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釣りとは?

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釣り(つり、: anglingあるいはpole fishing)とは、釣り針釣り糸など道具で「さかな」(主に魚類などの魚介類)を「釣る」ようにして採捕する行為、方法のことである。(魚に限定した場合は)魚釣り(さかなつり、うおつり)とも。

現代では道具としては釣り針釣り糸釣り竿などを使い、釣り針に疑似餌をつけて行うことが一般的である。だが素朴な形では、釣り針をつけた糸だけを直接手に持つ、という方法も行われたわけで、世界を見渡すと現代でもそうした方法で釣りを行っている人々がいる。

釣る対象

釣りの主な対象は、湖沼などの水圏に生息する魚類である。 「釣り」というのは、釣りはの一種であり、で突く方法や、魚網で捕える方法と対比的に用いられる語である。 「釣り」という名前の由来は対象を糸で釣るから「釣り」と呼ばれる。魚網を使う漁は「釣り」とは呼ばれない。釣り上げる対象を魚類に限定するときは特に「魚釣り」と呼ばれる(ザリガニやタコを釣ることは「ザリガニ釣り」「タコ釣り」などと呼ぶが「魚釣り」とは呼ばない)。

なお、陸上の動物まで視野を広げて「動物を捕える手法」全体を考察する場合、移動性の高い動物をおびき出したり、待ち伏せしたりして捕まえる「の一種を用いた方法」とも言える。

分類・種類

釣りをおこなう場所によって海釣りと川釣りに大別される。→#種類・分類

釣りの位置づけの変化。古代では主に食糧採取のため、現代では遊びが主流。

古代では釣りは主に食糧採取のために行われていたが、現代では遊びのために行う釣りが主流となったので、主に解説すべきこととなった(理由は後述)。

英語のFishingは魚介類をとること全般を指しうるが、その中で生業としての産業商業としてのFishing、つまり漁業従事者(いわゆる漁師)によるFishingをコマーシャルフィッシング (Commercial fishing) という。また漁業は英語圏では Fishery と総称される。それとは対照的に、漁師以外の一般人によって行われる漁は、一般に財を得ることを目的とするものではなく、娯楽趣味、あるいはスポーツとして理解されている。こういった娯楽性の釣りを遊漁といい、英語圏ではRecreational fishing(リクリエーショナルフィッシング)やSport fishing (スポーツフィッシング) と呼ばれている。現代では、釣りは狭義には趣味的な釣りだけを指すようになっており、広義の「釣り」には商業的なそれと趣味的なそれの両方が含まれている。

現代では、遊びで釣りを行う人々の人口が、日本だけでも「2000万人」と言われており、生業で釣りを行う人々の人口をはるかに上回っている(後述)。 釣りは、リクリエーショナルフィッシング(趣味としてのフィッシング)の主要な活動であり、外すことのできない大きな存在である。逆に漁業の中では(魚網を使った漁がメインであり)「釣り」は比較的小さな存在、マイナーな存在でしかない。そういう状況であるので、『日本大百科全書』では、主に「趣味の釣り」について解説している。ウィキペディアも百科事典であるから、同様に、主に趣味としての釣りについて解説し、生業として行う釣りについては、記事の末尾で触れる。#遊びで行う釣り (遊漁の釣り)#漁業における釣り

種類・分類

さまざまな分類法がある。

ひとつは、「釣りを行う場所」(「フィールド」)で分類する方法があり、海釣り川釣りに大別される。

海釣りは、磯釣り(いそづり)、船釣り(ふなづり)などに下位分類することができる。

川釣りは、渓流地の釣り(渓流釣り)、低地の釣りなどに分類することができる。

#フィールドの節で解説。

また、対象魚によっても分類されている。

歴史

骨で作られた石器時代の釣り針

釣りの起源は少なくとも約4万年前の旧石器時代まで遡ることができる。

娯楽を目的とする釣りも古代中国古代ギリシア古代ローマなどで古くからみられた。

ヨーロッパでは中世になって遊漁(遊びの釣り)が目覚ましい進展をみせた。イギリスではアンブロズ司教など釣り好きの聖職者が輩出し、魚や釣りの本も相次いで出版され、たとえば1494年のイギリスでは「世界で最初の釣り入門書」ともされている本が出版された。これはジュリアナ・バーナーズという女性によるものである。

1653年には、「釣りの聖書」ともされ現在でも版を重ねている本が出版された。それはイギリスのアイザック・ウォルトン Izaak Walton(1593―1683)のThe Compleat Angler ザ・コンプリート・アングラー (邦訳『釣魚大全』、ちょうぎょたいぜん)である。これには「静思する人の行楽」という副題がついており、中世ヨーロッパ人の趣味への探求心が溢れている。

1900年のパリ・オリンピックでは釣りが競技種目の一つとして採用され、釣果が競われた。

日本

日本でも、石器時代の遺跡から骨角器の釣針が見つかる。日本では縄文時代に釣り針が出土しており、刺突具で魚を捕えることと併用して、食糧を得るために用いていた。 奈良時代平安時代には、貴族たちの間で行われていた。 江戸時代ごろから、さかんに一般庶民の間でも趣味として行われるようになった。江戸時代は数百年にわたり大きな戦争のない日々が続いたので遊びが盛んになったわけであるし、特に江戸の街には水運網、水路網が張り巡らせてあったので、釣り場がいたるところにあったから、江戸の庶民によって盛んに行われた。

近年の日本では「釣り人口、2000万人」と言われるまで、趣味で釣りを行う人々の人数が膨張してきた。

典型的な手順

など場所ごと、そして狙う魚介類の種類などによって、様々な釣り方があるが、魚釣りにおける最も典型的な手順は、以下のようなものと言える。

  1. 釣り針やそれに類した疑似餌(ルアー毛針など)をつけ、釣り針には釣り糸をつないでおく。釣り糸は釣り竿の先端に結びつけられる。
  2. 魚の通りかかる場所に釣り針を垂らし、食いつくのを待つ。あるいは、集魚餌で魚を釣り針の付近におびき寄せる。
  3. 魚が食いつくと針が口やえらに引っかかる。
  4. このとき、釣り糸の反対側につながれた釣り竿をうまく使って魚を手元に引き寄せ捕獲する。

ただし、上記はあくまでひとつの典型例であって、実際の魚釣りの手法には、上記以外にも、対象とする魚類の種類や生態によって、豊富なバリエーションがある。例えば、釣り竿を使わない手釣り(ワカサギ釣り、カッタクリ釣りなど)や、釣り針を使わない釣り(ザリガニ釣りなど)もある。そして、餌やそれにあたるものを使わず、直接に対象を引っ掛けて吊り上げる方法もある。


遊びで行う釣り (遊漁の釣り)

釣りというのは、多くの人々にとって遊びの代表格(のひとつ)ような位置づけにもなっている(後述)。

また日本の遊漁者にとって、釣りは主要で最大の漁法である。 (遊漁を行う者のことを「遊漁者」と呼ぶが、日本では遊漁者には漁網の使用などが制限されているため、日本の遊漁者が行える漁法は釣り漁に限られているからである。)

遊びで行う釣りの、「遊び」としての本質

近年、釣りの大衆化は著しくなっているので、そもそも「(遊びで行う)釣りとは何か?」という基本的な問いかけが誰からもまともに行われないまま、いつのまにか人類の遊びの代表格のひとつにもなってしまった感すらある。なお人類の文化と遊戯(遊び)の関係を研究したヨハン・ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』や、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』などの(遊びに関する、社会学的、文化人類学的)名著にすら、なぜか魚釣りは取り上げられていない。その理由はおそらく、釣りは、単に「魚捕り」の一種と考えられていたからかも知れず、つまり網打ちなど、釣り以外の漁獲法と大雑把にひとくくりにされてしまって、単に「生活の糧(かて)を得る方法の一種」という固定観念があまりに強かったからかも知れない。 たしかに釣りというのは、歴史を遡れば食糧を得るために行われていたわけだが、その釣りが、しだいに遊びの要素を濃くし、今日の日本のように「釣り人口2000万人」と言われるまで膨張してきた秘密は何か? たぶんそれは、釣りという行為が、単なる(食糧を得るための)「魚捕り」以外の大きな魅力を備えているからに違いない。釣りという行為は、緊張陶酔解放という、一連のプロセス(一連の回路)の繰り返しである。釣りの計画・準備・出船・投餌(とうじ)といった前段階で「緊張」が高まっていく。その次に、魚信・あわせ・釣り上げ、という一連の漁獲段階で「陶酔」が釣り人に起きる。そして、やがて訪れる 充足感覚・満足感によって、釣り人の精神は「解放」されていく。

カイヨワは、「遊び」の重要な目的として、イリンクス(=眩暈、めまい)をあげているが、それは、釣りの2番目の「陶酔」にあたるものと考えても良い。このイリンクスや「陶酔」は、瞬間的に、知覚の安定を崩しつつ、一種の心地よいパニックをおこさせ、心を痙攣させるような効果がある。

男性のほうが女性より釣りを好む傾向があるのは、どうやら男性ではアンドロゲンとよばれる男性ホルモンの分泌や、アドレナリンという副腎皮質ホルモンの分泌量が女性より多いからのようであり、それらはどちらも狩猟本能や攻撃本能を増加させるからのようである。

どうやらこうした理由で、釣りというのは、人類にとって気持ちが良い行為になっており、大人気の遊びになっているようなのである。

フィールド

  • 磯釣り

  • 防波堤釣り

  • 釣り

  • 海上の足場。この写真は大正時代の日本のものだが、世界を見渡すと、似たような釣法を行っている地域はいくつもある。

  • 海上のプライベートなモーターボートからの釣り

  • シーカヤックでの釣り

  • 川釣り

  • 渓流釣り。

  • のはった面上。ワカサギの穴釣り

  • 釣り。池では、手漕ぎボートや、電動モータで推進するボートの上で釣りをするやり方も盛ん。

  • 釣り堀での釣り

対象魚

食用になる魚を対象魚とする場合もあれば、魚釣りの過程を楽しむための遊漁もあり、後者の場合には、その場で釣った魚を再放流すること(キャッチ・アンド・リリース)が行われる場合もある。

釣具

釣り道具は「釣具」や「タックル」と呼ばれている。

釣り針

詳細は「釣り針」を参照

実際に魚がかかる部分である。釣り針にを付けて釣る餌釣りや疑似餌(ルアーフライ)による釣りがある。

釣り糸

詳細は「釣り糸」を参照

「ライン」とも呼ぶ。竿から仕掛けまでを道糸、釣り針を直接結ぶ部分の糸をハリス(鉤素)という

釣り竿

詳細は「釣り竿」を参照

「ロッド」とも呼ばれる。先端側を「竿先」といい手元側を「竿尻」という。道糸が竿の内部を通る種類の竿を「中通し竿」という。糸を巻いておく道具としてリールがある

浮き

en:Fishing float」も参照

釣り糸の途中に取り付け、釣り針を一定の水深に保つとともに、魚が釣り針の餌を食べていること、魚が釣り針に掛かったことを知るために用いる。また、釣り針の餌を含む仕掛けを遠投する役割を持つことがある。浮きは用途によりさまざまな形状がある。平常時の浮きの姿勢を保つために、釣り糸の途中に錘(オモリ)を取り付けることがある。

棒浮き
(右図左)
アタリに対して敏感。流れの速い河川などでは、逆にアタリがわかりにくくなるため適さない。主に流れのゆるい釣り場で用いる。ヘラブナ釣りで高価なものが用いられる場合もある。
玉浮き
(右図中央上)
流れの速い釣り場でも使いやすくなっている。浮力が比較的大きいものが多い。セル玉と呼ばれることがある。
唐辛子浮き
(右図中央)
棒浮きと玉浮きの中間の性能。見た目が唐辛子に似ている。製ものが多い。
中通し浮き

一般的に"円錐ウキ"と呼ばれるが、円錐ウキは中通しウキの中の一つの形を指す。 円錐型、ドングリ型、逆円錐型など様々な形が存在する。 名の通り道糸がウキ本体の中を通るように使う。 現在の磯釣りなどのウキフカセ釣りに於いての主流の浮きである。 使い方はウキ本来の水面に浮かせて魚信(アタリ)を待つだけではなく、浮力以上のオモリを付けてウキを撒き餌と同じ速度でジワジワ沈める釣法もある。 中通し浮きの中に水中浮きという物も存在する。 名前の通り水中で使う浮き。マイナス浮力(放置すると沈む)で、浮かせるウキとセットで使う場合がほとんど。 上の潮は止まっているのに下の潮は動いている時等に用いられる。また仕掛けの重さが少し増えるため若干遠くへ飛ばしやすくなる。 他にシモリウキがあり、渓流で釣るときなどに使われる。

電気ウキ
上記のような形状による区別ではなく、浮きに発光機能が搭載されたもの。浮き用途に開発された細長いリチウム一次電池を使用し、豆電球やLED等で浮きが発光する仕掛けになっている。夜間の釣りにおいて暗闇でも浮きの動きが確認できる。
浮きの日本での歴史

長野県南宮遺跡(平安時代初期)から「浮き」が出土している。これは軽石に穴を開け、糸を通す仕組みになっている。 現在、釣りの主流になっている『立ち浮き』は江戸時代末期から明治時代にかけて始まったもので、それまでは『寝かせ浮き』が使われていた。『立ち浮き』を広めた人物の一人が初代馬井助こと菅原寅次郎で、彼は京都床屋新内節の師匠の傍ら、小間商いとして浮きを作っていた。彼は生涯、浮き作りを本職にはしなかったが、彼の次男、菅原与一は高等小学校を卒業後職を転々とした後、父が亡くなった昭和6年に26歳で浮き職人となった。二代目馬井助と呼ばれる彼の作品は個性豊かな形状と研ぎ出し仕上げなど本格的な美しい塗りで関西だけではなく関東でも注目され、中には、蒔絵などを施した作品や干支を題材にした揃いのものなど、芸術品とも呼べる浮きを作った。そのため、二代目馬井助の浮きは、現在、高値で取引される事が多い。

オモリ

詳細は「オモリ (釣具)」を参照

仕掛けを沈めるための道具がオモリである。小さい球状のオモリとしてガン玉がある。また、割れ目があるオモリとして割りビシがある。

その他の釣り具

主なメーカー

「Category:釣具メーカー」も参照

シマノグローブライド(ブランド名:ダイワ)の売上高が大きい。また、ルアーなどの生産はゲーリーインターナショナルジャッカル等が挙げられる。

釣りエサの種類

主なエサの一覧
【名称】
【説明】

イクラ カジカの卵と同様、渓流魚の好物。
ミミズ 関東ではキジ関西ではナマエという通称で呼ばれる。代表的な淡水魚のエサの一つ。マサエと呼ばれるものがよい。
ボッタ(ミミズの一種) 川底に生息するマッチ棒ほどのミミズ。寒ブナ釣りに適している。
アカムシ 池溝の土底に生息する深紅の虫。保存がきき、マブナが好む。
サシ 関西での名はサバ虫キンバエの卵をサバの身に産み付けさせたもので、ハヤヤマベ釣りに頻用する。ベニガラで赤く染めたものはベニザシと呼ばれる。
クリムシ の実につくやわらかく、白色の虫。サシと同様、ハヤ、ヤマベ釣りに使用。
カマエビ ブドウムシエビツルムシとも呼ばれる。渓流釣りの携帯エサ。山ブドウ、野ブドウの蔓に生息するブドウトラカミキリの幼虫。
チシャのムシ ヤマベの好物。チシャの木、エゴの木の実に生息する白いウシヅラヒゲナガゾウムシの幼虫。
タマムシ タナゴ釣りに使用。などの小枝に殻をつけるヤツガシラの幼虫。
ヤナギムシ 柳の幹につくカミキリモドキの幼虫。ヤマベ、ハヤ釣りのエサ。
ヂグモ 木や垣根の根元に袋状の巣を作るクモ。ハヤ、ヤマベ釣りに使い、えさの少ない川でのヤマメ、イワナ釣りに効果がある。
チョロ ナデムシとも呼ばれる。川辺の石の裏に住み着く川虫で、渓流釣りでは最もスタンダードなエサ。カゲロウの幼虫。
ピンチョロ カワゲラの幼虫で、渓流釣りの良きエサだが、4~5月にしか採取できない。河原の浅い水溜りにいる。
クロカワムシ トビケラの幼虫で、全体的に青黒く、口吻が黒く、瀬の石裏に生息している。チョロが少ない川では効果的で、大型魚を狙う際は多用される。
イネ ソウギョ釣りに用いられる。
サツマイモ ふかしたものを角型に切りそろえて用いたり、練りエサ(マッシュポテト)としても用いられる。コイヘラブナ、ヤマベ釣りに使われる。芋ようかんも同様に用いられる。
うどん 瓶入りで販売されている。モロコ釣りに最適。
魚貝類 ここでは一箇所にまとめる。
サンマイワシイカナゴキビナゴアジシラスオキアミドジョウイカサザエトコブシアサリイガイイセエビクルマエビシバエビスジエビモエビスジエビシャコイソガニヤドカリエビガニフジツボフナムシ
環虫類・昆虫類・植物・その他 ここでは一箇所にまとめる。
イワムシスナイソメゴカイフクロイソメエラコサナギハバノリホンダワラスイカミカン

問題

日本での遊漁に対する規制、権利の剥奪

米国では全ての人々に漁業をする権利があるが、 日本では「漁業権」と呼ばれているものは、実は(広く人々の)「権利」ではなく、反対に一般の人々の権利を規制する考え方、権利を奪う考え方で組み立てられており、遊漁者に対する規制は各都道府県の漁業調整規則により規定されている。また、内水面(湖沼・河川)で第五種共同漁業権が設定されている場合、遊漁規則が設定されている場合がある。また、海区漁業調整委員会および内水面漁場管理委員会による委員会指示が発動されている場合もある。遊漁者が使える漁具は、一般に一本釣りの釣り道具、小型のたも網のみである。

また遊漁人口の増加と産業化によって、下記のような様々な問題も発生している。

立ち入り禁止区域への侵入

進入禁止とされている場所での釣りが問題となっている。鹿島港では立ち入り禁止とされている防波堤に釣り人が無断侵入しては高波に攫われるなどして、2013年までに通算63人が亡くなっているが、現在も高さ3mのフェンスを破壊したり乗り越えたりして侵入を繰り返す釣り人が絶えない。

釣りにより発生するゴミ

河川湖沼など淡水魚の生息する地域は野鳥にとって重要な食糧供給地域でもある。これらの場所に放置された釣り糸や針付きの釣り糸などは野鳥の生命を脅かす状況にあり、定期的にゴミとして大量に回収されている。また、疑似餌(特にワームと呼ばれるもの)による化学的な汚染や、撒き餌などによる水質汚濁も懸念されている。釣りのでも同様で、波止釣りや埠頭でのゴミ放置も問題化している。

2018年欧州連合は、海洋ごみの多くに釣り具が含まれていることに着目し、釣り具メーカーにごみの収集費用を負担させる規制案を発表。2019年を目途に、欧州議会と加盟国で議論されることとなった。

外来種の繁殖

オオクチバスコクチバスブルーギルなどの日本国内に天然では存在しない魚類が、釣り人による意図的な放流により、全国的に内水面で繁殖しているといわれており、在来種、特に日本の固有種や希少種に対する影響が懸念されている。これらは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律により放流を禁止されているが、同法は釣り上げたその場で再放流する態様のキャッチ・アンド・リリースについては規制をしていない。このため、秋田県新潟県滋賀県琵琶湖などでは条例で禁止している。

なお、釣りの対象とされる外来種であり、在来種に影響を与える魚種でありながら、在来種と誤解されているものとして、ニジマス、輸入種の鯉、一部の湖におけるワカサギなどがある。また、外来種ではないがの放流、移動により生態系の破壊や 輸入種の鯉と在来種の鯉の交配により在来種への影響もあり、外来種のみの問題とは考えられなくなっている。

漁業における釣り

(漁業は漁法によって漁業・釣漁業・雑漁業の3種に分けられるが)、釣漁業には手釣竿釣機械釣曳縄釣立縄釣延縄がある。

なお、針に引っかけて漁獲する空釣は釣漁業ではなく雑漁業に分類される。


関連する逸話

太公望

太公望

文王太公望を見出したとき、太公望は渭水のほとりで釣りをしていた。もっとも、太公望は文王の目にとまるために釣りをしているふりをしていただけで、実は餌も釣り針もつけておらず(釣り針が直針だったという話もある)、更に水面から三寸上に離れていたという。しかしこの故事から、日本では釣り人のことを太公望とも言うようになった(中国では釣りが下手な人を指すとのこと)。

海幸彦と山幸彦

古事記』には、山幸彦と海幸彦の話が載っている。2人は、ある日自分たちの道具を交換し、海幸彦が山に狩に行き、山幸彦が海に釣りに出かけることにした。ところが山幸彦は何も釣れなかったばかりか釣り針までなくしてしまう。海幸彦は怒り、山幸彦が佩刀の十拳剣をつぶして五百の釣針を作ってあげても、許しをあたえようとはしなかった。


比喩・派生語

何らかの方法で誘っておびき寄せて獲物を捕獲するという行為なので、これに似たような行為を比喩で「釣り」と呼ぶことがある。また釣りを細分化したものに譬えることがある。

男女関連、インターネット上の詐欺関連


脚注・出典

  1. ^ 注 - 英語の「fishing」は、どんな方法であれ、ともかく魚介類をとること全般を指す。針だけでなく、魚網をつかって魚介類を採ることも指すし、を用いてそれをついてとることも指す。
  2. ^ 『ブリタニカ国際大百科事典』「釣り」
  3. ^ 「釣り」という用語・概念は、一般人の使用頻度から言えば、「釣り」と言えばもっぱら娯楽のそれを指していることが多いことになる。(広義には)釣り針や釣竿を用いて魚介類を採る方法に対して与えられた名称・概念であり、生業として(職業として)行われる漁業上の手法も指しうるし、また非職業的に、楽しみとして行われるそれも、どちらも指しうる。例えば、マグロ漁業で行われる一本釣りも釣りの一種であり、またはえなわ漁も釣りの一種とされるし、娯楽や趣味として行われる行為も指しうる。
  4. ^ 小学館『日本大百科全書』「釣り」
  5. ^ 釣魚大全』は日本でも今でも入手可能。Amazonで釣魚大全と入力すると、2020年時点で、平凡社版、角川選書版など4種類ほどの版が入手可能だと表示
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    出典:wikipedia
    2020/08/06 22:33

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