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電子書籍とは?

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電子書籍(でんししょせき)とは、インクを利用した印刷物ではなく、電磁的に記録された情報のうち、従来の書籍(雑誌を含む)を置き換える目的で作成されたコンテンツをいう。そのため目次、ページ送り、しおり奥付など書籍としての体裁を整えたものが多い。再生には電子機器ディスプレイのほか、スピーカーが必要な場合もある。電子書籍はソフトウェアであるコンテンツだけを指すが、ハードウェアである再生用の端末機器(電子ブックリーダー)も重要な要素である。電子ブックデジタル書籍デジタルブックEブックオンライン書籍とも呼ばれる。

電子書籍のコンテンツの多くは、既に出版された印刷書籍の情報を、デジタルな文字情報や必要ならばさし絵をデジタル画像情報へ変換して電子ファイルにすることで、印刷製本流通の経費削減や省スペースを図ったものである。コンテンツは有料と無料のものがあり、その多くが無線/有線のネットワークからダウンロード完了後に読むことになる。紙の書籍では不可能な、ハイパーリンク・動画・音声・振動(バイブレーション)などを併用したコンテンツも存在する。

読者が無線や有線によってインターネットに接続すれば、書籍の購入が即時に行えて本棚に場所を占めずにすみ、出版社に相当するコンテンツ・プロバイダ側でも在庫確保と資産コスト、絶版による販売機会の喪失が避けられる。環境の観点からは、紙・在庫・流通・店舗などの負荷軽減の側面と、電力消費や機器の陳腐化や廃棄などの負荷発生の側面がある。また著作権課金などの課題が存在する。

目次

  • 1 歴史
    • 1.1 前史
    • 1.2 WWWの普及期
    • 1.3 1980年代
    • 1.4 1990年代
    • 1.5 2000年代
    • 1.6 2010年代
  • 2 電子書籍フォーマット
    • 2.1 リフロー型とフィックス型
    • 2.2 主要な電子書籍フォーマット
  • 3 電子書籍閲覧ソフト
  • 4 端末機器
    • 4.1 携帯電話
      • 4.1.1 スマートフォン
      • 4.1.2 ケータイ
    • 4.2 パーソナルコンピュータ
      • 4.2.1 PC用ソフト
      • 4.2.2 タブレット型コンピュータ
    • 4.3 専用端末
      • 4.3.1 向上した技術
      • 4.3.2 専用端末の例
    • 4.4 電子辞書
    • 4.5 デジタル・オーディオ・プレーヤー
    • 4.6 PDA
    • 4.7 電子ブック
  • 5 サービス形態
    • 5.1 電子書籍販売サービス
    • 5.2 事業者向けサービス
    • 5.3 広告媒体としての電子書籍サービス
    • 5.4 電子出版社
    • 5.5 電子書籍ソリューション
      • 5.5.1 電子書籍取次
      • 5.5.2 その他ソリューション企業
    • 5.6 電子図書館サービス
      • 5.6.1 図書館向けサービス
  • 6 配信形態
    • 6.1 携帯電話の配信形態
    • 6.2 著作権保護を優先し認証を必要とする
  • 7 問題点
    • 7.1 デジタルデバイド
    • 7.2 電子機器としての弱点
    • 7.3 事業者側による電子書籍削除
    • 7.4 出版者による無断販売
    • 7.5 著作権保護と可搬性
    • 7.6 電子化権利問題
    • 7.7 著作権切れ出版物の供給
    • 7.8 出版社・書店の影響
  • 8 普及状況
    • 8.1 日本国内
    • 8.2 諸外国
  • 9 脚注
  • 10 参考文献
  • 11 関連項目

歴史

前史

新聞・雑誌・書籍という従来型の出版形態に代わって携帯型の電子装置の表示画面でこれらを読むという考えは古くから存在し、1990年から小型の専用機器が販売され、電子書籍の普及に向けた事業がはじまった。最初の電子書籍用リーダーは1990年に発売された8cm CD-ROMを記録メディアに使った日本のソニー製電子ブックプレイヤー「データディスクマン」である。その後、1993年にNECが3.5インチ・フロッピー・ディスクを使用した「デジタルブックプレーヤー」を発売した。5.6型モノクロ液晶画面と数個のボタンで操作する点はサイズなど含めて今日のAmazon Kindleと似た形態だった。また電子辞書も広義では電子書籍用電子書籍用リーダーの一種であるとみなされることがある。

WWWの普及期

元々World Wide Web (WWW) は電子ネットワーク上で学術論文同士を容易に結びつける合うように作られ、論文だけでなくブログに代表される多様な形態の無料コンテンツの拡大でインターネットは今では巨大に成長したが、この成長過程では有料コンテンツの販売も試みられ、一定の需給関係を作っているが課金の手間などによって比較的限定的なものにとどまっている。

1980年代

  • 1985年10月 三修社が、日本初のCD-ROMメディア『最新科学技術用語辞典』を発売。
  • 1986年7月に日本電子出版協会が設立される。

1990年代

  • 1990年7月 - ソニー、8センチCD-ROM対応の電子ブックプレーヤー「Data Discman DD-1」を発売。
  • 1995年11月 - フジオンラインシステムが、パソコン通信上で日本初の電子書籍ストア「電子書店パピレス」を開始。
  • 1995年12月 - 新潮社が、CD-ROM『新潮文庫の100冊』を発売。
  • 1996年7月 - アオキシステムが、パソコン通信上で同人ダウンロードショップ「ソフトアイランド」を開始し、個人電子出版のデジタルコミックを販売。
  • 1997年6月 - 凸版印刷、電子書籍ダウンロードサイト「BookPark(コンテンツパラダイス→ビットウェイブックス)」を実験開始。
  • 1997年9月 - 電子図書館青空文庫を公開。
  • 1997年10月 - 富士ゼロックスが新規事業としてオン・デマンド出版サービスBookParkを運営開始。
  • 1997年12月 - 光文社が『光文社電子書店』を開始。
  • 1998年9月 - デジタル書店グーテンベルク21を開始。
  • 1998年11月 - 米国NuvoMediaが電子ブックリーダーRocket eBookを発売。
  • 1999年11月 - 電子書籍コンソーシアムが通信衛星を利用して電子書籍を配信するブックオンデマンドシステム総合実証実験を開始。
  • 1999年12月 - ティー・オー・エス(現:KADOKAWA)がiモード用無料ホームページ作成サービス魔法のiらんどを開始。
  • 1999年12月 - 光文社講談社角川書店集英社新潮社中央公論新社徳間書店文藝春秋の出版社8社が共同で出版社の権利保護(直交渉阻止)を目的として電子文庫出版社会を発足させ、2000年9月に電子文庫販売サイト電子文庫パブリを開始。

2000年代

2000年以降ではコンテンツへの課金方法が整備され、利益を創出する有料メディアとして、小説以外にコミック雑誌または写真集などの電子書籍も登場している。

  • 2000年9月 - 出版社8社の電子文庫出版社会が電子文庫ストア電子文庫パブリを開設。
  • 2001年6月 - イーブックイニシアティブジャパンが、インターピア株式会社運営のインターネットカフェ「Necca」へ電子書籍サービスを提供開始。
  • 2002年1月 - 新潮社NECインターチャネルが7共同でEZwebの公式メニューで有料小説配信サービス「新潮ケータイ文庫」を開始。
  • 2002年6月 - イーブックイニシアティブジャパンが、岩波文庫電子版を岩見沢市立図書館に提供。
  • 2003年8月 - 角川デジックス(現:角川アスキー総合研究所)とバンダイネットワークスが、NTTドコモiモード向け電子書籍総合コンテンツ『文庫読み放題』をサービス開始。
  • 2003年10月 - パピレスがKDDIのau公式サイト向けサービス内で携帯電話向け電子書店を開始。
  • 2003年11月 - 凸版印刷グループのビットウェイが、CDMA 1X WIN向けに「Handyブックショップ」を開設し、日本初の携帯電話向け電子コミックの配信を開始。
  • 2004年4月 - ソニーが、E Inkディスプレイを採用した電子ブックリーダーLIBRIeを発売。
  • 2004年12月 - Googleが提携図書館の蔵書をデジタル化し、検索可能にするGoogle Print Library Projectを発表。
  • 2005年 - Amazon.comが、フランスの電子書籍ソフトウェア会社Mobipocket.comを買収。
  • 2006年9月 - コミック出版社22社が、「デジタルコミック協議会」を発足。
  • 2007年3月 - 新潮社、PC・携帯向けに配信する有料月刊コミック誌「デジコミ新潮co㎡」を創刊。
  • 2007年4月 - パピレスが、時限レンタル制電子コミックサービス『電子貸本Renta』を開始。
  • 2007年5月 - 小学館、携帯電話向け電子コミックサイトコミック小学館ブックス(現:小学館eコミックストア)で電子コミック誌「モバフラ」を創刊。
  • 2007年9月 - International Digital Publishing Forum(国際電子出版フォーラム)が、電子書籍フォーマットEPUBをリリース。
  • 2007年10月 - フランスBookeeが、電子ブックリーダーCybook Gen3を発売。
  • 2007年11月 - 紀伊國屋書店 、米国「OCLC NetLibrary」を通じ、日本の学術・教養書の電子版をインターネットで提供するサービスを開始。
  • 2007年11月 - 千代田区立図書館、インターネット上で電子書籍の貸出・返却ができるサービス「千代田Web図書館」を開始。
  • 2007年11月 - Amazon.comが、携帯電話ネットワークを利用して電子書籍をダウンロードする電子ブックリーダーAmazon Kindleを発売し、電子書籍ストア『Kindle Store』を開設。
  • 2007年12月 - ネクシィーズグループブランジスタが無料で読める電子雑誌「旅色」を創刊。
  • 2008年7月 - 大日本印刷とその子会社am3が、ニンテンドーDS向け動画・書籍配信「DSvision」を開始。
  • 2008年10月 - 東京都書店商業組合、ACCESSとの協業で携帯サイト電子書籍販売モバイルサイト「ケータイ書店Booker's」を開始。
  • 2009年4月 - Amazon.comが、iPhone用電子書籍リーダーStanzaの提供元のLexcycleを買収。
  • 2009年 - Amazon.comが、書籍出版部門Amazon Publishingを設立。
  • 2009年11月 - バーンズ・アンド・ノーブルが、電子ブックリーダーNookを発売。
  • 2009年12月 - ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンがPlayStation Storeより PlayStation Portable向けコミックコンテンツの配信開始。

2010年代

2010年はアップルの「iPad」発売により「電子書籍元年」と呼ばれ、ネット書店のみならず、家電メーカー、出版社、印刷会社、取次代理店等の新規参入が相次いだ。

電子書籍フォーマット

リフロー型とフィックス型

リフロー型レイアウト 画面サイズの変更に追随して改行位置が変わる。

一般に流通する電子書籍は、そのレイアウト(文章と画像の配置)の形式によりリフロー(再流動)型とフィックス(固定)型に分類される。リフロー型は画面サイズ変更に追随してレイアウトが変更され、読者が自由にフォントサイズを変更することが出来る形式であり、フィックス型は画面サイズが変更されてもレイアウトが固定されていて、フォントサイズの変更も出来ない形式である。前者は小説や学術書など文章中心の書籍に多く、後者は写真集やコミック、雑誌などレイアウトが重要な意味を持つ書籍に多い。ページまるごと画像で取り込まれた形式のものもフィックス型と言われるが、画像であるためテキスト情報は持たず、文字列検索も出来ない。日本電子書籍出版社協会はフィックス型の場合、全ページ画像のみで構成されるよう勧告している。

主要な電子書籍フォーマット

EPUB
詳細は「EPUB」を参照
米国の電子書籍標準化団体IDPFが推進するXMLベースのオープン規格。2011年のEPUB3より縦書きやルビがサポートされ、日本語への対応が向上した。国内、海外の複数の電子書籍ストアで採用されている。
AZW
Amazon Kindle用の電子書籍フォーマットである。AmaZon Wispernetの略と言われる。仏Mobipocket社の開発した「Mobipocket」フォーマット(MOBIフォーマット)がベースとなっており、Amazonによる同社の買収でKindle用の電子書籍フォーマットに転用された。なおDRM保護のされていないMOBIフォーマットの電子書籍はKindleで読むことが可能である。EPUB形式からの変換は「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で公開されている「KindleGen」[3]というツールで行うことが出来る。
Kindle Format 8
2011年、従来のMOBIフォーマットに代わって採用されたAmazon Kindle用のフォーマットである。略称はKF8またはAZW3。Kindle FireがKF8をはじめてサポートした電子書籍リーダーとなった。KF8はHTML5およびCSS3をベースにしており、拡張子は従来同様、.mobiまたは.azwが使用される。
.book(ドットブック)
日本のボイジャーが1990年代に開発した「エキスパンドブック (EBK) 形式」の後継フォーマットである。縦書きやルビをサポートしており、文芸作品や漫画単行本の電子書籍・携帯コミック化に採用されている。ビューワーソフトとして「T-time」が公開されており、有償版ではファイルの自作も可能である。2005年頃に携帯コミックのビューワーがセルシスの「ComicSurfing」と統合され「BookSurfing Reader」となり、2013年現在も携帯アプリを用いる携帯コミックでは主流フォーマットとなっている。ビットウェイが供給するウェブコミックサイトでも多く採用されており、日本の漫画においては主要なプラットフォームである。
XMDF
詳細は「XMDF」を参照
シャープが開発した電子書籍コンテンツのフォーマットである。大手出版社21社が参加する日本電子書籍出版社協会運営の「電子文庫パブリ」などで利用されている。専用リーダーソフトとして「ブンコビューア」でZaurusPalmOSPocketPCHandheldPCWindows向けが無料で公開されている。

他にもプレーンテキストPDFといった汎用文書フォーマットが商業電子書籍販売に利用されることもあり、JPEGPNGといった標準的な画像フォーマットで書面を保持すれば静止画閲覧ソフトがそのまま電子書籍閲覧ソフトとして利用できる。

電子書籍閲覧ソフト

 | この節の加筆が望まれています。

端末機器

携帯電話

スマートフォン

欧米ではiPhoneなどスマートフォンにおいて、画面の大きさや操作性の向上、また、Amazon.comKindle向けコンテンツを購入できるなど、環境が整備されてきたことから電子書籍の普及が始まっている。

日本でもiPhoneは普及しているが、ケータイ小説を除けばコンテンツ整備が遅れていた。これは配信サイトに当たるApp Storeにおけるコンテンツの立ち上げとiOS用のリーダーの開発が必要であった為であるが、その中で日本のApp Store上で2008年12月から産経デジタル産経新聞紙面を配信するサービスが開始され、当時は先駆的な試みとして話題となった。

2010年にはiPad発売により大きく潮流が変わり、多くのコンテンツプロバイダが参入するようになっている。同年、AndroidOS搭載のスマートフォンが本格的に発売されたことで、それに対応した電子書籍サイトの開設も進められている。これに関してはNTTドコモと大日本印刷の2Dfacto、シャープのGALAPAGOSなど、端末のベンダー側からもコンテンツ供給のアプローチが行われている。

スマートフォンは日本において大きく普及した2008年頃から注目を集め、その一種であるiPhoneが2009年時点の北アメリカで、電子書籍の端末としての認識が広がり始めている。iPhoneは日本でも好評を博し、その流れを汲む製品であるiPadは「タブレット端末」であるが、2010年初夏より「電子書籍端末」として、日本のマスメディアでもよく取り上げられるようになった。

ケータイ

通信機能と液晶表示部を備え、アプリケーション(iアプリEZアプリS!アプリなどのJavaアプリ)をダウンロードできるフィーチャー・フォンは電子書籍コンテンツに対応した閲覧ソフトウェアさえ搭載すればすぐに電子書籍端末になる。普及台数や小型であること、すでにメールなどで小さな画面に違和感が少なくダウンロードも一般化していること、課金システムがすでにあることなど、多くの点で携帯電話機が電子書籍の端末として広範に普及する可能性は十分にある。 日本では、2003年11月にauが売り出したWINシリーズで本格的なサービスが開始された。当時の通信パケット料は従量制が一般的であり、書籍やコミックを携帯電話でダウンロードして閲覧するとコンテンツ代よりもパケット代の方が高くなる状況(所謂、パケ死)であったため、実現は困難であった。しかし、auのWINシリーズよりパケット定額モデルが登場し、容量の大きい書籍コンテンツでも配信可能となった。(2003年当時は、書籍のダウンロード可能容量は、1ファイルあたり、1.5Mバイトの制限があった)。このとき、書籍コンテンツを提供したCP(コンテンツプロバイダ)は、凸版印刷(ビットウェイ)、とシャープ、モバイルブックジェーピーの3社である。コミックは、凸版印刷(ビットウェイ)のHandyコミック(現BookLive)のみであった。

2004年前半にNTTドコモが売り出したFOMA 900iシリーズ(どちらもフィーチャー・フォンの先陣である)において実現したJavaアプリ(EZアプリiアプリ)のリッチ化により、PC向けの電子書籍サイトで採用されていた.bookフォーマットのリーダーであるT-timeのアプリ版リーダーがセルシスボイジャーによって開発された。その後、出版業界の要請もありビットウェイプラットフォーム供給者となり、ビットウェイの「Handyコミック」だけでなく、NTTソルマーレ(コミックシーモア)などのCPがコミック配信のメニューサイトを開設した。さらに着うたサイトと同じく徐々に同業者や供給者である出版社自社も参入した。これらは特に携帯コミックと形容されている。現在はウェブコミック勝手サイトを含めると1000サイト以上存在する。

また、2005年頃から青空文庫と同様、(自作の)文章をテキスト記述した勝手サイト (HTML) をWWW上に公開し、口コミで評判が広がるケータイ小説という形で電子書籍に近い形態のものが普及した。

携帯コミックの黎明期は単行本(またはその原稿)をスキャンしたものを1話単位で販売課金・配信するだけであったが、2006年頃からは本に掲載せず直にサイト上で描き下ろしを配信する形態のものが現れ、次第に「ウェブコミック」と称されるようになる。

日本での有料携帯電話用コンテンツの市場規模は、2005年から伸び始め、2007年には300億円にもなったというデータもあるが、多くが携帯コミックであり、利用者層が限られている。

auグループは2009年6月から電子書籍コンテンツの閲覧に最適化した高解像度液晶を搭載したフィーチャー・フォン「ブックケータイ biblio」を発売したが、大きさ・重さなどが災いしヒットにならず2010年春に後継機種を出さずに終売した。(2010年末に登場したbiblio leafは電子ブックリーダーである。)

パーソナルコンピュータ

パーソナルコンピュータは、ソフトウェアを選ぶことで多様な使用法が行なえ、電子書籍の再生もその1つとなる。デスクトップPCからネットブック、そして携帯情報端末までは、可搬性や用途の面で少しずつ異なりながら連続的に並んでおり、大きいものは画面が大きく動画表示などでも能力に余裕があるが可搬性・携帯性は損なわれる。小さいものは画面が小さく動画再生をはじめ処理性能が求められる機能は備えず、使用時間も制約を受けるが携帯性がある。

PC用ソフト

PCにダウンロードして実行することで、電子書籍コンテンツを再生するものがある。多くが独自の電子書籍ファイル・フォーマットに対応する電子書籍再生ソフトである。HTMLPDFのような広く利用されているフォーマットの電子書籍コンテンツでは電子書籍専用の再生ソフトは必要としない。なお、商品カタログや広告物など、ウェブ上に存在する無数のHTMLやPDFフォーマットのダウンロード・コンテンツを電子書籍と呼んでよいかはあいまいである。

タブレット型コンピュータ

2010年4月3日に、まず米国から販売が始まり、その後、5月28日には世界各国でも販売が開始された iPadは、動画や音楽の再生機能やゲーム機能だけでなく、電子書籍閲覧機能も注目された。このような「タブレットPC」と呼ばれる平板状の携帯型PCは、高機能な携帯電話である「スマートフォン」では画面が小さすぎるがノートブックPCでは電子書籍を読むだけの用途には大きく重すぎて不便である読者層に適したものとして歓迎され、複数のメーカーから同様の製品が販売されて新たな携帯型情報端末のカテゴリを形成しはじめている。

専用端末

詳細は「電子ブックリーダー」を参照

電子書籍を閲覧するための専用端末は電子ブックリーダーとも呼ばれ、書籍に比較していくつもの課題が求められる。

  • 読みやすい画面
  • 小型で書籍より軽いか同等
  • 長時間動作
  • コンテンツの購入が容易
  • 初期コストとなる専用端末の価格が廉価である

他にも、耐衝撃性や簡易な耐水性、複数の電子書籍フォーマット対応、盗難防止の工夫などが求められる。

また、携帯型情報端末ゆえに類似機器の機能の対応も可能な限り求められる。

  • 画面のカラー化
  • 動画、静止画、音楽の再生機能
  • インターネット接続機能

向上した技術

特に電子書籍専用端末に向いた最新技術には新たな種類の電子ペーパーがあり、これまで以上に省電力で高コントラストの表示が実現するとされる。米Pixel Qi社は電子ペーパーと液晶の2つのモードを持つものがある。

端末本体価格は依然、高価であることが挙げられる。この辺りは普及による量産効果や共通規格の策定も絡んでコモディティ化などによる低価格化競争も期待されるが、現時点でそういった電子書籍データフォーマットの共通化などといった動向はみられず、依然として紙媒体を置き換えるほどの普及を見せるかどうかは未知数である。

専用端末の例

Amazon Kindle
Amazon Kindle
Amazon.comによる電子書籍端末。電子書籍のファイルは独自形式(.AZW)を採用。
シグマブック・ワーズギア
松下電器産業(現パナソニック)が2003年7月に発表した電子書籍専用端末。電子書籍独自のファイルフォーマットに対応し、eBookJapanのebi-jファイルに対応する。この機器は単三の乾電池2本で3 - 6カ月使用でき、また電源を切っていても内容は表示されたままという電子ペーパーディスプレイ(モノクロ)を採用して重量は300gという事である。
大きな特徴は見開きの画面であることが挙げられる。漫画は見開きを一つのページ単位で描画する作家が多く、見開きを一つページにして迫力あるシーンを描画する作家もいれば、片方のページに描いた内容をもう片方のページで説明するなど見開きで見ることができるというのは作家(特に漫画家)にとって非常に重要な要素の一つである。ただし、同端末はモノクロしか表示できないにもかかわらず価格が3万円台という事もあり、出版業界を大変革させるに至らなかった。
2006年にはシグマブック後継のカラー液晶ディスプレイを採用した単ページ仕様のWords Gear(ワーズギア)が発表されたがやはり普及せず、2008年3月に電子書籍端末の製造を終了、同年9月30日には配信サービスも終了した。
リブリエ
ソニーが発表した電子書籍専用端末。対応する電子書籍のファイルフォーマットは独自形式を主体とするが、シグマブックとの違いはその多機能性である。電子辞書を使用することができ、また朗読機能も有している。しかし、書籍に対して本体価格が高くモノクロ表示しかできないこと・書籍は閲覧期間を制限されたレンタルのみという制限もあり、電子書籍の普及に貢献するには至らなかった。その後、ソニー・リーダーを海外で登場させた。端末の製造は2007年5月に終了、配信サービスも2009年2月に終了した。
nook(ヌック)
Nook(Barnes & Noble Nook)は、Barnes & Nobleが開発した電子ブックリーダー。OSはAndroidベース。2009年10月20日に米国で発表され、11月30日に259米ドルの値段で発売。
GALAPAGOS(ガラパゴス)
シャープ製ブックリーダー。通常の電子書籍フォーマット+日本の雑誌などのリッチテキストコンテンツに対応したブックリーダー。OSはメーカーWebページにて「Linuxベースを採用」と記載。またNTTドコモよりFOMAハイスピードの3G通信機能を搭載された機種で、ブックリーダー (SH-07C)(シャープ製)という機種も発売されている。
ソニー・リーダー
ソニー製ブックリーダー。電子ペーパーを使っている。画面はモノクロ表示である。2006年9月米国で販売が開始され、2010年12月10日日本でも発売された。
楽天 kobo Touch
カナダKobo社が開発したブックリーダー。日本では2012年7月19日から楽天より7980円で発売された。さらに、2012年11月15日からkobo gloが7980円で、2012年12月20日からkobo miniが6980円で発売された。
BookLive Lideo(リディオ)

日本のBookLive社が開発したブックリーダー。日本では2012年12月から三省堂書店をはじめとした、全国書店より8,480円で発売されている。特徴は、WiFi(無線LAN)とWiMAX(公衆高速無線回線)が標準装備され、通信料が完全無料の端末である。通信利用について容量制限や、基本料金などの条件がない国内では唯一の書籍専用端末だった。2016年5月8日、三省堂書店が店頭販売を終了。

電子辞書

詳細は「電子辞書」を参照

「書籍一般の電子化としての電子書籍」より一足先に印刷物から電子媒体へと変化して普及しつつあるのが電子辞書とその専用端末である。電子辞書も国語辞典や英和・和英辞書といった特定の辞書1冊だけを含んだものから、多数の辞書情報を含んだ上にクイズやゲーム、辞書拡張用の専用メモリカード対応など付加的機能を備えた上級機種が登場しており、メモリーカードで外部からテキストファイル等を取り込んで読む事のできる機種では電子書籍に近い利用方法が可能になっている。2009年2月にカシオ計算機は、「XD-GF10000」で文庫本を開くように本体を横位置にすると液晶画面にページ片側だけだが文庫本のような縦並び文章の表示が可能になっている。電子辞書が電子書籍の再生機能を公式に含んで販売される事は2009年6月現在まだ無い。カシオとシャープの電子

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出典:wikipedia
2018/01/08 16:19

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