、30球場のうち27球場が左右非対称である。

ポジション

投手打者 捕手 一塁手 二塁手 遊撃手 三塁手 右翼手 中堅手 左翼手
野球のポジション図
【攻守】
【名称】
【正式名称】
英略字

備 | バッテリー | Battery | 
1 | 投手(ピッチャー) | Pitcher | P
2 | 捕手(キャッチャー) | Catcher | C
内野手 | Infielder | IF
3 | 一塁手(ファースト) | First Baseman | 1B
4 | 二塁手(セカンド) | Second Baseman | 2B
5 | 三塁手(サード) | Third Baseman | 3B
6 | 遊撃手(ショート) | Shortstop | SS
外野手 | Outfielder | OF
7 | 左翼手(レフト) | Left Fielder | LF
8 | 中堅手(センター) | Center Fielder | CF
9 | 右翼手(ライト) | Right Fielder | RF

撃 | 打者(バッター) | Batter,Hitter | 
 | 指名打者(DH) | Designated Hitter | DH
 | 代打(ピンチヒッター) | Pinch Hitter | PH
走者(ランナー) | Runner | 
 | 代走(ピンチランナー) | Pinch Runner | PR

審判員

詳細は「審判員 (野球)」を参照

野球における審判員は、試合の進行や、投手の投球、本塁における判定を主に担当する球審(英:umpire-in-chief ; plate umpire)と、各塁における判定を行う塁審(英:base umpires)、必要に応じて外野に外審(英:outfield umpires)を配置する。

一般には球審1名と各塁の塁審3名の4人で審判団を作ることが多いが、重要な試合では外審2名を加えて6人で審判団を作ることもある。試合によっては塁審の人数が2名・1名になることもあるし、球審だけ(塁審なし)で審判を行うこともある。

チャレンジシステム

詳細は「野球のビデオ判定」を参照

MLBでは2014年度より審判員に加え、ニューヨークにある映像センターでのインスタントビデオ判定を採用している。監督は審判員の判定に異議がある場合、1試合で2回まで要求することができ、7回以降は審判も要求することができる。またNPBでも、2018年度よりMLBと同様にビデオ判定を行う「リクエスト制度」が導入されている。

野球文化

映画打撃王』の広報用写真(1942年)。当時、人気が最高潮に達していたゲイリー・クーパールー・ゲーリッグを演じ、彼の代表作の一つにもなった
1909年に発売されたホーナス・ワグナーベースボールカードT206 ホーナス・ワグナー』)。入手が困難で希少価値が高く、2007年にベースボールカードとしては史上最高額の235万ドル(約2億8千万円)で落札された

試合観戦

試合はイニング制を採用している。サッカーバスケットボールのような時間制ではないため、試合の展開により試合時間に大きな幅があるが、概ね1試合2時間 - 3時間程度である(※米国のメジャーリーグでは決着が付くまで無制限の延長する)。2010年までの日本のプロ野球においては12回で決着がつかなければ引き分けにしていた。しかし、2011年に東日本大震災が発生しその影響により試合開始から3時間30分以内で決着がつかない場合は引き分けとなりこのルールは2012年シーズン終了まで採用された。なお、2013年シーズンより元の「12回で決着がつかなければ引き分ける」のルールに戻った。メジャーリーグベースボール (MLB) や日本プロ野球 (NPB) などのプロリーグでは年間140試合を超える多数の公式戦を行うことで大きなビジネスとなっている。

アメリカでは、ファウルボールが観客に直撃するアクシデントが立て続けに起こっている。「ファウルボール訴訟」が多発しているが、「危険があることを予め承知してスタジアムに来る」として、観客がケガしても球団側は免責されるケースが大半である。観客席以外でファウルボールによって負傷した場合は訴えが認められることがあるが、基本的には裁判しても勝ち目はない。

野球を題材にした玩具と作品

野球を扱った作品一覧」および「Category:野球を題材とした作品」も参照

1886年、アメリカではタバコおまけとして野球選手の姿を画いたカード(シガレットカード)であるベースボールカードを付けることが流行した。以後、ベースボールカードはトレーディングカードの一分野として人気がある。

パチンコスマートボールに野球の要素を取り入れたボードゲーム野球盤がある。日本ではエポック社が1958年より生産、販売し続けている。

1960年代の日本ではちばてつやちかいの魔球』や梶原一騎巨人の星』が嚆矢となり、少年漫画の一ジャンルとして野球漫画が流行した。1970年代には水島新司ドカベン』が、1980年代にはあだち充タッチ』が、2000年代には森田まさのりROOKIES』などがそれぞれ人気を博し、アニメ化や実写映画化がなされている。

アメリカでは映画のジャンルとして野球映画が継続して制作されている。1942年公開の『The Pride of the Yankees』(邦題:打撃王』)はアカデミー賞を受賞している。この他には1984年公開の『The Natural』(邦題:ナチュラル)と1989年公開の『Field of Dreams』(邦題:『フィールド・オブ・ドリームス』)もそれぞれアカデミー賞にノミネートされている。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が「AFIアメリカ映画100年シリーズ」の一環として選定したスポーツ分野のアメリカ映画トップ10では『The Pride of the Yankees』(邦題:『打撃王』)が3位、『Bull Durham』(邦題:さよならゲーム)が5位にそれぞれランクインしている。特に『The Bad News Bears』(邦題:がんばれ!ベアーズ)や『Major League』(邦題:メジャーリーグ)などは何度も続編やリメイクが制作されている。

1983年に任天堂からファミリーコンピュータが発売されると、同年の内に野球を題材としたゲームソフトベースボール」が発売され人気を博した。以後、日米で「プロ野球ファミリースタジアム」シリーズや「実況パワフルプロ野球」シリーズ「MLB」シリーズなどの野球ゲームが継続して生産、販売されている。

各国の野球

世界では主に北米アメリカ合衆国カナダ欧州ではオランダイタリア中南米キューバドミニカ共和国ベネズエラメキシコプエルトリコニカラグアパナマオランダ領アンティルコロンビア東アジア日本大韓民国台湾などで盛んである。とりわけパナマ、キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、ニカラグア、台湾においては、事実上の国技として親しまれている。日本では、国技と呼ばれることは少ないものの非常に人気の高いスポーツであり、野球用語が一般社会でも使用される様がしばしば見受けられる。特に昭和末期までは集客力、放送量、合計視聴数などで他のスポーツの追随を許さない数字を誇る突出したコンテンツであり、しかもその盛況ぶりが当時は世界中で米国との二カ国のみに限られていた(米国は既にアメリカンフットボールに人気首位を譲っていたものの、相対的にはなお野球も日本を遥かに凌ぐ巨大産業である)という点でも特異な存在であった。

ヨーロッパでは、各国でサッカー人気が根強いため野球がことさらに取り上げられることは少ないものの、欧州野球連盟には39ヶ国が加盟しており、その中でイタリアとオランダの2か国ではプロリーグが存在している。

日本

歴史
詳細は「野球の歴史#日本における野球の歴史」を参照
日本へは、1871年(明治4年)に来日した米国人ホーレス・ウィルソンが当時の東京開成学校予科で教え、その後全国的に広まった。したがって、日本国内の野球の創成期の歴史は、そのまま大学野球の創成期の歴史と重なっている。1903年に米・サンフランシスコで米・カリフォルニア大学バークレイ校名誉教授・小圃千浦(日本国瑞宝章受章者)らによって日系人野球チーム“フジ・クラブ”が誕生し、日米野球交流の礎が作られることになる。
「ベースボール」を、初めて「野球」と日本語に訳したのは、第一高等中学校の野球部員であった中馬庚である(この詳細な経緯は中馬の項も参考のこと)。明治期の俳人で、1889年(明治22年)に喀血してやめるまで捕手として好んで野球をプレイした正岡子規が翻訳したという俗説があるが、子規が自らの幼名である「升(のぼる)」にちなんで「野球(のぼーる)」という雅号を用いていたことが誤解されたものと考えられている。ただし、子規が現在にまで残る野球用語を数多く翻訳したのも事実であり、2002年にはその功績によって野球殿堂入りを果たした。
文化
阪神甲子園球場阪神ファンの風船を使用した応援
日本における野球は、実際に参加するスポーツというよりは、観戦スポーツとして楽しむ人が多い傾向にある。レジャー白書2005によると、2004年時点の「野球・ソフトボール用品」に対する出費は、990億円である。「球技スポーツ用品」に対する出費6640億円の15%を占めている。
野球観戦における日本独自の文化としては、応援団主導の楽器や応援歌を用いたいわゆる「鳴り物応援」がプロアマ問わず定着していることが挙げられる。起源については様々な説があるが、プロ野球においては1970年代の広島東洋カープが選手に対する個別応援歌を用いての応援を始めたとされる。ただし、日本独自の文化として肯定的に取り上げられる一方で、「妨害行為・迷惑行為である」など否定的な意見も少なくない。
「クラブ・同好会」の形で楽しむスポーツとしては一定の地位を占めている。内閣府による「体力・スポーツに関する世論調査」(2007年2月調査)では、クラブ・同好会に加入している男性のうち、22.7%が野球クラブ・同好会に加入しており、2位のゴルフ、5位テニスよりも多い。ただし、女性は5位までに含まれていなかった。
文部科学省の「我が国の体育・スポーツ施設」(平成16年3月)によると、「職場スポーツ施設」(8286カ所)においては全8286施設のうち13%(第2位)を「野球場・ソフトボール場」が占め、内閣府の統計と合致する。
野球人気とマスメディア
戦前から1950年代前半まではプロ野球よりも東京六大学野球などに代表される学生野球の人気の方が高かった。1950年代後半に読売ジャイアンツ長嶋茂雄王貞治といったプロ野球選手が国民的な人気を得ると、プロ野球が六大学野球に代わり、1990年代前半までの野球人気を担った。1995年近鉄バファローズ(当時)のエース投手だった野茂英雄ロサンゼルス・ドジャースへ移籍してある一定の成功を収めると、これに端を発して次々と日本国内の人気プロ野球選手達がMLBへと移籍し、本格的な日本人選手のメジャーリーグ挑戦が始まった。それに伴い、主にNHKの衛星放送などで盛んに日本人選手の出場するMLBの試合が放送され始めた。またワールドベースボールクラシックにおいて日本が第一回大会から2連覇し、各試合で高視聴率を記録した。
日本国内の主要な野球大会は、古くから国内の大手新聞社が主催者となっていることが多かった。例えば、選抜高等学校野球大会社会人野球日本選手権大会都市対抗野球大会毎日新聞社の、全国高等学校野球選手権大会朝日新聞社の主催である。プロ野球の球団でも、読売ジャイアンツの親会社が読売新聞グループ本社中日ドラゴンズの親会社が中日新聞社であるほか、東京ヤクルトスワローズ産経新聞社を保有するフジサンケイグループと密接な関係にある。そのため、野球は他のスポーツ競技と比較してもマスメディアへの露出は群を抜く事となり、結果として日本国内における野球人気は飛躍的に向上した。
その反面、マスメディアやスポンサー企業からもたらされる放映権料やスポンサー料などによって、大会の主催団体や一部の球団は莫大な収入を得る事になったために各組織の肥大化を招き、その事が他のスポーツ競技団体に見られる様なピラミッド型の統括組織を現在でも形成出来ないという状況の一因にもなっている。加えて、読売ジャイアンツをはじめ日本国内において絶大な人気と資金力を背景に持つ特定の球団が球界内で大きな発言権を持つ事となり、球界内の重要な方針や制度構築などにおいてそれらの球団の意向が大きく反
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出典:wikipedia
2019/08/07 12:58

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