◆この
キーワードを
友達に教える
URLをコピー
FCGビルとは?
【FCGビル】
【情報】
【用途】
放送局、オフィス、事務所、スタジオ、商業施設
【設計者】
丹下健三・都市・建築研究所、小堀鐸二研究所
【施工】
鹿島建設
【建築主】
フジ・メディア・ホールディングス
【管理運営】
フジテレビジョン
【敷地面積】
21,102.220 m²
【延床面積】
141,825.438 m² (容積率672%)
【階数】
地上25階、地下2階、塔屋1階
【高さ】
123.45 m
【着工】
1993年4月
【竣工】
1996年6月
【開館開所】
1997年4月
【所在地】
〒137-8088
東京都港区台場二丁目4番8号
【座標】
北緯35度37分37秒 東経139度46分28秒 / 北緯35.62694度 東経139.77444度 / 35.62694; 139.77444座標: 北緯35度37分37秒 東経139度46分28秒 / 北緯35.62694度 東経139.77444度 / 35.62694; 139.77444
FCGビル(エフシージービル)とは、東京都港区台場にあるビル。竣工当初はフジテレビジョン所有のビルであったが、2008年10月1日以降は、フジ・メディア・ホールディングスが保有し、フジテレビジョンやBSフジをはじめとするフジサンケイグループ (Fujisankei Communications Group) の企業が本社・スタジオ等を置いている。「フジテレビ本社ビル」とも呼ばれる。
土地については東京都から借地契約を結んでいたが、2018年3月にフジ・メディア・ホールディングスが約140億円で取得した(同社の有価証券報告書より)。2013年3月31日の年間貸借料は7億3800万円だった。
概要
設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当し、丹下健三が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物で、台場地区を象徴するランドマークとなっている。
日本の放送局の本社社屋の中で最も大きいビルであり、日本の民間放送局のスタジオ床面積として最大級のスタジオ(300坪)を持つ。フジテレビが臨海副都心への移転に至った経緯はフジテレビジョン#お台場移転の経緯を参照。
建物は縦横の比率を、ハイビジョンテレビの画面の縦横の比率と同じ16:9とした。
建物の低層部については公開スペースを1階に設け、主なスタジオを3階に設置するという構造で、高層部については「オフィスタワー」と「メディアタワー」の2棟からなる。この両棟を12階・18階・24階の3フロアーの階にあるコリドール(廊下)で連結する構造となっている。
2棟のビルの間にそびえる球体は直径32mあり、外装は腐食の心配がないチタンで作られている。展望台の役割を持っており、2007年6月のリニューアルの際に「はちたま」という愛称が与えられた。(新日鐵住金TranTixxiiチタン)
レム・コールハースが、建設中のFCGビルについて磯崎新に「あそこに君の都庁が建っているじゃないか。コンペには負けたんじゃなかったのかい?」と勘違いともジョークとも捉えられるコメントを残している。東京都庁舎コンペに招待された磯崎は「錯綜体」案を提案し、結果としてコンペは磯崎の師匠である丹下が勝利を収めたという過去がある。
2011年3月11日の東日本大震災によって余震が続いたこともあり、球体展望室「はちたま」は6月3日まで営業を休止したが、6月4日から営業を再開した。
かつてフジテレビで放送されていたアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、何かしらの形(大抵は両津勘吉が金儲けの最中に発生したアクシデントであることが多い)でFCGビルが破壊されるエピソードが何本か作られている。他局では日本テレビの『ルパン三世』TVスペシャル『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』の冒頭で、同ビルの展望台を使って飛行機の向きを変えるシーンが登場している。
スタジオ
スタジオ内にあるテレビカメラは、全てハイビジョン対応(1997年3月10日の運用開始当初から4:3と16:9に切り替え可能な多目的カメラを使用)。しかし、サブ周りの機器は一部河田町からの移設やSD対応機材だったため、その「HD非対応」スタジオについては段階的にHD対応に移行させた。
報道センターにはBSフジNEWS専用のブースを併設。そして緊急報道の際にはセンター内にある円卓テーブル(顔出し用のリモコンカメラがテーブル中央部に常設)から放送する。V9スタジオが隣接しており、可動壁を上げることで、報道センターと一体化させることができる。
カメラなどスタジオ機材にはフジテレビのロゴがプリントされているが、報道専用のV9スタジオのみ「FNN」ロゴがプリントされている(河田町本社時代も同様)。
フジテレビでは、FCGビル(台場本社)近くの江東区青海(あおみ)に湾岸スタジオがあり、8つのテレビスタジオの中には、V4スタジオ以上の面積がある。本社とは光ケーブルで相互接続され、生放送にも対応する等、台場本社とほぼ同じ環境であり、ドラマやバラエティー番組がFCGビルや東京メディアシティ、渋谷ビデオスタジオから湾岸スタジオに移転している。
ラジオスタジオ
かつてFCGビルには、当時フジテレビの親会社であったラジオ局ニッポン放送の本社も入居していた。千代田区有楽町の本社(糖業会館)の建替えが完了する1997年3月24日から2004年9月5日まで、FCGビルから放送を行っていた。メディアタワー22階から24階にラジオスタジオ、24階にマスター設備(主調整室)が設置されていた。なおテレビスタジオとは違い、事務フロアとして設計されていた場所にラジオスタジオ設備を設置した。
-
シーだいばスタジオ(メディアタワー23階 第1スタジオ)
-
スカイだいばスタジオ(メディアタワー23階 第2スタジオ)
- 生放送用スタジオ。両スタジオは、少し離れて並んで設置されていた。
-
第3スタジオ(メディアタワー22階)
- 準生放送用スタジオ
-
第4-7スタジオ(メディアタワー22階)
- 収録用スタジオと NRN専用スタジオ
-
スタジオX(メディアタワー24階)
-
BSデジタル音声放送 LFX488専用の簡易スタジオ。ワンマンDJ設備があり、簡易動画放送用のテレビカメラ等も設置。24階の通路に設置されていた。
スタジオ以外の施設
見学スペース・展望室・ショップなどがあり、一般の人でも入ることができるエリアが多数ある(24階・25階は有料エリアで、入場料が必要)。開業当初は飲食店が多く立ち並んでいた。
-
大階段
- 地上3階から7階の屋上庭園まで続く大階段で、幅12m、長さ100mある。大階段の右端には上り用のエスカレーターも併設されているが、下り用はない。
-
チューブエスカレーター
- 地上1階広場から5階(無料見学コース・フジテレビワンダーストリート)と7階(屋上庭園)を結ぶ長さ96.5mのエスカレーターで、周囲が透明な筒型になっているため、展望も良く、雨に濡れることもない。
-
フジテレビモール(1階)
- 日本で唯一となる「サザエさんのお店」があり、オリジナルグッズ・お菓子が買えるほか、「サザエさん焼き」の実演販売も行っている。2015年3月から2017年8月31日まで期間限定の「ちびまる子ちゃんカフェ」があったが、2018年4月23日から跡地には「タリーズコーヒー」がオープンした。また、限定オリジナルグッズも販売している「ローソン」、鉄道CGアニメ「チャギントン」のオフィシャルショップ「チャギントンショップ」がある。その他、試写会やイベントが開催される「マルチシアター」がある。テナントはお台場移転から今日までに何度か変わっており、開業当初のテナントはセルフサービスの喫茶店「Cafe Costa」や現在のローソンとは異なるコンビニ「CONVENIENTE TORiAEZ」、神戸屋レストランで、番組に関連した施設は一切無かったが、現在は番組関連の物販施設と飲食施設、ローソンのみとなった。開業から2018年までの名称は「シアターモール」だった。
-
フジテレビギャラリー(5階)
- 5階にあるイベントスペースで、現在は番組やドラマの展示・イベントなどに用いられている。かつては無料見学コースで、フジテレビの番組グッズや、衣装、疑似セットなどが多数展示されており記念撮影も可能だった。真下に位置するフジテレビ最大のスタジオ「V4スタジオ」を窓越しに見学することもできた(ただし、スタジオの写真撮影は厳禁で、諸事情により窓がカーテンで塞がれている事もあり、見学できない場合もあった)。開業当初の「見学コース」時代は、球体展望室の入場券を購入する事で見学できる有料スペースで、当時は宣材写真などで番組を紹介するだけの内容だったが、「スタジオプロムナード」、のちに「フジテレビきっかけストリート」と名称を変える2003年頃に無料開放されるようになってからは、放送中のドラマに関する展示コーナーや、番組制作の舞台裏やBSフジなどのBS・CSチャンネルなどを紹介するパネル、番組で実際に使用していたものと同じテーブルやソファで記念撮影ができるミニセット、小道具の展示、ボタンを押して効果音やテーマ曲が聞けるなどのブースが設けられている。ミニセットの中には『あいのり』のラブワゴン、『トリビアの泉』のへぇ~ボタンなど番組終了後も長期にわたって展示されるブースもあるが、基本的に番組改編時にはブースの入れ替えが行われていた。その後『フジテレビワンダーストリート』と名称を変えたが、2018年1月9日より営業を一時休止した後、展示物をすべて撤去し、イベントスペースに改装された。
-
フジさんテラス(7階)
- 7階にある屋上庭園で、一般開放されている。フジテレビ関連グッズを販売している「フジさん」(開業した1997年から2016年12月までの名称は「エフアイランド」。)のほか、生配信システムを完備したフリースペース「フジさんのヨコ」がある。「フジさんのヨコ」では番組の公開収録も行われており、過去に『新しい波24』『この指と〜まれ!』で使用。開業当初は「フジテレビプラザ」「屋上庭園」という名称があった。
-
めざまスカイ(24階)
- 球体の下部にある「めざましテレビアクア」が放送されていたスタジオで、有料で一般公開されている(25階展望室の入場料を払えば、追加料金は必要なく行き来できる)。番組に出演したゲストのサインボードが多数飾られている。また、24階は通路スペースであるコリドール(渡り廊下)も行き来できるため、25階展望室では見られないダイバーシティ東京などがある南側方面を展望できたり、球体を真横から間近で見ることもできる。開業した1997年当時は中国料理・和食・寿司のレストラン「シノア四季」だった。
-
球体展望室「はちたま」(25階)
-
レインボーブリッジなどの臨海副都心を地上100mから270度見渡せる展望室となっている。「はちたまショップ」が併設されており、はちたまグッズや、フジテレビ番組キャラクターグッズが購入できる。7階の屋上庭園から直通のエレベーターが出ている。有料エリアとなっており、一般料金は大人(高校生以上)550円、小中学生300円で、団体(20名以上)は一般より20%割引となる。1つ下の24階には「めざましテレビアクア」のスタジオ「めざまスカイ」があり、行き来して見学できる。スタジオとして使用することも可能となっている。
FCGビルで収録・生放送される主な番組
現在放送中のバラエティ番組
レギュラー番組
スペシャル番組
放送終了したバラエティ番組
過去に収録・生放送で使用されたバラエティ番組
現在放送中の音楽番組
レギュラー番組
スペシャル番組
過去に収録・生放送で使用された音楽番組
現在放送中の情報番組
レギュラー番組