関西ローカル(かんさいローカル)とは、関西(狭義の近畿地方)に限定されている物事を指す。
主に在阪テレビ局が制作し近畿広域圏内のみで放送されるテレビローカル番組を指す場合が多い。また、近畿広域圏以外でもネットされている番組であっても、在阪放送局が制作し、関西色や大阪色の強い番組であれば、広義の関西ローカル番組に含められる。
在阪放送局は全国放送番組をいくつも抱えるなど、地方の放送局としては番組制作能力が高い。近畿地方は古くから上方の演芸が盛んであり、現代においても吉本興業や松竹芸能の演芸文化への影響力が大きく、お笑い文化の地として自他共に認める存在である。このような背景から、在阪放送局では多くの番組を制作している。
また、京都競馬場や阪神競馬場が立地していることから、テレビやラジオの競馬中継も他地域と比べて盛んである。
コテコテとした作りが関西のローカル番組が持つ最大の特徴である。最近では、JTBパブリッシングの『るるぶ情報版 大阪ベストセレクト』(ISBN 4533062865)や昭文社の『なるほど知図帳 大阪』(ISBN 4398145273)などの観光ガイド本でも関西ローカルのテレビ番組が紹介されている。
本音が好まれる土地柄であり、本音を隠さない(ぶっちゃける)ような番組も多く製作される。全国放送と比べて放送対象地域が狭く、非難を受けにくいことから、キー局や一部の地方局では絶対に放送できないような過激な言論や暴露を目玉としている番組がある。
関西ではお笑い番組が日々放送されており、土曜日や休日にはよく吉本新喜劇などが放送されている。また、お笑い番組以外でもお笑い芸人が多数登場する。
阪神タイガースがプロ野球で人気を誇る。サンテレビをはじめする近畿広域圏の独立UHF局や在阪のABCラジオやMBSラジオは、阪神タイガース戦の生中継を試合開始から試合終了まで行うことが多く、また、阪神タイガースを引退したプロ野球選手がコメンテーターや野球解説者として出演する傾向がある。中にはキー局の読売ジャイアンツ戦を入れ替えて阪神タイガース戦を放送することもあり、ビジターの場合でも、大阪から各地方にアナウンサーや解説者を派遣して中継することもある。
かつては関西3球団(南海、阪急、近鉄)も存在していたパ・リーグの球団が取り上げられることが少なく、その中で1988年に南海ホークスが関西から撤退したり、2004年の大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併騒動やそれに端を発したストライキといった出来事も発生している。球界が再編され、パ・リーグの地域密着が充実した今でも、在阪放送局や在神戸のラジオ関西がオリックス・バファローズについて取り上げる分量は、阪神タイガースに対するそれに比べて圧倒的に少ない。
サッカー日本代表の生中継を阪神タイガース戦に差し替えて放送していたということがあるが、これには不満が多く、苦情が来ることもあった(現在は関西でも視聴率の取れるコンテンツであるため、差し替えは原則行わない)。
Jリーグのチームが関西に4チームあるのにもかかわらず、2005年のガンバ大阪優勝時に優勝決定試合の中継や元のテレビ局が放送しているが特番が放送された程度であった。京都サンガF.C.はKBS京都が中継(アウェーの中継は減少)する。
高校、大学、社会人チームのラグビーも比較的多く放送されていたが、放送数が減少している。|JSPORTSで全試合放送しているアメリカンフットボールにおいても関学、立命、京大の3チームの直接対決以外の試合も比較的多く放送されてきたが、関学、立命、京大の絡む試合以外はほとんど放送されていない。また、原則として録画放送となる。バスケットボールは大阪エヴェッサの試合を毎日放送傘下のGAORAでの中継で多く放送されている。
地上デジタル放送の親局のリモコンキーID順、同じチャンネル内は50音順に並べてある。
下記は総合テレビの番組。BSなどは除く。なお、地域情報番組の項も併せて参照のこと。