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黒蜥蜴とは?

黒蜥蜴
Black Lizard
【著者】
江戸川乱歩
【発行日】
1934年(昭和9年)1月 - 12月
【発行元】
月刊誌『日の出
【ジャンル】
探偵小説
【国】
日本
【言語】
日本語
【形態】
雑誌掲載
【公式サイト】
[1][2]
【コード】
NCID BA87718485

ウィキポータル 文学
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黒蜥蜴』(くろとかげ)は、江戸川乱歩の長編探偵小説。および、作中に登場する女性盗賊の俗称。小説は1934年(昭和9年)、月刊誌『日の出』1月号から12月号に連載された。宝石等「美しいもの」を狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決するトリッキイでアクロバティックな冒険物語である 。

目次

  • 1 あらすじ
  • 2 解説
  • 3 登場人物
  • 4 改作版
  • 5 テレビドラマ版
  • 6 映画版
    • 6.1 1962年版
    • 6.2 1968年版
  • 7 漫画版
  • 8 ラジオドラマ版
  • 9 戯曲版
    • 9.1 三島戯曲の単独刊行本
    • 9.2 おもな舞台公演
    • 9.3 映画(戯曲版)
      • 9.3.1 大映1962年版
        • 9.3.1.1 映像ソフト化
      • 9.3.2 松竹1968年版
        • 9.3.2.1 映像ソフト化・テレビ放送
        • 9.3.2.2 エピソード
  • 10 黒蜥蜴を演じた女優・俳優
  • 11 脚注
  • 12 参考文献
  • 13 関連項目
  • 14 外部リンク

あらすじ

 | 
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権を侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年11月)(使い方)

帝都東京の暗黒街の一角、クリスマス・イブのパーティーで、一座から崇められる黒衣の夫人がいた。求めに応じて全裸で「宝石踊り」を舞う美貌の彼女の左腕には、黒いトカゲの刺青があった。その晩、恋人と恋敵を殺して庇護を求めてきた青年、雨宮潤一を死亡偽装させ、「山川健作」の名を与えて忠実な部下に加えた彼女、「黒蜥蜴」は、Kホテルに滞在中の大阪の富豪岩瀬庄兵衛の令嬢、早苗を誘拐するために、有閑マダム「緑川夫人」の名で岩瀬老人に近づいた。だが岩瀬は相次ぐ警告文をもとに、素人探偵明智小五郎に依頼して、その身辺警護に当たらせていた。

早苗の誘拐の可否について明智に賭けを挑んだ緑川夫人こと黒蜥蜴は、変装して山川となった潤一とともにまんまと早苗を浚ってみせたかに見えたが、明智の機智の前に一敗地にまみれ、かろうじて逃亡。明智と岩瀬は、大阪南部の岩瀬の自宅で早苗を匿うが、部屋の長椅子に仕込んだ黒蜥蜴の人間椅子のトリックで、早苗はついに誘拐されてしまう。

黒蜥蜴は岩瀬老人に、大阪通天閣塔上でのダイヤ受け渡しを要求する

黒蜥蜴は早苗とダイヤモンド「エジプトの星」の交換を岩瀬に要求。通天閣塔上でダイヤの受け渡しをもちかける。変装した明智は黒蜥蜴の裏をかいて賊を追跡、黒蜥蜴は自家用の蒸気船で東京まで逃亡を図る。船に乗り込んだ明智は黒蜥蜴との虚々実々の駆け引きの末、隠れていた長椅子もろとも海に投げ込まれてしまう。好敵手明智を失い、早苗と二人で激情にまかせ号泣する黒蜥蜴。

東京湾の埋め立て地の廃倉庫の地下に黒蜥蜴のアジトはあった。誘拐した早苗に、誇らしげに宝石をはじめとする収集した美術品の陳列を披露する黒蜥蜴。さらに女賊は早苗に恐るべきコレクションを見せる。それは剥製化された全裸の人間の陳列、さらには檻の中に閉じ込められた全裸の美青年、人間を放り込む大水槽だった。そう、黒蜥蜴は、若く美しい男女を誘拐しては殺害し、剥製としてきたのだ。黒蜥蜴は早苗をその陳列に加えるつもりであると残忍に言い放つ。はたして早苗の運命は、そして名探偵明智小五郎は本当に死んでしまったのか…?

解説

江戸川乱歩の「明智もの」の一篇。本文で女賊の名は初出では「黒蜥蜴」だが、のちの出版で乱歩が「黒トカゲ」と改めている。作品の端々に乱歩が本分としている「エロ・グロ」の趣向がこらされ、また「自註自解」で「『黒蜥蜴』は戦前の私の多くの通俗連載長篇の一つで、私の小説では唯一の女賊ものである。美しい女賊と明智小五郎との、恐ろしくトリッキイでアクロバティックな冒険物語だが、この二人、追うものと追われるものの、かたき同士が愛情を感じ合う」と解説している。

本作執筆前の1932年(昭和7年)から1933年(昭和8年)にかけては、推理小説家江戸川乱歩にとってスランプの時期であり、創作の方向性に迷ってほぼ休筆状態にあった。執筆前年は『妖虫』を一本連載したものの、同時期に連載開始した『悪霊』は結局三回で中断してしまった。このスランプの大きな要因は、乱歩が本来目指していた「本格」推理ものが思ったより反響がなく、『一寸法師』や『蜘蛛男』といった「変格」もの、いわゆる通俗スリラーに大衆の支持が絶大に集まったことだった。この『黒蜥蜴』は大ヒットした『妖虫』に続き、乱歩が出版社の要望に応じて書いた変格もの、通俗スリラーであり、連載同年5月には同趣向の『人間豹』を連載開始している。

乱歩にとっては本意ではなかった通俗スリラーの本作であるが、連載開始されると大反響となり、たちまち乱歩の代表作の一つとなった。作中では、「或る小説家の作品」として乱歩自身の代表作である『人間椅子』の言及があり、実際に椅子を使ったトリックによる誘拐劇が採り入れられている。

登場人物

黒蜥蜴
前歴、本名その他一切不明の美貌の女盗賊。左の腕に黒いトカゲの刺青があり、「黒蜥蜴」と通称されている。夜の東京の暗黒街の華であり、10年にわたって「美しいもの」、特に宝石を蒐集してきた盗賊団のボスである。部下が考案した人間剥製化による、さまざまな人種の若い男女の剥製試作品を「美しいもの」のコレクションに加えている。変装の名人で、大胆不敵かつ手段を選ばず、一度狙いを定めた獲物は逃がさない。自家用船を持ち、東京湾埋め立て地の廃倉庫の地下に収集美術品の展示館を兼ねたアジトを構えている。
岩瀬庄兵衛
在阪の富豪で宝石商を営む。所蔵する大型ダイヤモンドの逸品「エジプトの星」と、愛娘・早苗を黒蜥蜴に狙われている。
岩瀬早苗
庄兵衛の令嬢。秀でた美貌ゆえ、「エジプトの星」共々黒蜥蜴の標的にされ、人間剥製候補とされてしまう。
雨宮潤一
恋人と恋敵を殺害した青年。「山川健作」と名を変え、黒蜥蜴に部下として匿われている。
松公
黒蜥蜴の所有する蒸気船の火夫(ボイラーマン)。
桜山葉子
大阪に住む天涯孤独の若い女性。失業して自殺しようと考えていたが、謎の老人からある仕事を持ちかけられ、これをひき受ける。
香川青年
剥製候補として、黒蜥蜴の虜囚となっている美青年。
K子
早苗が来る少し前まで人間檻の中に全裸で閉じ込められていた少女。現在は人間剥製として陳列されている。
明智小五郎
幾多の難事件を解決してきた日本を代表する素人探偵。岩瀬老人の依頼を受け、身辺警護についている。本作では小林少年は登場せず、数人の部下を率いている。

改作版


テレビドラマ版

どれも原作の戦前ではなく、各作品当時の現代に舞台を変えている。『乱歩R』第4話「黒蜥蜴2004世紀末美少年ランド」などは「3代目明智小五郎」を登場させていて、むしろパロディーになっている。

映画版

1962年版

黒蜥蜴(1962年の映画)』は1962年3月14日に公開された。大映東京、監督は井上梅次。102分。

キャスト
  • 黒蜥蜴(緑川夫人) - 京マチ子
  • 明智小五郎 - 大木実
  • 岩瀬早苗(庄兵衛の娘) - 叶順子
  • 雨宮潤(黒蜥蜴の部下) - 川口浩
  • 岩瀬庄兵衛(宝石商) - 三島雅夫
  • 北村(黒蜥蜴の部下) - 杉田康
  • 用心棒 - 北城寿太郎
  • 夢子(岩瀬家の女中)- 久里千春
  • ひな夫人(黒蜥蜴の部下) - 緋桜陽子
  • 松吉(黒蜥蜴の部下)- 中条静夫
  • 用心棒 - 藤山浩二阿部脩
  • 五郎(御用聞) - 三角八朗
  • 用心棒 - 丸井太郎大川修
  • 色江(岩瀬家の女中) - 小笠原まり子
  • 岩瀬夫人 - 目黒幸子
  • 売店の亭主 - 高村栄一
  • ホテルの支配人 - 谷謙一
  • 花野富夫
  • 大塚弘
  • 岐阜(明智の部下) - 竹村南海児(竹村洋介)
  • 中原健
  • 木津(明智の部下) - 長田健二
  • 堺(明智の部下) - 大庭健次朗
  • 売店のおかみさん - 竹里光子
  • 網中一郎
  • 篠崎一豊
  • ホテルのボーイ - 穂積明
  • 伊奈久男
  • 清水イサム
  • トリオ・フランクス
  • ツー・ステッパーズ
  • 御伸子
  • 菅野アダジオ
  • 中井照健

1968年版

黒蜥蜴(1968年の映画)』は1968年8月14日に公開された。松竹大船、監督は深作欣二。86分。

キャスト

漫画版

ラジオドラマ版

戯曲版

黒蜥蜴
Black Lizard
【著者】
三島由紀夫
イラスト
装画:FIDUS。題簽:蕗谷虹児
【発行日】
1969年5月20日
【発行元】
牧羊社
【ジャンル】
戯曲
【国】
日本
【言語】
日本語
【形態】
上製本 紙装、貼函
【ページ数】
154
【公式サイト】
[3]
【コード】
NCID BN15355209

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『黒蜥蜴』は、劇作家によって戯曲化も行われている。有名なものとしては三島由紀夫による戯曲が挙げられ、これは1961年(昭和36年)、雑誌『婦人画報』12月号に初掲載され、1969年(昭和44年)5月に牧羊社より単行本刊行された。初演は1962年(昭和37年)3月にサンケイホールで、黒蜥蜴を初代・水谷八重子、明智を芥川比呂志で上演された。

乱歩の「自註自解」によると、三島は子供の頃から本作の愛読者で、当初小牧正英舞踊団のための劇化を打診され、乱歩も承諾していたが中止となった。その後、演劇プロデューサーの吉田史子のために書き下ろしたのが三島版『黒蜥蜴』であり、乱歩はこの戯曲を「江戸川乱歩原作による三島由紀夫作」としている。三島の台本を読んだ乱歩は「なるほど、こうすれば奇抜な面白い劇になるなと感じられるようなものであった」と述べ、宣伝ビラに「私も上演を待ちかねている」と書いている。最後の黒蜥蜴の死の場面に三島の美学が凝縮されている。

三島は戯曲化するにあたり、「女賊黒蜥蜴と明智小五郎との恋愛を前景に押し出して、劇の主軸」にし、種々の歌舞伎の手法を取り入れながら、「原作の耽美主義」「デカダンス」を強調して「美的恐怖恋愛劇に仕立てた」と説明している。

三島版『黒蜥蜴』は多数の団体により幾度も舞台上演され、多くの演出家が手掛けており、女盗賊「黒蜥蜴」役もまた多くの名優たちによって演じられてきた。戯曲では「雨宮潤一と桜山葉子」のように乱歩の原作にはない恋愛模様が描かれている。原作では東京に始まり大阪へと舞台が移るが、三島による戯曲版では逆で、「エジプトの星」の受け渡し場所も、東京タワーに変更されている。

舞台作品における黒蜥蜴といえば、美輪明宏の代表作で、丸山明宏時代から数十年にわたり幾度も演じている。美輪は主演のみならず、演出・美術・衣装・音楽・人選等も自ら手がけている。近年は三島以外に、橋本治による戯曲化もある。

歌舞伎の「割りぜりふ」の技巧を取り入れ、明智と黒蜥蜴が交互にセリフを重ねたあと、「でも最後の勝利は私のもの」と声を揃えるくだりは非常に有名で、三島戯曲をクレジットしていないテレビ映画(1979年版など)にも流用されることがある。

2017年の劇団新派公演は江戸川乱歩原作を底本に新派文芸部の齋藤雅文が脚色したオリジナル脚本を書き下ろしており、相違点として歌舞伎の「早替り」や「暗闘」などを取り入れているほか、黒蜥蜴の狙う宝石の名が「クレオパトラの涙」となっている。舞台は原作同様に東京から始まり大阪に移る趣向であり、「クレオパトラの涙」の受け渡し場所は通天閣の展望台である。オリジナルの登場人物として刑事片桐などが設定されている。

三島戯曲の単独刊行本

全集収録

おもな舞台公演

出典:wikipedia
2018/09/19 06:21

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