iPhone 12(アイフォーン トゥエルブ)とiPhone 12 mini(アイフォーン トゥエルブ ミニ)は、Appleが開発・販売しているスマートフォンである。2020年10月13日(現地時間)に発表された。第14世代のiPhoneである。
iPhone 12・12 miniは、iPhone 11などにあった丸みを帯びた側面デザインから、iPhone 4からiPhone 5Sまでに見られたフラットなデザインへと変更された。2018年以降のiPad Proや第4世代のiPad Airと同様に、iPhone X以来の大幅な再設計となっている。ノッチのサイズは以前のiPhoneモデルと同様であるが、ベゼルサイズはiPhone11に比べて細くなっている。。
iPhone 12・12 miniのカラーはブラック、ホワイト、(PRODUCT)RED、グリーン、ブルーの五色である。
また2021年4月のAppleのイベントにて、新色としてパープルが追加。全6色となることが発表された。
【カラー】iPhone 12・12 miniはディスプレイがiPhone 11のLiquid Retina HDからSuper Retina XDRになり、Proシリーズ以外のiPhoneにもOLEDディスプレイが採用されることになった。表面のガラスは2.5Dからフラットへ戻り、ゴリラガラスで知られるコーニングが開発したCeramic Shieldでこれまでよりも4倍の落下耐性強度のあるものが使われている。最大輝度は625ニト(標準)、1200ニト(HDR)。コントラスト比は2000000:1。
日本国内では最大下り3.5Gbps(理論値)を実現する。米国内ではミリ波(n260(39GHz)・n261(28GHz))に対応する為、下り4Gbps/上り200Mbpsが最大速度(理論値)となる。
ドコモでは受信最大3.4Gbps/送信最大218Mbps、KDDIでは受信最大3.4Gbps/送信最大183Mbpsと発表されている。ソフトバンクでは受信最大2.4Gbps/送信最大110Mbpsに留まる。
5Gの対応周波数: n1 (2100MHz)・n2 (1900MHz)・n3 (1800MHz)・n5 (850MHz)・n7 (2600MHz)・n8 (900MHz)・n12 (700MHz) ・n20 (800DD)・n25 (1900MHz)・n28 (700APT)・n38 (TD2600)・n40 (TD2300)・n41 (TD2500)・n66 (AWS-3)・n71 (600 MHz)・n77 (TD3700)・n78 (TD3500)・n79 (TD4700)。
※太字は、日本国内で対応するsub-6GHz帯。
ドコモでは受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps。KDDIでは受信最大1Gbps/112.5Mbps。ソフトバンクでは受信最大838Mbps/送信最大46Mbpsに留まる。
AppleはiPhone12やそれ以降に販売されるiPhone XR、iPhone 11、iPhone SE (第2世代)からEarPodsと電源アダプタの同梱を廃止した。Appleによるとこれら一部の同梱品をなくすことで電子ごみの削減や、箱を小さくできることによって大量輸送による炭素排出量を削減できるとしている。Lightning - USB-C ケーブルが同梱されているものの、iPhone 12以前まで同梱していた既存のUSB-A充電器との互換性はない。今までのUSB-A充電器とケーブルでも充電自体はできるが急速充電やMagSafe充電をするには別途販売されているUSB-C充電器が必要になることから、結果として消費者は追加の費用で充電器を買うように強いられ、このようなアプローチで本当に環境保護に貢献をできるかどうかを疑問視する声もある。