このキーワード
友達に教える
URLをコピー

Microsoft_Windows_Vistaとは?

【Windows Vista】

Microsoft Windows ファミリー

【開発者】

マイクロソフト
【リリース情報】

【RTMリリース】
2006年11月9日 (2006-11-09)
【一般リリース】
VL 2006年11月30日 (2006-11-30)
小売 2007年1月30日 (2007-01-30)
【最新安定版】
6.0 Service Pack 2 (Build 6002) - 公開は2009年5月27日 [info]
【ソースモデル】
クローズドソースシェアードソース
ライセンス
マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネルハイブリッドカーネル
プラットフォーム
x86, x64
【先行品】
Windows XP
【サポート状態】

延長サポート終了
メインストリーム サポート終了日:2012年4月10日
(米国日時・終了済み)
延長サポート終了日:2017年4月11日
(米国日時・終了済み)

Windows Vista (ウィンドウズ ビスタ)は、マイクロソフトが2006年にリリースした、Windowsシリーズに属するパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステム(OS)である。

目次

  • 1 概要
  • 2 Windows Vista 開発
  • 3 特徴
    • 3.1 ユーザインタフェース
    • 3.2 セキュリティ
    • 3.3 システムおよび環境
    • 3.4 アプリケーションおよびエンターテイメント
    • 3.5 拡張
    • 3.6 その他
  • 4 エディション
    • 4.1 64ビット バージョン
    • 4.2 エディション間の比較
  • 5 視覚スタイル
  • 6 Service Pack
    • 6.1 Service Pack 1
    • 6.2 Service Pack 2
  • 7 システム要件
  • 8 その他
    • 8.1 旧バージョンからのアップグレード / アンインストール
    • 8.2 新しいバージョンへのアップグレード / アンインストール
    • 8.3 ライセンス認証
      • 8.3.1 ボリュームアクティベーション2.0
    • 8.4 互換性
    • 8.5 パッケージ
  • 9 出荷・販売本数の推移
  • 10 沿革
  • 11 脚注
  • 12 外部リンク

概要

開発時のコードネームLonghorn (ロングホーン)。2006年11月30日にボリューム ライセンス契約者へ提供が開始され、2007年1月30日に全世界で発売された。

"Vista" の名称はイタリア語スペイン語英語で「眺望」という意味を持つ。マイクロソフトは「混乱を解消し、あふれる情報を整理し、未来を垣間見せる」ということとしている。

2017年4月11日(日本時間12日)を以って延長サポートが終了した。その後は企業向けの有料契約者に限定したカスタマーサポートおよび、それまでの古い更新プログラムやQ&A情報のウェブ掲載を当面継続するというオンラインセルフヘルプサポートのフェーズに入った。しかしこれらは事後処理程度の意味合いしかなく、新たな更新プログラムは(ごく一部の例外を除き)提供されないため、一般ユーザーにとっては事実上のサポート終了となる。なお新たなライセンスの取得手段はボリュームライセンスのダウングレード権という形で残されてはいるものの、インストールメディアの提供は終了している。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、延長サポート終了済のWindows Vistaのセキュリティ上の危険性を指摘しており、新たな脆弱性が発見されても更新プログラムが提供されず、ソフトウェアの使用を継続している場合、「PC の乗っ取り」や「機密情報の漏洩」「業務停止」などといった円滑な事業継続を損なうリスクが発生する可能性があるため、事業を継続する場合、企業など組織の管理者、および一般ユーザーはリスクを認識し、後継システムへの速やかな移行が必要としている。

Windows Vista 開発

2001年5月からWindows XPをベースにLonghornとして開発を開始した。当初は、Windows XPとメジャーアップグレードとなるBlackcomb(Windows 7)の中間にあたるマイナーアップグレードのバージョンであり、2003年にリリースされる計画であった。
しかし、2002年4月頃にはその計画は修正され、Longhornはメジャーアップグレードの位置づけとなり、2004年までリリースされないように変更された。

コンピュータウイルスの大規模な感染を契機にWindowsのセキュリティに関する動きが起こった。マイクロソフトは根本的な対処にあたるため Windows開発の全てを中止して、セキュリティに関する従業員のトレーニングに時間を割くことになった。
そして、セキュリティが強化されたWindows XP SP2を開発するにあたってLonghornの開発に影響を及ぼした。セキュリティ分野に関してLonghornの開発にあたり、セキュリティ機能の検査や検討などにNSAも関与し、その後NISTNATOからも申し出を受けたことを後に明かした。

2003年頃からLonghornは従来とは違う開発プロセスが用いられるようになり、MinWinと呼ばれるものを基本として開発されるようになった。その間に、Longhorn開発チームのビルド プロセスが変更された。
2004年頃、それまでの開発中であったLonghornはリセットされ、Windows Server 2003をベースに開発が再開された。 2005年6月、Windows Vista Beta 1が公開された。2006年にはBeta 2、RC1、RC2がリリースされ、2006年11月8日に開発が完了した。

製品名は候補としてWindows Seven、Windows 7.0、Windows 7等が挙がったが、2005年7月、Windows Vistaに決定した。同年9月にはエディションが現在に近いものに決定された。

結果として、マイクロソフトはWindows Vistaの開発に 5年の歳月と60億ドルを費やした。

特徴

従来のWindowsにはない新機能が多数搭載され、これまでのWindowsとはかなり異なる印象を受ける。また、Windows XPまで存在した「マイ コンピュータ」や「マイ ドキュメント」などの伝統的なフォルダの名称から「マイ」が外れ、単に「コンピュータ」や「ドキュメント」と呼ばれるようになった。

ユーザインタフェース

Windows Aero
3D グラフィックを使用し、透過ウィンドウ、フリップ3Dなどの視覚効果が可能。詳細は「#視覚スタイル」を参照。
これらの視覚効果は、従来の画像処理APIであるGDIに代わってDirectXを用いて処理されるようになっており、GPUを使用するようになっている。このため、高性能なGPUを搭載している場合においては、GDIを用いた従来の場合よりも高速な処理を期待できる。反面、パソコンのスペックによっては、Windows Aeroを有効にすることによりパフォーマンスが落ちることがある。また既存のアプリケーションが正常に動作することは保証されておらず、Aeroが有効になっていると描画に不具合が発生するアプリケーションも存在する。

リボン

従来のメニューに代わり、タブで切り替えアイコンを中心としたボタンをクリックすることで操作する手法。同時発売のOffice 2007から採用された。従来のメニューでの操作に慣れていた人からは分かりづらいという批判もある。
シェル
スタート メニューが整理され、表示方法やフォルダ ウィンドウの操作性などが変更された。これにより、マウスの移動距離そのものは若干だが少なくて済むようになった。タスクバーの内容がサムネイル表示できるようになった(ウインドウ プレビュー機能)。これによりフォルダの中身を表示したり、アイコンの大きさを自由に変更できるようになったため、ファイルやその内容の確認がしやすくなり可視性が向上した。
音声認識
音声認識技術の向上によって音声での文字入力および音声でのパソコンの操作が可能である。ただし、オーディオデバイスが正しく起動しないという不具合が多発しているため、使用できなくなることが多い。
タブレット機能
Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate に搭載。Windows XP Tablet PC Edition から継承した機能。ペンタブレットタブレットPCで動作する。ペンの動きで簡単な操作を行う「フリック」が追加された。
日本語環境の充実
新デザインの日本語フォント「メイリオ」が搭載され、JIS漢字コードJIS X 0213:2004 (JIS2004) に対応した。
標準フォントセット(MS ゴシック類3種、MS 明朝類2種)も変更が加えられ、JIS X 0221:2001 の文字集合と JIS X 0213:2004 の追加文字が採用され、字形も旧来の JIS X 0208:1990 から、前記の文字集合・追加文字の2つを合わせた JIS X 0213:2004 に変更された。

Windows Search

検索インデックスサービスが常駐し、ユーザーのインデックスを作成することでファイル検索時に瞬時に結果が表示されるようになった。またdocファイルやテキストファイルはファイルの中身の検索にも対応し、アーティスト名や写真のExif情報を使った検索にも対応する。

セキュリティ

Windows Update
Windows XP以前で採用されていたWebベースでのインタフェースが廃止され、コントロール パネルから利用するようになった。
ユーザーアカウント制御 (UAC:User Account Control)
Windows Vistaでは管理者アカウントであっても通常は一般ユーザー以下の権限で動作し、管理者権限が必要なときにダイアログでその確認を求めるようになった。これにより、システムに変更を与えるプログラムの動作の可否を確認する手順を設けることができるため、システムに重大な影響のある操作を不用意に行ってしまうことを防止できる。ユーザーアカウント制御は、ほかの管理者ではない標準ユーザーがログインした状態で管理者のパスワードを入力すると再起動の必要なくその場で管理者の権限を得ることができるため、標準ユーザーからでもソフトウェアなどをインストールすることができるようになった。Windows XPなどUACのないバージョンからアップグレードされたWindows Vista環境では、旧環境でインストールされたアプリケーションの動作互換性のために、UACが一部緩和されている。このため、クリーン インストールした環境とアップデートした環境とで、同じWindows Vistaでありながらアプリケーションの挙動が異なるといった事態が起きている。
Internet Explorer 7の保護モード
UACの関連機能の一つ。信頼済みサイトに登録されていないサイトを閲覧する場合、Internet Explorerを通常より低い権限で動作させ、悪意あるプラグインなどからコンピュータ内のファイルなどを操作されることを防いでいる。なお、副作用として保護モードで閲覧中はIMEのプロパティ変更や、辞書登録などが行えず、既に辞書登録済みの単語が変換候補に出ない、共有プリンタから印刷ができない等の問題が起きている。なおこの機能は上記 UAC に依存するため、Windows Vista/Server 2008 で動作する IE7 にのみあり、UAC のない Windows XP や Windows Server 2003 用の IE7 にはない。
Windows リソース保護 (WRP:Windows Resource Protection)
WRPで保護されたファイルは、削除や変更ができなくなっている。これにより、システムファイルを削除したり改変するような操作の過失や、悪意あるアプリケーションから守られている。この機能は上記UACとは独立して動作しており、たとえ管理者権限を有していたとしても削除や変更が行えない。なお、Windows Updateが行う変更については例外的に許可されている。
Windows Defender
スパイウェア(悪意のあるソフトウェア)を検出・削除するアプリケーション。ほかにも、スタートアップアプリケーションの管理やアプリケーションが行った不正な変更の監視なども行うことができる。ちなみに、Windows Defenderのスパイウェア定義ファイルは定期的に自動で最新版に更新される。
保護者による制限
一部のゲームやアプリケーションの起動、インターネットにおける特定のコンテンツの閲覧を制限させる機能。
BitLocker
Enterprise、Ultimateに搭載。Windows XPまでに搭載されている暗号化ファイルシステムに加え、TPMもしくはUSBメモリと組み合わせて用いるBitLockerと呼ばれる暗号化機能が搭載される。
サービスとドライバのSession 0分離
Windows Vistaでは、以前のOSとは異なりサービスやドライバの動作するセッションと、フロントエンドのアプリケーションが動作するセッションが切り離された。これにより、ユーザーが実行した(もしくは、知らずに実行してしまった)悪意あるアプリケーションから実行中のサービスやドライバへ介入する手段が制限された。
カーネル修正の保護
64ビット版のWindows VistaはSP1からPatchGuardとして知られるカーネル保護機能がある。これでカーネルを不正な意図で書き換えられるのを防ぐ。コンピュータ セキュリティ企業は、これはセキュリティ対策ソフトなどシステムを防御するソフトの動作を妨げる物だと主張し、機能の改正を求めた。これに応え、マイクロソフトは正当な方法でカーネルにアクセスすることを可能にするAPIを追加すると発表した。これによって、サードパーティーは PatchGuard の動作を回避して、従来通りのセキュリティ機能を提供することが可能となる。ただし、このAPIにアクセスするためにはマイクロソフトと別途契約を結ばなければならない。

システムおよび環境

.NET Framework 3.0
Windows Presentation FoundationやWindows Communication Foundation、Windows Workflow Foundation、Windows CardSpaceは安全で高速かつ柔軟なアプリケーションの開発を可能にする。
Windows SuperFetch
ユーザーのアプリケーション利用パターンに基づいて必要なデータをメモリ上にキャッシュし、アプリケーションの起動や切り替えの時間を短縮する技術。
Windows ReadyBoot
Windows Vistaの起動時のブートプロセスを学習してそのシステムに最適化し、起動のパフォーマンスを向上させる機能。
メモリが512MB未満のシステムの場合はWindows XP相当のプリフェッチを行い、システムに700MB以上のメモリが搭載されている場合は、メインメモリのキャッシュを利用してブートプロセスを最適化する。過去5回のトレース情報を元に、CPU の空き時間を利用し、次回のキャッシュ計画を生成する。
Windows ReadyBoost
フラッシュメモリの記憶領域をキャッシュメモリとして使用し、総合的なパフォーマンスを向上させる。PCに搭載している物理メモリと同じ容量か、それよりも多いものを使用することが推奨されているが、小容量でも効果が出ないわけではない。容量は空き容量が230MB以上のものが必要、設定可能な容量の上限は、32ビットのアドレス長の最大である4GBまで。
Windows ReadyDrive
ハイブリッドHDDをサポートするための機能、またハイブリッドHDDを活用した省電力機能。
DirectX 10.x
新しい表現能力とハードウェアの性能をフルに活用したDirectXの新バージョン。マイクロソフトによると、これによってゲームのスピードが向上し、ユーザーは新しい体験を手に入れることができるとしている。
シャドウ コピー
シャドウ コピーでは、作業中の任意の時点でファイルのコピーが作成されるため、誤ってドキュメントを削除してしまった場合にそのドキュメントの各バージョンを迅速に復元することができる。
IPv6
IPアドレス枯渇問題に対応するためIPv6が最初からサポートされている。
IPv6のグローバルアドレスが設定されていない場合、マイクロソフトが無償提供しているTeredoによる接続サービスによるトンネリングを自動設定する。
IPv4のグローバルアドレスが設定されている場合、マイクロソフトが無償提供している6to4による接続サービスによるトンネリングを自動設定する。
ただし、ホスト名のアドレス解決においてホストにリンクローカルアドレスまたはTeredoアドレスしか割り当てられていない場合、DNSクライアントサービスはIPv4用のAレコードに関するクエリだけを送信するためIPv6アドレスが取得できず、URLで直接IPv6アドレスを指定したりしない限り、指定した相手にIPv6で通信することはない。そのため、IPv6でインターネットを参照できる環境であっても、ホストにリンク ローカル アドレスまたはTeredoアドレスしか割り当てられていない場合、Internet ExplorerにIPv6のIPアドレスを持つサイトのURLをホスト名で指定しても、IPv6でアクセスすることはできない。この仕様は、IPv4を主に使用する環境での性能低下を回避するためのものである。

アプリケーションおよびエンターテイメント

Windows Internet Explorer 7
Low-Rights IE、フィッシング詐欺検出機能などによるセキュリティ対策の強化、アルファチャネル PNG への対応や、CSS2 への対応の強化、タブ ブラウズ機能、フィード リーダー機能が追加された。
Windows メール
Windows XPまで存在していた Outlook Express に替わってWindowsメールが搭載。迷惑メール対策の強化などが行われている。
Windows Media Center
Home Premium、Ultimateに搭載。Windows XP Media Center Editionのメディアセンター機能を継承。映像・音楽の再生や録画をリモコンを使って直観的に行える。これは、マイクロソフトがテレビとパソコンを一体化させた新しいエンターテイメント環境を提供するために制作されたものである。また、地上デジタル放送の録画に対応したWindows Media Centerを提供することをマイクロソフト日本法人(現・日本マイクロソフト)が発表した。この提供はパッケージ版やWindows Updateでの提供はなく、メーカーからの対応機種の出荷にのみに提供された。
Windows Media Player 11
音楽配信サービスに対応する。同じネットワーク内でのマルチメディアの共有が簡単にできるようになっている。
Windows フォト ギャラリー
Windows Media Playerの操作感で写真の表示や編集、管理することができ、DVDなどの記録メディアにまとめることもできる。また、エフェクトを交えながらスライドショーを表示したり、画像などを自動修正することができる。
Windows ムービーメーカー
Windows ムービー メーカーの後継版。Windows Vista発売当初には、ムービー メーカーはWindows Aeroに対応した高性能なグラフィック カードを装着していないと実行できなかった。しかし、マイクロソフトは顧客の要望に応えるため、Windows Aeroに対応した高性能なグラフィックカードを装着していなくてもムービー メーカーが実行できるバージョンを発表した。
Windows DVD メーカー
Home Premium、Ultimateに搭載。ムービー メーカーで編集した映像などを DVD-Video形式でDVDに書き出せる。メニューも作成可能。
Windows サイドバー
サイドバーには「ガジェット」と呼ばれるミニアプリケーションを利用できる。作成されたガジェットは Windows Live で公開されている。このガジェットは個人レベルでも制作可能であり、マイクロソフトはガジェット作成用のソフトウェアを提供している。関連技術としてWindows SideShowがある。SideShowに対応したサブディスプレイに「SideShow ガジェット」からの情報を表示させたり、逆にSideShow対応のリモコンから情報を受け取ることができる。
Windows システム評価ツール(Windows エクスペリエンス インデックス)
このプログラムは、CPU、メモリ、Windows Aero、ゲーム用グラフィックス、プライマリ ハードディスクの 5項目に対し、客観的な指標となる数値(サブスコア)を、マシンの処理能力を実測するプログラム(ベンチマーク)によって導き、表示する。また一番低いサブ スコアを基本スコアとして表示する。基本スコアがシステム性能の総合的な評価となり、Windows Vista やアプリケーションを利用する上での指標となる。
ゲーム
Windows Vistaでは、プレミアムゲームとして
が新しく収録されている。また従来の標準ゲームも、よりグラフィカルになった。
Snipping Tool
Starter、Home Basicを除くエディションに搭載。PrtScrとは違ってポインティングデバイスで指定した画面上の部分的な範囲のスクリーンショットを切り取ることができる。

拡張

Windows Ultimate Extras
Windows Vista Ultimateの拡張機能サービス。Windows Updateとともに不定期に拡張機能が提供されている。ゲームにHold 'EmやTinkerなどがある。

その他

エディション

Windows Vistaのエディションは基本的にStarter、Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimateの6つのエディションがあり、さらに市場によってはその地域の法律に従い一部機能に変更を加えた製品も提供された。 また、WindowsVistaのステッカーは各エディションで異なる。

Starter (スターター)
Home Basicの更に下位に位置する最下位エディションで、エディション カラーは青白。新興市場向けの低価格・機能限定版で、海賊版対策として開発途上国を対象にしているため、日本アメリカなどの先進国などでは販売されない。機能面でも最も限られたエディション。上位エディションへのステップアップグレードも存在しない。唯一64ビット版が存在せず、32ビット版のみ提供された。
Home Basic (ホーム ベーシック)
消費者向けの下位エディションで、エディション カラーは若草色。Windows Vistaの基本的な機能が提供される。十分な性能の備わっていないシステムを対象にしている。一般的なエディションの中では最も安価な設定で、低価格機種を中心にプレインストールされる。ネットブック向け(Home Basic ULCPC版)にはさらに低い価格で出荷されている。
Home Premium (ホーム プレミアム)
消費者向けの上位エディションで、エディション カラーは緑色。主にマルチメディアなどに代表されるエンターテインメント関連の利用を中心とするユーザーを対象にしている。単体販売のWindows Vistaのエディションの中で、唯一アカデミック版パッケージが存在する。
Business (ビジネス)
ビジネス向け下位エディションで、エディション カラーは青色。マルチメディア機能がいくつか省かれ、ビジネス用途の機能に特化している。中小規模の企業から一般企業のユーザーまでを主な対象としている。法人向けのメーカー製機種を中心に、その他サブ ノート パソコンの一部にプリインストールされている。
Enterprise (エンタープライズ)
ビジネス向け上位エディションで、エディション カラーは黄色。ボリュームライセンス契約者のみへ提供されるため、パッケージ版が存在しない。大規模なグローバル企業向けで、企業での情報処理技術者を対象としている。Business の機能に加え、多言語インターフェイスの対応や高度なセキュリティ機能、UNIXベースのアプリケーションを実行できる機能などが提供される。
Ultimate (アルティメット)
全ての機能を搭載した最上位版で、エディション カラーは黒色。パッケージ販売ではWindows Vistaのエディション中、唯一32ビット版と64ビット版が同梱されており、Windows Ultimate Extrasによる各種サービスも提供される。ヘビーユーザーを対象としている。個人向けのハイエンド機種(主にBTOショップブランドや一部メーカー製)にプレインストールされている。
特別版
EU圏では独占禁止法対策のためにWindows Media Playerが含まれていない Home BasicとBusinessとEnterpriseのNエディションが販売されている。
韓国の公正取引委員会によってWindowsが独占禁止法違反であるとの判断が下されたため、韓国ではStarterを除きKエディションが、Home BasicとBusinessとEnterpriseでKNエディションが販売されている。Kエディションは競合他社のインスタントメッセンジャーメディアプレーヤーへのリンクが含まれており、KNエディションはKエディションの変更に加えて、Windows Media Playerを含まないものになっている。
(PRODUCT) REDキャンペーンに参加し、アメリカとカナダでパッケージの色といくつかのカスタマイズされたアップグレード版Windows Vista Ultimateの (PRODUCT) RED Editionが発売された。

64ビット バージョン

Starterを除く全てのエディションではこれまでの32ビット版 (x86) に加えて、AMDOpteronAthlon 64インテルXeonIntel Core 2に代表される64ビット命令(AMD64及び互換性のあるIntel 64)に対応したプロセッサ向けの製品も提供されている。これらはメインメモリのアドレス空間が拡張され、Home Basicは最大8GB、Home Premiumでは最大16GB、Business、Enterprise、Ultimateでは最大128GBのメモリ容量をサポートする。64ビット向けに設計されたソフトウェアはもちろん、32ビット版のソフトウェアもWOW64の技術を用いることで概ね動作させることもできる(16ビットアプリケーションは動作不可)。

エディション間の比較

【】
【Starter】
【Home Basic】
【Home Premium】
【Business】
【Enterprise】
Ultimate
供給方法 | 新興国市場のOEMライセンス | 小売およびOEMライセンス | 小売、OEMライセンスおよびボリュームライセンス | ボリュームライセンスのみ | 小売、OEMライセンスおよびボリュームライセンス
メインストリーム サポート終了日 | 2012年4月10日
(2012-04-10) | 2012年4月10日
(2012-04-10) | 2012年4月10日
(2012-04-10) | 2012年4月10日
(2012-04-10) | 2012年4月10日
(2012-04-10) | 2012年4月10日
(2012-04-10)
延長サポート終了日 | 2017年4月11日
(2017-04-11) | 2017年4月11日
(2017-04-11) | 2017年4月11日
(2017-04-11) | 2017年4月11日
(2017-04-11) | 2017年4月11日
(2017-04-11) | 2017年4月11日
(2017-04-11)
最大物理メモリ容量 (64ビット) | N/A | 8 GB | 16 GB | 128 GB | 128 GB | 128 GB
最大物理プロセッサ数
(2011年現在ではCPUソケット数と同義。マルチコアプロセッサに於けるコア数は無制限) | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2
32ビット・64ビット版提供 | 32ビットのみ | 32・64ビット | 32・64ビット | 32・64ビット | 32・64ビット | 32・64ビット
同時に実行可能なアプリケーション数 | 3 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限
Desktop Window Manager | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応
Windows Aero | 非対応 | 一部 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応
Windows ムービーメーカー | 未提供 | 提供(一部未提供) | 提供 | 提供(一部未提供) | 提供(一部未提供) | 提供
Windows Media Center | 未提供 | 未提供 | 提供 | 未提供 | 未提供 | 提供
一部のゲームソフト | 未提供 | 未提供 | 提供 | 既定では未導入 | 既定では未導入 | 提供
Active Directoryへの参加 | 不可 | 不可 | 不可 | 可 | 可 | 可
付属のリモートデスクトップ機能のホスト
(操作される側としての機能) | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応
グループポリシー | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応
BitLocker | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応
多言語インタフェース | 未提供 | 未提供 | 未提供 | 未提供 | 提供 | 提供
Complete PC バックアップ | 未提供 | 未提供 | 未提供 | 提供 | 提供 | 提供
付記
  1. ヨーロッパではHome Basic、Business及びEnterpriseで "N"エディションが提供され、Windows Media Playerやその関連コンポーネントとWindows ムービーメーカーは同梱されていない。
  2. 韓国市場ではStarterを除くすべてのエディションに"K"エディションがあり、これらを標準のエディションとして提供されている。"KN"エディションとは異なり、"K"エディションはWindows Media Playerは含まれているものの、サードパーティーのメディアプレイヤーとインスタントメッセンジャーを入手するためのリンクも提供される。
  3. Home Basic、Business及びEnterpriseの各エディションで、韓国のみの市場で販売されている"KN"エディションはWindows Media PlayerやWindows ムービーメーカーのHDコンポーネントは提供されていない。ウェルカムセンターでサードパーティーのメディアプレイヤーとインスタントメッセンジャーを入手するためのウェブサイトへのリンクが代わりに提供されている。
  4. Home Basic、Business、EnterpriseではWindows ムービーメーカーの高解像度(HD)ビデオ出力には対応しない。
  5. Chess Titans, Mahjong Titans, Purble PlaceとインクボールはHome PremiumとUltimateで提供され、BusinessとEnterpriseは既定では導入されておらず手動でのインストールが必要となる。
  6. 発売当初、BusinessやEnterpriseなどと同じく延長サポート適用とされ、その後2007年4月23日にHome BasicとHome Premiumなどと同様に延長サポート非適用に変更されたが、2012年2月20日に再度変更された。
  7. 発売当初、延長サポートは非適用とされたが、2012年2月20日の改訂で変更された。

視覚スタイル

Windows Vistaには5つの視覚スタイルが含まれている。

Windows Aero
詳細は「Windows Aero」を参照
Windows Vista の主要な特徴を引き出すスタイル。Windows Aero対応のグラフィック プロセッサを実装するシステムの特典として利用が可能となる。ウィンドウの外枠やタスクバー、スタート メニューを曇りガラスのように透過し(Aero Glass;エアログラスと呼ばれる)、更に以下の機能が付け加えられる。
  • Windows フリップ - AltキーTabキーを押下することでアクティブ ウインドウを切り替える機能。従来は各ウインドウのアイコンとタイトルが表示されるのみだったが、Desktop Window Managerによってウインドウの内容が縮小表示され、より目的のウインドウを選択しやすくなった。
  • Windows フリップ 3D - WindowsキーとTab キーを押下、またはタスクバーにあるクイック起動ツールバー上の「ウィンドウ スイッチャ」アイコンによってウインドウを 3D回転として一覧表示する機能。
なお、ウィンドウを最大化している場合は透過機能は利用出来ず、キャプションとタスクバーは黒色で表示される。Windows Aero のすべての機能を利用するには、Graphics Processing Unit (GPU) のドライバがWindows Display Driver Modelに準拠している必要がある。
Windows Vista スタンダード
Home Basicでのみ提供され、Windows Aeroの機能限定版にあたる。Windows Aeroと同様に、Desktop Window Managerを用いており、デザインはWindows Aeroと同一であるが、半透明効果やフリップ機能は利用できない。上位エディションでは提供されないものの、透明化機能は設定によって有効無効の切り替えができる。
Windows Vista ベーシック
Starterで標準のテーマである。キャプションが青みがかった乳白色、タスクバーとスタート メニューが黒色で表示される。ウィンドウ右上の最小化・最大化/元に戻す・閉じるボタンがWindows AeroやWindows Vistaスタンダードと若干異なっている。Windows Display Driver Modelに対応していない、もしくはWindows Aeroを実行するのに十分な性能のないGPUを持つシステムやAeroインターフェイスと互換性のないプログラムを起動している間は強制的にこのテーマに変更される。また、通常時はWindows AeroまたはWindows Vistaスタンダードを利用している状態で、一時的にDesktop Window Managerが無効化された場合も、このテーマに変更される。
Windows スタンダード / Windows クラシック
スタンダードはWindows 2000/Meと、クラシックはWindows 98/95/NT 4.0と同色のクラシック スタイルとなる。

Windows Aeroが動作できる環境であれば、Windows Aeroを有効にすることで、これまでCPUが行ってきたユーザインタフェースの描写処理をより高度な処理ができるGPU側で処理するようになり、相対的にCPUへの負荷が低減されるため全体的な処理能力が向上する。

エディションによる視覚スタイル
Windows Aero Windows Vista スタンダード Windows Vista ベーシック Windows スタンダード / クラシック
Ultimate あり | なし | あり | あり
Enterprise あり | なし | あり | あり
Business あり | なし | あり | あり
Home Premium あり | なし | あり | あり
Home Basic なし | あり | あり | あり
Starter なし | なし | あり | あり

Service Pack

Service Pack 1

Windows Vista Service Pack 1(以下「SP1」)発表前のコードネームはFiji。2007年8月29日、マイクロソフトはSP1のリリースについて発表し、9月24日にβ版をリリースした。 公式ブログによると、SP1にはバグフィックスやパフォーマンス、セキュリティの向上のほか、Windows Vistaで見送られた EFI (Extensible Firmware Interface) やexFATワイヤレスLAN IEEE 802.11n(ドラフト 2.0)への対応、DirectX 10.1 のサポートなどが盛り込まれる。

そして同12月5日にはリリース候補版を、2008年1月24日には新バージョン「Windows Vista SP1 RC Refresh 2」を、SP1のβ1を既に試している1万5000人のベータ テスターに提供した。同2月4日にはWindows Server 2008と共に正式にSP1開発完了の報告があったが、2月21日にSP1のインストールに必要な3つのアップデート ファイルのインストールでトラブルに見舞われ、1つの配信中止を余儀なくされた。

3月19日にマイクロソフト ダウンロード センターおよびWindows Updateで公開された。自動更新は5月6日から始まった。2011年7月12日にサポートが終了した。

Service Pack 2

米マイクロソフトは現地時間の2009年3月5日、Windows Vista Service Pack 2(以下「SP2」)のリリース候補版を早期に提供するとした2月の約束を果たした。このSP2はOSブート時の高速化、無線LAN使用時におけるパフォーマンスの向上のほか、Bluetooth 2.1およびBlu-ray DiscVIA Technologiesの64ビットプロセッサがサポートされた。また、過去のサービス パックによって作成されたバックアップ データをクリーンアップするユーティリティ ツールも用意された。

2009年4月28日開発が完了。4月30日よりMSDN及びTechNetのサブスクリプション会員に対し公開され、5月27日にマイクロソフト ダウンロード センターおよびWindows Updateで公開された。

既にインストール済みの環境にSP2を適用する場合、SP1が適用されている必要がある。SPなしの初期バージョンをインストール後、直接SP2を適用することはできない。

リテール(単体販売)版の出荷終了が近い時期に公開されたためか、SP2適用済みの単体パッケージ版は存在しない(ただし、下位から上位へのステップアップグレードパッケージ版は発売された)。

システム要件

マイクロソフトは、Windows Vistaに関して2種類のシステム要件を公示している 。

Windows Vista Capable(- ケイパブル)
この要件を満たすシステムはWindows Vistaのどのエディションでも動作し、基本的な機能を利用できることが保証されるが、Windows Aeroなどといった高度な機能を利用するにはさらに上位の要件 (Windows Vista Premium Ready) を満たす必要がある。
Windows Vista Premium Ready(- プレミアム レディ)
この要件を満たすシステムはWindows Vistaの高度な機能を含めたすべての機能を利用することができる。なお搭載メモリが1GB未満の機種でも、メモリを1GBに増設することでWindows Vista Premium Readyの要件を満たす機種も存在した。
Windows Vista システム要件
要件の種類 Windows Vista Capable Windows Vista Premium Ready
プロセッサ 800MHz 以上 | 1GHz 以上
物理メモリ 512MB 以上 | 1GB 以上
グラフィック DirectX 9 対応 | 
2010Happy Mail