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飯山線とは?

【基本情報】

【国】
日本
【所在地】
長野県新潟県
【起点】
豊野駅
【終点】
越後川口駅
【駅数】
31駅
【開業】
1921年10月20日
(1929年9月1日全通)
【所有者】
東日本旅客鉄道
【運営者】
東日本旅客鉄道
車両基地
長野総合車両センター
【使用車両】
車両を参照
【路線諸元】

【路線距離】
96.7 km
軌間
1,067 mm
【線路数】
単線
電化方式
全線非電化
閉塞方式
特殊自動閉塞式
保安装置
ATS-Ps
最高速度
85 km/h
【路線図】


青線はしなの鉄道北しなの線への直通区間

飯山線(いいやません)は、長野県長野市豊野駅から新潟県長岡市越後川口駅に至る東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。

目次

  • 1 概要
    • 1.1 路線データ
  • 2 運行形態
    • 2.1 準急・急行「うおの」・「野沢」
  • 3 車両
    • 3.1 現在
    • 3.2 過去の使用車両
      • 3.2.1 飯山鉄道時代の車両
  • 4 歴史
    • 4.1 飯山鉄道
    • 4.2 十日町線
    • 4.3 飯山線(飯山鉄道買収後)
  • 5 駅一覧
  • 6 脚注
  • 7 参考文献
  • 8 関連項目
  • 9 外部リンク

概要

長野県内では千曲川に沿い、新潟県内に入ると千曲川から名を変えた信濃川に沿って日本有数の豪雪地域を通る。沿線には野沢温泉などの温泉地やスキー場が多い。

路線のほとんどが谷沿いの山間部を通るため、主に夏季は大雨による土砂災害、冬季は大雪による雪崩や除雪作業等によりしばしば運休することがある。森宮野原駅1945年(昭和20年)2月に駅における最高積雪量7m85cmを記録し、それを示す標柱が駅構内に建つ。ディーゼル車導入前の除雪は、キマロキ編成(機(キ)関車・ックレー車・ータリー車・関車)、ロキキマロキ編成(ロータリー車・機関車・機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車)という特殊編成によって行われた。

一時は廃止路線リスト候補に挙げられたこともある赤字ローカル線であるが、ピーク時の一定方向の輸送量が1時間あたり1000人を超すこと、冬季の代替道路未整備や、地元住民の利便性などにより廃線は免れている。

北陸新幹線が途中の飯山駅を経由するため、飯山線から直通運転しているしなの鉄道北しなの線長野駅 - 豊野駅間および飯山線の豊野駅 - 飯山駅間が同新幹線と並行している。2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線開業後、JR東日本の信越本線だった長野駅 - 豊野駅間はしなの鉄道に経営が移管されたが、豊野駅 - 飯山駅間は並行在来線の概念とは異なることから引き続きJR東日本が運行し、長野駅 - 豊野駅間はJR東日本がしなの鉄道から運行業務を受託する方式で直通運転を実施している。

ラインカラー黄緑

路線データ

豊野駅 - 森宮野原駅間は長野支社、足滝駅 - 越後川口駅間は新潟支社の管轄である。支社境界標は森宮野原駅 - 足滝駅間の長野・新潟両県境付近に設けられている。

運行形態

停車場・施設・接続路線
凡例

 |  | 長野駅

 |  | しなの鉄道:北しなの線

 | 0.0 | 豊野駅
 |  | 
 |  | ↑しなの鉄道:北しなの線→

 | 2.2 | 信濃浅野駅

 | 3.9 | 立ケ花駅

 |  | 上信越自動車道

 | 6.9 | 上今井駅

 | 8.8 | 替佐駅

 | 14.6 | 蓮駅
 |  | 
 | 17.5 | 静間駅 -1944
 |  | 
 | 19.2 | 飯山駅

 |  | 北陸新幹線

 | 19.2 | 飯山駅 -2014

 | 20.5 | 北飯山駅

 | 23.8 | 信濃平駅

 | 27.5 | 戸狩野沢温泉駅

 | 31.1 | 上境駅

 | 35.4 | 上桑名川駅

 | 37.6 | 桑名川駅

 | 39.7 | 西大滝駅

 | 41.8 | 信濃白鳥駅

 | 44.7 | 平滝駅

 | 46.6 | 横倉駅

 | 49.7 | 森宮野原駅

 |  | 長野新潟県境

 | 52.5 | 足滝駅

 | 54.9 | 越後田中駅

 | 57.9 | 津南駅

 | 59.4 | 北外丸駅 -1944

 | 62.1 | 越後鹿渡駅

 |  | 信濃川

 | 64.5 | 越後田沢駅

 | 67.5 | 越後水沢駅

 | 70.4 | 土市駅

 | 71.0 | 大黒沢臨時乗降場 -1936
 |  | 
 |  | 北越急行:ほくほく線
 | 
 | 
 | 75.3 | 十日町駅
 |  | 
 |  | 

 | 78.4 | 魚沼中条駅

 | 82.8 | 下条駅

 | 88.1 | 越後岩沢駅

 |  | 妙高山トンネル

 |  | 高場山トンネル

 |  | 内ケ巻トンネル

 | 93.2 | 内ケ巻駅

 |  | 関越自動車道

 |  | 魚野川橋梁 魚野川 | 361.7m
 |  | 
 | 96.7 | 越後川口駅

 |  | 上越線

かつては、優等列車として急行「野沢」・「うおの」などが運転されていたが、現在は普通列車のみの運転である。キハ110系気動車の投入が完了した1997年10月から戸狩野沢温泉 - 越後川口間の全列車(臨時列車をのぞく)と長野 - 戸狩野沢温泉間の一部列車(主に日中)でワンマン運転を実施している。また、キハ110系投入以前と比べ、約10分ほどのスピードアップが実現した。

車両編成は、利用状況を踏まえて1 - 4両で運行されている。このうち長野 - 戸狩野沢温泉間では最低2両編成での運行がされており、朝時間帯のみであるが4両での運転もある。逆に、戸狩野沢温泉以東では1両編成での運行がほとんどで、前述の4両編成も戸狩野沢温泉で2両を切り離す。なお、特に車両の組み合わせは決まっておらず、2両編成の列車でもキハ111・112形の2両が使われるとは限らない。また、後述の臨時快速「おいこっと」の運用がない日には、おいこっと用の車両が通常の普通列車に使用されることもある。

飯山以西へ運行する列車は、全列車が豊野からしなの鉄道に乗り入れ長野駅まで運転されている。長野 - 戸狩野沢温泉間は主に平日は長野市 - 飯山市中野市との間、または飯山市内やその周辺との間で通勤・通学輸送等を担う役割が、休日は沿線の観光地・温泉地への観光客の利用がそれぞれあるため、利用客が比較的多く、飯山線の主要区間となっている。そのため、運転本数も最も多く設定されているが、それでもほとんどの時間帯で1時間 - 1時間30分に1本である。

全区間通しで運行される列車のほか、長野 - 飯山・戸狩野沢温泉・森宮野原・十日町間、戸狩野沢温泉 - 十日町・越後川口間、森宮野原・十日町 - 越後川口間などに区間運転列車が設定されている。また森宮野原以北の新潟県側は十日町駅でおおむね運行系統が分離されており、十日町駅で北越急行ほくほく線、越後川口駅で上越線との接続を重視したダイヤが編成されているほか、1日2往復、上越線経由で信越本線の長岡まで直通する列車が朝時間帯に運転されている。

戸狩野沢温泉 - 越後川口間は1 - 3時間に1本程度で、4時間ほど運行されない時間帯がある。

全区間通しまたは長野 - 十日町(一部森宮野原)間で運転される列車は途中の戸狩野沢温泉駅にて車両の増結・切り離しが行われる場合がある。

なお、冬季には、首都圏方面などからスキー客向けの臨時列車シュプール号が戸狩野沢温泉駅まで運行されていたが、1995年3月の運転を最後に信越本線黒姫駅からのバス連絡だけになっていた(シュプール号は2005年度を最後に廃止)。ただし現在でもスキーブーム時と比較すると少ないものの、飯山線でのスキー客の利用はある。

2014年5月2日からは、越後川口側からの観光列車として高田 - 十日町間に臨時快速「越乃Shu*Kura」が主に金曜日から日曜日および祝日に、2015年4月4日からは、長野側からの観光列車として長野 - 十日町間に臨時快速「おいこっと」が土休日を中心に1日1往復運転されている。2015年3月14日からは、北陸新幹線開業に合わせ「越乃Shu*Kura」を上越妙高駅発着に変更した。

準急・急行「うおの」・「野沢」

飯山線には現在では特急・急行といった優等列車が設定されていないが、過去には「うおの」・「野沢」という準急列車急行列車が存在した。各列車の概要は下記の通りである。

準急・急行「うおの」
準急・急行「野沢」

車両

ここで述べている車両はすべて気動車である。

現在

キハ110系は1997年10月1日のダイヤ改正前から一部列車で導入、同改正で全列車が当車両での運転となった。導入当初、キハ110系の一部の車両に、一部または全座席が千曲川(信濃川)の見える東方(長野県側のほぼ全域と新潟県側の一部)に向けられた展望車両「ふるさと」があり、普通列車として運用されていたが、のちに従来のキハ110系と同様の座席に置き換えられた(2014年に「おいこっと」へと改造)。主に、1997年3月の秋田新幹線開業直前まで走っていた特急「秋田リレー号」用の300番台からの改造車が充てられており、蛍光灯にカバーがついていたり、座席交換の跡や塗装変更の跡が残っており、他線区のキハ110系と細かい部分で異なる仕様が見られる。なお300番台で使用されたリクライニングシートは当時増備が進められていた横須賀線・総武快速線用E217系電車のグリーン車用に転用されている。なお2017年3月末より、信州ディスティネーションキャンペーンの一環として、リバイバル飯山色=後述の青とアイボリーホワイトの塗装(色合いはオリジナルと異なる)で、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色ストライプが入り、側面窓下には「VOITURE AMITIÉ」と表記されたキハ110形2両が登場した。

過去の使用車両

1991年にキハ40系、キハ58、キハ52の各車両は「飯山線色」として青とアイボリーホワイトで塗装、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色ストライプが入り、側面窓下には「VOITURE AMITIÉ」(友情の列車)というフランス語が大きく表記された。文字は1995年頃までに消されたが、塗り分けはキハ110系に置き換えられる1997年まで存続した。

飯山鉄道時代の車両

国鉄に引き継がれた車両は蒸気機関車6両、内燃動車7両、客車7両、貨車28両である。

車両数の変遷
【年度】
【蒸気機関車】
【内燃動車】
【客車】
貨車
【有蓋】
無蓋
1921 3 |  | 2 | 9 | 10
1922 3 |  | 4 | 9 | 10
1923 7 |  | 9 | 9 | 10
1924 7 |  | 9 | 11 | 10
1925 7 |  | 9 | 16 | 10
1926-1927 7 |  | 9 | 18 | 17
1928-1930 9 |  | 12 | 18 | 17
1931-1935 9 | 5 | 12 | 18 | 17
1936 9 | 5 | 12 | 18 | 27
1937 9 | 7 | 12 | 19 | 32

歴史

豊野 - 十日町間は私鉄の飯山鉄道(いいやまてつどう)によって、十日町 - 越後川口間は国有鉄道十日町線(とおかまちせん)として開業した。両線は1929年に繋がって全通し、1944年に飯山鉄道が戦時買収により国有化され、十日町線を含めて飯山線となった。バス専業会社として残った飯山鉄道は1945年越後交通に吸収された。

飯山鉄道

地元の有志により発起された飯山鉄道は1917年に鉄道免許状が下付されたが資本金50万円に対し建設費車両購入費などでおよそ135万円かかるとされ市町村の寄付を見込んでも50万円が不足していた。鉄道院監督局は不足分を借入金で賄うことに危惧していたという。ところが沿線の信濃川に流入する中津川に水力発電所を計画していた信越電力(東京電燈鈴木商店の共同出資のちに東京電燈に合併)がその建設資材の輸送手段として飯山鉄道を利用するために出資することになり株式の大半を保有することとなった。そして電源開発のため延長することになり資本金を300万円に増資した。1921年豊野 - 飯山間が開通してからは発電所建設資材運搬のため下流の新潟県境へ延伸していくことになった。

輸送・収支実績
年度 輸送人員(人) 貨物量(トン) 営業収入(円) 営業費(円) 営業益金(円) その他益金(円) その他損金(円) 支払利子(円) 政府補助金(円)
1921 | 62,057 | 8,871 | 35,959 | 49,317 | ▲ 13,358 |  |  |  | 
1922 | 258,832 | 63,327 | 199,470 | 161,331 | 38,139 |  |  |  | 
1923 | 413,129 | 79,851 | 299,577 | 219,318 | 80,259 |  | 雑損5,712 | 84,737 | 106,051
1924 | 465,883 | 37,608 | 246,638 | 222,819 | 23,819 |  | 雑損54 | 61,612 | 245,725
1925 | 487,730 | 38,926 | 255,427 | 194,429 | 60,998 |  |  | 27,112 | 243,076
1926 | 447,275 | 48,447 | 280,464 | 275,139 | 5,325 |  |  | 7,619 | 345,640
1927 | 470,093 | 40,094 | 279,403 | 318,907 | ▲ 39,504 |  | 雑損5,390 | 36,824 | 347,789
1928 | 504,119 | 34,745 | 270,248 | 359,790 | ▲ 89,542 |  |  | 118,988 | 350,651
1929 | 550,755 | 37,574 | 299,509 | 335,200 | ▲ 35,691 |  | 雑損10,907 | 154,638 | 354,201
1930 | 496,082 | 30,286 | 242,235 | 327,571 | ▲ 85,336 |  | 雑損5,617 | 169,720 | 355,167
1931 | 407,618 | 30,366 | 221,140 | 254,871 | ▲ 33,731 |  | 雑損2,925 | 155,379 | 273,515
1932 | 382,504 | 42,170 | 206,379 | 206,665 | ▲ 286 |  | 雑損371 | 154,793 | 216,545
1933 | 417,071 | 38,538 | 213,526 | 225,324 | ▲ 11,798 |  | 雑損2,328 | 152,404 | 161,007
1934 | 462,998 | 45,994 | 228,767 | 198,674 | 30,093 |  | 雑損922 | 144,413 | 173,021
1935 | 445,603 | 49,460 | 227,550 | 197,070 | 30,480 | 自動車231 | 雑損償却金60,528 | 127,592 | 177,920
1936 | 509,736 | 69,507 | 297,164 | 227,974 | 69,190 | 自動車業3,527 | 雑損償却金147,373 | 106,325 | 186,158
1937 | 677,251 | 150,768 | 468,675 | 396,401 | 72,274 | 自動車業21,126 | 自動車業2,490雑損償却金149,485 | 91,041 | 153,019

十日町線

飯山線(飯山鉄道買収後)